




僕自身、海外経験ゼロ、初スコアは15点という、正直かなり厳しいスタートでした。
最初は英文を読むのもひと苦労で、「TOEFLのリーディングなんて無理だ…」と何度も思いました。
でも、試行錯誤しながら単語・多読・問題演習を組み合わせていく中で、少しずつ手応えを感じるようになり、最終的には23回目の試験でリーディング30点を達成することができました。
僕のように英語に自信がなくても、「正しい努力」を続ければ、TOEFLリーディングは必ず伸ばせます。
これから海外の大学や大学院を目指す人、キャリアのためにTOEFLが必要な人の参考になれば嬉しいです。
TOEFLリーディング対策の3本柱とは?
TOEFLリーディングで高得点を取るためには、やみくもに問題を解くだけでは不十分です。
僕自身が15点から30点までスコアを伸ばす中で痛感したのは、3つの軸をバランスよく鍛えることの重要性でした。
単語力の強化
TOEFLリーディングでは、アカデミックな英文をテンポよく読みこなす必要がありますが、単語力が足りないとそれ以前の問題になります。
知らない単語があると、そこで思考が止まってしまい、全体の理解にも悪影響を及ぼします。
特に重要なのは、TOEFL頻出語の定着と類義語の把握。
選択肢では言い換え表現がよく使われるため、意味の近い単語も一緒に覚えるのが得策です。
多読による読解スピードの底上げ
単語を覚えただけでは、リーディングで時間内に全問解き終えることはできません。
必要なのは、英文を英語の語順のまま、止まらずに読み進める力です。
この力をつけるには、易しめの英文を大量に読む「多読」が効果的です。
特にリーディング20点未満の段階では、問題演習よりも「読む量」を意識した方が、長期的には大きく伸びます。
多読を通じて英語を「読む体力」を養うことが、スコアアップの土台になります。
問題演習と復習の徹底
単語と多読で基礎体力がついたら、最後は実戦形式の問題演習とその復習に力を入れます。
ここで重要なのは、「間違えた問題を放置しないこと」と「復習を徹底すること」。
TOEFLは設問のパターンや正解の根拠にある程度の“クセ”があります。
これを自分なりに言語化して、「なぜこの選択肢が正解なのか?」「なぜ自分は間違えたのか?」を深掘りすることで、確実にスコアが安定していきます。




スコア別リーディング勉強法の実例
ここでは、僕が15点から30点満点を取るまでの道のりを、スコア帯ごとに振り返りながら、どの段階で何をすべきかを解説していきます。
15〜20点:まずは単語と復習の習慣化
TOEFLリーディングで15〜20点のスコア帯は、英語の基礎体力がまだ足りない時期。
僕自身も、最初の頃は問題文を読むだけで精一杯で、設問に辿り着く前に時間切れ…ということが何度もありました。
● この時期にやったこと:
- 単語帳は定番の『TOEFL英単語3800』を使用。レベル2までしかやっておらず、語彙が不足していた。
- 演習はオフィシャルガイドやBarron’sを使っていたが、復習をほとんどしていなかった。
- 多読は全くしておらず、読解スピードが圧倒的に足りなかった。
▶︎ 反省点:
この時期にやるべきだったのは、「問題を解いて終わり」ではなく、なぜ間違えたのかを丁寧に復習する習慣をつけること。
そして、TOEFL頻出語彙をレベル3まで仕上げてから本番に挑むべきだったと痛感しています。


20〜25点:多読を始めた中間ステージ
20点を超えると、ある程度「読める」実感が出てきますが、時間内に3パッセージを解き切ることの難しさに直面します。
ここで僕は初めて、「単語を覚えるだけでは足りない」と気づきました。
● この時期にやったこと:
- 単語帳を『TOEFLテスト頻出英単語4000(同義語付き)』に切り替え。選択肢の言い換え対策として有効だった。
- ペンギンリーダーズや英字新聞などを活用して多読をスタート。読むスピードを意識しながら、毎日1本以上の記事を読んだ。
- 演習では引き続きBarron’sを使用したが、本番より易しいため、伸び悩みの原因に。教材選びに迷走する時期でもあった。
▶︎ この時期の教訓:
語彙力と読解力は別物。「英語を英語の語順で読む力」を鍛えるためには、簡単な文章を大量に読む“多読”が必須だと痛感しました。


25〜30点:“正答率を上げる”段階へ
このスコア帯では、文法や語彙はある程度仕上がっている前提で、設問のパターン理解と正確な読解力が求められます。
ここからは、“いかにミスを減らせるか”の勝負でした。
● この時期にやったこと:
- 問題演習中に出てきた知らない単語をノートにまとめて定期的に復習。単語帳だけではカバーできない語彙を補強。
- 中国TPO(TOEFL Practice Online)を活用し、本番形式で30セットを3周。パソコンで実際のテスト画面に慣れる訓練も兼ねた。
- 苦手トピック(科学・歴史など)をジャンル別に分けて重点演習。自分の苦手パターンを潰していくイメージで対策。
▶︎ 実感したこと:
TOEFLリーディングは、量よりも“質”の勝負に切り替わる段階。
ミスの原因を分析し、正答パターンを体系的に理解することで、初めて安定して27〜30点が狙えるようになりました。


おすすめ教材まとめ|単語帳・多読・模試
ここでは、僕が実際に使って効果を感じた教材を「単語」「多読」「模試」の3カテゴリーに分けてご紹介します。
単語:『TOEFLテスト頻出英単語4000』
TOEFL対策といえば『TOEFL英単語3800』が有名ですが、僕がよりおすすめしたいのがこの『頻出英単語4000』です。
特徴とおすすめポイント:
- 同義語や言い換えが併記されているので、選択肢のパターンに慣れやすい。
- 単語の出現頻度順ではなく、TOEFL出題形式に即した構成。
- フォントやレイアウトも見やすく、長期的な学習に向いている。


多読:ペンギンリーダーズ(Penguin Readers)
リーディングスピードや“英語を英語のまま理解する感覚”を育てたいなら、多読は必須です。
その中でも、初心者から中級者まで幅広く使えるのがペンギンリーダーズ。
難しすぎるレベルを選ぶと挫折するので、最初は「余裕で読めるレベル」から始めることが重要です。
特徴とおすすめポイント:
- 物語のレベルが1〜6まで分かれていて、自分に合った難易度で読める。
- 映画や童話など、知っているストーリーが多く読みやすい。
- 1冊あたりのページ数が少なく、移動中の学習にもぴったり。


多読の重要性



模試:中国TPO(TOEFL Practice Online)
スコア25点以上を狙うなら、本番同様の環境での模試演習が欠かせません。
その中で僕が一番使ったのが中国TPO模試です。
模試だけで復習を怠ると、「解いて満足」で終わってしまうリスクがあるので、必ず間違いの分析に時間をかけましょう。
特徴とおすすめポイント:
- パソコンで本番そっくりの画面・時間配分で演習可能。
- 回数が豊富で(30セット以上)、苦手トピックの絞り込みにも使える。
- 実戦感覚が養えるので、時間配分のトレーニングに最適。

- 中国TPOで問題を解き、間違えた問題や、時間をロスした問題の原因を理解する
- 苦手なトピックを集中して取り組む
- 知らない単語が出た際は自己作成の単語ノートに書き込む
- 復習時は脳内で図がイメージできるレベルまで読み込む
- 各問題を3ループは行う
予備校は必要?独学とスクールの比較
TOEFLリーディングの学習方法を考えるうえで、多くの人が一度は悩むのが「独学か、予備校か」という選択です。
僕自身、いくつかの予備校に通ったことがありますが、正直に言うと――リーディングに限って言えば、予備校は必須ではありません。
なぜ予備校がなくてもリーディングは伸ばせるのか?
リーディングは「自習で伸ばしやすい」セクションです。
その理由は明確で、以下のスキルが自分のペースで積み上げやすいからです。
- 単語の暗記(反復学習)
- 読解スピードの向上(多読で蓄積)
- 問題演習 → 答え合わせ → 弱点分析
これらは他人に教わるというより、自分の読解スキルを“地道に磨く”しかない分野です。
つまり、正しい方法と継続力さえあれば、独学で十分に30点を狙えるというのが僕の結論です。
それでも予備校に通ってよかったことがあるとすれば?
あえて言うなら、「勉強法のヒント」は得られました。
- 自分に合う教材の発見
- リスニングやスピーキングなど他セクションのアドバイス
- 同じ目標を持つ人との交流・刺激
ただし、リーディングそのものを直接伸ばしてくれたかと言えば、NO。
最終的にスコアが伸びたのは、中国TPOを使って自力で分析と復習を重ねた時期でした。
独学でも迷わないために大事なこと
独学で重要なのは、「自分に合った勉強法を、できるだけ早く見つけること」です。
- 単語が苦手なら:アプリやフラッシュカードで反復を強化
- 読解が苦手なら:やさしい文章から多読に取り組む
- 演習が苦手なら:中国TPOや公式問題集で「本番慣れ」
僕は試行錯誤に時間をかけすぎて、結果として23回もTOEFLを受けてしまいました。
もしあのとき、今の自分の勉強法にもっと早く辿り着いていれば、時間もお金もずっと節約できたはずです。



終わりに
TOEFLリーディングは、正しい方法でコツコツ積み上げれば努力がスコアに直結しやすいパートです。
スピーキングやリスニングと違い、自分のペースで実力を伸ばせるのが魅力でもあります。
初回15点だった僕でも、23回目で満点を取れたように、地道に続ければ必ず結果は出ます。
一日一単語、一記事でもOK。自分に合った方法を見つけて、マイペースに続けていきましょう。




