英語圏の留学先として、アメリカ、イギリスに並び人気の国オーストラリア。
オーストラリアは、地球の自転軸を二分する赤道をはさんだ日本と反対側の南半球に位置するため、日本とは季節が逆になります。
また、オーストラリアの国土面積は日本の約20倍もあり、北部は熱帯雨林気候、中央部は砂漠性気候、南部は温帯性気候であるなど、オーストラリアの気候は地域によって違いがあります。
そんな広大な国土を持つオーストラリアの都市の中から、今記事ではアデレードにある「アデレード大学」に注目。
南オーストラリアに位置するアデレードは温帯性気候に属し、日本と同様に四季がありますが、寒暖差が少なく降水量も少ないため、年間を通して過ごしやすいのが特徴。毎年多くの観光客が訪れるアデレードは、留学先としても人気の都市の1つです。
この記事の著者:Antieやや
タイ在住。語学力を活かし現地でボランティア活動を中心に毎日を過ごす。バンコクでインターナショナルスクールを卒業し、イギリスの大学で心理学、大学院で戦略マーケティングを学んだ息子あり。
監修者:ウメンシャン
日中英のトリリンガル・言語オタク。英語圏留学経験なしからIELTS8.0、TOEFL104、GRE322。コロンビア大学・ペンシルバニア大学・ニューヨーク大学・メルボルン大学教育大学院に合格実績を持つ。慶應義塾大学大学院卒。1児の母。
目次
オーストラリアの名門校:アデレイド大学とは
アドレード大学の基本情報と歴史
基本情報
- 名称:The University of Adelaide(アデレード大学)
- 所在地:Adelaide South Australia 5005 Australia
- 電話番号:+61 8 8313 5208
- 創立年:1874年
- 学校形態:大学・大学院
- 学生数:総学生数(学部学生/ 大学院学生)22,716名(2022年度)※
歴史
オーストラリアで3番目に長い歴史をもつアデレード大学は、経済的格差や性別などは関係なく全ての人々に平等に教育を受けられる機会を提供、前向きな社会変革の促進、という大きな2つの目標を掲げ、1874年にアデレードに設立されました。
1881年にオーストラリアの大学として初めて男子学生と同等の条件で全ての学位コースに女子学生を受け入れたことをはじめ、1882年には科学分野の学位を授与、1900年に音楽学大学院開設、1902年にはビジネス分野に関連する高等教育を提供。
アデレード大学は、設立当初から次世代を担う人材の育成が最重要課題であるとの認識のもとさまざまな改革を実施し、現在では南オーストラリアを代表する総合大学へと成長しました。
アドレード大学の特徴と学部紹介
日本には808校(2023年度)の大学があり、国立大学はそのうちの1割程度※ (1)ですが、オーストラリアには41校の大学※ (2)のみとなり、そのほとんどが国立大学。オーストラリアの高等教育機関は政府によって厳しく管理されており、高い教育水準が保たれています。
そんなオーストラリアの大学の中でも、アデレード大学は「Group of 8」と呼ばれる国内の大学で特に優れたトップ8大学の1校。これら8大学はそれぞれに特出した分野があり、アデレード大学では医学や科学技術などの分野の研究に力を入れています。
※ (1) 文部科学省/ 公立大学について
※ (2) Data Snapshot/ 2019/ Universities Australia
学部
アデレード大学は、学士課程レベルまたは大学院の過程を有する3つの学部 (Faculty) に分けられ、それぞれが専攻分野をさらに細分化したスクールを設置。幅広い分野に関連した専攻コースが提供されています。
- Faculty of Arts, Business, Law and Economics(人文学、ビジネス、法学、経済学部)
Faculty of Health and Medical Sciences(健康・医科学部)
Faculty of Sciences, Engineering and Technology(科学・工学・技術学部)
アデレード大学の学部とスクールについての詳細はこちら→Academic Faculties
分野別学位プログラム一覧/ 検索はこちら→Degree Finder
世界大学ランキングとその評価
総合的かつグローバルな視野から先駆的・独創的な学術研究に高い論理性をもって高度な研究を推進し続けるアデレード大学。
社会に貢献できる研究成果をあげ、研究大学として学術的にも応用的にも世界的に認められているアデレード大学は、ノーベル賞受賞者5名のほか、政界、弁護士会、経済界などを中心に有意な人材を数多く輩出していることで知られています。
第74位 2023 US News Best Global Universities
第89位 2024 QS World University Rankings
またアデレード大学は、イギリスのグローバル高等教育評価機関であるQS社 (Quacquarelli Symonds Limited 以下QS表記) が発表した分野別世界大学ランキング2023 QS World University Rankings by Subjectにおいて14学問分野が上位100にランクイン。
これらランキングは、学術的評判、雇用主の評判、論文被引用数、研究者の評価指標、国際研究ネットワークの5つの指標に基づき評価した総合点によりランク付けされています。
偏差値と入学難易度
日本で大学を選ぶ際に重要視されている偏差値。
偏差値から各大学の入学難易度を測ることができますが、オーストラリアの大学には偏差値がないため、代わりに大学ランキングを入学難易度を測る指標の1つとして参考にすることができます。
アデレード大学では専攻ごとに入学基準が定められており、自身が希望する専攻が定める成績要件と英語要件を満たすことで合格となるケースがほとんど。
また日本の高校卒業後は、教育制度の違いから大学進学準備プログラムを経由する必要がありますが、準備プログラムで一定の成績を修めることで学士課程への進学が保証されていることからも、アデレード大学進学への門戸は広く開かれているともいえます。
アデレード大学の学費・留学費用と奨学金
学費と生活費の目安
学費
アデレード大学の学士課程の授業料は学位プログラムにより異なり、現地学生と留学生によっても大きく異なります。
以下に授業料の例をいくつかご紹介いたします。その他の授業料についての詳細は、Degree Finderより学位プログラムを検索のうえ、ご確認ください。
為替レート:1A$=約98円(2024年1月20日時点)
Degree | Fees |
Bachelor of International Development | A$40,500 |
Bachelor of Psychological Science | A$46,500 |
Bachelor of Business | A$47,500 |
Bachelor of Science | A$48,000 |
Bachelor of Computer Science | A$49,500 |
滞在費
アデレード大学留学中の滞在方法は一般的に、
- アデレード大学運営の学生専用宿泊施設
- 民間学生専用アパート
などが挙げられ、金額は選択する部屋のタイプによって異なります。
大学運営の学生専用宿泊施設は、1アカデミックイヤー(52週間)A$17,680(バスルームシェア)~※ (1)、市内の家賃相場(ルームシェアの場合)は 、1アカデミックイヤー(52週間)A$15,600~A$31,200(週あたりA$300~A$600)※ (2)が相場となります。
※ (1) The University of Adelaide Village/ 2024 accommodation fees
※ (2) Study Adelaide
アデレート大学運営の学生専用宿泊施設についての詳細はこちら→Accommodation Service
生活費
バス、電車、路面電車(トラム)が主な交通手段であるアデレード。
運賃の安いバスは基盤の目のように走っているため留学中の便利な足となり、トラムは市内での乗り降りが無料。メルボルンやシドニーなどのオーストラリア主要都市と比べて、交通費や滞在費が最大12%※抑えられるとされています。
アデレード滞在中にかかる生活費はそれぞれのライフスタイルにより異なりますが、民間の学生専用アパート等に滞在する際の平均の費用はそれぞれ下記のようになります。
なお、アデレード大学が運営する学生専用アパートの滞在費には、光熱費やインターネット使用料が含まれています。
食料品 | A$60/ 週 |
光熱費(シェア) | A$40~A$50/ 週 |
交通費 | A$15/ 週 |
電話代とインターネット回線使用料 | A$25/ 週 |
交際費 | A$80~/ 週 |
※ 参考:Study Adelaide
また、留学生がビザを申請する際には、滞在費(年間24,505オーストラリアドル:約240万円以上)を支弁できる能力を証明する財政能力証明書※の提出が必要。
この金額を目安とすると、宿泊費、食費、娯楽費などとして月額少なくとも2,042オーストラリアドル(約20万円)が必要という計算となります。
ただしこれは一般的な目安であり、個人の生活スタイルによって変動します。※Study Australia/ Change to evidence of financial capacity for Student visa
為替レートには2024年1月21日時点での情報を参照し、1AUD=約98円で計算しています。
留学生向けの奨学金制度
アデレード大学では留学生向けにさまざまな奨学金制度を用意。
これらの奨学金は、学生の国籍、学術成績、専攻分野などに基づき異なる条件が設けられおり、奨学金を受給するためには必要書類を提出し、審査をクリアする必要があります。
自身が申請可能な制度であるかを確認のうえ、個別の奨学金制度の詳細をご覧ください。
アドレード大学のキャンパスライフ
4つのキャンパスの魅力
アデレード大学は、それぞれが独自の特徴を持つ4つのキャンパスで構成されており、キャンパスのある場所や地域によって、設置されている学部が異なります。
- North Terrace Campus
アデレード市内の中心部に位置するノーステラスキャンパスは、もっとも多くの学部と最先端の研究施設が集結するアデレード大学のメインキャンパスです。
- Roseworthy Campus
アデレートから北に50キロほどの場所に位置するキャンパス。乾燥農業、持続可能な天然資源管理、動物生産学などに関連する高度な研究が行われ、キャンパス内には動物学や獣医学に関する学部が設置されています。
- Waite Campus
オーストラリアでのワイン醸造研究のほとんどはアデレード大学ウェイトキャンパスで行われており、広大な敷地内にぶどう園とワイナリーを所有しています。また、南半球最大の研究施設では、植物バイオテクノロジー、穀物育種、食料と農業、ワイン、園芸、天然資源科学における世界クラスの研究開発を推進。ウェイトキャンパスには、農業学科、食品とワイン醸造学科、生物化学科を含む理学部が設置されています。
- Melbourne Campus
ビクトリア州メルボルンの中心部にあるメルボルンキャンパスでは、アデレード大学と提携した大学進学準備プログラムを留学生向けに提供しています。
学生向けHub(Student Hub)の活用
アデレード大学では、学生同士の交流や学修の場として4つの学生ハブを設置。
学生ハブは、大学キャンパスの中核として位置づけられ、価値観や考え方の異なる友人や教職員と意見を交わしながら新しい価値観を見つけ出すほか、自主的な学びを通して確かな学修習慣を身につけるなど、学生の「居場所」と多様な「学びの場」として機能しています。
学生主体の数あるイベント
盛大に行われるオリエンテーションイベントO’weekから始めるアデレード大学のキャンパスライフ。
多彩なバックグラウンドを持つ学生が集うキャンパスでは、学生が主体となり、1年を通じてさまざまなイベントを開催。日々の学生生活はもちろん、これら数々のイベントが大学の活気をもたらし学生の成長につなげています。
スポーツ、クラブ活動、フィットネスの充実
アデレード大学では、学術系からスポーツ系、文化系、趣味のサークルなど、登録されているだけでも130を超えるクラブやサークルが活動。
またオーストラリアでは、高校や大学での勉強と運動は常に両立して当たり前という意識が強いため、アデレード大学でも学生や大学スタッフがアクティブで健康的なライフスタイルを維持できるよう、競技志向のアスリート学生だけでなく、誰もが運動を楽しめるスポーツ活動の機会を提供しています。
アデレード大学を選ぶ理由:中規模大学ならではの強み
中規模大学の利点を活かした教育環境
出典:Facts and Figures/ 2022 at a glance
アデレード大学は、総合大学でありながら学生数が2万人強とGroup of 8の中で学生数が最も少なく、オーストラリアの大学の中では中規模の大学です。
設立当初より学生の個性を尊重し、社会で活躍できる人材を育てる「人物教育」を重視しているアデレード大学では、他大学に比べて学生数に対するスタッフの割合が高くよりきめ細かなサポートと教育環境を提供。
また、他学部の学生と交流する機会も多いため、学年や学部に関わらず友人ができやすい環境も整っています。
きめ細やかな学生サポート
アデレード大学の学生生活支援事業では、学生一人ひとりの学生生活の日々を支援し充実させるための具体的な情報の提供、学生生活上の疑問や問題を解決するための相談窓口の開設など、きめ細やかな学生サポート体制を整備。学生生活から就職活動のサポートまで、一人ひとりの学生と深く関わり合いながら支援を行っています。
カウンセリングサポート
アデレード大学では、学生支援相談室を設置し、学業/ 進路、対人関係(家族や友人など)、心身の健康、将来、ハラスメントなど、学生生活上のさまざまな悩みや問題について、専任の教員や臨床心理士の資格を有する専門心理カウンセラーが常時学生の相談に対応。
学生相談では修学面、生活面を中心に相談を受け付けており、心理カウンセリングでは特に精神的な問題を抱える学生に対しカウンセリングによる支援を行っています。
部屋探しサポート
大学運営の学生専用宿泊施設、民間学生専用アパートなどの情報提供や入居サポートなど、学生支援担当課では、初めての一人暮らしでも安心して部屋探しができるよう、専任スタッフと連携し部屋探しのサポートを実施。
担当者との面談はもちろん、オンラインによる宿泊相談やグループ説明会を開催しています。
安全なキャンパス環境の提供
異なるバックグランドを持つ学生が集まるアデレード大学では、個々人がキャンパスで自由に活動できる機会を享受できるよう、全ての学生が人権侵害と差別のない公正で安全な環境において、学習できる機会と権利を保障するキャンパスづくりに努めています。
留学生向けの充実したサポート体制
出典:Facts and Figures
留学生が学生全体数の30%を占めているアデレードでは、留学生専用のオフィスを設置し専門アドバイザーが常駐。
クラスの選択や登録など学生生活全般に関することから日々の生活の悩みの相談まで、留学生向けの手厚いサポートを提供しています。
また、英語を母語としない留学生が英語力を補強するためのプログラムも充実。
Writing centreでは英語のライティング力を上達させるための対策コースを開講、またEnglish language centreでは不定期の無料英語レッスンを開催するなど、そのサポート内容は多岐にわたります。
アデレード大学への進学方法と入学条件
日本やアメリカの大学は4年制ですが、アデレード大学の学士課程は、他のオーストラリアの大学と同じく3年制(医学部などの一部を除く)。
4年制大学では最初の1年で基礎科目や教養科目を履修しますが、3年制大学では入学と同時に専攻に分かれて専門課程の学修が始まります。
学士号取得を目的とするアデレード大学への留学方法は、
- 高校卒業後にそのまま直接入学(出願資格条件を満たす場合)
- 大学進学準備プログラムを受講してから正規留学を目指す
という2通りの方法が一般的となっています。
高校卒業後に直接入学する方法
出願資格
アデレード大学では、オーストラリアとは異なるカリキュラムにより教育が実施されている各国の学生ためにいくつかの出願資格を採用。大学が認める入学資格と同等の国際資格を取得し要件を満たしている場合は、日本の高校を卒業後に直接出願することが可能です。
アデレード大学が認めている出願資格の詳細はこちら→Admission Requirements/ study requirements and prerequisites
専攻を選ぶ
オーストラリアの大学では1年次から自分が選んだ専攻分野を深く掘り下げ、学問的な専門性を身につけます。そのため専攻を選ぶ際には、しっかりとしたキャリアデザインを持つことが非常に重要。まずは自分の将来のキャリアをしっかり定め、進学するべき学部/ 専攻を決める必要があります。
専攻検索サイトはこちら→Degree Finder
入学要件
求められる入学要件はコースにより異なり、それぞれが必須科目や成績などを含む諸条件を定めています。入学要件や申請プロセスにつきましては、志望する専攻コースの詳細ページの 「Admission and Fee information」をご確認ください。
英語能力証明書(IELTS、TOEFLなど)
アデレード大学への入学には、TOEFL iBTやIELTS(英語を母語としない学生の英語力を測るテスト)のスコアを提出し、各コースが定める英語要件を満たす必要があります。入学条件として要求されるスコアは各コースによって異なる場合があるため必ず事前にご確認ください。
- TOEFL Internet-based test
79以上(リーディング13~、リスニング13~、ライティング21~、スピーキング18~)
- IELTS Academic
6.5以上(各セクション6.0~)
英語要件についての詳細はこちら→Admission Requirements/ English language requirements
主な出願書類
出願フォームに必要な書類をアップロードまたは提出します。
- 高校の成績証明書
- 卒業証明書
- 英語能力試験の結果
- 奨学金申請書類(必要な場合)
補足書類が必要かどうかは専攻により異なります。各専攻コース詳細ページからご確認ください。
出願方法
アデレード大学の学部課程への申し込みは、大学サイト内のInternational Application Portal を通じて、出願締切日までにオンラインで出願。まずはアカウントを作成し、出願情報を画面の項目に沿って入力します。
出願方法についての詳細はこちら→Apply now
出願締切日についての詳細はこちら→university Application Deadlines
合否結果
アプリケーションの作成完了後、出願料を支払い申請が完了します。アデレード大学は提出された出願書類を総合的に精査し合否を判定
。審査には一定の時間がかかり、合否結果は「Unconditional offer(無条件合格)」「Conditional offer(条件付き合格)」「Unsuccessfull(不合格)」となり、その通知は直接メールを通じて出願者に届きます。
大学進学準備プログラム(ファンデーションプログラム)からの入学方法
オーストラリアの大学は3年制で、入学直後から各専攻の専門分野を学びます。これは教育制度の違いが関係しており、オーストラリアでは高校2‐3年生の間で大学1年次で学ぶ基礎科目を履修しているからです。
このため日本の高校卒業資格ではアデレード大学の出願要件を満たさず、まずは大学1年次の学習課程に相当する大学準備プログラムを受講してから進学を目指すことが一般的。
準備プログラムでは教育制度のギャップを埋めるため、英語はもちろん、大学で勉強するための基礎知識やアカデミックスキルを学びます。
アデレード大学は、留学生向けの大学進学プログラムが充実していることで知られており、学士課程への進学を目指すための2種類の準備プログラムを大学付属の教育機関University of Adelaide College(アデレード大学カレッジ)で提供。アデレード大学進学希望の留学生へ準備プログラムを開講しています。
また、南オーストラリア大学 (University of South Australia) との併願を検討している方は、下記の下記の外部機関が運営する大学進学準備プログラムを修了することで、アデレード大学へ進学することも可能です。詳細は各機関ウェブサイトにてご確認ください。
※ TAFESAでは限られたコースのみ編入可能
Foundation Studies Programs
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出典:Foundation Studies Programs
アデレード大学の学部課程に入学する前の準備期間となり、日本の高校を卒業してアデレード大学に進学する場合、ほとんどの留学生がこのプログラムを受講しなくてはなりません。
Foundation Studies Programsでは通常、約1年間、アデレード大学進学に必要な英語力やアカデミックスキル、進学後に専攻する分野の基礎的な内容を学び、既定の条件を満たしてプログラムを終了することで学士課程1年次への進学が保証されています。
※医療系分野など、一部の専攻では修業年限が4年以上の場合があります。
出願資格
- オーストラリアの教育制度におけるYear 11と同等レベルに該当する課程を終了している
- 入学要件を満たす(学業成績、英語力)
提供されているコース(2024年度)
Foundation Studies Programsでは、学力や英語力により2種類のコースを提供しています。
① Foundation Standard
期間 | 39週間 |
コース開始 | 2月および7月 |
必要な学業成績 | 高校2年修了以上、主要科目の評定平均3.0以上 |
英語要件 | ELTS 5.5以上(各セクション5.0以上) TOEFL iBT 50以上(ライティング/ スピーキング15以上) |
コース費用 | AU$33,300 |
開講場所 | アデレード・メルボルン |
② Foundation Studies Accelerated
期間 | 36週間 |
コース開始 | 3月および10月 |
必要な学業成績 | 高校2年修了以上、主要科目の評定平均3.0以上 |
英語要件 | ELTS 5.5以上(各セクション5.0以上) TOEFL iBT 50以上(ライティング/ スピーキング15以上) |
コース費用 | AU$33,300 |
開講場所 | 3月(アデレード)、10月(アデレード・メルボルン) |
為替レート:1A$=約98円(2024年1月20日時点)
主な出願書類
- 高校の成績証明書
- 卒業証明書
- 英語能力試験の結果
出願方法
Foundation Studies Programsへの申請は、公式サイトApplication Portalより行います。
出願方法についての詳細はこちら→How to Apply
Degree Transfer Programs
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出典:Degree Transfer Programs
Degree Transfer Programsとは、大学1年次に相当する授業内容を受講できるプログラムのこと。
プログラム受講で得た単位が大学1年次に取得する単位として認定されるため、修了後はアデレード大学の2年次への編入が可能となり、このプログラムを経由することで最短3年での卒業を目指すことができます。
なお、Degree Transfer Programsでは、英語力を強化するとともに大学の正規授業を一緒に受講するため、高い英語力はもちろん、レポート作成やプレゼンテーションなどのアカデミックスキルが必要となります。
英語力にある程度自信のある方や、入学を希望する方は担当部署にお問い合わせのうえ、詳細をご確認ください。
出願資格
- オーストラリアの教育制度におけるYear 12と同等レベルに該当する課程を修了している
- Foundation Studies Programsを修了している
- 入学要件を満たす(学業成績、英語力)
提供されているコース(2024年度)
Degree Transfer Programsでは、学力や英語力により3種類のコースを提供しています。
① Degree Transfer Extended
期間 | 15ヶ月 |
コース開始 | 3月および10月 |
必要な学業成績 | 高校3年修了、主要科目の評定平均2.5以上 |
英語要件 | ELTS 5.5以上(各セクション5.0以上) TOEFL iBT 50~(ライティング/ スピーキング15以上) |
コース費用 | AU$47,700
AU$49,800
|
開講場所 | アデレード |
② Degree Transfer Standard
期間 | 12ヶ月 |
コース開始 | 2月および7月 |
必要な学業成績 | 高校3年修了、主要科目の評定平均2.5以上 |
英語要件 | ELTS 5.5以上(ライティング/ スピーキング5.5以上、各セクション5.0以上) TOEFL iBT 50以上(ライティング/ スピーキングセクション17以上) |
コース費用 | AU$39,300
AU$41,500
|
開講場所 | アデレード・メルボルン |
③ Degree Transfer Accelerated
期間 | 9ヶ月 |
コース開始 | 10月 |
必要な学業成績 | 高校3年修了、主要科目の評定平均3.0以上 |
英語要件 | ELTS 5.5以上(ライティング/ スピーキング5.5以上、各セクション5.0以上) TOEFL iBT 50以上(ライティング/ スピーキングセクション17以上) |
コース費用(2024年度) | AU$39,300
|
開講場所 | アデレード・メルボルン |
為替レート:1A$=約98円(2024年1月20日時点)
主な出願書類
- 高校の成績証明書
- 卒業証明書
- 英語能力試験の結果
出願方法
Degree Transfer Programsへの申請は、公式サイトApplication Portalより行います。
アデレード大学卒業後のキャリアと就労ビザ
キャリアサービスとサポート
アデレード大学では、学生の安定的な雇用に結びつけるため、キャリア教育並びに専門教育科目を通して職業人としての意識を醸成するための指導を行い、企業や教育機関と幅広い連携および協力のもとさまざまな就職支援を実施しています。
また、アデレード大学では就職を支援するための学生専用相談窓口CareerHubを設置。
CareerHubでは、学生の就職・進路の支援を目的として、キャリアアドバイザーによる個別相談(キャリア相談)や就職活動支援イベント、各種情報提供を行っています。
アデレード大学キャリアサービスについての詳細はこちら→Career Services/ Students
留学生向けキャリア支援についての詳細はこちら→Career Support for International Students
オーストラリアの卒業ビザについて
通常、オーストラリアでは学士号以上の学位を取得後、卒業生ビザ (Temporary Graduate Visa) の申請が可能。
このビザを保持することで卒業後の一定期間、フルタイムでの就労が可能となります。
卒業ビザには3種類のタイプがあり、保持する学位によりビザを取得するための条件や滞在可能期間が異なります。
① Graduate Work Stream
Skilled Occupation List(職業リスト)に記載されている職業に関連する2年以上のプログラムを修了している場合に申請できるビザで、取得後は18ヶ月の滞在が認められます。
② Post-Study Work stream
就業する分野は関係なく、Bachelor Degree(学士号)以上の学位を取得していることが条件のビザで、取得した学位により滞在可能期間が異なります。
③ Second Post-Study Work stream
「Regional Area」と呼ばれる指定地域にある大学を卒業した場合に申請できるビザで、これら地域で卒業し、卒業ビザを得てからもその地域に滞在することが条件となります。
最後に
オーストラリアの大学では、自分が選んだ分野を深く掘り下げ、学問的な専門分野を追求していくため、なにかとハードルが高いと思われがちですが、語学力を強化し、アカデミックなスキルを身につけることができる準備プログラムを経由することで、進学のチャンスは大きく広がります。
日本からは時差が少ない英語圏の国オーストラリアは比較的治安もよく留学先として人気。進学先候補の大学は一つに絞り込まず、複数の候補をあげそれぞれを比較することが大切です。
「オーストラリアに留学したいけど、どの大学がいいのだろう」とお悩みの方で、「アデレード大学」を進学先の候補の1つにお考えの方は、自分にとって最適な大学選びの際に今記事をぜひ参考にしてください。