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出題傾向1:生活・教育系のトピックは依然として重要
TOEFLのテーマは大きく分けて教育、ライフスタイル、テクノロジー、職場(成功)、政府(環境)の5つに分かれます。
本試験を受験しているだけでは、トピックの傾向に気づくことはできないかもしれませんが、実はこの中でも出題されやすいテーマがあるのです。
2018年(上図)にライフ・教育関連のテーマは8割を占めていましたが、2020年(下図)は56%まで減りました。
とはいえ、全出題数の半数以上占めている教育・生活関連のトピックは依然として準備対策の重点となります。
2018年の出題傾向
2020年の出題傾向
出題傾向2:過去問の再利用ーー特に前年度の問題は重要
ETSが過去数年前に出た問題を繰り返し使うのは、受験生みんな知っていることです。
2020年の問題と過去数年の問題を比較すると、85%は過去問で、新しい問題は15%に過ぎないと分かりました。
再利用された過去問の中、特に前年度(2019年)の過去問は30%を占め、2016−2018年度の過去問はそれぞれ20%弱占めています。
つまり、過去4年以内の問題、特に前年度の問題は復習の重点となります。
また、この数年は、同じ問題(特に新問題)は短い期間で再度出題されるのが傾向です。1カ月以内に繰り返し出題された問題もあります。
例えば、下記の問題は2017年5月13日に初めて出題された新問題で、2017年5月27日に再度出ました。再利用の期間が最も短い問題ともいえます。
Which one of the following values is the most important to share with a young child (ages 5 to 10)? Why?
(A) being helpful to others
(B) being honest
(C) being well-organized
Use specific examples and evidences to support your answer
また、こちらは2017年3月4日に初めて出た新問題で、10月28日に再度出題されました。
Nowadays, many movies or films are based on books. Some people prefer to read the original book before they watch the movie, others prefer to watch the movie before reading the book. Which one do you prefer?
出題傾向3: Agree/Disagreeの問題が57%
2018年のTOEFL本試験では、三択一やAbsolute Claimの問題が増えていました。
三択一やAbsolute Claimの問題で5点のライティングを書くには、一般の問題タイプより若干難易度が上がるので、これにより試験の難易度が上がり、受験者のスコアに差がつきやすかったです。
2020年の本試験では、3択の問題の割合がだいぶ減っていて、従来のAgree/Disagreeの問題が半数以上占めました。
Agree/Disagreeの問題は簡単そうに見えますが、自分の観点をロジック的に説明できないと高得点は取れません。
文章をロジック的に見せるには、ロジック的に論点を支える書き方【Independent Task】で書き方をまとめましたのでぜひご一読ください。
他の問題タイプも簡単に紹介しますと、三択一の問題の難しさは、三つの選択肢の共通点・相違点を比較することにあります。
問題文を分析(break down)しても、実際書く際に、比較のポイントが漏れたり、ライティングの議論が若干外れたりすることがよく見られます。
Absolute Claimタイプの問題は一見、agree/disagreeと同じく、一つの意見を選んでサポートし、反対側の意見を攻めればいいように見えますが、問題文の中によく「The best, most important, totally different, no longer important…」等の表現が使われています。
You are helping to select a leader for a student organization or a group. Do you think a person’s honesty is the most important characteristic for being a leader?
この場合、迷わなく「disagree」という立場を選べば良いです。ただ、議論(argument)が難しくなります。
問題文について部分的に肯定してから、自分の立場をサポートする議論を展開していく必要がありますので、言葉の運用能力が低いと、肯定したり否定したりして、結局立場が曖昧になってしまうことがよくあります。
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