日本人が選ぶ留学したい国の1つオーストラリア。
人気を集める理由には、質の高い教育が受けられる、世界遺産・自然遺産をはじめ、見逃せない観光スポットが盛りだくさん、日本との時差が少ない、などいくつかの理由が挙げられますが、留学先選びで大切なのが渡航先の安全性。
Institute for Economics and Peace (IEP) が発表した世界平和度指数 (GPI) による世界163ヶ国対象の「平和な国」ランキング(2023年度)でオーストラリアは22位にランクインするなど、世界の中でも治安のいい国として知られています。
また、世界有数の移民大国と呼ばれるほど、多くの人種・民族を受け入れてきた歴史を持ち、留学生も積極的に受け入れているオーストラリアでは、ESOS法と呼ばれる留学生保護のための法律を設けるなど、海外からの学生が安心して渡航、生活できる環境を整えています。
今記事では、安心・安全・快適に暮らせるオーストラリアの中から、西オーストラリア州の州都パースにある「マードック大学」をご紹介。メインキャンパスの敷地面積は国内でも最大規模で、海外の複数都市でも学位プログラムを提供する研究型総合大学です。
この記事の著者:Antieやや
タイ在住。語学力を活かし現地でボランティア活動を中心に毎日を過ごす。バンコクでインターナショナルスクールを卒業し、イギリスの大学で心理学、大学院で戦略マーケティングを学んだ息子あり。
目次
オーストラリアの名門校:マードック大学とは
マードック大学の基本情報と歴史
基本情報
- 名称:Murdoch University(マードック大学)
- 所在地: 90 South Street Murdoch Western Australia 6150 Australia (Perth Campus)
- 電話番号:+61 8 9360 6000
- 創立年:1973年
- 学校形態:大学・大学院
- 学生数:総学生数(学部学生/ 大学院学生)25,000名~※
歴史
西オーストラリア州パースにあるマードック大学の歴史は、1967年12月、メルビル市 (City of Melville) の一部地域(現在のパースキャンパス)が、西オーストラリア州政府によって州内2番目の大学建設用地として指定されたことに始まります。
1970年7月9日にその名称は、著名な作家、哲学者、学者であるウォルター・マードック卿 (Sir Walter Murdoch) にちなんで「マードック大学」とすると決定されました。
1973年11月には新しく6つの学部を設立し、ウォルター・マードック卿の生誕100周年に合わせた1974年9月17日、大学の落成式が行われ正式に開校。
成績以外の要素も考慮した柔軟な入学制度を導入したオーストラリア初の大学として、714名の学生を迎えて最初の講義は1975年に始まりました。
1973年に学部が設置されて以来、マードック大学は建学の精神に基づき、多様な背景を持つ全ての人々に対する高等教育の門戸開放の先駆者となり、またその時代ごとの要請に応じながら教育研究活動に取り組み、成長し続けています。
マードック大学の特徴と専攻紹介
持続可能な未来や社会の構築に向けた実施計画を策定し行動に移すことができる人材の育成に力を入れているマードック大学。
教育には包摂的で持続的な未来を作り上げるという極めて重要な役割があると考えるマードック大学は、人種、性別、社会的身分、経済的地位によって、教育上差別されることがないよう、多様なバックグランドをもつ学生が共に学びあう教育環境を整備。
共に過ごすことで、自分とは異なる個性や価値観を受け入れる心を育み、誰もが活躍できる共生社会への実現を目指しています。
またマードック大学は、化学、技術、工学、数学 (STEM) および医学の分野での男女平等の向上を目的とした国際プログラム Athena SWAN (Scientific Women’s Academic Network) でブロンズ認定を受賞。
オーストラリアの高等教育と研究における男女平等の推進への取り組みが高く評価されています。
カレッジとスクール
マードック大学は、学士課程レベルまたは大学院の過程を有する3つのカレッジに分けられ、それぞれが専攻分野をさらに細分化したスクールを設置。
それぞれのスクールでは、幅広い分野に関連した専攻コースが提供されています。
Busines |
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Environmental and Life Sciences |
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Health and Education |
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Laws, Arts and Social Sciences |
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Science, Technology, Engineering and Mathematics |
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マードック大学のカレッジとスクールについての詳細はこちら→Our Colleges & Schools
世界大学ランキングとその評価
設立当初より、産業や社会のあり方に大きな変革をもたらす革新的なイノベーションを創出し続けているマードック大学は、オーストラリアの7つの公立大学で構成されるInnovative Research Universities (IRU)に属する大学の1つ。
包括的かつ公正な質の高い教育を提供、また地域社会の発展に寄与する研究への取り組みが高く評価されています。
第351‐400位 2024 THE World University Rankings
マードック大学の学費・留学費用と奨学金
学費と生活費の目安
■マードック大学の学費
マードック大学の学士課程の授業料は学位プログラムにより異なり、現地学生と留学生によっても大きく異なります。
以下に授業料(留学生)の例をいくつかご紹介いたします。
その他の授業料についての詳細は、Fee Calculator またはFind a course より学位プログラムを検索のうえ、ご確認ください。
Degree | Fees |
Bachelor of Communication | A$33,000 |
Bachelor of Arts (Psychology) | A$37,680 |
Bachelor of Business | A$33,000 |
Bachelor of Science (Physical Sciences) | A$37,680 |
Bachelor of Information Technology | A$33,000 |
為替レート:1A$=約98円(2024年月3月12日時点)
■滞在費
マードック大学留学中の滞在方法は一般的に、
- 大学提携の運営会社が提供する学生専用宿泊施設(キャンパス内)
- 民間学生専用アパート(キャンパス外)
などが挙げられ、金額は選択する部屋のタイプによって異なります。
Fees | Private Rental | Murdoch University Village |
Weekly Rent | A$140+ per week | From A$189 per week |
Utilities | A$25+ per week | Included |
Transport | A$20+ per week | Walk to university |
Furniture | $A1,000+ | Included |
Fast, unlimited internet | A$15+ per week | Included |
24/ 7 Support | × | 〇 |
Student events | × | 〇 |
Vibrant community | × | 〇 |
Total | A$200.00+ per week | From A$189.00 per week |
参考:Campus Living Villages/ Murdoch University Village
マードック大学留学中の滞在方法についての詳細はこちら→Accommodation
■生活費
パース滞在中にかかる生活費は個々のライフスタイルにより異なりますが、オーストラリア政府が提供する生活費シミュレーション計算ツールで算出したパースでの生活費の内訳は、おおよそ下記のようになります。
Public transport | A$30-60 per week |
Food and groceries | A$140-280 per week |
Phone and internet | A$15-30 per week |
Gas, electricity | A$10-20 per week |
Entertainment | A$80-150 per week |
その他、オーストラリア政府による留学情報サイトでは、留学生のみなさんの役立つ情報を多数掲載。渡航を検討されている方はぜひご活用ください。
留学情報サイトはこちら→Australin Government/ STUDY AUSTRALIA
また、留学生がビザを申請する際には、滞在費(年間24,505オーストラリアドル:約240万円以上)を支弁できる能力を証明する財政能力証明書の提出が必要。
この金額を目安とすると、宿泊費、食費、娯楽費などとして月額少なくとも2,042オーストラリアドル(約20万円)が必要という計算となります。
ただしこれは一般的な目安であり、個人の生活スタイルによって変動します。
※為替レートは2024年3月12日時点での情報を参照し、1AUD=約98円で計算しています。
留学生向けの奨学金制度
マードック大学では奨学金を多数提供していますが、そのほとんどが現地の学生向け。
留学生対象の奨学金(返済不要)の中には、授業料の一部が免除となるものがあります。
奨学金 | Welcome Back International Scholarship |
対象コース | 学士課程、修士課程(一部コースを除く) |
給付内容 | 授業料が20%オフ |
申請方法 | 受給のための資格基準を満たした学生に自動的に授与されるため、申請の必要はありません。 |
※2023年度の情報です。最新の情報は大学公式サイトでご確認ください。
その他の奨学金制度についての詳細は、自身が申請可能な制度であるかを確認のうえ、個別の奨学金情報をご覧ください。
マードック大学でのキャンパスライフ
マードック大学キャンパスの全貌
開学以来、海外の大学等と積極的に国際交流を進めているマードック大学は、西オーストラリア州内にある3つのキャンパスの他、ドバイ、シンガポール、マレーシアの3ヶ国でも学位取得プログラムを提供しています。
■西オーストラリア州内にある3つのキャンパス
パース市内から車で20分ほどの場所にあるパースキャンパスはマードック大学のメインキャンパス。敷地面積は国内最大といわれ、緑豊かなキャンパスには多くの動植物が生息しています。パースキャンパスには最も多くの学部が設置されており、学生寮、スポーツおよびレクリエーション施設、書店、レストランなど、学生生活を送るメインキャンパスとして多彩な施設が揃うほか、図書館や最先端の学習/ 研究施設などが集約されています。
パースから電車で50分ほど南に位置するマンジュラは、西オーストラリア州第2の都市。美しい海岸沿いの街マンジュラの中心部にあるマンジェラキャンパスでは、主に看護学を含む医療関連コースやカウンセリングコース(修士課程)の授業が行われており、図書館、ビデオコミュニュケーションルーム、多目的実験室などのほか、手術室やクリニックを想定し、より実践的なスキルを身につけるためのシミュレーションルーム (Nursing simulation suites) なとを完備しています。
パース郊外(電車で約30分)に位置するロッキングハムキャンパスでは、大学進学準備プログラムを提供しています。
■3つのインターナショナルキャンパス
マードック大学の豊富なイベントやクラブ活動
目標に向かって進む。自分の世界を広げる。大切な仲間と過ごす。
そんなかけがえのない充実した学生生活を送ることができるよう、マードック大学では年間を通して幅広い活動やイベントやクラブ・サークル活動に参加できる機会を多数提供しています。
学生組合ギルド
Guild(ギルド)は学生によって運営される学生のための独立した組織(学生組合)。
マードック大学の学生は自動的に学生組合に加入(無料)することになります。
ギルドではバラエティーに富んだレクリエーション活動やイベントを開催するほか、学生が参加できる100以上のさまざまなクラブや団体をサポート。
また、学生一人ひとりが心身共に健康かつ安全で安定した学生生活を送ることができるよう、学業支援、福祉厚生支援、経済支援を柱とした総合的な支援体制を充実させています。
マードック大学ギルドについての詳細はこちら→Murdoch Guild
クラブ活動・同好会活動
マードック大学は学業だけでなく、学生が興味を持って参加できるクラブや同好会活動も奨励。
陸上競技やフットボールなどのスポーツ、音楽、演劇、芸術、またボランティアやチャリティープログラムなど、バラエティに富んだキャンパス活動を提供しています。
クラブ活動検索はこちらから→Find a Club
フィットネス
学生のスポーツ活動が盛んに行われているマードック大学には設備の整ったフィットネスジムがあり、無料で利用できる時間帯が設置されているほか、学生証を提示することでメンバー料金割引や特典を受けることができます。
また、大学周辺の緑地や自然豊かなキャンパスは森林保護区域に指定されており、多様な動植物が生息。3コースのウォーキングトレイルが整備されているので、気軽にハイキングを楽しむこともできます。
マードック大学を選ぶ理由
安心して留学生活が送れる街パース
マードック大学がキャンパスを構えるパースは温暖な気候に恵まれ、モダンなビルが建ち並ぶ近代的な街並みと、中心部を流れるスワン川、インド洋の美しい海などの自然の美しさが共存する魅力的な都市。
雄大な自然の宝庫、西オーストラリアの観光拠点として、さまざまな絶景スポットへのアクセスにも便利です。
そんなパースは、安全性、健康、文化/ 環境、教育、インフラの5つの部門で評価される、イギリスの経済誌エコノミストの『世界で最も住みやすい都市ランキング』2023年度版で12位にランクイン。
留学生にとっても生活しやすい環境が整っています。
就労体験プログラムが充実している
新卒労働市場が変動する中で、多様な職業体験的活動を統合する職業統合的学習 (Work Integrated Learning: WIL) を展開させていくことが社会的に要請されている今、マードック大学でもさまざまな企業・団体と連携・協働しながら職業教育を基盤とした多様な学び (Work Integrated Learning) を提供。
単なる知識の習得だけでなく、より実践的な学修によって専門分野の知識と実社会で活きるスキルを身につけることができます。
マードック大学が提供する職業統合的学習についての詳細はこちら→Murdoch University/ Work Integrated Learning
キャンパスのグローバル化への多彩な取り組みを実施
広く国際的な分野で活躍できる人材の育成を図り、地域に根ざすと同時に世界に開かれた大学となることを理念とするマードック大学ではキャンパスのグローバル化を推進。
留学生の受け入れにも積極的で、多様な留学生との日常的交流を通じ、全ての学生がキャンパスにいながらにして国際感覚を身につけられるような環境整備を進めると共に、海外留学プログラムの選択肢を広げるなど、学生たちの現地での学びを促進しています。
① 教育のグローバル化
- 国際水準の教育を提供
- 交流大学等との関係構築
- 留学生受入れ拡充のための教育環境の向上
- 学生の海外派遣充実
② 研究のグローバル化
- 海外研究者の交流のさらなる発展
- 研究環境および研究支援体制の整備
③ キャンパス環境のグローバル化
- 外国人教員および研究者の受入れ支援体制の整備
- キャンパス内の文化多様化の促進
マードック大学交換留学についての詳細はこちら→Semester Exchange/ Travel while you learn
充実した留学生サポート
マードック大学では、オーストラリア到着前と滞在中において十分なサポートを提供するための留学生支援窓口を設置。
学生生活やキャリア形成、健康問題など困ったことがあった時にいつでも相談できる体制を充実させるなど、留学生が学業に専念し、安心して大学生活を送れるよう環境整備に取り組んでいます。
留学生ガイド(2023/ 2024年度)PDF版はこちら→International Undergraduate Guide 2023/ 2024
マードック大学に進学する方法:海外大学の受験プロセス
マードック大学の偏差値や難易度
海外の大学には日本のような偏差値・入試という概念はありません。
マードック大学では専攻ごとに入学基準が定められており、自身が希望する専攻が定める成績要件と英語要件を満たすことで合格となるケースがほとんどです。
日本の高校卒業資格では原則として出願要件を満たしておらず、必要な学力や英語力を補うための大学進学準備コースを受講するケースが一般的ですが、準備プログラムで一定の成績を修めることで学士課程への進学が保証されていることからも、マードック進学への門戸は広く開かれているともいえます。
学士号取得を目的とするマードック大学への留学方法は、
- 高校卒業後にそのまま直接入学(出願資格条件を満たす場合)
- 大学進学準備プログラムを受講してから正規留学を目指す
という2通りの方法が一般的となっています。
高校卒業後に直接入学する方法
■出願資格
マードック大学では、オーストラリアとは異なるカリキュラムにより教育が実施されている各国の学生ためにいくつかの出願資格を採用。
大学が認める入学資格と同等の国際資格※を取得し要件を満たしている場合は、日本の高校を卒業後に直接出願することが可能です。
※International Baccalaureate (IB)/French Baccalaureate/GCE O Levels/Global Assessment Certificate (GAC)/GCE A Levels など
■専攻コースを選ぶ
入学後すぐに専門科目の履修が始まるオーストラリアの大学。専門的な知識・技術の習得に集中できるカリキュラムのため、学びたい分野や将来就きたい職業が明確の方におすすめの留学国の1つです。
それぞれの大学には多彩な分野について専門的に学べる専攻コースが提供されていますが、同じコース名でも大学によって学ぶ内容が違うことがあるので注意が必要。
まずは気になる学部、専攻コースの項目を読み、自分が学びたい内容と合っているかをきちんと確認することが大切です。
マードック大学学位プログラム検索はこちら→ Find a course
■入学要件
求められる入学要件はコースにより異なり、それぞれが必須科目や成績などを含む諸条件を定めています。
入学要件につきましては、志望する学位プログラム及び専攻コースの詳細ページ 「Entry Requirements」をご確認ください。
■英語能力証明書
マードック大学の学士課程への入学には、TOEFL iBTやIELTS(英語を母語としない学生の英語力を測るテスト)のスコアを提出し、各コースが定める英語要件を満たす必要があります。
入学条件として要求されるスコアは各コースによって異なる場合があるため必ず事前にご確認ください。
IELTS | 6.0以上(リーディング、ライティング、スピーキング、リスニング各セクション6.0以上) |
TOEFL iBT | 73以上(リーディング、ライティング、スピーキング、リスニング各セクション18以上) |
英語要件についての詳細はこちら→English Proficiency Tests
■主な出願書類
出願フォームに必要な書類をアップロードまたは提出します。
- 高校の成績証明書
- 卒業証明書
- 英語能力試験の結果
- 奨学金申請書類(必要な場合)
補足書類が必要かどうかは専攻により異なります。各専攻コース詳細ページからご確認ください。
■出願方法
マードック大学の学部課程への出願は、大学のオンライン出願サイト[MyAdmission ]から行います。
オンラインで出願するためにまずはアカウント登録を行い、ログイン後、出願情報を画面の項目に沿って入力します。
出願についての詳細はこちら→Apply directly to Murdoch
■合否結果
マードック大学では提出された出願書類(成績、英語力)を精査し合否を判定。
合否結果は主に「Unconditional offer(無条件合格)」「Conditional offer(条件付き合格)」「Unsuccessfull(不合格)」の3種類となり、その通知は直接メールを通じて出願者に届きます。
※無条件合格とはオファーをもらった時点で合格が決定。条件付き合格とは、提示された条件を満たした場合に合格が認められます。
条件の例としては、公的機関(IELTSなど)の英語能力テストのスコア、最終学歴などが挙げられます。
大学進学準備コース(ファウンデーションコース)から入学する方法
オーストラリアの高校生は、前期中等教育のYear10(日本の高校1年相当)を修了すると進学が就職かを選択。
Year12(日本の高校3年相当)まで勉強を続け大学や専門学校への進学を目指すほか、職業訓練校で学ぶことや就職をすることも可能です。
大学や専門学校への進学を希望する学生は、そのまま後期中等教育 (Year11=高校2年、Year12=高校3年) へ進み、大学や専門学校などで専攻する専門分野の基礎を学習。
最終学年の後半に実施される州の統一試験の成績と後期中等教育の成績などにより、志望する進学先の入学合否が決定されます。
このような日本との教育制度の違いからオーストラリアの大学によっては、入学時に日本の大学1年時を修了している、または希望する専攻の基礎科目を大学入学前に履修するといった出願要件があるため、日本の高卒の学歴だけではオーストラリアの大学への直接入学は実質不可能。
まずは、専門分野の基礎知識やアカデミックスキルを固める大学進学準備コースを受講する必要があります。
マードック大学の学士課程進学のための準備コースは、Murdoch College(キャンパス内)と外部教育機関(キャンパス外)で提供されています。
①Murdoch College(キャンパス内)の準備コース
マードック大学では、日本の高校を卒業後にマードック大学学士課程への進学を目指すための準備コースをキャンパス内にあるカレッジ (Murdoch College) で提供。
マードック大学進学に必要な英語力やアカデミックスキル、進学後に専攻する分野の基礎的な内容を学び、既定の条件を満たしてプログラムを終了することで学士課程1年次への進学が保証されています。
■ 提供されているコース(2024年度)
Murdoch Collegeでは、学生の学力や英語力などに合わせて3つの準備コースに分けたカリキュラムを提供しています。
コース名 | Foundation Studies |
期間 | 2学期(15週間/ 学期) |
コース開始時期 | 6月、10月 |
必要な学業成績 | 高校2年次修了以上 |
英語要件 | ・IELTS 5.5以上(各セクション5.0以上) ・TOEFL iBT 50~(リーディング/ リスニング5以上、スピーキング/ ライティング15以上) |
コース費用 | A$25,560 |
開講場所 | マードック大学パースキャンパス |
コース名 | Murdoch University Preparation Course (MUPC) |
期間 | 3学期(15週間/ 学期) |
コース開始時期 | 2月 |
必要な学業成績 | 高校2年次修了以上 |
英語要件 | ・IELTS 5.5以上(各セクション5.0以上) ・TOEFL iBT 50~(リーディング/ リスニング5以上、スピーキング/ ライティング15以上) |
コース費用 | A$25,560 |
開講場所 | マードック大学パースキャンパス |
コース名 | Murdoch University Preparation Course (MUPC)- (Accelerated Entry) |
期間 | 1学期(15週間) |
コース開始時期 | 2月、10月 |
必要な学業成績 | 高校卒業、評定平均成績3.0以上 |
英語要件 | ・IELTS 5.5以上(各セクション5.0以上) ・TOEFL iBT 50~(リーディング/ リスニング5以上、スピーキング/ ライティング15以上) |
コース費用 | A$12,780 |
開講場所 | マードック大学パースキャンパス |
為替レート:1A$=約98円(2024年3月12日時点)
■ 主な出願書類
- 高校の成績証明書
- 卒業証明書
- 英語能力試験の結果
■ 出願方法
Murdoch Collegeへの申請は、公式サイトよりApplication Formをダウンロードし、記入済みの申請書と必要書類のコピーを担当窓口へメールにて送付します。
出願方法についての詳細はこちら→How to Apply
■ その他
Murdoch Collegeでは、大学での専門分野に関連した内容をより深く学ぶ2つのディプロマ (Diploma)コースを提供。
プログラム受講で得た単位が大学1年次に取得する単位として認定されるため、修了後はマードック大学の2年次への編入が可能となります。
なお、ディプロマ (Diploma)コースでは、高い英語力はもちろん、レポート作成やプレゼンテーションなどのアカデミックスキルが必要となります。
英語力にある程度自信のある方や、入学を希望する方は担当部署にお問い合わせのうえ、詳細をご確認ください。
②外部教育機関による大学進学準備コース
同大学と提携している外部の教育機関のファウンデーションプログラムを経由し、規定の成績でコースを修了することで学士課程への進学が可能。詳細は各機関ホームページにてご確認ください。
マードック大学が提供する大学進学準備コースについての詳細はこちら→Pathways for international students
マードック大学卒業後のキャリア形成
マードック大学の就職サポート
マードック大学では、きめ細やかなサポート体制を築き上げ、学生が焦らず、しっかりと自分の希望や意見を持って就職活動ができるよう多彩な支援を行っています。
キャリア・カウンセリングサービスでは、就職を希望する全ての学生を対象としたオンライン個別支援を提供。
『就職ガイダンス』『職場体験情報』『進路に合わせた対策講座』の3つのモジュールに分けることで、学生一人ひとりのニーズに対応しています。
その他、学生専用のオリジナルの進路・就職支援Webサービス「MyMurdoch Career portal」を利用することも可能。
「MyMurdoch Career portal」では、企業求人検索、イベント検索、インターンシップ検索などを行うことができます。
マードック大学が提供する就職支援についての詳細はこちら→Careers and Employability
オーストラリアの卒業ビザについて
通常、オーストラリアでは学士号以上の学位を取得後、卒業生ビザ (Temporary Graduate Visa) の申請が可能。
このビザを保持することで卒業後の一定期間、フルタイムでの就労が可能となります。
卒業ビザには3種類のタイプがあり、保持する学位によりビザを取得するための条件や滞在可能期間が異なります。
① Graduate Work Stream
Skilled Occupation List(職業リスト)に記載されている職業に関連する2年以上のプログラムを修了している場合に申請できるビザで、取得後は18ヶ月の滞在が認められます。
② Post-Study Work stream
就業する分野は関係なく、Bachelor Degree(学士号)以上の学位を取得していることが条件のビザで、取得した学位により滞在可能期間が異なります。
③ Second Post-Study Work stream
「Regional Area」と呼ばれる指定地域にある大学を卒業した場合に申請できるビザで、これら地域で卒業し、卒業ビザを得てからもその地域に滞在することが条件となります。
なお、卒業ビザの申請条件や滞在可能期間などの内容は、事前通知なしに変更される場合もあります。
詳細はオーストラリア政府内務省 (Department fo Home Affairs) のサイトを参照し、最新の情報を入手してください。
最後に
留学するなら誰もが後悔しない留学先を選びたいもの。そのためにまずは、自分の目的と大学選定条件の優先順位を考えることが重要となり、これらを自分の中で整理しておくと、気になる大学が複数あった時などに役立ちます。
入学と同時に専門分野を深く学ぶオーストラリアの大学選びの際には、一度入学したら最低でも3年間、同じ分野を学び続けるということを念頭に置き、自分が何に興味があるのかよく考えることも大切。
また、学びたい分野が決まったら名門という肩書だけでなく、その分野のレベルが高い、または充実したコースが提供されている大学に留学することで、学業面での目的を達成しやすく、より充実した留学生活を送ることができます。
マードック大学では、これからの世界に通用する人材を育成するための幅広い分野に関する専攻コースを提供しています。
入学後に思っていた学習内容と違ったと後悔するこのないように、コースごとのカリキュラムの内容までしっかりと調べ、自分に合った最良のコース選びをしましょう。