私がTOEFL iBTを最初に受験した時のリスニングの点数は17点でした。
問題集を解けばリスニングなんて慣れるし・・・と簡単に考えていました。しかし数回受験しても15点、20点・・・と高得点は獲れずただただ時間だけが過ぎていきました。
さすがにこれでは時間もお金も勿体ないと思い、TOEFL講座を担当している教授の元へ相談に行きました。
まずひとこと、「甘すぎる!」と言われました。
「必死にメモを取ってメモの中から答えを探すなんて論外!本当に聞き取れている?聞き取れている気になっていない?」と言われた時は、図星だ・・・と思いました。
そんな苦労を乗り越え、コツコツ2年ほど試行錯誤をしながら教授から教わった勉強法+自分なりのコツで最後はリスニング満点を獲る事ができました。
今度は私が皆さんにその勉強法をシェアする番です。みなさんにも高得点を獲ってもらいたいと強く思うので、今からご紹介します!
著者について:Lily
はじめまして、Lilyです。現在24歳で外資系企業に勤めています。幼稚園の頃から高校生まで英会話教室に通い、常に英語に触れる環境で育ってきました。高校ではニュージーランド、大学の長期休みにはカナダとオーストラリアへ1か月程の短期留学をし、大学3年生の時アメリカへ1年間交換留学をしました。その後は現在の会社に就職し、社内共通語は英語と今でも常に英語に触れております。TOEFL iBT110点(R26 / L30 / S28 / W26)
目次
TOEFLリスニング対策に大切な事
まず勉強法を紹介する前に、TOEFLのリスニングに大切な事をご紹介したいと思います。
集中力
一番大切と言っても過言ではないのが、集中力です。TOEFL iBTはかなり長丁場のテストです。
リーディング後に受験するのがリスニング。最後の方になると徐々に集中が切れ、問題の正解率が下がります。
実際過去問を解いた時、リーディングの後そのままリスニングを解いた場合と、リスニングのみといた場合嘘みたいにスコアが違いました。
確実に集中が切れている証拠です。訓練の為にも過去問は必ずリーディングと通しで解く事をおすすめします!
状況、場面をイメージする
「ただ流れてくる英語を聞き、メモをとり、質問の内容をメモの中から探す」このようなとき方をしていませんか?それではスコアは伸びないです!
メモを取る事を否定するわけではありません。しかし、私はおすすめしないです。
必死にメモを取ったのに、質問の答えがメモの中から見つからない!という経験をした事はありませんか?私はあります。メモとるという作業に必死になって、会話の状況を全く理解・イメージできていませんでした。
初め、今までメモを取っていた私が、メモを取らない行為はすごく怖かったです。
しかし練習を重ね、メモを取るよりも会話の状況をイメージする事を重要視すると、自然と会話の内容が頭に入っており、回答も出来るようになりました。これは練習に限ります。
問題形式ごとのリスニング勉強法
TOEFLのリスニングは大きく分けて2つのパターンに分けられます。パターンごとに勉強法をご紹介したいと思います。
会話形式
会話形式の問題では、生徒同士の会話(主に試験や宿題、寮での人間関係など学生生活に関する話題)や生徒と教授の会話を聞いて質問に答えていきます。
その中でも3つに大きく分けられます。
オフィスアワー
生徒が教授の職員室や研究室へ行き、相談をしたりする場面が多いです。教授は生徒の悩みを聞き、アドバイスや提案をします。
ここでのポイントは生徒が何を相談し、教授は何を提案したかをきちんと細かい部分まで聞き取る事が重要です。
教授や教員への相談
オフィスアワーと似ています。生徒が教授へ相談したり、図書館で探しものをしたりする場面が多いです。
ここでは、生徒が教授や教員の提案を受け、次に何をするかをしっかり聞き取る事が重要ポイントです。
学生同士の会話
学生同士が、試験、宿題、寮での人間関係などあるトピックについて会話しています。こちらも次に学生が何をするかをしっかり聞き取る事が重要です。
学生同士の会話だからと簡単に考える事はやめた方が良いです。アカデミックな内容が話される場合もあるので、細部まで聞き取るようにしましょう。
基本的にどれも話の内容は把握しやすいですが、詳細な部分まで聞き漏らさないようにする必要があります。場面を想像して、イメージしてリスニングするようにしましょう。
だいたい似たような系統の話が多いので、慣れてくれば比較的点数は取りやすいです。模擬問題の数をこなし、会話形式で点数を落とさないようにしましょう。
講義形式
講義形式の問題では、教授が大学の講義にあるトピックについて話すのを聞いて、質問に答えます。
その中でも大きく2つに分けられます。
レクチャータイプ
アカデミックなトピックについて教授が講義をします。教授が一方的に講義していますので、レクチャーの内容をしっかり聞き取るようにしましょう。自分の興味のある内容は聞き取りやすいです。
TEDなどを利用して、様々なジャンルの記事を読んで知識をつけたり聞いたりしましょう。
そのトピックでしか使用しない特有の英語は見て覚えるしかないです。知っている単語が多ければ多いほどリスニングの理解度は高まります。
ディスカッションタイプ
ディスカッションタイプでは、教授と生徒たちの間でのやりとりが行われます。レクチャータイプとは違い、参加型の授業です。
学生参加型の講義(教授が学生に質問して学生が答える)の場合や、教授が複数の学生に話をさせてクラスディスカッションを導くものなどが含まれます。
会話をしている人数は増えますが、しっかり聞くと1つのトピックに対して議論しているだけです。難しく考えるのではなく、教授と生徒は何について話合いをしているのかをしっかり把握しましょう。
講義形式の問題は、理系や文系さまざまなアカデミックな内容が話されます。
攻略のコツは、いかにアカデミックな内容を理解できるかです。英語を聞き取れても、単語が専門的で知らない場合はよくあります。
知らない単語でつまづかない為にも、様々なジャンルに興味を持ち、英語の記事やニュースを読んだりしましょう。
TOEFL高得点を目指す人がしておくべき事
Highレベル(22-30点)を目指す人は、上記勉強法に加え今から挙げる事を徹底的に行えば、Highレベル獲得も夢では無くなります。
実際リスニング満点の私も毎日コツコツと地道に行ってきていました。決して実力があったわけでも、帰国子女でもありません。
英語でニュースを聞き流す
みなさんもリスニングで高得点を獲る勉強法などでよく見る勉強法だと思います。
はい、そうです。「英語でニュースを聞き流す」です。
日常生活の中で隙間時間は誰にでもあると思います。長くなくても良いです。そんなちょっと時間がある時に、ゆっくり何もせず過ごすのか、ケータイを見て過ごすのか、それは個人の自由です。
でも、この記事を読んでいるあなたは少なくともTOEFLのリスニングで高得点と獲りたいと思っている人だと思います。では、隙間時間を有効に使いましょう。
私が特におすすめするニュースはこちらです。すべて無料で聞くことができます。
TOEFLはアカデミックな内容になってきますので、こういった日々のニュースから様々なジャンルの英語を聞く事は良い事だと思います。
使い方は簡単で、耳で聞き、スクリプトで内容を確認するだけです。これを繰り返し行えば徐々にニュースの英語に慣れて英語耳を作ることができます。
私も実際アメリカに留学時、毎朝食・夕食時CNNをテレビで見ていました。初めは聞き取れなかった英語が、このキャスターの英語だったら聞き取れる!と変化していきました。
私の場合、女性の英語を聞く事が苦手だったので、さらにYouTubeで女性キャスターが報じている番組を聞いたりしました。
みなさんも慣れてきたら、苦手なニュースの内容や聞きづらいキャスターのなど分析し、YouTubeなどを利用し、苦手つぶしをすれば高得点獲得に一歩近づけると思います!
ディクテーション
私がディクテーションの勉強法を知ったのは大学1年生の時でした。この頃からの趣味が洋画鑑賞だったこともあり、好きな映画のディクテーションをひたすら行っていました。
区切りが良いところで一時停止し、スクリプトを確認して修正。再度同じ部分を聞き、ディクテーションと完璧に聞き取れるまで行いました。
1日2時間、週に3回程度すれば問題ないかと思います。
1つアドバイスするとすれば、映画やドラマを英語学習で使用する場合は、教授と生徒が出てくる作品が良いと思います。
生徒が教授に相談するシーンや生徒同士の会話等、よりTOEFLのリスニングに近い環境の場面が多く出てくると思います。
- ハイスクールミュージカル(原題:High School Musical)
- 幸せの隠れ場所(原題:The Blind Side)
- 今を生きる(原題:Dead Poets Society)
- 上級者編※:ソーシャルネットワーク(原題:The Social Network)
※英語がかなり速いです。これが聞き取れればTOEFLのリスニングは遅く聞こえます。
初めは早すぎる英語に戸惑い、ディクテーションできないと思いますが、諦めずに続ける事が大切です。
ディクテーションをするうちに、自分が聞き取れないアルファベットや単語が見つかると思います。数をこなして、どんどん苦手を無くしていきましょう!
まとめ
- 英語に慣れる
英語を聞く習慣をつけましょう。英語のポッドキャストや洋楽を聞く事でも良い、洋画を観る事でも良いです。
しかしこの記事を読んでいる皆さんは一歩前進してみましょう。ただ聞き、観て英語を音として聞くのではなく、言葉として何を言っているか聞き取りましょう。
意識的に英語を聞き取る事で、リスニングの点数もぐんと伸びます!
- 問題に慣れる
TOEFL参考書や教材をたくさん解き、自分の苦手な会話パターンを発見しましょう。
発見できれば、苦手な会話パターンのみ得意になるまで解き続けましょう。満点を目指す方であれば、1問たりとも間違いは許せません。
- コツコツ地道に実践練習をする
TOEFL模擬問題がたくさん入っている教材を使って数をこなす。
私はTOEFL Practice Onlineを使用していました。急に英語が聞けるようになる魔法なんてありません。日々の努力が結果として現れます。
何度も苦戦する事もあるかと思いますが、リスニングは練習すれば耳が慣れます。今まで早くて聞き取れなかった英語が、早く感じなくなります。
目標点に向かって頑張って下さい。応援しています!
現在TOEFLを学習中のものです。
TOEFLのリスニングについてスクリプトを見ながらただ聞くというだけでも効果はあるのでしょうか?
最初解こうとしていたのですがあまりにも聞き取れなかったのでそういうやり方を始めたのですがこのやり方について何かコメントを頂ければ幸いです。
ポンタさん
質問ありがとう。どのセクションの勉強でも、一つのことをやるだけでは上達できないと思う。個人的なおすすめの勉強法は、①まずは聞く②分からない部分のスクリプトを読む③また聞いて理解できるか確かめる、を繰り返して、リスニング力の向上と聞き取れる(理解できる)音を増やすこと。効果が出るには時間がかかるけど、語学はこういうもんだよね。諦めずに頑張ろう!
https://www.path-to-success.net/toefl-listening-tpo-download
こちらのサイトにリスニング音源のせていただきありがとうございます。
実はまた中国TPOが使えなくなってしまいました。なのでリスニング音源はこちらから問題を解くのは別のという風にしようと考えているのですが問題が書かれたサイトってあるのでしょうか?あったら紹介していただきたいです。
質問ありがとう!
KMFの古いサイト(https://toeflv3.kmf.com/)は海外からもまだアクセスできるから、
こちらの記事を参考してみてね!
https://www.path-to-success.net/china-tpo-pc