目次
TOEFLスピーキング問題形式の理解
問題形式
ここに来るほとんどの人は、問題形式の説明は不要だろう。ここでは、TOEFL iBT初心者、勉強始めの人のため、ごく簡単に問題形式を説明したい。
新形式のTOEFLスピーキングは、合計4セクションからなる、合計17分の試験である。
習うより慣れろ
問題形式を理解するために、自分で一通り解いてみるのが一番である。本試験がどういうものなのか体で理解するのは重要だ。
中国TPOを使って、問題形式を確認してみよう。
Independent Task (パート1)
パート1は短い質問に対して、自分の意見を15秒で考え45秒で答えるもの。Independent Taskの例題やTOEFLスピーキング厳選過去問を参考にしよう。
Integrated Task (パート2〜4)
パート2〜4のIntegrated Taskは自分の意見を言うものではなく、リーディングとリスニングの内容を要約する。
想像力を働かせる必要がないため、英語力が上がればIndependent Taskよりも簡単に思えるだろう。
- パート2
リーディング+リスニング。30秒で準備、60秒で回答。
あるトピックに関して、大学又は生徒の提案がリーディングで掲示され、リスニングでその提案に対する会話が2人の生徒で行われる。提案に対する意見(agree/disagree)をディスカッションされる。
- パート3
リーディング+リスニング。30秒で準備、60秒で回答。
教授がリーディングのトピックの説明を行う。
- パート4
リスニングのみ。20秒で準備、60秒で回答。
教授があるトピックの講義を行う。多くは生物学又はビジネス。
純ジャパのスピーキング目標点数は?
TOEFL100点目標で、安易にスピーキングの目標を23点とすることがあるが、それは非現実なスコア配分だ。
スピーキングは純ジャパ(交換留学経験がある純ジャパも含む)で23点程度がマックスのため、23点をとる前提で他のセクションのスコアを決めると痛い目にあう。
スピーキングの目標点数は下記のように考えておくと、他のセクションとのバランスが取りやすいだろう。
目標(TOTAL) | Reading | Listening | Speaking | Writing |
60 | 17~ | 13~ | 13~ | 17~ |
80 | 22-24 | 20-22 | 15-17 | 21~ |
100 | 28~ | 28~ | 20~ | 24~ |
105 | 29~ | 28~ | 22~ | 26~ |
テンプレートの弊害
- テンプレートにメリットなし
テンプレートって便利そうに見えて聞こえは良いけど、使っていて違和感がしないだろうか?
質問に答えなければいけないのに、テンプレートを思い出そうとすると、肝心の内容が出てこない。テンプレートに当てはめて答えを考えようとすると、自由度が減り、うまく喋れない。
そして、点数が上がらない。
- 全て暗記は不可能
どこのTOEFL予備校に行っても推奨されるIndependent Task対策のため、大量の想定される質問にそれぞれ模範解答を準備し、暗記するのは現実的な戦略ではなく、実行も不可能である。
TOEFLスピーキングの問題傾向は完全に変わったのだ。パート1、2のIndependent taskの難易度は昨今急上昇し、「好きな食べ物」だったたり「お気に入りの先生」「行きたい旅行先」とかいった問題は、もう100%出題されなくなった
いくら対策/暗記をしても「見たことのない問題」が出題される。それも、テンプレート/暗記が役に立たなくなった一つの理由。
日本人のTOEFLスピーキング力
日本人のTOEFLスコアは世界最下位レベル、そして、その中でもスピーキングは本当に最下位なのだ。
これは、現在常識として考えられている、教えられている勉強方法が、完全に間違っているからに他ならない。
それでもテンプレートを教える理由
TOEFLスピーキングの恐怖を減らす現実的戦略
現実的戦略
ここでは、点数の上がらないテンプレートや、実践が不可能な対策を教えることはしない。
必要なのは、限られたエピソード(鉄板ネタ)を複数用意し、それをどのような質問にも応用できるように練習することだ。
どこかで聞いたことを言っていると思うかもしれないが、どこにもやり方は書いていない。それをここで説明していく。
現実的戦略目次
Independent Tasks (パート1)
Integrated Tasks
Integrated Tasksではテンプレが有効だが、最小限にし、あくまで構成を整えるために使う。
スピーキング対策記事
» 非帰国子女が一発で24点を取ったTOEFLスピーキング完全対策
» TOEFL110点、スピーキング28点の私(純ジャパ)が教える対策と勉強法
» 純ジャパがTOEFLスピーキング24点!テンプレートより、英語力をあげる自己訓練
模範解答
一部の過去問(TPO1~25)の模範解答を共有する。ネタ出しなどに活用しよう。
Independent Taskの他、Intergrated Taskのスクリプトもあるためテスト対策に活用しよう。
その他の対策TIPS
リスニング力、メモ力の重要性
Integrated Taskの難しさは、会話やレクチャーの内容が聞き取れないことから来る。
内容が聞き取れれば、自分で新たにコンテンツを作る必要は一切ないため、Independent Tasksほどの不安はなくなるはずだ。
リスニング力はスピーキングセクションでも命。ここをおろそかにしてはいけない。TOEFLリスニング勉強法も参考にしよう。
また、TOEFLメモ力強化することで、スピーキングだけでなくTOEFLライティングへの相乗効果も狙うことができる。
根本的なスピーキング能力の向上
スピーキングは、壁や鏡、レコーダーに向かって自分一人で練習してもなかなか上達しない。
つまらないからなかなか手がつかない。
ここでおすすめなのは、オンライン英会話をうまく利用して毎日英語を喋る時間を確保することだ。
レコーダーのススメ
スピーキングの練習をする時、英会話をする時、レコーダーで自分の声を録音しよう。
おすすめは、それなりに容量のあり数時間は電池が続くもの。TOEFLの練習だけでなく、留学後の授業録音にも使える。スマホで録音するのも良いだろう。
発音、イントネーションの重要性
発音、イントネーションも、スピーキングの採点基準の1つである。
また、これらの要素は、英語を効率的に学ぶ上で、とても重要である。
こちらの記事を参考にして、正しい発音とイントネーション身につける基礎を作って欲しい。
» 【図解】英語の母音10個の発音のコツを徹底解説!【動画で学ぶ】
»【図解】英語の子音24個の発音のコツを全部解説!【動画で学ぶ】
エピソードはどういったジャンル・基準でどれ位のストックを準備すればよいのでしょうか?
こんにちは!コメントありがとう。
ここでは8つのエピソードを紹介している。
https://www.path-to-success.net/toefl-speaking#i-6
どのジャンルで、どれくらいストックすれば良いという決まりまないけど、
上記を参考にしながら10個ぐらい定番のエピソードを作ってみるのはどうだろうか。
また、先にエピソードを10個作るのではなくて、問題演習もやりながらちょとずつ汎用性のあるネタを作っていくほうが良いかもしれないね。
最近TOEFLのスピーキングトピックは難しくなっていて、作ったエピソードをどうやってその質問に応えるためにアレンジできるのかという瞬発力がすごく大事。これは、練習をして培うしかない。下記に練習問題のリンクを貼っておくので活用してほしい。
練習問題
https://www.path-to-success.net/toefl-speaking-independent-task
https://www.path-to-success.net/toefl-speaking-2013-2016
>”ちなみに、リスニングのダミー問題がなくなったから、他の人のスピーキングを 事前に聞いたり、テンプレートをメモ用紙に書いたりする戦略は役に立たなくなったよ。”
ここの部分についてよくわからないので詳しく教えていただきたいです。
リスニングのテスト中にリスニングを捨ててスピーキングの盗み聞きができなくなったということでしょうか?
ゾゾさんのご理解の通りだよ!
昔はリスニングのダミー問題はわかりやすかったので、ダミー問題はランダムクリックして、余った時間をスピーキングの準備をすることが流行っていたんだ。
ここ数年でダミー問題の区別がつかなくなったので、リスニングの最中にスピーキングの準備をすることができなくなったと言うことだね。