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「USCPAを取る意味はあるのか?」「本当にキャリアに活かせるのか?」
勉強を始めたものの、こうした疑問や不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
特に、仕事と両立しながらの学習は決して楽ではありません。
資格取得にかける時間や労力が本当に将来のキャリアアップにつながるのか、迷いが生じるのは当然のことです。
しかし、USCPAは単なる資格ではなく、グローバルなキャリアを切り開くパスポートです。
実際、USCPAを取得したことで未経験から監査法人に転職した人、年収が大幅にアップした人、海外でキャリアを築いた人など、多くの成功事例があります。
本記事では、USCPAを取得するメリットと、資格をどう活かしてキャリアアップにつなげるかを詳しく解説していきます。
この記事の著者:Ryo
初めまして!Ryoです。大学在学中に日本の公認会計士試験に合格し、大手監査法人に勤めた後スタートアップでIPOや投資を経験。その後アメリカにMBA留学し、卒業後に現地の会計事務所に就職したことがキッカケでUSCPAの勉強を開始、約半年で全科目に合格しました。
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USCPAのメリットを解説|取得する5つの理由
短期間で取得可能(公認会計士よりコスパが良い)
USCPAは、日本の公認会計士と比較して、圧倒的に短期間で取得できるのが大きなメリットです。
資格 | 合格までの学習時間の目安 |
日本の公認会計士 | 3,500時間(最短でも2,500時間) |
USCPA | 1,000〜1,500時間 |
日本の公認会計士試験は難易度が高く、合格までに数年かかるのが一般的です。
一方、USCPAは最短1年〜1年半で合格可能とされており、働きながらでも挑戦しやすい資格です。
働きながらでも合格しやすい理由
- 科目合格制度がある
→ 4科目の試験(必須3科目+選択1科目)があり、最初に合格した科目から18ヶ月以内(州により異なる)に残りの3科目に合格すればOK。
→ 一度に全科目を受験する必要がないため、忙しい社会人でも計画的に合格を目指せる。
- 試験日を自由に選べる
→ 日本の公認会計士試験のように年1、2回の試験ではなく、好きなタイミングで受験可能(プロメトリックテストセンターで受験)。
→ 仕事の繁忙期を避け、自分のスケジュールに合わせて試験を受けられる。
- 出題範囲が明確で、学習効率が高い
→ USCPAは、試験範囲が明確に決まっているため、効率よく対策できる。
→ 日本の会計士試験のように「受験勉強が長期化する」リスクが低い。
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USCPAは転職市場で有利!未経験・異業種転職にも強い
USCPAを取得すると、転職市場での評価が格段に上がります。
特に、未経験から監査法人・コンサル・外資系企業への転職を目指す人にとっては、強力な武器となります。
なぜUSCPAが評価されるのか?
USCPAは、単なる「会計資格」ではなく、以下の3つの要素が評価されます。
- 監査法人(Big4)・外資系企業・グローバル企業での評価が高い
- 「会計知識+英語力+努力できる人材」であることの証明になる
- 未経験でも財務・会計・監査関連の職種にチャレンジできる
例えば、監査法人(Big4)では、USCPAホルダーが積極的に採用されます。
なぜなら、監査業務では国際的な会計基準(IFRS・USGAAP)を理解できる人材が求められるため、USCPAを取得していると、専門知識があることを証明でき、即戦力として評価されるからです。
また、外資系企業・グローバル企業では、USCPAが財務・経理・FP&A職の強力なアピールポイントになります。
外資系企業の経理・財務部門では、英語を使った会計業務が求められることが多く、USCPAは「会計+英語ができる人材」であることを証明できる資格となります。
さらに、USCPA取得者は、海外子会社管理やM&A、グローバル税務といった業務にも関われるチャンスが広がるため、国際的な業務に携わる可能性も高まります。
USCPAホルダーが活躍できる業界・職種
「USCPA=監査法人・会計事務所のための資格」と思われがちですが、実際にはM&A・リスクアドバイザリー・フォレンジック業務、外資系企業のFP&A・財務企画、事業会社の経理・内部監査など、幅広いキャリアの選択肢があります。
業界・職種 | USCPAが活かせる理由 |
Big4監査法人(監査・アドバイザリー) | 会計・監査の専門知識が活かせる。グローバル案件やリスク管理業務にも強み |
リスクアドバイザリー(Big4・コンサル) | 内部統制・コンプライアンス・M&A・フォレンジック業務でUSCPA知識が役立つ |
M&A・ファイナンス(投資銀行・PEファンド) | 財務デューデリジェンスや企業価値評価の知識を証明できる |
外資系企業(FP&A・財務企画) | 英語での財務レポート作成・管理会計に強み |
事業会社(経理・財務・内部監査) | 海外子会社の管理、国際会計基準(IFRS/USGAAP)への対応ができる |
特に、M&A・リスクアドバイザリー・フォレンジック業務などは、会計の知識を活かしながらより戦略的な業務に携われるため、単なる「経理・監査」だけではないキャリアの可能性が広がります。
また、事業会社の内部監査部門やCFOを目指すキャリアパスもあり、「USCPA=監査法人・会計事務所」だけではない選択肢があることを知っておくと、より柔軟なキャリア戦略が立てられます。
- Big4監査法人(監査) → USCPA取得後、M&Aアドバイザリーへ
- 日系メーカーの経理 → USCPA取得後、外資系企業のFP&Aに転職
- 金融業界(バックオフィス) → USCPA取得後、PEファンドの財務部門へ
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給料・年収アップの可能性
USCPAを取得すると、転職・昇進・昇給のチャンスが広がり、年収アップの可能性が高まります。
特に、Big4監査法人や外資系企業、グローバル企業での評価が高く、待遇面でも大きな差が出ます。
USCPAホルダーの年収の目安
USCPAを取得すると、どれくらいの年収が期待できるのでしょうか?
以下は、USCPAホルダーが活躍する主な業界ごとの年収目安です。
業界・職種 | 年収目安(USCPA取得後) |
Big4監査法人(監査・アドバイザリー) | 600万〜1,000万円 |
外資系企業(FP&A・財務企画・内部監査) | 700万〜1,200万円 |
日系グローバル企業(経理・財務) | 600万〜1,000万円 |
金融機関(銀行・投資ファンド・保険) | 700万〜1,500万円 |
コンサルティングファーム(M&A・リスクアドバイザリー) | 800万〜1,500万円 |
経験やポジションによって幅がありますが、未経験でもUSCPA取得後に年収600万円以上を狙えるケースが多いのが特徴です。
キャリアチェンジによる給料アップを視野に入れるならUSCPAは強力な武器になります。
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海外勤務・海外転職の可能性
「海外で働きたい」「グローバルキャリアを築きたい」と考えている方にとって、USCPAは海外勤務のチャンスを広げる資格のひとつです。
特に、英語での会計業務に強いUSCPAホルダーは、アメリカ・シンガポール・香港・ヨーロッパなど、世界中で活躍できる可能性があります。
USCPAを持っていると海外転職が有利になる理由
- 英語での財務・会計業務ができる証明になる
- 海外駐在・グローバル企業のポジションに応募しやすくなる
- 海外の監査法人・コンサルファームでの採用実績が多い
特に、海外駐在員や外資系企業の日本法人でUSCPAを持っていると、アメリカ本社やアジア・ヨーロッパの支社へ転勤のチャンスが増えるのが特徴です。
- 事例①:日系企業の経理職 → USCPA取得後、アメリカ駐在員に
- 事例②:日本の監査法人(Big4) → USCPA取得後、シンガポールの監査法人に転職
- 事例③:日本の事業会社(財務) → USCPA取得後、香港の外資系企業に転職
USCPAは、アメリカの資格ですが、アジア圏(シンガポール・香港)やヨーロッパでも評価されているため、海外転職を考えている人にとっては大きな武器になります。
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英語力を武器にできる(TOEICより評価が高い)
「英語を活かせる仕事がしたい!」と思っている方にとって、USCPAはTOEICよりも実践的な英語力の証明になる資格です。
なぜUSCPAはTOEICより評価されるのか?
項目 | TOEIC | USCPA |
評価されるスキル | リーディング・リスニング中心 | 会計・財務の専門知識+英語運用能力 |
実務での活用 | 英語を「聞く・読む」能力が重視される | 財務レポート作成・監査報告・海外子会社管理などに直結 |
転職市場での評価 | 一定の英語力の指標になるが、専門性は証明できない | 会計・監査・財務の専門知識を英語で使えることが証明される |
TOEICが「英語のスコアを測る試験」なのに対し、USCPAは英語で専門業務を遂行できることの証明になります。
特に、外資系企業やグローバル企業では、「TOEIC900点よりもUSCPA資格のほうが評価される」ケースも多くあります。
- 海外子会社との会計・監査業務(英語でのコミュニケーション)
- USGAAP・IFRSのレポート作成(財務データの英語処理)
- 海外投資家・クライアントとの会計報告(プレゼン・ディスカッション)
このように、英語を実際の業務で活用する機会が多いため、単なるTOEICのスコアよりも「即戦力」としての評価が高くなるのです。
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USCPAに向いている人&挑戦すべき人
USCPAは、単なる会計資格ではなく、キャリアの可能性を大きく広げるグローバルな資格です。
しかし、「USCPAを取るべきかどうか迷っている」という方も多いのではないでしょうか?
ここでは、USCPA取得が特におすすめな人の特徴を紹介します。
仕事をしながら資格を取りたい人
「資格を取りたいけれど、仕事を辞めて勉強するのは難しい…」という方にとって、USCPAは非常に適した資格です。
- 科目合格制があるため、少しずつ合格を積み上げられる
- 受験スケジュールが柔軟で、仕事と両立しやすい
- オンライン学習が充実しており、スキマ時間を活用できる
日本の公認会計士や弁護士などの資格と違い、仕事を続けながら挑戦できるのがUSCPAの大きなメリットです。
「忙しい社会人でも挑戦しやすい資格を探している」という方にはぴったりです。
会計・財務の知識を活かしてキャリアアップしたい人
USCPAは、会計・財務の知識を強みにしてキャリアアップを狙いたい人にとって最適な資格です。
例えば、こんなキャリアアップが可能です。
- 日系企業の経理 → 外資系企業のFP&A(財務企画)
- 事業会社の財務部門 → M&A・リスクマネジメント業務へキャリアチェンジ
USCPAを取得すると、会計・財務の専門知識が証明されるだけでなく、英語での業務対応力もアピールできるため、企業内での評価が上がり、より専門性の高いポジションへの昇進や転職がしやすくなります。
未経験でも監査法人・コンサルに転職したい人
USCPAは、「会計業界未経験だけど、監査法人やコンサルに転職したい!」という方にとって、非常に強力な武器になります。
- 銀行のバックオフィス(事務職) → USCPA取得後、Big4監査法人の監査アシスタントに転職
- メーカーの経理 → USCPA取得後、外資系コンサルティングファームのリスクアドバイザリーに転職
- IT業界の営業職 → USCPA取得後、監査法人の監査アシスタントににキャリアチェンジ
実際に、USCPAを取得して未経験からBig4監査法人に転職したケースや、会計未経験からM&Aアドバイザリーやリスクコンサルに転職した例も多くあります。
「未経験でも会計・コンサル業界に入りたい」という方にとって、USCPAは転職成功の大きなカギとなります。
海外で働きたい、外資系企業でキャリアを築きたい人
USCPAは、グローバルに通用する資格であり、海外勤務や外資系企業への転職を目指す人にとって、非常に有利な資格です。
- USCPAホルダーは、アメリカ・シンガポール・香港・欧州などでの勤務チャンスがある
- 外資系企業の経理・財務職(FP&A・内部監査)で評価されやすい
- グローバル企業の財務・会計部門での昇進や海外駐在のチャンスが広がる
たとえば、USCPAを取得することで、日系企業の経理から外資系企業のFP&A(財務企画)に転職したケースや、国内の監査法人から海外オフィスに異動したケースもあります。
海外キャリアに興味がある方にとって、USCPAは間違いなく有力な選択肢となるでしょう。
USCPA取得に向けた学習の進め方
USCPAに合格するためには、計画的に学習を進めることが重要です。
ここでは、効率的に学習を進めるためのポイントとして、勉強時間の確保、予備校の選定、効果的な勉強法について解説します。
十分な勉強時間の確保
USCPA合格までに必要な勉強時間は?
USCPA試験の学習時間は、バックグラウンドによって大きく変わります。
受験者のタイプ | 推奨学習時間(目安) |
会計専攻+英語力あり | 500~800時間 |
会計未経験+英語力あり | 800~1,200時間 |
会計専攻+英語力が不安 | 800~1,200時間 |
会計未経験+英語も不安 | 1,200~1,500時間 |
特に、会計知識と英語力のどちらが不足しているかによって、学習時間の負担は変わります。
英語が得意な人は会計知識のキャッチアップに重点を置く必要があり、逆に会計のバックグラウンドがある人は、英語の専門用語に慣れることが重要になります。
十分な勉強時間の確保
上記の通り、USCPAの合格に必要な学習時間は1,000〜1,500時間が目安とされています。学習時間の確保が合格への鍵となるため、日々のスケジュールを工夫することが大切です。
- 毎日の学習習慣を作る
平日は2〜3時間、週末はまとまった時間を確保することで、安定したペースで学習を進められます。
- スキマ時間を活用する
通勤時間や昼休みを使って、動画講義を視聴したり、問題演習をすることで、限られた時間を最大限活用できます。
- 学習スケジュールを立てる
受験日を決めたうえで、各科目にどれくらいの時間を割くか計画し、メリハリをつけて学習を進めることが大切です。
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USCPA予備校の選定
USCPAの受験においては、予備校を活用するのが一般的です。その理由として、以下の点が挙げられます。
- 単位要件を満たせる
USCPAの受験には、会計・ビジネス関連の大学単位が必要です。日本の予備校では「単位取得プログラム」を提供しており、スムーズに受験資格を満たせます。
- 学習の効率が向上する
USCPAの試験範囲は広いため、独学で試験に対応するのは難しいです。予備校を活用することで、必要な範囲に集中して学習でき、短期間での合格を目指せます。
- 日本語のサポートがある
USCPAの試験は英語ですが、日本の予備校では日本語の解説付き教材を提供しているため、学習の負担を軽減できます。
日本国内の主要な予備校にはアビタス、TAC、CPAなどがあります。無料説明会や体験講義を活用し、自分に合うかどうかを確認することをおすすめします。
USCPAの効果的な勉強法
USCPAの試験では、単なる暗記だけではなく、理解を重視した学習が求められます。
特に、以下の3つのポイントを意識することで、効率的に合格を目指すことができます。
- 理解を重視した学習
会計の仕組みを理解することが最優先です。USCPAの試験では、単なる暗記だけではなく、会計や監査の基本原則をしっかり理解することが求められます。
特に、USGAAP(米国会計基準)と日本の会計基準の違いを意識して学ぶことで、知識が定着しやすくなります。
単なる用語暗記に頼るのではなく、実際のビジネスの流れを意識しながら学ぶと、試験でも応用が利くようになります。
- 問題演習を重視する
「知っている」だけでなく、「解ける」ようにすることが重要です。理解を深めるためには、問題演習が欠かせません。
特に、過去問や予備校の問題集を繰り返し解くことで、試験の出題パターンに慣れることができます。
また、苦手分野を重点的に対策することが合格への近道です。
得意な分野ばかり学習しても、試験での得点には直結しません。間違えた問題を分析し、なぜ間違えたのかを確認することで、確実に実力を上げることができます。
- 試験日を決めて実践モードに入る
完璧を目指す必要はありません。上位50%に入ることを意識しましょう。
USCPAの試験は、合格率が約50%と比較的高いため、全ての問題に完璧に対応する必要はありません。
むしろ、みんなが解ける問題を確実に取ることが重要です。
早めに試験日を予約し、スケジュールを固定することが学習のモチベーションを維持する鍵です。
「準備が完璧になってから受験する」のではなく、「試験日までに仕上げる」意識を持つことで、効率的な学習ができます。
さらに、本番に近い環境で模擬試験を受け、時間配分や問題の解き方に慣れることで、当日のパフォーマンスを最大化できます。
USCPAは、戦略的に学習を進めれば十分に合格を狙える試験です。
「完璧を目指すのではなく、合格ラインを確実に超える」意識を持って学習することが、最短で合格するためのポイントです。
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終わりに
USCPAは、比較的短期間で取得でき、転職・キャリアアップ・年収アップに直結しやすい資格です。
特に、監査法人やコンサル業界、外資系企業への転職を目指す人にとっては、非常に強力な武器となります。
また、USCPAは単なる会計資格ではなく、英語力と実務スキルを証明できる国際資格でもあります。
そのため、国内外でのキャリアの幅を広げ、将来的に海外勤務やグローバル企業で活躍するチャンスをつかむことができます。
資格取得に向けた学習は決して簡単な道のりではありませんが、 正しい戦略で学習を進めれば、誰でも合格を目指せる試験です。
これからUSCPAを目指す皆さんにとって、本記事が学習の指針となり、キャリアを切り開く一歩となれば幸いです。
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