こんにちは、海外生活14年目のメンシャンです。
私生活でも仕事でもよく海外とのお金のやり取りが多くて、銀行、Western Union、PayPal、YJFX等様々な両替・送金サービスを検討し、実際に使ったこともあります。
最終的に定着したのは、ワイズ(旧TransferWise)という海外送金サービスです。
この記事では、私が愛用しているワイズのサービスとその送金方法を紹介します。留学生や海外駐在の方々にお役に立てば光栄です。
この記事の著者:メンシャン
中国出身、大学卒業後日本に10年、アメリカに3年在住、20カ国以上旅行した経験あり。海外生活のベテラン。国際NGOと外資系大手飲料会社を経て、There is no Magic!!で英語学習・海外留学の情報発信に携わっています。
目次
Wise(Transferwise/トランスファーワイズ)とは
一言でいうと、Wise(ワイズ、旧称:トランスファーワイズ 、TransferWise)は、従来の銀行等の海外送金と比べ、手数料が大幅に抑えられる送金サービスです。
2011年にロンドンで設立され、2021年に名前をWiseに変更、ロンドン証券取引所に上場した、時価総額が1兆円を超える信頼性の高い会社です。
従来の海外送金の手数料
通常の銀行で海外送金の手続きを行うと、円建てか外貨建てか、両替の有無等によっていくつかの名目のコスト・費用が発生します。
- 外国送金手数料:3,000円〜7,000円程度
- 両替の必要のない場合は、リフティングチャージ(為替取扱手数料または外貨取扱手数料):送金金額の1/20%(2,500円〜)
- 両替の必要のある場合は、為替手数料:大体は1ドルあたり1円
- 中継銀行手数料・受取銀行手数料:1,500円〜5,000円(銀行によって異なる)
こうやって、10万を送金すると手数料が数千から1万円程度で、100万を送金すると2、3万の手数料がかかるのが普通です。
特にこの為替手数料は、銀行で両替する時、リアルタイムのレート(ミッドマーケットレート)より1円程度高いレートで両替されるということで、手数料が取られたという感じではないですが、実際は損になります。
なぜ手数料が安い?ワイズの仕組み
私がWiseを数年前初めて利用した時、この会社はまだ上場していなく、トランスファーワイズ (TransferWise)というサービス名も初耳で、安全性はかなり不安でした。
そのため、なぜWiseは安い送金手数料で海外送金できるのかを調べてみました。
従来の銀行送金(SWIFT送金)は、例えば送金人の日本の銀行口座から海外の受取人の銀行口座への送金で、いくつかの銀行を介して実現できることなので、手数料が高くなりがちです。
画像出典:https://wise.com/jp/blog/how-to-use-wise
一方、Wiseは送金人の日本の銀行口座からWiseの日本の銀行口座に振り込み、ミッドマーケットレートで換算した現地の通貨分を、Wiseの海外の銀行口座から現地の受取人の銀行口座に入金するということなので、実質は国内送金となります。
そのため、少額の手数料で済みます。
画像出典:https://wise.com/jp/blog/how-to-use-wise
仕組みについて納得できる上、手数料がいくらかかるのか、両替のレート、受取人が受け取る金額等は、全て事前に分かりますので、不安が払拭されて試してみようと決めました。
Wise(旧Transferwise)送金のメリット
圧倒的に手数料が安い
Wiseの送金仕組みで説明した通り、ミッドマーケットレートの両替+実質国内送金のため、圧倒的に安い手数料で海外送金が実現できます。
送金手数料と両替の手数料(損金)に関して、こちらの記事で、銀行等の送金サービスの比較表がありますのでご参考ください。
着金が早い
私はここ2年ぐらい、Wiseを使って毎月のように日本からカナダ、アメリカ、中国、韓国、タイ等に送金しています。ほとんどの場合は数時間から1日で着金できます。
海外在住の場合は、急に予想外の出費もありうるので、そういう場合はWiseがとても助かります。
※1月6日時点では1月7日着金予定。ここで表示された日付より遅れたことは一回もありませんでした。
操作が簡単
最初の個人の認証を終えると、その後毎回数クリックで送金できます。すべてオンラインで完結。
銀行で一々、大量な書類を書かなくて済むのもとても便利です。
少額でも送金可能
私生活でも仕事でも、数千円とか2万円とか少額の送金も時々あります。そういう場合、銀行経由だと、送金額より手数料のほうが高いということもあります。
Wiseの場合は、送金金額の一定のパーセンテージ+固定費なので、少額の送金もかなりリーズナブルな手数料で実現可能です。
具体的な手数料は国や通貨によって変わりますが、多くの場合(アメリカ、カナダ、中国等)0.5%~1%前後で、固定費も数十円から百円程度です。
Wise(旧Transferwise)の使い方&送金方法
必要な書類
- 日本発行の顔写真付き身分証明書(例:マイナンバーカード、日本の運転免許証、在留カード、住基カード)
- マイナンバーカード又はマイナンバー通知カード
- 紙とペン(4桁の認証コードを書くため)
- 携帯(写真を撮るため)
- 送金先の情報
1〜4は初回の利用時に、本人確認するため必要なものです。それ以降の利用は要りません。5の送金先情報も、保存しておけば次回から入力不要になります。
Step 1:Wiseで口座開設
ウェブサイト:https://wise.com/jp/にアクセス。右上の「会員登録」をクリック。
メールアドレスを入力し、アカウントの種別(個人か法人)を選ぶ。
居住国を選び、次に携帯電話番号を入力、認証コード入力、パスワード設定等、指示通りに行えばOKです。
Step 2:送金金額と通貨等を入力
最初のアカウントのホーム画面はこちらです。「送金する」ボタンをクリックして送金手続きを始めます。
送金の金額と通貨を指定して「送金手続きへ」をクリック。この画面で、送金手数料、両替レート、と受取側の受取金額がすべて確認できます。
銀行送金よりずっとわかりやすく、透明性もあります。
Step 3:送金先を設定
自分自身の海外口座、他の人の口座、法人や団体の口座、が選べます。
次は送金先の情報を記入します。アメリカの場合はRouting number(ルーティングナンバー、銀行コード)、口座番号、口座種別(CheckingかSaving)、受取人の住所、が必要です。
送金先の口座情報が分からない場合、チェックを外して、受取人のメールアドレスを正しく入力すれば、Wiseから本人と連絡して口座情報を確認するので、メールアドレスさえ分かれば送金可能です。
Step 4:本人確認(初回の送金のみ)
初めての利用の時、本人確認の手続きが必要です。すべてオンラインで完結できます。
画像出典:Wise公式ブログ
基本は「手続きを進める」ボタンをクリックして、画面の指示通りに下記のステップを踏んでいけば問題ないです。
- リンク先にアクセス
- アップロードする顔写真つきの本人確認書類
- 4桁認証コードが表示されるので紙に書く
- 2(本人確認書類の表)と3(4桁認証コードが書かれた紙)を一枚の写真で撮る
- 本人確認書類の厚みが分かるような写真(少し傾けて)を撮る
- 本人確認書類の裏面の写真を撮る
- 3(4桁認証コードが書かれた紙)を持って自撮りする
- マイナンバー関連の書類を選択して該当書類の写真を提出
Step 5:送金手続きを続け、入金方法を選択
送金の目的を選択して、送金内容を確認し、利用規約のチェックボックスにチェックを入れて、続行ボタンをクリックします。
入金方法は基本オンラインバンキングがおすすめです。
Step 6:Wiseの日本口座に入金する
Wiseの日本口座の情報とご自身の会員番号が表示されますので、ご自身の銀行口座からWiseの口座に振り込みます。
振り込みの際、メモ欄にご自身の会員番号(Pから始まる)も入れたらスムーズです。
振り込み完了したら、Wiseの画面上「振り込みが完了しました」とクリックします。
残りは、Wiseの海外口座から受取人の口座に入金されることを待つだけです。
シチュエーション別のおすすめ送金サービス
- 少額送金・着金スピード重視ならWise
海外のクライアント先や、海外の家族/海外から日本に少額(数百円から数十万円)の送金で、早く着金してほしい場合は、Wiseがダントツおすすめです。
- 百万円以上・時間的に余裕があれば「FX+プレスティア」は最安
トランスファーワイズは一回の送金の上限金額があります。
そのため、学費等、まとまった金額(100万以上)を送金する場合、1週間程度待つことができれば、FXでリアルタイムのレートで両替して、プレスティアの口座から海外の銀行口座に外貨送金するのもおすすめです。
この場合、両替と送金の諸手数料を合わせて、3,000円程度で済ませることもあります。FXに関して、こちらの記事も合わせてご参考ください。
皆さんの海外生活にお役に立てれば幸いです。ぜひ、簡単にお金を節約しながら、海外生活を楽しんでください。