監修者:ウメンシャン
日中英のトリリンガル・言語オタク。英語圏留学経験なしからIELTS8.0、TOEFL104、GRE322。コロンビア大学・ペンシルバニア大学・ニューヨーク大学・メルボルン大学教育大学院に合格実績を持つ。慶應義塾大学大学院卒。1児の母。
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スコアを自己採点してみよう
公式問題集やTPOを使ってTOEFL iBTを学習している中で、本試験のスコアがどうなるのか気になったことはないだろうか。
スピーキングとライティングは自己採点をすることはできないが、リーディング、リスニングは全て選択式のため、ある程度自分で自己採点をすることができる。
なぜ「ある程度」なのか?
TOEFLは一問一点ではなく、それぞれの問題に難易度の値がついていて、正答数で計算したスコア(Raw Scoreと言う)を、ETS内部の数式で難易度を考慮した上スコアを0ー30点(Scaled Scoreと言う)のレンジで調整するので、受験者の我々は完全に正しく採点できないのだ。
TOEFLリーディング
スコア換算表
リーディングは合計30問。それぞれのパッセージの最後の一問は2点、他は1点で、Raw Scoreは計33点。
Raw ScoreとScaled Scoreの関係は大体以下の通り。問題の難易度によって多少は前後するが、大きく変わることはない。
Reading Raw Score | ミスの個数 | Reading Scaled Score |
32-33 | 0-1 | 30 |
31 | 2 | 29-30 |
30 | 3 | 28-30 |
29 | 4 | 27-29 |
28 | 5 | 26-29 |
27 | 6 | 25-28 |
26 | 7 | 24-27 |
25 | 8 | 23-26 |
24 | 9 | 21-25 |
23 | 10 | 20-25 |
22 | 11 | 19-24 |
21 | 12 | 18-23 |
20 | 13 | 17-22 |
19 | 14 | 15-21 |
18 | 15 | 14-20 |
17 | 16 | 13-19 |
16 | 17 | 11-18 |
15 | 18 | 10-17 |
14 | 19 | 8-16 |
13 | 20 | 7-15 |
12 | 21 | 5-13 |
11 | 22 | 4-12 |
10 | 23 | 2-10 |
9 | 24 | 1-9 |
8 | 25 | 1-7 |
7 | 26 | 0-5 |
6 | 27 | 0-4 |
5 | 28 | 0-2 |
4 | 29 | 0-1 |
3以下 | 30以上 | 0 |
TIPS
最大6問ミスで28点、10問ミスでも25点を獲得する可能性がある。
問題の難易度によって、満点が狙えるパッセージ、そして、難易度が高く1~2問は落としても仕方がないパッセージがあることは事実。
そのため、28点を狙う場合は、普段の練習でミスを4、5問におさえ、25点を狙う場合はミス7問程度におさえるべきだ。
TOEFLリスニング
スコア換算表
リスニングの問題数は28問で、ダミーの11問は採点されないので、Raw Scoreは28点。Raw ScoreとScaled Scoreの関係は概ね以下の通り。
Listening Raw Score | ミスの個数 | Listening Scaled Score |
28 | 0 | 30 |
27 | 1 | 29-30 |
26 | 2 | 27-30 |
25 | 3 | 25-30 |
24 | 4 | 24-29 |
23 | 5 | 23-27 |
22 | 6 | 22-26 |
21 | 7 | 21-25 |
20 | 8 | 19-24 |
19 | 9 | 18-23 |
18 | 10 | 17-21 |
17 | 11 | 16-20 |
16 | 12 | 14-19 |
15 | 13 | 13-18 |
14 | 14 | 12-17 |
13 | 15 | 10-15 |
12 | 16 | 9-14 |
11 | 17 | 7-13 |
10 | 18 | 6-12 |
9 | 19 | 5-10 |
8 | 20 | 3-9 |
7 | 21 | 2-7 |
6 | 22 | 1-6 |
5 | 23 | 1-4 |
4 | 24 | 0-2 |
3 | 25 | 0-1 |
2 | 26 | 0 |
1 | 27 | 0 |
TIPS
問題の難易度によって、最大3問間違えても満点(30点)の可能性がある。
もう少し分かりやすいようにまとめると、Raw Score+3点が実際のスコア(20点以上の場合)に近いイメージ。20点未満の場合は、Raw Score±2点のイメージだ。
そのため、28点を目指すには、ミスを3問以内に抑え、26点を目指すのであれば、ミスを5問以内に抑えよう。
TOEFLのリスニングで安定的に高得点を取るには、高いリスニング力だけでなく、メモ取りのスキルもとても大事。日本唯一の、TOEFLリスニングメモ取りのコースをチェックしてみよう。
初めまして!確認したいことがあるため、コメントしました。リーディングの最後の問題は一つミスだと-2ではなく-1なのですか?ある人は全部合ってなければ-2だと言っていたのですが…。
takaさん
質問ありがとう!リーディングの最後の問題は2点問題で、3つの選択肢全部合っている場合2点もらえて、2つ合ってる場合は1点、それ以外は0点となる。
この記事の冒頭にも書いているけど、スコアは問題の難易度によって多少異なることはあるけど、大きく前後することはない。ここで記載しているスコアを目安に問題演習をして問題ないと思うよ!
わざわざ返信ありがとうございます!精進します!
こんにちは!8月からのTOEFL変更に伴って、換算も変わったのでしょうか?
Napさん
質問ありがとう!
問題数が減ったので換算も変わったけど、現時点でスコア計算に関して確実な情報がないので、情報を入手次第シェアするね。
中国TPO(KMFのサイト)はすでに新しい形式の模擬テストができるようになっているので、そこで練習してスコアを確認するのは一つの手だね。(採点方法が本試験と完全に一致ではない可能性があるけど・・)
https://toefl.kmf.com/mock/27/0
初めまして、いつも記事を拝見させていただいている者です。突然で申し訳ありませんが、お聞きしたいことがあります。
昨年toeflで3技能の試験が変更されましたがlisteningに関しまして、かなり換算がシビアになったのでしょうか。私はひとつ前の中国tpoと最新のものを利用しているのですが、そのような印象を受けています。
例えば旧換算では3ミス→27点程度 8ミス→21点程度だったようですが、変更後の問題が適用されているkmfのlisteningでは 3ミス→24点 8ミス→16点といった
換算を受けたことがあります(これらはほんの一例ですが、以前は1ミスにつき1点減点という感覚だったのが、変更後の問題は1ミスつき2点近く減点という感覚です)。確かにレクチャーが1つ減ったというのは大きいのかも知れませんが、問題数が6問減っただけで、換算が倍近く(少し言い過ぎかもしれませんが)厳しくなっていることに驚きが隠せません。
また、litening程ではないにしても、readingにも同じような傾向を感じられます(こちらは問題数がかなり減っていますから、分からなくもないですが、語彙問題が激減していることを考慮すると少し不思議です)。
先生はどのようにお考えでしょうか??
現時点で様々な塾からの情報によると、去年8月以前も以降も本試験を受験した生徒たちから、スコアの激しい変化は見られていないらしい。
基本的には問題数が減っても、英語力が変わらなければスコアは同じになるように統計的に処理しているはずなので、大幅にスコアが下がるということは考えられないね。
新しい採点換算についてまだ情報収集と分析の段階だと思うので、KMFのTPOでのリーディング・リスニングスコアはあまり正確に反映できない可能性はある。
けど、スコアを上げるためにやらなければならないことは変わらない!純粋な英語力をつけるのが最短だね!
わざわざご丁寧にありがとうございます。おっしゃる通り、純粋な英語力が有れば影響されないというの間違い無いですね!新スコアも旧スコアと同じ扱いを受けるのですから、そうでなければtoeflの信用に関わりますしね。
1問の重みが増して、少し緊張感が増していますが、それも試験時間が減少したという負担軽減を考えれば大した事ではないかも知れませんね。
今後も純粋な英語力強化に精進します!
問題改変後のリーディングの最後の問題は一つミスだと-2になりますか?それとも変わりなく-1なのですか?
最後のまとめ問題は今まで通り、1つミスだと−1、2つミスだと−2(つまり0点)のはず。
この採点表はあくまで参考程度なので、それよりも根本的な読解力アップに力を入れて欲しい!