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UCI(カリフォルニア大学アーバイン校)MBAの基本情報
カリフォルニア大学アーバイン校の基本情報
基本情報
- 正式名称:The Paul Merage School of Business at University of California, Irvine
- 公式HP:https://merage.uci.edu/
- 所在地: Irvine, CA 92697-3125 United States
- 提供プログラム:フルタイムMBA(2年制)、パートタイムMBA(24−33ヶ月)、エグゼクティブMBA(2年制)
特徴
カリフォルニア大学アーバイン校は、パブリック・アイビーとして有名な州立カリフォルニア大学の10校のうちの1つで、30,000人の学部生と6,000人の大学院生が通う大規模な大学です。
カリフォルニア大学アーバイン校がある南カリフォルニアのアーバイン市は、大学設立後に周辺が発展して市となったという歴史がある、大学都市です。南カリフォルニアのハイテク産業の集まるテックコーストの中でも、主にコンピュータ産業が集まる地域に位置しています。
カリフォルニア大学アーバイン校(UCI) のビジネススクールは、ポール・メラージ・スクール・オブ・ビジネス (以下、UCIメラージ)です。寄付者である起業家のポール・メラージ氏にちなんで名前が付けられました。
UCI メラージは、南カリフォルニアの温暖な気候の立地で、デジタル時代に対応するSTEM認定プログラムを提供している留学生に魅力的なビジネススクールです。
STEM認定プログラムの学位を取得して卒業した留学生は、STEM OPT制度により、STEM適格のポジションでMBA卒業後に3年間の実習ビザ(OPT)がもらえるという大きな特典があります。(通常OPTビザは1年です。)
また、UCI メラージは、アメリカのテックコーストと呼ばれる、アマゾンやグーグルなどを初めとするハイテク企業の多くある地域にあります。卒業後にハイテク企業のSTEMポジションで働くことができる可能性があることが、留学生には魅力的です。
UCIが提供するMBAプログラム
UCI メラージには、フルタイムのMBAの他に、パートタイムMBA、そして就労経験が8年以上のエグゼクティブMBAがあります。
- フルタイム:9月始まりの21ヶ月 (最短18ヶ月)
- パートタイムMBA :フレックスMBAと呼ばれる9月、1月、4月始まりの24-33ヶ月
- エグゼクティブMBA:9月始まりの21ヶ月、就労経験が8年以上の人向け
学費とクラスプロファイル
学費
- プログラム期間:2年制(21ヶ月)
- 学費(2024年):$56,939
クラスプロファイル
- 学生数(Full-time MBA):40人
- 女性比率:35%
- 留学生比率:38%
就職状況・平均給料
- 卒業後の平均的な初任給:USD154,558
- 卒業後3ヶ月雇用率:82%
UCI MBAのランキング
QSグローバルMBA及びファナンシャルタイムズのランキングで以下のようになっています。
- 47位(世界)
- 51位 (世界)
- 27位(米国)
UCIのMBAカリキュラム
必須科目(1年生)
- ビジネス分析
- 意思決定
- 経営のための財務報告
- マーケティング原則
- 経営財務
- 経営のための組織リーダーシップ
- 経営のためのミクロ経済学
- デジタル時代の競争
- オペレーショナル・エクセレンス
- プロセス、モデルと分析、戦略
- 基礎とダイナミックス
夏のインターンシップ (推奨)
インターンシップは必須ではなく、推奨されています。
データによるとインターンシップを希望する人全員が有給インターンシップを獲得し、MBA取得者の41%が卒業後にインターンシップ先の企業に就職できたと報告されています。
《参照:2023年フルタイムMBA年次雇用報告》
選択科目(1年春学期・2年生)
専攻分野としては以下の4つのオプションがあり、自分の選択によって、分野にあった選択科目を選ぶことができます。
- デジタルトランスフォーメーション
- ヘルスケアマネジメントと政策
- イノベーションと起業
- 不動産と都市開発
選択科目は以下の分野に分かれています。
- 会計
- 経済学・公共政策
- 財務
- 情報システム
- マーケティング
- 業務・意思決定技術
- 組織と経営
- 戦略と起業
- 複数の分野に跨るコース
《参照:フルタイムMBAアカデミック》
UCI(カリフォルニア大学アーバイン校)MBAに留学する理由
ランキング高だが比較的入学難易度が低い
必要とされているGPA が3.0以上という、上位校の中では大変低い設定となっています。そしてまた最低語学要件も、TOEFLiBTが80と大変低めです。
しかし、GMATの2023年秋の入学者データを見ると、平均は675、範囲は620-720となっており、GMATのスコアの高い人が合格しているということには注意が必要です。これは、このビジネススクールが少人数制で人気のある学校であるからと推測できます。
なお、2年以上のフルタイムの専門職経験があり、優れた学業成績(最低3.0) を持つ応募者を対象として、GMAT/GRE を免除する制度があります。
GMAT/GRE 免除を希望する応募者は、免除資格を説明する追加のエッセイを提出し、審査を受けます。以下の条件に該当する応募者は優遇されるとされています。
- 上級学位(大学院または専門職学位)
- 定量分析に重点を置いた専門資格(CPA、CFA、またはその他の資格)
- 過去の分析または定量分析コースでの優れた成績
STEM認定でアメリカ就職のチャンス
UCI メラージのMBAは、完全STEM認定プログラムです。
「デジタル社会におけるビジネスリーダーの育成を目指す」を、ミッションに掲げ、必須科目にデータ分析と定量的手法を取り入れた独自の完全なSTEMプログラムを提供しています。
卒業後は、STEM OPT制度により、STEM適格のポジションでMBA卒業後に3年間の実習ビザがもらえるので、卒業後にアメリカで働きたい方には、大変魅力的です。
(※)STEMとは科学、テクノロジー、エンジニアリング、数学の略です。
環境がいい
アーバインは、1年中温暖な気候で知られる南カリフォルニアにあります。
ロサンゼルスとサンディエゴに広がる、オレンジカウンティと呼ばれる地域の中間あたりに位置しています。
テック系の企業が集まっているテックコーストの中心都市であり、キャンパス周辺だけでも、Google、Morgan Stanley、PwC、Oracle、Yum! Brands (Taco bell, KFC, Pizza Hutの親会社)、各種スタートアップ、VC、日系企業(マツダ、東芝、アシックスなど)や韓国系企業(ヒュンダイ、サムスン)の現地法人など、数多くの企業がオフィスを構えています。日本人駐在員も数多く暮らしています。
そしてアーバインの魅力は、治安が良いことです。FBIレポートで人口250,000人以上の全米で最も安全な都市に18年連続で選ばれています。
カリフォルニア大学アーバイン校MBAの偏差値は?出願の難易度や入学条件
出願要件と書類一覧
カリフォルニア大学アーバイン校MBAへの出願で必要なものは以下の通りです。これはほとんどのMBA留学準備では同様になります。
このように、海外のMBA進学の難易度は、英語力や学力の証明など各種スコアの準備やエッセイ、インタビューなどの準備がハードルとなってきます。
UCI MBAでは、英語試験スコアの要件が他のMBAよりも低いことが特徴的です。
- 学士学位
- 大学成績書
- 履歴書(最低2年の職務経験)
- エッセイ
- 推薦状2通
- GMAT / GRE
- TOEFL / IELTS
- インタビュー
《参照:フルタイムMBA 出願情報》
- GPA平均:3.44
- GMAT平均:675 (620-720)
- 最低語学要件
- IELTS: 7.0(各セクション 6以上),
- TOEFL iBT: 80
学費と奨学金
学費 (2023−2025年)
- フルタイム MBA学費:USD62,755.95 /年 (留学生用)
- パートタイムMBA学費:USD117,416(総額)
- エグゼクティブMBA学費:USD158,060 (総額)
奨学金
80%の学生がなんらかの奨学金を取得しているとされます。
出願された時の情報に基づき、MBA入学委員会は学業成績、職務経験、リーダーシップ、課外活動などの全体を考慮した潜在能力の総合的な評価に基づいて奨学金を決定します。
願書は自動的に奨学金の対象とみなされ、 奨学金受給者に選ばれた場合は入学時に通知されます。
《参照:フルタイムMBA奨学金》
出願の流れと出願日、合格通知
出願の流れ
UCI メラージは、入学委員会によって実施される面接があります。
面接は、出願者の対人スキルやコミュニケーションスキルを評価、また学校への適性を判断する目的で行われます。
面接に招待される場合は、メールで通知されます。 面接は対面またはZoomで行います。
出願日・合格通知
2024年入学の締切日は以下の通りです。
出願締切日 | 決定通知日 | その他 |
2023年11月1日 | 2023年12月20日 | |
2024年1月15日 | 2024年3月15日 | |
2024年3月1日 | 2024年4月26日 | 留学生の最終締め切り |
まとめ
年間を通じて青い空が広がり、温暖で大変過ごしやすい南カリフォルニアは、多くの留学生の憧れではないでしょうか。
その中でもアーバインは、ハイテク企業が集まるオレンジカウンティの中心にあり、治安のいい場所で、今流行りのデータ分析を経営学に取り入れたSTEM認定プログラムが取得できるというとても魅力的なビジネススクールです。