今日は、よくある疑問であるTOEICとTOEFLの違い、どちらをやるべきか、TOEFLの効率的な勉強方法と合わせて考えたい。
この記事の著者:柴崎亮
純ジャパ代表・英語学習苦労人。海外経験なしから米・バブソン大学MBAに進学。留学準備で10社以上の塾や予備校に通い300万円以上を浪費。同じ失敗を繰り返させないため、成功者の経験を集約したThere is no Magic!!を開設。早稲田大学卒。公認会計士・USCPA。
監修者:ウメンシャン
日中英のトリリンガル・言語オタク。英語圏留学経験なしからIELTS8.0、TOEFL104、GRE322。コロンビア大学・ペンシルバニア大学・ニューヨーク大学・メルボルン大学教育大学院に合格実績を持つ。慶應義塾大学大学院卒。
目次
【TOEFL vs TOEIC】資格内容の違い
驚くことに、TOEFLとTOEICは、実はETSという、同じ会社が作っている資格試験である。
両方ともCEFRに連動した英語力を図る試験ではるが、単純に比較することは難しいため、比較表を見た後に個別の試験内容を詳しく見ていこう。
TOEFL・TOEIC比較表
項目 | TOEFL iBT(新形式) | TOEIC(R&Lのみ掲載) |
---|---|---|
目的 | アカデミックな英語力の測定、特に大学・大学院留学に必要 | ビジネス英語力の測定、職場や国際的なビジネスシーンでの活用 |
試験形式 | iBT(インターネットベース) | リスニング&リーディング(ペーパー) |
試験時間 | 約2時間 | リスニング&リーディング: 約2時間 |
構成セクション | リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング | リスニング、リーディング |
問題数 | リーディング: 20問、リスニング: 28問、ライティング&スピーキング: 6課題 | リスニング: 100問、リーディング: 100問 |
スコア範囲 | 各セクション0-30点(総合120点満点) | リスニング&リーディング: 各495点(総合990点満点) |
採点方式 | コンピュータと人間による採点 | 自動採点(リスニング&リーディング)および人間による採点(スピーキング&ライティング) |
主な内容 | 学術的な文章、講義のリスニング、統合型のライティング&スピーキング課題 | ビジネス関連のリスニング・リーディング素材 |
試験の頻度 | 年中多数の試験日 | 毎月複数回 |
有効期間 | 2年間 | 2年間 |
費用(例) | 約245ドル | 7,810円 |
TOEIC(トーイック、トイック)とは?
国際コミュニケーション英語能力テスト、通称TOEIC(読み方:トーイック、トイック)とは、英語を母語としない者を対象とした、英語によるコミュニケーション能力を検定するための試験である。 試験の開発、運営、試験結果の評価は、アメリカ合衆国の非営利団体である教育試験サービスが行っている。また、ETSはTOEFLも主催している。出典:ウィキペディア
TOEICの試験形式
TOEICと言えば、基本的に990点満点のListening & Reading Testのことを指しており、合計2時間で200問の選択式の問題からなる英語試験である。
公式サイトで無料のサンプル問題も公開しているため、過去問の難易度やレベルはそこで確認してみよう。
リスニングセクション(約45分間・100問) 会話やナレーションを聞いて設問に解答 | |
---|---|
Part1 | 写真描写問題 6問 |
Part2 | 応答問題 25問 |
Part3 | 会話問題 39問 |
Part4 | 説明文問題 30問 |
リーディングセクション(75分間・100問) 印刷された問題を読んで設問に解答 | |
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Part5 | 短文穴埋め問題 30問 |
Part6 | 長文穴埋め問題 16問 |
Part7 | 1つの文書:29問 複数の文書:25問 |
TOEICの意味は?
上記は一般的なTOEICの解説である。ここで、個人的な偏見を踏まえて簡単にTOEICを説明したい。
TOEICは、英語に夢見る人たちから、効率的に金を巻き上げるために作られた、ETSによる、TOEFLの超劣化版(超簡単版)なのである。
TOEIC受験者の6割以上は日本人で占められており、英語力をつけるどころか、日本を出たらまったく役に立たない紙切れになる。
TOEICで900点越や満点を獲得しても英語が喋れない・使えない人も多く、「TOEICで高得点が取れれば英語ができる」という神話は廃れつつある。
TOEICの受験料・日程
値段:7,810円(税込)
受験日程:月に1〜2回ほど受験日程がある。場所によって受験回数が異なるため、詳細は公式ページを確認しよう。
TOEFL(トーフル、トフル)とは?
TOEFL(読み方:トーフル、トフル)とは、英語を母語としない人々を対象に1964年から実施されている国際基準の英語運用能力テストです。オーストラリア、カナダ、イギリス、アメリカを含む130か国、10,000以上の大学・大学院に入学を希望する際に英語力の証明として必須とされており、全世界でこれまで延べ3,000万人以上の人が受験しています。 出典: TOEFL日本事務局
TOEFL iBTの問題形式
TOEFL iBTは、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4セクションからなる、合計2時間の英語4技能をテストする試験である。
各セクションは30点満点、合計120点で採点される。
問題の難易度やレベルは公式サイトで公開されている無料のサンプル過去問を確認してTOEICと比較してみよう。
セクション | 制限時間 | 問題 | 課題 |
---|---|---|---|
Reading | 35分 | 20問 | 学術的な文章の抜粋を2パッセージ読んで質問に答える |
Listening | 36 分 | 28問 | 講義、授業中の討論、会話を聴いた後に質問に答える |
休憩 | 10 分 | — | — |
Speaking | 16 分 | 4 課題 | 身近なトピックについて意見を述べる。リーディングやlisteningの課題を基に話す。 |
Writing | 29 分 | 2 課題 | リーディングやlisteningのタスクを基にエッセイ形式の答案を書く。意見を支持する文章を書く。 |
TOEFLの意味は?
TOEFLは、海外大学留学や、海外大学院、MBAへ進学するために提出が必要となる世界共通の英語試験だ。高得点があると日本の大学入試に有利になることもある。
日本で英語を使って仕事をする(笑)ことを意図して作られているTOEICとは違い、海外の大学で英語で勉強する下準備をするためのTOEFLは、TOEICの10倍は難しく、本当の英語力をつける基礎となる。
リーディングやリスニングで求められるレベル・スピードは段違いであり、スピーキング、ライティングのセクションもあるためさらに難易度が上がる。
トーフルの受験料・日程
値段:245ドル
受験日程:月によって開催日が異なるため公式ホームページに日程を参考にしよう。年10回のTOEICと比較してTOEFL受験の日程はかなり多い。
詳細は公式ホームページを確認しよう。
試験内容から見る難易度の違い
項目 | TOEFL | TOEIC |
---|---|---|
リスニング | 学術的な講義が多く、専門用語や複雑な構文が登場 | ビジネス会話が中心で親しみやすい |
リーディング | 長文でアカデミックなテーマが多い | 短めのビジネスメールや広告が中心 |
スピーキング | 論理的な意見構築が求められる | NA |
ライティング | 要約や意見文を書く課題がある | NA |
【TOEFL vs TOEIC】スコアから難易度レベルを比較
TOEFL・TOEICスコア換算表
TOEFL iBT | TOEIC |
35–45 | -600 |
46–59 | -700 |
60–78 | 700-800 |
79–93 | 800-950 |
94–101 | 950- |
102–109 | NA |
110–114 | NA |
115–117 | NA |
118–120 | NA |
TOEFL・IELTS・TOEICスコア換算表
TOEFL iBT | IELTS | TOEIC |
35–45 | 5 | -600 |
46–59 | 5.5 | -700 |
60–78 | 6 | 700-800 |
79–93 | 6.5 | 800-950 |
94–101 | 7 | 950- |
102–109 | 7.5 | NA |
110–114 | 8 | NA |
115–117 | 8.5 | NA |
118–120 | 9 | NA |
(参考: TOEFL iBT® and IELTS® Academic Module Scores)
上記で紹介したTOEICとTOEFLの点数換算にIELTSを追加すると上記のようなイメージとなる。
海外留学ではTOEFLのほか、IELTSという別の国際基準の試験がある。イギリスやヨーロッパ留学ではIELTS、アメリカ留学ではTOEFLと言われているが、実はそんなことなはない。
2つとも世界で認められた試験であり、留学に関していえば、ほとんどの学校はIELTS、TOEFL両方のスコアを認めている。
TOEFLとIELTSでどちらを受けるか悩んでいる人は、TOEFLとIELTSのスコア換算や難易度の違いも読んでみてほしい。
【TOEFL or TOEIC】どっちを受けるべき?
将来留学したいという気持ちが1ミリでもあるのであれば、TOEFLを勉強すべきだ。
将来英語を使って仕事がしたい、海外に住んでみたい、留学したいかも、という気持ちがあれば、TOEFLをやるべきだ。
まずは、TOEICの点数が欲しいけど、きちんとした英語の能力をつけたいという気持ちがあれば、TOEFLをやるべきだ。
一生日本に住み日本企業で働き、英語は就活に役立つ程度という気持ちであればTOEICで問題ない。
まだ中高生で基礎的な英語力をこれからつけていくという方は、まずは英検やGETCなどの受験を検討してみよう。
TOEFLの勉強法・対策
留学をする、将来したいと思うあなたはトーフル派。
私も昔から留学したいと思っていたが、TOEFLを知らずにTOEICの勉強をひたすらやっていた時期がある。もっと早くからTOEFLの勉強を始めていたらこんな遠回りはしなかったはずなので、反面教師として欲しい。
下記にTOEFL学習におすすめの記事を紹介する。英語の勉強法に正解はなく、人によってやり方は十人十色。自分にあったやり方を探し、毎日続けて目標を達成しよう。
- TOEFL学習全般
TOEFL対策 おすすめ教材と勉強法完全MAP 初心者から玄人まで
- TOEFLおすすめ単語帳・教材
» TOEFLおすすめ教材・単語帳ベスト15 +α【無料リソースも】
- TOEFL80点目標
» ゼロから始めるTOEFL対策 大学生の私が半年で80点超を達成した学習法
» 高校生が1年で20点台から80点まで上げたTOEFL対策
- TOEFL100点目標
» 純ドメがTOEFL107点 スタンフォードへ合格した僕の勉強法
» TOEFL100点突破勉強法|アラサー女子の独学アメリカ留学
よくある質問集
- TOEFL iBTの申し込み方法は?
TOEFL iBTの申し込み方法は【図解】初めてでも簡単!TOEFL申し込み徹底ガイドで詳細を解説しているためチェックしてみよう。
また、2020年9月末までは自宅受験も可能になっている。
- TOEFL対策におすすめの塾や予備校は?
TOEFL勉強法や必要なテキスト・リソースはTOEFLおすすめ参考書と勉強法完全MAPで紹介しており、独学でも十分に高得点を狙っていける。
予備校や塾に関してはこちらの記事でも解説しているため、参考にしてほしい。
- TOEFL ITPって何?
TOEFL ITPはTOEFL Institutional Testing Program(団体向けテストプログラム)の略。個人の申込は受け付けられない。
試験時間は約2時間でスコアレンジは310点~満点677点(TOEFL PBTと同じ)。大学のクラス分けや交換留学、または企業が海外研修の人選を決める際によく使われているテストだ。
試験は、Listening Comprehension(リスニング)、Structure & Written Expression(文法)、Reading Comprehension(リーディング)と三つのセクションがあり、内容はキャンパスライフ、学術系のトピック、日常生活や仕事関連のトピックが含まれており、TOEICとTOEFL iBTの間のようなイメージだ。
制限時間に対して問題数が多いほうで、問題を解きながら解答用紙を塗りつぶす作業もあり、回答時間は若干タイトな感じになる。
TOEFL ITPとiBTのスコア換算は下記の通り。
出典:https://www.cieej.or.jp/toefl/itp/correlation.html
- 結局、就職にはトイックとトフルどちらが有利なの?
日本社会ではTOEICの認知度がとても高いので、結論から言うと、日本での就職にはTOEICのスコアが響きやすい。例えば、TOEFL100点とTOEIC900点であれば、TOEIC900点のほうがずっと有利に働く。
ただ、海外就職を考えると、TOEICのスコアはそこまで考慮されなくなる。下記のコメントを参考にしてみよう。
海外で働くためには大きく3つの道がある。❶日本の会社に就職して海外で働くチャンスを掴む❷海外大学院に留学して現地就職する❸直接海外で仕事を探す。
❸はビザの問題もありほとんどの人にとっては現実味が少ない。
❶を目指すのであれば、まずはTOEICで高得点(900点以上)を獲得して、就活や就職後も海外に行きたいことをアピールする感じかな。
❷は❶がうまくいかなかった時、TOEFLで高得点があれば留学して現地就職を狙うことができる。
- トイック満点ならトフルで何点取れる?
TOEICの難易度はそこまで高くなく、満点が取れた人の実際の英語力のレベルにはバラつきが結構ある。
十何回受けてやっとTOEIC満点を取れて、しかもあまりTOEFL iBTの対策をしていない人なら、最初は70点台とかは普通にありうるだろう。
でも、TOEIC満点を楽勝で取れた人なら、このサイトに載せたTOEFL対策方法を参考して若干対策すれば、90点台後半や100点超えは取れるはずだ。
- TOEFLよりIELTSにしようかな!
IELTSおすすめ参考書と勉強法完全MAPでアイエルツの申し込みや受験料、結果の読み方まで幅広く紹介しているのでチェックしてほしい。
サイト管理人のRyoです!このブログが動画になりました!ご視聴、サブスクライブよろしくお願いいたします!
にゃんこ先生
お世話になります。
昨年度から本格的にTOEICを元に勉強を開始しました。当然TOEFLも念頭に置きながら進めていますが、現在では年間1,500時間に迫る勉強量を費やしておりますが、TOEICベースで年間で100点しか上がらず(最高TOEIC700点)なぜなのかわからずにいます。
この要因を分析するに辺りどのような情報があれば解決に迎えるでしょうか。
ご指導よろしくおねがいします。
こんにちは、コメントありがとう。
元々の英語力にもよるけど、1,500時間勉強したら、TOEICもう少し行ける気がする。
やはり、何を使って、どうやって勉強しているのかが重要。
自分にあった教材と勉強方法を見つけるのは大変だけど、先輩たちがどうやってTOEICで高得点を取ったのか、その体験談は参考になるはず。紹介している記事を読んでみて、自分の勉強方法と比べてみみよう!
にゃんこ先生
はじめまして。今大学2年なのですが、今年度のうちにTOEICの点数を高いところまで持っていきたいとこの夏休みに思いました。
以前学校で受けたTOEICでは600点くらいだったので、今大学入試の英語教材から改めて学習を始めました。
やはりTOEICの場合も、リーディングは、単語を覚えて英文を読むなどがいいのでしょうか。正直、英文法も曖昧なところがあるので、そちらを最初にケアしないと長文が読めるか不安です。
また、リスニングは、TOEIC公式問題集を何度も聞いて勉強しておりますが、その方法でも方向性に間違いないでしょうか?
アドバイス頂けますと幸いです。よろしくお願いします!
こんにちは!質問ありがとう。
学生で時間があるうちに英語の学習をしておくのはすごく良い!えらい!
❶リーディング
単語力+読解力をつける
まず、リーディングについてだけど、単語を覚えて英文を読むというのは基本方針としては間違っていない。
TOEIC用の単語帳を一冊終わらせるだけで、700-800点程度のリーディング力はつけることができる。より高得点を目指すには、単語力だけでなく読解力をつける必要があるので、英文を読む量を増やしていくと良い
最初は大変かもしれないけど、簡単なものから初めて、洋書などを一日30分程度読み続けるだけでも、半年〜1年ぐらいで相当読解力はつく。例えば、最初はペンギンリーダーズなども良い。
https://www.path-to-success.net/pearson-english-readers
文法について
高校までで一通りの文法は習っていると思うので、そこまで「文法をやるぞ!!」ということは、実は必要ない。文法からやり直したい場合、下記の記事で紹介している本は試してみる価値がある。
https://www.path-to-success.net/english-reading-shohei
❷リスニング
リスニングも、TOEICの音源を何度も聞いて、「意味が理解できる」レベルまで持ってこれれば基本方針としては問題ない。聞いてわからない部分はスクリプトを読んで理解して、また聞いて、最終的にスクリプトなしで理解できるようにしよう。
でも、TOEICの教材はトピックがつまらないのでため、それを使って数ヶ月も勉強をするというのは結構現実的ではないと思う。もしTOEICの教材がつまらないと感じるなら他のリスニング教材を使っても良い。
アプリもおすすめ。
https://www.path-to-success.net/free-english-listening
❸問題演習
基本、上記のような方法で、英語力を高めることを重視して毎日数時間勉強すれば、半年〜ぐらいでTOEIC800点レベルまで持ってくることができるはず。1年続ければ900点も全然夢ではない。
個人的にはTOEICの勉強と言うより、英語の基礎力を高めることを意識して学習することをオススメしたい。TOEICの勉強ばかり1年続けるのは無理でも、洋書を読んだり楽しい音源を聞いたりすることは毎日できる。もちろん、英語力をつけるには時間がかかるけど、日本人が全員日本語を喋れるように、誰でも絶対できること。また質問があったらぜひコメントしてね!
にゃんこ先生
ありがとうございます!
早速簡単な本を読み始めました(それでもなかなか苦労してますが笑)!
リスニングも1日絶対に出来そうな時間設定して毎日聴いてます!
ご丁寧に色々教えていただきありがとうございます。また何かありましたらよろしくお願いします!
toeicよりtoeflの方が10倍は難しいは言いすぎでしょw
それぞれ個人の感覚は違うよね笑。難しいということを言いたいだけなので、3倍でも10倍でも100倍でもこの数字にはあまり意味がない。
これからTOEICの勉強を始めようと思うのですが、この記事を読んでTOEFLに興味を持ちました!
先にある程度TOEICで基礎学習してからTOEFLの勉強をした方がいいんでしょうか?
こんにちは!コメントありがとう!良い質問だね。
TOEICの勉強は直接はTOEFLに関係しないので、TOEFLの勉強から初めて問題ないよ!このサイトではTOEFL学習に使える学習法やリソースをたくさん共有しているので、きっと自分に合ったやり方が見つかるはず。TOEICで高得点を取っても中々TOEFLに繋がらないけど、TOEFLができればTOEICは簡単だよ。
また勉強する上で不明点があれば質問してね!
ご返信ありがとうございます!
せっかくなのでTOEFLから勉強し始めようと思います!他の記事も参考にさせていただきます(^^)
TOEIC700点のものです。現在大学三年生ですが、まずは国内に就職して、将来的に海外で働きたいと思っています。国内企業に就職するために最低限TOEICの点数が欲しいのですが、今回の記事を読んで、TOEFLの学習を始めたいと思いました。TOEFLの勉強を進めることで、TOEICの点数も上がるのでしょうか?TOEFLの勉強が将来外国で働く際に役立つのでしょうか。差し支えなければ教えていただきたいです。
質問ありがとう!
1. TOEFLの難易度はTOEICよりはるかに上なので、TOEFLの勉強を通じて基礎的な英語力(例えばTOEFL50点から90点になったとか)が上がれば、TOEICの点数も上がっていくはず。TOEFL90点ぐらい取れればTOEIC900点ごえは余裕。
2. 「海外で就職する際に役に立つか」について。海外で働くためには大きく3つの道がある。❶日本の会社に就職して海外で働くチャンスを掴む❷海外大学院に留学して現地就職する❸直接海外で仕事を探す。
❸はビザの問題もありほとんどの人にとっては現実味が少ない。
❶を目指すのであれば、まずはTOEICで高得点(900点以上)を獲得して、就活や就職後も海外に行きたいことをアピールする感じかな。
❷は❶がうまくいかなかった時、TOEFLで高得点があれば留学して現地就職を狙うことができる。
今大学三年生でまずは就職なのであれば、今からTOEFLをやるよりもTOEICで高得点を獲得して、内定をゲットしてからTOEFLの勉強を始めると言うのもありだと思うよ。将来何をしたいのか、何が最短なのかを考えながら色々試行錯誤してみてね!
にゃんこ先生こんばんは。
大学の進学が決まった高校3年生です。
中学生の時にスピーチコンテストに出場したり、高校生の時に姉妹校の長期留学で来日していたオーストラリアの留学生と仲良くなったり、ショートステイではありますが2週間ほど留学生の子と生活をしました。10数年の人生を振り返ってみると英語が身近にあったこということ、また留学生の子や相席した外国の方に「君は海外に行くべきだと薦められ。」これから本格的に英語の勉強をしようと思っています。とは言ったものの、海外の大学に行きたい!とか海外の職場で働きたい!という明確な目標ではなく、ただ留学生の友人に一人で会いに行きいし、難なくコミュニケーションをしたいというのが漠然な目標です。
そのために、TOEFLの試験で得点できるよう勉強していきます。とは言ったもののこれまでは高校生の受験英語ぐらいしか勉強していません。ここで、何点か質問させていただきます。
・基礎が大事というのは痛いほどわかっているつもりなのですが、もう一度見直すためにも中学生レベルから始めた方がよいのでしょうか?それとも最初からTOEFLなどの参考書などで勉強したほうが良いのでしょうか?
そもそも、英語学習において受験勉強のような「英単語,英文法→英文解釈→長文読解」という順序を踏めばよいのでしょうか?
TOEFLなど英語学習の仕方など調べ出したばかりなので色々と模索中です。にゃんこ先生のお力添えいただけたらと思います。長文失礼しました。
こんにちは、コメントありがとう!
コミュニケーションが目標であれば、TOEFLの学習はしなくても良いと思う。TOEFLは海外の大学進学を目的とする試験なので、TOEFLで高得点が取れてもそこまでコミュニケーション力はつかないんだ。
であれば、海外の人と友達になれる「言語交換」なんて面白いと思う。ネイティブの人とメールや実際の会話を通じて言語や文化を学ぶことができるんだ。基本お金はかからないよ。
https://www.path-to-success.net/language-exchange
コミュニケーション力をつけるのであれば、オンライン英会話も良いのではないかな。日本人はアウトプットが圧倒的に足りていないので、毎日數十分話す時間を取る事は効果がある。
https://www.path-to-success.net/skype-english-comparison
上記のことを続けながら、日頃洋書を読む、YouTubeで英語の番組を見る、ポッドキャストを聞く、できれば単語増強もするみたいなことを続ければ2-3年で驚くほどスピーキングやその他の英語力が伸びたことに気づくはず(洋書やYouTube、ポッドキャストのおすすめはこのサイトで紹介しているよ!)。TOEFLは基本的な英語力を伸ばせば、特段TOEFL対策をしなくても高得点が取れる試験なんだ。高校生でTOEFL109点をとった経験談も読んでみてね!
https://www.path-to-success.net/english-study-junior-high-school
現在大学1年生で,今年の6月に大学でTOEIC(L&R)を受験して715点でした.そこから学校の単語帳を使って単語を覚えて,所属している生物学科の授業で使用するBiology(Campbell)という教科書を毎週25~40ページ読んできました.そして先日もう一度TOEICを受ける機会があり,860点(L:480,R:380)を取ることができました.リーディングは海外のラジオを聴いていることが役に立ったと思っているのですが,リーディングの時間が少し足りませんでした.それからPolyglotsというアプリを使ってリーディングスピードを上げようと試みています.
相談させていただきたいことは,リーディングスピードを上げるおすすめの方法などはありますでしょうか.また将来的には海外大学,大学院への留学を望んでいるので,TOEFLで高得点を取りたいと思っています.「TOEFL TEST 必須英単語5600」と「IELTS必須英単語4400」の単語帳を見ると英文なども載っていてわかりやすいと思ったのですが,やはりTOEFLテスト英単語3800のほうが有効でしょうか.これからも学校で使う生物学の専門書の原本を読もうと思っているのですが,この勉強だけではかけている分野などはありますでしょうか.
長くなってしまい申し訳ありません.ご指導のほどよろしくお願いいたします。
すみません,上記の質問の内容に間違いがありましたので,訂正します.
4行目,リスニングは海外のラジオを聴いて...
でした.
サンテックスさん
質問ありがとう!
英語の文章をたくさん読むことで、根本の読解力を付けてリーディングのスコアがアップできたね。これからも(できればいろんなジャンルのもの)をたくさん読み続けてほしい。そうやっているうちに、少しずつスピードも上がっていくよ。
また、一つ安心して良いのは、TOEICは問題の量が多すぎるので速読力が求められるけど、TOEFLは読解力が付けばそこまで速読しなくても大丈夫。
TOEFLのリーディングは生物学だけでなく、地質・天文・歴史等様々な分野の文章が出てくる(一方、専門用語をたくさん覚える必要がない)。そのため、生物学の専門書を読むのはサンテックスさんにとって一石二鳥かもしれないけど、余裕があれば他のジャンルの本やニュース等も読むこともおすすめだよ。
TOEFL3800が有効かどうか。TOEFLに必要な単語量を備えるためにはいいと思うけど、まずTPOで1セット2セットのTOEFLリーディング問題を解いてみて、単語量が足りなくて文章が理解できない・問題が解けないということであれば、3800を一通りやって良いと思う。
単語学習に関して、いま超効率的で楽しい単語アプリTANZAMを作っているので、ぜひ楽しみにしていてね!