





「海外大学の偏差値はどのくらい?」
「日本の大学と比べて難易度は?」
海外大学進学を考える高校生や保護者の方にとって、日本の大学受験と海外大学の難易度を比較することは重要なポイントです。
しかし、日本の大学のように明確な「偏差値」が海外大学に存在するわけではありません。
では、海外大学の難易度はどのように判断すればよいのでしょうか?
海外では、世界大学ランキングや合格率、GPA・テストスコア(SAT・IELTS・TOEFL)などの指標をもとに大学の難易度が決まります。
本記事では、海外大学の難易度を日本の偏差値と比較しながら、世界の大学ランキングや入学基準を詳しく解説します。
「海外大学進学は難しそう」と思うかもしれませんが、正しい情報を知れば、自分に合った大学が必ず見つかります。
本記事を読んで、海外大学の偏差値(難易度)を正しく理解し、進学の選択肢を広げてみましょう。
目次
海外大学に「偏差値」はあるのか?
海外大学を検討する際、日本の大学と同じように「偏差値」を基準に考えることができるのか気になる方も多いでしょう。
結論から言うと、海外大学には日本のような明確な偏差値の概念は存在しません。
しかし、入学の難易度を測るために世界大学ランキング、合格率、GPA、標準化テストのスコアなどが活用されており、偏差値に代わる指標として広く使われています。
このセクションでは、日本の偏差値と海外大学の難易度の違いを整理し、海外大学で入学難易度を測る際に用いられる指標について詳しく解説します。
日本の偏差値と海外大学の難易度の違い
日本の大学受験では、大学ごとの試験や共通テストの得点を基に「偏差値」が算出されます。
これは、受験生全体の中での相対的な位置を示すものであり、偏差値が高いほど入学が難しいとされます。
一方で、海外大学では「偏差値」という統一された指標はなく、複数の要素をもとに入学難易度が決まります。
具体的には、以下のような要素が考慮されます。
- 合格率(Acceptance Rate):志願者のうち合格した割合
- GPA(Grade Point Average):高校の成績(4.0満点や5.0満点のスケール)
- 標準化テストのスコア(SAT・ACT・IELTS・TOEFLなど)
- エッセイや推薦状(特に米国・英国のトップ大学で重要視される)
- 課外活動やリーダーシップ経験(アメリカはスポーツ、ボランティア活動なども評価対象、イギリスは学術関連の活動が評価される)
日本の大学受験が「試験の点数」を中心に評価されるのに対し、海外大学では学力試験の点数だけでなく、総合的な能力を評価するのが大きな違いです。


偏差値の代わりに使われる指標(ランキング、合格率など)
日本の大学受験で用いられる偏差値のように、海外大学では難易度を測るためのさまざまな指標があります。
① QS世界大学ランキング・THEランキング
海外大学の評価を知る方法として、QS世界大学ランキングやTHE世界大学ランキングがあります。
これらのランキングは、研究力、教育の質、国際性、企業からの評価などを基準に順位付けされています。
- マサチューセッツ工科大学(MIT)(米国)
- インペリアルカレッジロンドン(英国)
- オックスフォード大学(英国)
- ハーバード大学(米国)
- ケンブリッジ大学(英国)
ランキングは主に研究力や国際的な評価に基づいており、入試の競争率とは異なる基準で評価されていますので、大学の世界ランキングが高いからといって、必ずしも入学難易度が高いわけではない点には注意が必要です。

② 合格率(Acceptance Rate)
合格率とは、志願者のうち何%が合格したかを示す指標です。
一般的に、合格率が低いほど競争率が高く、入学が難しいと考えられます。
- ハーバード大学(Harvard University):約3%
- スタンフォード大学(Stanford University):約4%
- オックスフォード大学(University of Oxford):約15%
- メルボルン大学(University of Melbourne):約70%
このように、大学によって合格率には大きな違いがあります。
ただし、学部(専攻)ごとに難易度が異なるため、一般的な合格率だけでなく、志望する学部のデータを確認することが重要です。

③ GPA(高校の成績)
GPA(Grade Point Average)は、日本の高校の成績を4.0や5.0満点で評価する仕組みです。
海外大学では、GPAの基準を設けていることが多く、難関大学では最低でも3.5~4.0(4.0満点)が求められることが一般的です。
- ハーバード大学・スタンフォード大学:GPA 3.9以上推奨
- カリフォルニア大学バークレー校(UC Berkeley):GPA 3.7以上推奨
- オーストラリア国立大学(ANU):GPA 3.0~3.5以上

偏差値で海外大学を比較するのは適切か?
結論として、日本の偏差値と海外大学の難易度を単純に比較することはできません。
しかし、読者が「どの海外大学が自分のレベルに近いか」をイメージしやすくするために、学力の目安として近い大学を紹介することは可能です。
例えば、学力レベルの目安として、東京大学の合格者がハーバードやMITに挑戦するケースもあります。
早稲田・慶應レベルの受験生なら、NYUやメルボルン大学などが視野に入るでしょう。
また、日本の大学と海外大学の入試を比較すると、以下のような違いがあります。
日本の大学と海外大学の入試比較
指標 | 日本の大学 | 海外大学 |
偏差値 | 〇(明確な数値) | ×(なし) |
共通テスト | 〇 | ×(不要) |
GPA(高校の成績) | △(影響は少ない) | 〇(重視) |
英語スコア(TOEFL/IELTS) | △(一部の大学のみ必要) | 〇(ほぼ必須) |
エッセイ・推薦状 | ×(ほぼ不要) | 〇(重視) |
このように、海外(特にアメリカ)大学は日本のような「偏差値」での評価ではなく、総合的な実力を評価する入試方式が主流です。


世界ランキングと難易度の関係(QS・THE・US Newsの違い)
主要な世界大学ランキング
海外大学の難易度を評価する際、主に以下の3つの世界大学ランキングが参考になります。
- QS世界大学ランキング:学術的評価、雇用者からの評価、教員一人あたりの論文引用数、国際性などを基に評価されます。
- THE世界大学ランキング:教育環境、研究環境、研究の質、国際性、産業界からの収入など、17の指標で評価されます。
- US News & World Report Best Global Universities Ranking:研究評判、論文数、被引用数、国際共同研究など13の指標で評価されます。
これらのランキングは評価基準が異なるため、同じ大学でも順位が変動することがあります。
そのため、複数のランキングを参照し、総合的に判断することが重要です。
地域別の名門校(アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリア・アジア)
以下に、各地域のトップ大学を紹介します。
- アメリカ:マサチューセッツ工科大学(MIT)、ハーバード大学、スタンフォード大学などが上位にランクインしています。
- イギリス:オックスフォード大学、ケンブリッジ大学、インペリアル・カレッジ・ロンドンなどが高い評価を受けています。
- カナダ:トロント大学、ブリティッシュコロンビア大学、マギル大学がトップクラスとされています。
- オーストラリア:メルボルン大学、シドニー大学、オーストラリア国立大学などが上位に位置しています。
- アジア:シンガポール国立大学、清華大学(中国)、東京大学(日本)などが高い評価を得ています。
難関大学トップ20(ハーバード、オックスフォード、スタンフォードなど)
以下に、2025年版の世界大学ランキングトップ20を紹介します。
順位 | 大学名 | 国 |
1 | オックスフォード大学(University of Oxford) | イギリス |
2 | マサチューセッツ工科大学(MIT) | アメリカ |
3 | ハーバード大学(Harvard University) | アメリカ |
4 | プリンストン大学(Princeton University) | アメリカ |
5 | ケンブリッジ大学(University of Cambridge) | イギリス |
6 | スタンフォード大学(Stanford University) | アメリカ |
7 | カリフォルニア工科大学(Caltech) | アメリカ |
8 | カリフォルニア大学バークレー校(UC Berkeley) | アメリカ |
9 | インペリアル・カレッジ・ロンドン(Imperial College London) | イギリス |
10 | イェール大学(Yale University) | アメリカ |
11 | チューリッヒ工科大学(ETH Zurich) | スイス |
12 | 清華大学(Tsinghua University) | 中国 |
13 | 北京大学(Peking University) | 中国 |
14 | シカゴ大学(University of Chicago) | アメリカ |
14 | ペンシルベニア大学(University of Pennsylvania) | アメリカ |
16 | ジョンズ・ホプキンス大学(Johns Hopkins University) | アメリカ |
17 | シンガポール国立大学(NUS) | シンガポール |
18 | コロンビア大学(Columbia University) | アメリカ |
18 | カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA) | アメリカ |
20 | コーネル大学(Cornell University) | アメリカ |
これらの大学は、教育・研究の質、国際性など多角的な評価基準で高い評価を受けています。
ただし、各ランキングによって順位や評価基準が異なるため、最新の情報を確認し、志望校選びの参考にしてください。

日本の大学と海外大学の難易度比較
海外大学の難易度を日本の大学と直接比較することは難しいですが、学力水準や入学基準の観点から、目安としての相関を考えることは可能です。
しかし、海外大学の入試は試験の点数だけではなく、エッセイ・課外活動・推薦状・面接などが評価されるため、日本の偏差値とは異なる要素が大きく影響します。
ここでは、日本の主要大学と海外大学のレベル感を比較しながら、「日本の大学に合格できる学力を持つ受験生が、海外大学のどのレベルを狙えるのか?」という視点で解説していきます。
早慶・東大京大 vs. 海外トップ大学
① 東大・京大 vs. 世界のトップ大学
東京大学や京都大学は、日本国内で最も難関な大学ですが、世界のトップ大学(ハーバード、MIT、オックスフォードなど)と比較すると、入学基準や選考基準が大きく異なります。
日本の大学 | 相当する海外大学(目安) | 難易度・特徴 |
東京大学 | ハーバード大学、MIT、オックスフォード大学 | 東大の合格率は約33%だが、ハーバード・MITは約3~5%と桁違いの狭き門 |
京都大学 | スタンフォード大学、ケンブリッジ大学 | 研究水準は世界的に評価されるが、英語圏トップ校はエッセイ・課外活動の重要度が高い |
旧帝大(東北・名古屋・大阪など) | UCLA、UCバークレー、シカゴ大学 | UCバークレーの合格率は14%程度で、旧帝大よりも競争が激しい場合も |
たとえば、東大・京大の受験は試験の点数で決まる一発勝負ですが、ハーバードやオックスフォードではGPA・テストスコア・エッセイ・課外活動・面接の総合評価が求められます。
そのため、日本の難関大学に合格する学力があっても、海外トップ大学に合格するとは限りません。



② 早稲田・慶應 vs. 海外のトップ中堅大学
早稲田・慶應レベルの学力を持つ受験生が狙える海外大学として、NYU(ニューヨーク大学)やキングス・カレッジ・ロンドン(イギリス)などがあります。
日本の大学 | 相当する海外大学(目安) | 難易度・特徴 |
早稲田・慶應 | NYU、キングス・カレッジ・ロンドン、メルボルン大学 | これらの海外大学は、学力+課外活動+英語力が求められる |
上智・ICU | ボストン大学、シドニー大学、ブリティッシュ・コロンビア大学(UBC) | 上智やICUは英語教育が充実しているため、留学希望者には近い選択肢 |
英語力(IELTS 6.5〜7.0)を満たせば、アメリカ・イギリス・オーストラリアの名門大学に入学可能なケースも多いです。



偏差値50-60レベルで狙える海外大学
日本国内でMARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)や関関同立(関西・関西学院・同志社・立命館)を狙う受験生が、海外大学も選択肢に入れるなら、難易度のバランスが良い大学を考えることが重要です。
偏差値50〜60でも合格しやすい海外大学
日本の偏差値 | 海外の相当大学(目安) | 特徴 |
偏差値50前後 | オークランド大学(ニュージーランド)、トロント・メトロポリタン大学(カナダ)、アリゾナ州立大学(アメリカ) | 英語要件が比較的低めで、合格率も高い(50%以上) |
偏差値55前後 | ディーキン大学(オーストラリア)、コネチカット大学(アメリカ)、ヨーク大学(カナダ) | 学費が比較的安く、留学生に優しい環境 |
偏差値60前後 | マッコーリー大学(オーストラリア)、ブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)※サブキャンパス | 英語力とGPAを満たせば、十分合格可能 |
海外大学は、入学しやすくても卒業が難しいことが特徴です。
GPAを維持しなければ卒業できないため、学力が低いと入学後に苦労する可能性があります。



海外大学の入学基準と求められるスコア
海外大学の入試制度は、日本のような一発勝負の試験ではなく、総合的な評価に基づいて合否が決まります。
大学や国によって異なりますが、一般的にGPA・標準テスト(SAT・ACT)・英語力(IELTS・TOEFL)・エッセイ・課外活動などの要素が評価されます。
ここでは、海外大学の入学基準を整理し、難関校と中堅校の違いや、日本の偏差値に代わる評価基準を解説します。
一般的な出願条件(GPA・SAT・IELTS・TOEFL など)
海外大学の入試で求められる主な条件は以下の通りです。
① GPA(成績)
GPA(Grade Point Average)は、高校の成績を4.0スケールで換算した数値です。
一般的な基準は以下の通りです。
大学のレベル | 必要なGPAの目安 |
超難関校 | 3.8~4.0以上(ほぼオールA) |
難関校 | 3.5~3.8 |
中堅校 | 3.0~3.5 |
入学しやすい大学 | 2.5~3.0 |
GPAが低い場合でも、SATやエッセイ・課外活動で補うことで合格の可能性を上げられます。
② SAT / ACT(アメリカの標準テスト)
アメリカの大学に出願する場合、SATまたはACTが必要です。
テスト | 満点 | 難関校の目安 | 中堅校の目安 |
SAT | 1600 | 1450〜1550 | 1100〜1350 |
ACT | 36 | 32〜35 | 24〜30 |
イギリス・オーストラリア・カナダではSAT不要な大学も多いため、国ごとの要件を確認することが重要です。
③ IELTS / TOEFL(英語力証明)
海外大学に進学するには、英語力を証明する試験(IELTSまたはTOEFL)が必要です。
大学のレベル | IELTS目安 | TOEFL iBT目安 |
超難関校 | 7.0~8.0 | 100~110 |
難関校 | 6.5~7.0 | 90~100 |
中堅校 | 6.0~6.5 | 80~90 |
入学しやすい大学 | 5.5~6.0 | 60~80 |
難関校ではIELTS7.0以上が必須な場合が多いですが、中堅校であれば6.0程度でも出願可能です。
④ 推薦状
アメリカやイギリスの大学では、高校の先生やカウンセラーからの推薦状が求められることが多いです。
特に難関校では、学業の成績だけでなく、人柄・リーダーシップ・努力の姿勢なども評価されるため、質の高い推薦状が重要になります。



難関校 vs. 中堅校の入学基準の違い
難関大学と中堅大学では、求められる学力やその他の要素に大きな違いがあります。
基準 | 超難関校(例:ハーバード・MIT・オックスフォード) | 中堅校(例:オレゴン大学・ヨーク大学) |
GPA | 3.8~4.0(オールAに近い成績) | 3.0~3.5(B〜A程度) |
SAT / ACT | SAT: 1450~1550 / ACT: 32~35 | SAT: 1100~1350 / ACT: 24~30 |
IELTS / TOEFL | IELTS: 7.0~8.0 / TOEFL: 100~110 | IELTS: 6.0~6.5 / TOEFL: 80~90 |
エッセイ | 独創性・論理性・ストーリー性が求められる | 標準的な内容でも合格可能 |
課外活動 | リーダーシップ・国際大会レベルの実績 | ボランティア経験など一般的な活動でOK |
推薦状 | 影響力のある先生・研究者の推薦が望ましい | 一般的な高校の先生の推薦で十分 |
難関校では「学力+α」の要素が重視されるため、単に成績が良いだけでは合格は難しく、エッセイや課外活動が大きな差を生むことが特徴です。
偏差値の代わりに見るべき指標(エッセイ・課外活動・面接 など)
海外大学では、日本の「偏差値」の代わりに、以下のような評価基準が重視されます。
① エッセイ(Personal Statement / Statement of Purpose)
海外大学では、出願者の人間性や将来のビジョンをエッセイで評価します。エッセイでは以下のような要素が求められます。
- 学びたい分野に対する熱意
- 過去の経験や課外活動のエピソード
- 将来の目標とのつながり
- 論理的で説得力のある文章
エッセイの出来が合否を左右することもあり、ハーバードやスタンフォードでは、毎年数千通の応募の中から最も印象に残るエッセイが合格につながると言われています。


② 課外活動(Extracurricular Activities)
日本の大学受験では学力が最重視されますが、海外大学(ここでは主にアメリカを指す)では課外活動も重要な選考基準です。
- リーダーシップ経験(生徒会・部活キャプテンなど)
- ボランティア活動
- 起業・研究プロジェクト
- 芸術・スポーツでの実績
- コンテスト・オリンピックなどの受賞歴
特にアメリカのトップ校では、リーダーシップや社会貢献の経験が強く評価されるため、単に成績が良いだけでは合格は難しくなります。


③ 面接(Interview)
難関大学の中には、出願後に面接を実施する大学もあります。一部の名門校では、面接が最終的な合否を決めるケースもあります。
面接で評価されるポイント:
- 自分の意見を論理的に話せるか
- 学問への熱意が伝わるか
- 試験官とのディスカッションに対応できるか


どの海外大学を目指すべきか?
海外大学を選ぶ際、「難易度=良い大学」と考えがちですが、偏差値やランキングだけで進学先を決めるのは危険です。
大学選びでは、自分の学びたい分野・将来のキャリア・学費・奨学金の有無などを総合的に考慮することが重要です。
ここでは、海外大学の選び方のポイントを解説し、偏差値(難易度)ごとのおすすめ大学も紹介します。
偏差値(難易度)だけで選ぶべきではない理由
日本の大学受験では偏差値が高い=優れた大学と考えられがちですが、海外大学ではランキングや知名度だけでなく、自分の目的に合った大学を選ぶことが大切です。
海外大学は「偏差値」では測れない
海外の大学では、日本のような偏差値はなく、入学の難易度=大学の良さとは限りません。例えば、
- 世界ランキング上位でも、特定の分野が弱い大学
- ランキング外でも、特定の学部や研究で高評価の大学
- 学力レベルは高くなくても、就職に強い大学
など、大学の評価は専攻や地域ごとに異なります。
難関大学が「ベストな選択」とは限らない
仮に、ハーバードやオックスフォードに合格できる学力があっても、自分の学びたい分野が強い大学かどうかは別問題です。例えば、
- MIT、CalTech、Imperial College London → 工学・理系に強い
- カーネギーメロン大学 → コンピューターサイエンス、AI
- ペンシルバニア大学 → ビジネス、ファイナンス
- ハーバード大学 → 社会科学、医学等
このように、大学の「総合評価」よりも、自分の学びたい分野での評価を重視することが成功への近道です。
大学選びのポイント(専攻・キャリア・学費・奨学金 など)
海外大学を選ぶ際、以下の5つのポイントを考慮することが重要です。
① 専攻・学びたい分野
大学選びで最も大事なのは、自分が学びたい分野が強い大学かどうかです。例えば、
- ビジネス・経営 → ハーバード、ウォートン(ペンシルベニア大学)、バブソン大学(起業向け)
- エンジニアリング → MIT、スタンフォード、ETH Zurich
- 環境学 → スウェーデンのルンド大学、オーストラリアの大学
- 芸術・デザイン → ロンドン芸術大学、パーソンズ美術大学
このように、専攻ごとの評価が高い大学を選ぶことで、将来のキャリアにもつながります。
② 将来のキャリア・就職実績
海外大学卒業後、どこで働きたいか?を考えることも重要です。
- アメリカ・イギリスで働きたい → 現地で就職サポートが充実した大学(NYU、LSEなど)
- 起業・スタートアップに興味がある → シリコンバレー近くの大学(スタンフォード、UCバークレー)、起業教育で有名なバブソン大学
海外大学の中にはインターンシップや現地企業とのつながりが強い大学もあるため、卒業後のキャリアを考えた選択が必要です。
③ 学費・奨学金の有無
海外大学の学費は、日本の私立大学以上に高額な場合があります。
国・地域 | 学費の目安(年間) |
アメリカ(私立) | 700〜1000万円 |
イギリス | 300〜600万円 |
カナダ・オーストラリア | 200〜400万円 |
ドイツ・北欧(公立) | 無料~100万円 |
ただし、奨学金制度を活用すれば、負担を大幅に減らすことが可能です。
奨学金には主に以下の3つの手段が存在します。
- 日本の財団等から給付される奨学金(返済不要)
- 大学から給付される奨学金(返済不要)
- JASSOの貸与型奨学金や大学から貸し出される奨学金(要返済)
各国・大学ごとに異なる奨学金制度があるため、事前のリサーチとリストアップが重要になります。


④ 生活環境・気候・文化
日本人が留学する際に住みやすい国かどうかも大切です。
- 日本人が多く、住みやすい → カナダ・オーストラリア
- 英語圏で学びたい → アメリカ・イギリス・オーストラリア
- 学費を抑えつつ英語で学べる → オランダ・北欧
気候や生活環境によって留学生活の充実度が変わるため、慎重に選びましょう。


終わりに|海外大学選びは偏差値だけでは決まらない
海外大学への進学は、日本の大学受験とは大きく異なります。
偏差値やランキングだけで大学を選ぶのではなく、「自分にとってベストな選択肢はどこか?」をしっかり考えることが重要です。
難関大学を目指すのもひとつの選択ですが、専攻やキャリアの視点で見れば、必ずしも世界ランキング上位の大学がベストとは限りません。
また、MARCH・関関同立レベルの海外大学でも、世界的に評価が高く、就職やキャリアアップにつながる大学は多く存在します。
「海外大学に行きたいけれど、どこを目指せばいいかわからない」という場合は、まずは自分の目的を明確にすることが大切です。
- 学びたい分野で評価の高い大学を探す
- 卒業後のキャリアや就職を考える
- 学費や奨学金、生活環境など現実的な条件も考慮する
こうしたポイントを整理すれば、あなたに合った最適な海外大学が見つかるはずです。
「海外大学進学=難しい」というイメージを持つかもしれませんが、適切な準備と戦略があれば、合格への道は開かれます。
本記事の情報を参考にしながら、ぜひあなたに最適な大学を見つけてください。



