イギリスは留学先として日本人に人気の国です。
正式名称は「United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland」で、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの国から成り立っています。
中でも、政治経済の中心であるイングランドは、ロンドンや湖水地方、リバプール、ケンブリッジなど、多彩な地域が魅力です。
イングランドへの留学を考える際、地域や大学の比較が重要です。特にイギリスの大学は専門分野を深く学ぶスタイルであり、専攻選びがカギとなります。
この記事では、北西部リバプールにある「リバプール大学」をご紹介。
リバプール大学は優れた研究成果を挙げ、多くのノーベル賞受賞者を輩出しているイギリス国内でも有数の名門大学です。
この記事の著者:Antieやや
タイ在住。語学力を活かし現地でボランティア活動を中心に毎日を過ごす。バンコクでインターナショナルスクールを卒業し、イギリスの大学で心理学、大学院で戦略マーケティングを学んだ息子あり。
目次
イギリスの名門校:リバプール大学とは
リバプール大学の基本情報と歴史
基本情報
- 名称:University of Liverpool(リバプール大学)
- 所在地:Liverpool L69 3BX
- 電話番号:+44 151 794 2000
- 創立年:1881年
- 学校形態:大学・大学院
- 学生数:総学生数(学部学生/ 大学院学生)22,000名~
歴史
リバプール大学は、1881年にユニバーシティカレッジ・リバプールとして設立され、1882年に最初の学生を受け入れました。
1884年にはビクトリア連邦大学の一部となり、当時の学生にはロンドン大学からの学部学位を授与。
その後、王室憲章と議会法によってロイヤルチャーター(勅許状)を受けたことにより、1903年に独自の学位を授与する権利を持つ独立した大学となり、名称が現在のリバプール大学となりました。
その後リバプール大学は、チャールズ・シェリトン卿によるシナプスの発見や、癌治療における化学療法に関するウィリアム・ブレア・ベルによる研究など優れた研究成果を創出。
現在ではヨーロッパ屈指の最新設備を備えた教育研究所を有し、これまでに9人のノーベル賞受賞者を輩出するなど、世界をリードする研究および教育拠点を構築しています。
リバプール大学の特徴と学部紹介:多彩な学問分野と研究力
多くの指導的人材を輩出するとともに、独創的かつ世界的な研究成果を上げてきたリバプール大学は、イギリス国内主要な研究型公立大学24校による構成団体である「ラッセルグループ (Russell Group)」および研究に力を注いでいるイングランド北部の研究型大学群「N8研究パートナーシップ (N8 Research Partanership)」のメンバー校。
また、19世紀後期から20世紀初頭にロイヤルチャーターを受けて設立された赤レンガ大学群の1校としても知られています。
リバプールの地に創設されて以来、英国の大学として国際的な研究大学になることを使命とするリバプール大学は、新たな社会価値の創造に取り組むことにより社会を先導する人材を育成するための教育内容や教育方法などの改革を推進。
また、雇用適正を高めるための基礎的な知的能力はもちろん、社会や他者との関係性を構築し調整する能力といった人間力を伸ばす教育を展開しています。
学部
リバプール大学は、学士課程レベルまたは大学院の過程を有する3つの学部 (Faculty) に分けられ、それぞれが専攻分野をさらに細分化したスクールと学科 (School and Department) を設置。幅広い分野に関連した専攻コースが提供されています。
- Faculty of Health and Life Sciences
- Faculty of Humanities and Social Sciences
- Faculty of Science and Engineering
世界大学ランキングとその評価
研究と教育の卓越性により英国におけるトップ大学の1つとなり、幅広い分野における数々のリーダーを輩出しているリバプール大学。
2024年度版のQS世界大学年間ランキングでは、昨年のランキングより順位を14つあげるなど、本学の各取り組みが着実に成果を挙げ高い評価を得る結果となっています。
リパプール大学の学費・留学費用と奨学金
学費と生活費の目安
■リバプール大学の学費
リバプール大学の学士課程の授業料は専攻コースによって異なり、また現地学生と留学生とは異なる授業料を設定しています。
なお、多くのイギリスの大学では授業料が毎年数パーセント上がりますが、リバプール大学では授業料の年額固定制を採用(医学、歯学を除く)。卒業までの3年間、授業料が上がることがないため、留学のための資金計画が立てやすくなります。
以下に授業料(2024年度)の例をいくつかご紹介いたします。その他の授業料についての詳細は、Find a Courseより専攻コースを検索のうえ、ご確認ください。
Couse | Fees |
Marketing | £23,200 |
Business | £23,200 |
Chemistry | £27,200 |
Psychology | £27,200 |
Computer Science | £28,000 |
為替レート:1£=約189円(2024年2月15日時点)
■滞在費
リバプール大学のキャンパス内には大学運営の学生専用宿泊施設、また周辺には、宿泊施設プロバイダーから学生向けに提供されている大学認定の民間学生専用アパートなどがあります。
これら宿泊施設にはさまざまなタイプの部屋があり、バスルーム付きまたはシェア、キッチン付き、部屋の広さ、賃貸期間等により賃料が異なります。
〈大学運営の学生専用宿泊施設〉
Greenbank Student Village | £187.07~/ 週 |
Crown Place | £162.72~/ 週 |
Dover Court | £169.36~/ 週 |
Melville Grove | £150.80~/ 週 |
Philharmonic Court | £186.07~/ 週 |
Tudor Close | £150.80~/ 週 |
Vine Court | £178.29~/ 週 |
〈大学認定の民間学生専用アパート〉
Kaplan Living | £190~/ 週 |
Student Roost- Apollo Court, Myrtle Court and the Railyard | £133~£141/ 週 |
True Student | £202~/ 週 |
Agnes Jones | £93~101/ 週 |
Europa | £103~/ 週 |
Homes for Students- Paddington Park | £165~/ 週 |
※為替レート:1£=約189円(2024年2月15日時点)
■生活費
質の高い教育、充実した設備と施設、緑豊かな環境など、リバプール大学の魅力はたくさんありますが、大学のあるリバプールは、生活費を抑えることができるなどの要因から学生に人気のある都市の1つ。
学費もイギリスの他の都市にある大学(特にロンドン)と比較すると抑えられている傾向があるため、イギリスへ留学はしたいけれど費用はなるべく抑えたいという方にとっておすすめの大学の1つです。
個人の生活スタイルにより金額は異なりますが、リバプール大学が公表している1ヶ月にかかるおよその生活費の内訳は以下の通りとなり、年間で£6,000から£8,000が必要とされています。
What | Estimated price |
Accommodation | £300~£800 |
Travel (bus/ trains/ taxis) | £0~£80 |
Food | £50~£200 |
Mobil phone | £5~£30 |
Leisure/ entertainment | £30~£100 |
Study costs (books, photocopying) | £10~£20 |
Laundry | £0~£20 |
Household bills | £0~£72 |
Gym membership | £15~£30 |
Approx Monthly Living Costs | £410~£1,092 |
参考:Living Costs
※為替レート:1£=約189円(2024年2月15日時点)
また、イギリス留学に必要な学生ビザ申請には、大学の授業料と生活費などの留学費用を負担するための十分な資金を持っている証明が必要となります。
証明が必要な滞在費は、
- ロンドン滞在の場合、月額£1,334(最大9ヶ月分)
- ロンドン以外に滞在する場合、月額£1,023(最大9ヶ月分)※
となり、通帳などの資金証明を含む日本語の補足書類は全て英訳が必要、資金証明は留学する本人または保護者のものに限られ、資金はビザ申請日まで28日間以上口座に入っている必要があるなど諸条件が適用されます。
ビザ申請関連の規定は随時変更の可能性があるので、イギリス政府ホームページなどで最新情報をご確認ください。
留学生向けの奨学金制度
リバプール大学では、成績優秀な留学生を対象とした奨学金University of Liverpool Undergraduate Global Advancement Scholarship を提供。
入学初年度の授業料から£3,000が差し引かれ、1年次にFirst class honours (70%以上) の成績を修めることで2年目の授業料が£1,000、2年次でも同じ成績を維持することで3年目の授業料が£1,000減額されます。
なお、奨学金を受給するために申請は必要なく、対象となる学生全てに割り当てられます。
その他にも留学生向けにさまざまな奨学金制度を用意。これらの奨学金は、学生の国籍、学術成績、専攻分野などに基づき異なる条件が設けられています。
まずは自身が申請可能な制度であるかを確認の上、個別の奨学金制度の詳細をご覧ください。
リバプール大学でのキャンパスライフ
リバプール大学キャンパスの全貌
リバプール大学は、リバプール市内中心部にメインキャンパス、そして市内から車で30分ほどのリーハーストに獣医学専用のキャンパスを構えています。
また学生の流動性を最大化し、科学技術系の分野にわたる世界最高の学界への有益なアクセスを提供するため、西安交通大学とのジョイントベンチャー大学を中国に設立しています。
- リバプールキャンパス→Explore our campus
- リーハーストキャンパス→Leahurst Campus
- 西安交通大学→Xi’an Jiaotong – Liverpool University (XJTLU)
学生組織「Guild of Students」の活用法
リバプール大学には、在校生によって運営されている正式な学生組合 (Guild)があり、リバプール大学の学生になると自動的に登録されます。
- 社交の場
学生組合はキャンパス生活の中心を担わっているといっても過言でなく、キャンパス内に専門の建物を持ち、座って話せるスペース、売店、バー、スターバックスなどを完備。仲間と会ったり、授業の間にコーヒーを飲んだり軽い食事をするのに最適な場所となっています。
- サポート
リバプール大学では、全ての学生が在学時から卒業、そしてその先を見据えた決断ができるよう、入学時から卒業まで大学生活を一貫してサポート。また、環境面や経済面をはじめ、健康面や学生の心のケアなど、一人ひとりの学生生活をトータルにサポートしています。
- 活動拠点
大学生の本分は言うまでもなく学業ですが、学生時代は様々な課外活動を通して人との繋がりを深める機会もたくさんあります。リバプール大学の学生組合では、サークル、部活、ボランティア、インターンシップなど多種多様な活動の機会を提供。それぞれの可能性を広げる活動を通して学部・学科、学年の枠を超えた繋がりを持つことにより、キャンパスライフをより豊かにすることができます。
- イベントの開催
リバプール大学では学生組合が主体となり、スポーツ観戦やコンサート、学生コンフェレンスなど年間を通して豊富なイベントを積極的に企画・実施。さまざまなイベントに参加し、学生同士が交流を深められる機会を提供しています。
留学生向けの特別サポート
多くの留学生を受け入れているリバポール大学では、ただ積極的に留学生を受け入れるだけでなく、入学後のサポート体制も万全。
ビザに関することはもちろん、銀行口座の開設からコースの登録まで実用的なサポートを行うほか、専門スタッフによるカウンセリングを通して慣れない異国での学生生活を手助けするなど、留学生の学生生活が充実したものになるよう支援体制を強化しています。
リバプール大学を選ぶ理由
トップレベルの国際教育を提供
イギリスの大学選びの際に大学ランキングなどと共に参考にしたい指標の1つが、教育水準向上を目的に英国政府によって教育の質を評価したTeaching Excellence Framework (TEF)。
TEFは以下の指標などにより高等教育機関の教育の質を総合的に評価し、ゴールド・シルバー・ブロンズの色で称号を授与。
- 学生の満足度
- 学術的サポート
- 研究成果
- 就職率
リバプール大学は、最高品質の卓越した教育を提供している大学として、2022年度のTEF評価結果で最も評価の高いゴールドを獲得しています。
フレンドリーな街リバプール
リバプール大学がメインキャンパスを構える街リバプールは、ロンドンから電車で2時間ほどのイギリス北西部に位置する港町。
かつてはイギリスの主要な港湾都市として栄えた歴史があり、それに関連した文化施設、美しい建築物、博物館、川沿いの風光明媚な景観など、豊かな歴史と文化にあふれた魅力的な都市です。
また、世界的ブームを引き起こしたザ・ビートルズ (The Beatles) の出身地として知られることから、音楽の街としての知名度もあります。
そんなリバプールは、Readers’ Choice Awards によってイギリス国内で2番目にフレンドリーな都市に選出。街全体で多様な背景を持つ人々を受け入れ理解していこうとする雰囲気がリバプールにはあります。
グローバルな環境で学ぶことができる
7,000名以上※の留学生が在籍しているリバプール大学。
留学生の割合は約3人に1人と、グローバルな環境で学べるだけでなく、将来世界で活躍できるグローバル人材育成プログラムの一環として、1セメスターまたは夏休みを利用した短期留学、提携する大学での1年間の留学など複数の海外プログラムを用意。
それぞれの学修計画に合わせたプログラムを選択することができます。
リバプール大学に進学する方法:海外大学の受験プロセス
リバプール大学の偏差値や難易度
海外の大学には日本のような偏差値・入試という概念はありませんが、リバプール大学への入学難易度は比較的低めです。
リバプール大学の合否判定は、多くの場合提出書類に基づき実施。
出願書類(成績表や語学スコア等を含む)を揃え、志望するプログラムの要件を満たすことで入学が認められることがほとんどです。
ただし、日本の高校卒業資格では原則として出願要件を満たしておらず、必要な学力や英語力を補うための大学進学準備コースを受講するケースが一般的。
一定の成績を修め、準備コースを修了することで学士課程の1年次への進学が保証されていることからも、日本の高校卒業後に進学を目指す学生にも入学の門が広く開かれています。
学士号取得を目的とするリバプール大学への留学方法は、
- 高校卒業後にそのまま直接入学(出願資格条件を満たす場合)
- 大学進学準備プログラム (Foundation Certificate) を受講してから正規留学を目指す
という2通りの方法が一般的となっています。
高校卒業後に直接入学する方法
■出願資格
リバプール大学では、イギリスとは異なるカリキュラムにより教育が実施されている各国の学生ためにいくつかの出願資格を採用。
日本からの留学生は、リバプール大学が認める入学資格と同等の国際資格(国際バカロレア:IBなど)を取得し、要件(最低基準の成績スコアなど)を満たすことで直接出願が可能となります。
■入学要件
リバプール大学の入学審査は、日本の大学受験のような入学試験というものがなく、全て書類選考。一般的に各専攻コースが定めた入学要件(成績、英語力)を満たすことで合格となることがほとんどのため、アメリカなどの大学と比べると、学業成績に重点が置かれているといわれています。
リバプール大学が設けている入学要件は専攻コースごとに異なるため事前に確認が必要です。出願前に希望する専攻コースの入学要件を満たしていることをご確認ください。
■英語能力証明書
リバプール大学が英語力の証明として認めている検定試験はいくつかありますが、イギリスの学士および修士号取得のための留学に必要な学生ビザ(Tier 4 )を申請する際にも英語能力証明書の提出が必要なため、英国政府が認めたビザ申請のために必要な英語能力証明テストであるIELTS for UKVI Academic を受験することが一般的となっています。
なお、入学要件として要求される英語スコアが各学部によって異なるため、リバプール大学のウェブサイトでは、よりわかりやすくするために必要となるスコアをAからFに分けて掲載しています。
Faculty of Humanities and Social Sciences Faculty of Health and Life Sciences | Band B |
Faculty of Science and Engineering | Band A |
参考:International English Language Tests
出典:IELTS academic requirements key
■出願方法
リバプール大学の学部課程(および一部の大学院)への出願手続きは、イギリス版共通願書であるUniversities and Colleges Admissions Service (UCAS)を介して、オンラインで行います。
■主な出願必要書類
- 高校の成績証明書
- 卒業証明書
- 英語能力試験の結果
- パーソナルステイトメント
- 推薦状
- 履歴書
■UCAS
UCASは、出願だけではなく情報収集、出願後の流れを追跡できるシステムのこと。5つのコース(異なる大学でも可)へ一括して出願することができます。
1 UCASアカウントを作成する
まずは Eメール、氏名を入力しパスワードを設定しアカウントを作成。その後ログインして、その他の必要な個人情報を入力します。 登録ページはこちら→UCAS Register
2 大学とコースを選択
最大5つのコースが選択可能。(ただし医学部、歯学部、獣医学は4コースまで)。また、オックスブリッジ(オックスフォード大学とケンブリッジ大学)への出願はいずれか1校のみとなっています。出願の際にUCASへ記入するコードは、コースにより異なるため注意が必要。各コースページの詳細にてご確認ください。
3 学歴または職歴
ここでは高校での学歴を入力。SATやIELTSなど取得済み、結果待ちのテストスコアを記入することができます。職歴の欄には最大5つまでの職務経験(アルバイトなどを含む)を記載します。職務経験がない場合は空欄のままにしてください。
4 パーソナルステートメント(志望動機書)
専攻する学部分野に関連する課外活動の取り組みやその他の経験などから、自分自身の言葉でコースを志望する理由、コースに対するスキルや関心などを明確に説明することが重要なポイント(最大47行、4000字まで)。将来の目標、その目標に向けて出願するコースが役に立つ理由なども含め、志望する専攻分野の学びに対して意欲的であることを最大限にアピールしましょう。
5 推薦状
自分のことをよく理解してくれている教員、カウンセラーなどに推薦者になってもらいます。UCASの推薦の欄に推薦者のメールアドレスと電話番号を入力。その後、推薦者が推薦状を直接送信します。
6 出願期限
全ての入力が完了したら、宣誓書 (UCAS利用条件)に同意。推薦欄には推薦者のメールアドレスと電話番号を入力し、出願料をオンラインで支払い出願手続きは完了です。
イギリス大学への出願は9月初旬より開始され、学士課程への出願締切日は通常翌年の1月31日(イギリス時間18時)までとなっています。留学生は6月30日まで出願することが可能ですが、コースの空き状況によっては受付を早めに締め切る場合があるため注意が必要です。
7 出願の追跡
出願料(27.50ポンド※)を支払い出願手続きは完了。提出後はUCAS内のTrackにて自分の出願状況を確認。その他、合否結果を含む出願状況、出願に関する最新情報、面接が必要な場合の通知などを確認することができます。
※ 出願料は2024年度入学の場合の金額です。出願料に関する最新情報はこちらをご確認ください。
大学進学準備プログラム (Foundation Certificate) から入学する方法
イギリスでは5歳から16歳までが義務教育となり、大学進学を目指す場合は共通試験であるAレベル受験のため、さらに2年間、シックスフォームと呼ばれる課程へ進学。大学の一般教養にあたる科目を履修しながら、Aレベルの資格取得を目指します。
リバプール大学では、Aレベル(またはIB:国際バカロアなど)の資格保持が基本的な大学出願の条件となり、教育制度の違いから日本の高校卒業資格は認められていないため直接入学はできません。
そのため、まずは出願資格を得るための大学進学準備プログラムを受講してからの進学が一般的。
進学後に必要な専門分野の基礎知識や英語力の強化に加えて、大学で必要とされるライティング、リーディング、ノートの取り方、プレゼンテーションなどのアカデミックスキルを学びます。
リバプール大学では、学士課程への進学を目指す留学生のために、大学提携の教育機関Kaplan International Pathwayによる準備プログラムをリバプール大学のキャンパス内にあるUniversity of Loverpool International College (UoLIC)で提供。
大学の授業を履修するために必要なスキルを身につけ既定の条件を満たして修了した学生は、リバプール大学の学士課程1年次への進学が保証されています。
■主な出願必要書類
- 高校の成績証明書
- 卒業証明書
- 英語能力試験の結果
- パーソナルステイトメント
■出願資格
- 高校を好成績で卒業(評定平均3以上)
- 各コースが設定する英語要件を満たす
■提供されているプログラム (Foundation Certificate)
出典:KAPLAN International Pathways/ University of Liverpool International College
リバプール大学が提供する準備プログラムでは、分野別に選べるの2つのコースを開講(2024年度入学)。準備プログラムでも授業は大学で専攻する分野別で構成されるため、高校卒業時には専攻分野をある程度絞っていることが必要となります。
- Foundation Certificate for Business, Law and Social Sciences
- Foundation Certificate for Science and engineering
■コース期間
2学期から4学期(ターム制)※入学時の英語力によりコース修了までの履修期間が異なります。
■開講場所
リバプール市内(リバプール大学キャンパスから徒歩圏)
■出願方法
Kaplan International Pathwaysが提供するリバプール大学進学のための準備プログラムへの申請は、Kaplan公式サイトApply now より行うことができます。
■必要となる英語力と学費(2024/ 2025年度)
Foundation Certificate for Business, Law and Social Sciences
English language entry level | Course length | Tuition fee |
IELTS 5.5 (at least 4.5 in all skills) | 2 terms 2.5 terms 3 terms | £21,160 £22,710 £22,710 |
IELTS 5.0 (at least 4.0 in all skills) | 2.5 terms | £22,710 |
IELTS 4.5 (at least 4.0 in all skills) | 3 terms | £22,710 |
IELTS 4.0 (at least 4.0 in all skills) | 3.5 terms 4 terms | £26,496 £29,680 |
Foundation Certificate for Science and Engineering
English language entry level | Course length | Tuition fee |
IELTS 5.5 (at least 4.5 in all skills) | 2 terms 2.5 terms 3 terms | £22,630 £24,480 £24,480 |
IELTS 5.0 (at least 4.0 in all skills) | 2.5 terms | £24,480 |
IELTS 4.5 (at least 4.0 in all skills) | 3 terms | £24,480 |
IELTS 4.0 (at least 4.0 in all skills) | 3.5 terms 4 terms | £28,560 £31,060 |
※為替レート:1£=約189円(2024年2月15日時点)
リバプール大学が提供する大学進学準備プログラムについての詳細はこちら→KAPLAN International Pathways/ University of Liverpool International College
デジタル版カタログ(2022/ 2023年度)はこちら→University of Liverpool/ International Pathways Guide 2022/ 2023. pdf
リパプール大学が提供するキャリアサービス
リバプール大学では、学生一人ひとりのキャリア形成を全力でサポートする「キャリアスタジオ (Career Studio)」を中心に、多彩なプログラムを提供しています。
キャリアコーチやデジタルスキルの専門家が在籍しており、就職活動やキャリア設計に関するあらゆる悩みに寄り添い、実践的な支援を行います。
キャリアコーチ
キャリアコーチは、学生が将来のキャリアについて考える際に頼れる存在です。
特に、自分の進路に迷ったり、就職活動が思うように進まない場合に効果的なアドバイスを提供します。以下のようなサポートを行っています。
- 履歴書・カバーレター作成のサポート
- 企業リサーチの指導
- 面接練習
- ネットワーキング支援
キャリアスタジオは予約不要でいつでも利用可能。授業の合間などに気軽に立ち寄ることができる点が大きな魅力です。
デジタルスキルコーチ
近年はデジタル人材の需要があらゆる業界で高まっており、デジタル人材には前提としてデジタル領域に関する知識やスキルが必要です。
リバプール大学では、デジタルスキルを身につける560を超える講座を提供。
ビジネスの現場で必要とされるデジタルスキルを包括的に習得することができます。
就職支援ツール「Handshake」
リバプール大学では、学生が効率的に就職活動を進められるよう「Handshake」という就職支援システムを導入しています。
このシステムは以下のような機能を備えています。
- 求人情報の閲覧: 企業からの最新求人やインターンシップ情報を簡単にチェックできます。
- キャリアイベントの登録: 就職フェアやセミナーの参加申し込みがオンラインで可能です。
- 卒業生ネットワークの活用: 先輩たちの成功事例を参考にして、キャリアプランのヒントを得られます。
最後に
大学の教育の質と水準が公的機関であるQAA(高等教育質保証機関)による厳しい審査によって保証されているイギリスの大学。
総じて教育水準が高いことで知られ、世界トップクラスの大学が数多く存在します。
その中の1つであるリバプール大学は、24の研究大学が加盟するラッセルグループに名を連ねるなど、国内外からの高い評価を得ており、海外からの留学生に対する受け入れやサポートも充実。
留学生でも安心して学べる環境が整っています。
たくさんある大学の中から自分に合った大学を選ぶためには、留学前にできる限りたくさんの情報を得ることが大切。留学先の選定にぜひ本記事をお役立てください。