世界を舞台に活躍できるグローバルリーダーが求められる近年、そうしたニーズに応えるためにも、各大学はそれぞれに工夫を凝らしてグローバル化への取り組みを推進。
国際的な視点と能力をもつ人材の育成を目指し、さまざまな方向からグローバル教育を進めています。
このような背景を踏まえ、海外分校の設置など大学の海外展開を行いながら国際的な知名度の向上や優秀な学生の確保に積極的に取り組む大学が数多くみられるように。
積極的に海外展開する国には、アメリカ、イギリス、フランス、オーストラリアなど、また外国の大学を積極的に受け入れる国には、中国、ドバイ、シンガポール、マレーシア※などが挙げられ、近年では非英語圏の大学の海外展開も進んでいます。
そこで今記事では、マレーシアに海外校を設置するオーストラリアの名門大学「モナシュ大学」に注目。
マレーシア分校は、学費や生活費を抑えながら本校同様の質の高い教育を受け学位が取得できるということから、アジア圏で人気の留学先となっています。
※ 参照元:C-BERT/ Cross-Border Education Research Team
この記事の著者:Antieやや
タイ在住。語学力を活かし現地でボランティア活動を中心に毎日を過ごす。バンコクでインターナショナルスクールを卒業し、現在イギリスの大学で心理学とマーケティングを学ぶ息子あり。
監修者:ウメンシャン
日中英のトリリンガル・言語オタク。英語圏留学経験なしからIELTS8.0、TOEFL104、GRE322。コロンビア大学・ペンシルバニア大学・ニューヨーク大学・メルボルン大学教育大学院に合格実績を持つ。慶應義塾大学大学院卒。1児の母。
モナシュ大学マレーシア校とは?
モナシュ大学(オーストラリア本校)について
モナシュ大学(Monash University)は、オーストラリアビクトリア州のメルボルン近郊、クレイトンにキャンパスを構える州立大学。
各種世界大学ランキングにランクインする名門大学の1つであり、オーストラリア国内での知名度はもちろん、教育や研究実績おいて世界からも高い評価を得ています。
モナシュ大学は、学部レベルから大学院までの課程をもつ10のスクールで構成。幅広い分野の専攻/学科を提供しています。
オーストラリア国内に4つのキャンパスを持ち、総学生数(学部学生数+大学院生数)85,924名(2020年度)※が在籍するマンモス校「モナシュ大学」。
そのうち留学生の数は29,912名であるなど、留学生の受け入れ率が高いことが特徴的。
世界中からの多様なバックグラウンドを持つ学生同士が共に学び合える環境を提供しています。
また、マレーシア、インドネシア、中国、インド、イタリアの5ヶ国にキャンパスや研究所/センターを有するモナシュ大学では、国際的な大学として活発な国際交流活動を行うなど、グローバルな視野を養う体制を整えています。
ここからは、モナシュ大学海外分校の1つである「マレーシア校」について深掘り。
カリキュラムはオーストラリア本校に沿って構成されており、本校の授業料と比較して圧倒的に費用を抑えながらも、質の高い授業を受けることができます。
モナシュ大学マレーシア校の基本情報と歴史
基本情報
名称:Monash University, Malaysia(モナシュ大学マレーシア校)
所在地:Jalan Lagoon Selatan Bandar Sunway 47500 Subang Jaya Selangor Malaysia
電話番号:+60 (3) 5514 6000
創立年:1998年
学校形態:大学・大学院、プロフェッショナルコース
学生数:総学生数(マレーシア校)9,199名 ※ Monash at a glance
歴史
「モナシュ大学マレーシア校」は、1958年にビクトリア州で2番目の大学として設立された名門大学「モナシュ大学」を本校とする海外校です。
モナシュ大学本校の副学長 Mal Logan氏らは、マレーシアに分校を設置するという構想を進めるためクアラルンプール郊外のサンウェイ大学と提携。1991年、姉妹提携プログラム最初の学生が卒業しモナシュ大学の学位を取得しました。
1992年には、本校モナシュ大学評議会が大学初の分校をマレーシアに設立することを承認。
1996年にマレーシアの私立高等教育機関砲が可決されたことで海外分校を設立する道が大きく開かれ、翌年にはマレーシア政府に分校を開校する提案書を提出。
2年後の1998年2月23日にマレーシア初の海外大学の分校として認可され同年7月に正式に開校、417人の最初の学部生を受け入れました。
その後は学部を増やし、数年後には大学院を設置するなど研究活動を拡大。それに伴い2007年には新しいキャンパスを増設し、現在では9,000人以上の学生が学んでいます。
モナシュ大学マレーシア校の特徴と学部
特徴
ほとんどのオーストラリアの大学は3年制であることから、モナシュ大学マレーシア校でも最短3年間での学位取得(学部により異なる)が可能。
日本の高校を卒業後に進学を希望する場合には、教育制度の違いや英語力が入学基準を満たしていないなどの理由から、ファウンデーションイヤー(大学準備プログラム)や英語強化プログラムを修了し、入学を目指すというのが一般的な進学方法となっています。
モナシュ大学マレーシア校は、環境、技術、経済、社会および政治というそれぞれの側面においてバランスのとれた持続可能な開発の発展に貢献できる人材、また、国際社会の多極化、食糧問題、地球環境問題など、多様で複雑化した課題が顕在化する現代社会を世界的視野で力強く先導するリーダーの育成を図るためにASEAN地域をリードする教育拠点の形成を推進。
世界でも有数の高水準の教育を提供しています。
スクール(学部)
モナシュ大学マレーシア校では、学部レベルから大学院までの課程をもつ8つのスクール(学部)で構成。英語による幅広い分野の専攻/ 学科を提供しています。
- School of Arts and Social Sciences(人文学・社会科学部)
- School of Business(ビジネス学部)
- School of Engineering(工学部)
- School of Information Technology(情報技術学部)
- Jeffrey Cheah School of Medicine and Health Sciences(ジェフリー・チア医学・健康科学部)
- Department of Psychology(心理学科)
- School of Science(理学部)
- School of Pharmacy(薬学部)
マレーシア校は、本校であるモナシュ大学の理念/ 教育目的および教育目標に基づくカリキュラムを編成。
オーストラリアの大学は原則3年制で、1年次から各専攻に分かれて専門分野を学びます。
価値観が多様化する現代、物事を多面的かつ複眼的に見通す能力を養うために、モナシュ大学マレーシア校ではより深く学び専門性を深めながら物事を系統的に学修するいくつかの制度を提供しています。
2つの学位制度について
メジャー / マイナー制度
メジャー / マイナー制度とは、主専攻(メジャー)と学生の関心に合わせたもう一つ別の分野副専攻(マイナー)を組み合わせ科目を自由に選択できるシステムのこと。
例えば、心理学で学んだ知識をビジネスに活かしたいなど、異なる分野の科目を関連科目として選択し、専門分野の学びに加えて自分の興味関心に沿った学習を進めることができます。
ダブルディグリー制度
異なる2つの分野の主専攻を2つ選択し学位を取得する制度のこと。4年間のカリキュラムが組まれています。
モナシュ大学マレーシア校が提供しているダブルディグリープログラムはこちら↓
Bachelor of Business and Commerce and Bachelor of Digital Media and Communication
世界大学ランキングでの評価
出典:Our World University Rankings
モナシュ大学は、オーストラリアの中でも特に優れた大学群 Group of Eight に属する大学であり、質の高い教育を提供している名門大学の1つ。
主要な世界大学ランキングでは57位※にランクインするなど、世界的にも高い評価を受けています。
そんなモナシュ大学の分校であるマレーシア校ではオーストラリアと同等の教育を提供。幅広い分野をカバーする学部を設置しています。
また、本学の研究力の一層の向上を図り、世界の研究者が注目する東南アジアの研究ハブとなるための研究体制を改革し続けています。
※ QS World University Rankings 2023
モナシュ大学マレーシア校の学費・留学費用と奨学金
学費と留学費用の目安
学費
マレーシア校では、オーストラリア本校と同じカリキュラムで同じ学位の取得が可能。
質の高い教育を本校の半額程度の学費で受けることができます。
オーストラリア本校 | マレーシア分校 |
AUD 30,000~(約283万円) | RM 42,446~(約133万円) |
※ 2022年10月為替レート
学費は学部により異なります。詳細は各プログラムのページまたはこちらでご確認ください。
生活費の目安
- 滞在費
Item | Cost (RM) |
Application fee (one-off, upfront) | 500 |
Deposit (one-off, refundable) | 1000-2000 |
Monthly rent | 330-1500 |
Telephone and internet connection | Included in rent |
Water and electricity | Included in rent |
- その他の諸費用
Item | Cost (RM) |
Street-stall food | 6-12 |
Fast food | 6-25 |
Restaurant | 15-50 |
Clothing | From 30 |
Groceries | 30-80 |
Entertainment (movie, concert, sport event) | From 12 |
Air ticket | Visit AirAsia or Malaysia Airlines for the latest fares. |
Taxi | 3.50 for first 2km, then 0.10 per 115 metres |
Bus, Light Rail Transit | MYrapid has the latest fares. |
Other monthly costs | From 400 |
引用:Cost of living
(表示金額はマレーシアリンギット)
留学生向けの奨学金制度
学費負担を軽減するためのいくつかのメリット型奨学金制度が提供されており、中には留学生が利用できるものも用意されています。以下は留学生でも利用できる奨学金制度の例となります。
- Monash High Achiever Award (for new students)
- Monash High Achiever Award (for continuing students)
- Monash Pharmacy Excellence Scholarship
- Femail in Engineering Scholarship
- Graduate Research Pathway Scholarship
奨学金を希望する場合は、大学が定める提出期限までに必要書類を揃えて申請します。
なお、給付金額、申請要件/ 手順および選択基準は制度ごとに異なります。詳細はこちらの Financial Assistanceページにてご確認ください。
モナシュ大学マレーシア校を選ぶ5つの理由
世界有数の高等教育機関の1つであるモナシュ大学。
わずか50年前にオーストラリアのメルボルンに創立されて以来育まれてきた国際性豊かな教育研究の特色を活かしつつ、長年の努力を積み重ねてきた結果、研究および教育のいずれにおいても世界的に卓越した総合大学として発展してきました。
国際的に認められた高等教育機関
各種大学ランキングで100位以内にランクインするなど高い評価を得ているモナシュ大学は、その教育研究水準の向上に資するため、教育研究、組織運営および施設設備等の総合的な状況に関して評価機関による監査(評価)を実施。
マレーシアの教育省と資格機構から認可を受け、オーストラリアの独立した高等教育の国家品質保証および規制期間であるオーストラリア高等教育品質基準庁 (TEQSA) により大学の質が保証されています。
またマレーシア校のビジネススクールは、マネージメント教育を推進する世界で最も権威のあるビジネススクール認証機関の1つであるAACSBにも認定されています。
充実した交換(派遣)留学プログラム
モナシュ大学マレーシア校とオーストラリア本校を含む海外の諸大学間の協定に基づき、学生を相互に派遣する交換留学制度を提供。参加者はマレーシア校に在籍したまま、派遣先の大学で1学期または2学期間学びます。
また途中の学年からオーストラリア本校へ転学する編入制度も整えています。
交換留学についての詳細はこちら→ Exchange Program
編入制度についての詳細はこちら→ Course or Campus Transfer
学費や留学費用を抑えることが可能
本校同等の質の高い教育を受けられ、さらにはオーストラリアと比べて生活費も安く費用を抑えた留学が可能。
マレーシア国内のキャンパスに通いながらオーストラリア名門大学の学位を取得することができます。
優れた研究成果を創出
人間社会や自然環境にさまざまな影響を与える気候変動問題や地政学リスクなど、世界が抱える社会問題に関する研究を積極的に実施。
これら研究成果に対する社会的関心は高く、社会にプラスの影響を与えて続けています。
卒業生の雇用機会が高い
大学側の就職支援や卒業生の雇用率の関連を分析し卒業生の雇用能力を、雇用者の評判、成功指標、雇用者とのパートナーシップ、雇用者と学生の関係、卒業生の就職率といった項目で評価しランキングした、2022年度世界の大学の卒業生雇用機会ランキング (QS Graduate Employability Rankings 2022) でモナシュ大学は54位にランクイン。
大学の手厚い就職支援には定評があり、就職に対する学生の満足度も高くなっています。
卒業後も続くグローバルネットワーク
モナシュ大学では、同大学の卒業生を対象とした無料の登録制インターネットサービス「Alumni Portal」を提供。
卒業生向けに情報発信、イベント企画、データベース管理などを行い、卒業生を生涯にわたり支援し続けてます。
モナシュ大学マレーシア校のキャンパスライフ
キャンパスの立地
マレーシア初の海外大学分校は、クアラルンプール近郊の地元の人や観光客にも人気のエリア「サンウェイシティ」にキャンパスを構えます。
セランゴール州スパンジャヤにあるサンウェイシティは、マンションやオフィスタワー、ホテル商業施設、病院などが建ち並ぶマレーシア有数の都市開発プロジェクトエリア。
モナシュ大学の他、サンウェイ大学、サンウェイ・インターナショナルスクールなどの教育施設も揃う非常に治安のよいエリア。
大学周辺には日系スーパーマーケットや日本食レストランなどが入っている国内最大級のショッピングモールや、大人気のテーマパークなどの施設が揃っています。
また、サンウェイシティ周辺を巡回する無料バスやバス高速輸送システム (BRT) など交通の利便性もよく移動の負担も軽減。初めて海外で一人暮らしをする学生でも過ごしやすい環境が整っています。
学生寮と住居環境
大学の徒歩圏内には、マレーシア有数の大手複合企業であるサンウェイが管理する3つの住居を含み、快適で手頃な価格の宿泊施設が数多くあります。
- Waterfront Residence
- Sun-U Residence
- Sun-U Apartment
スポーツとレクリエーション
キャンパス内には、図書館や学生ラウンジ、ジムを併設したスポーツセンターを完備。
また、Sunway University(サンウェイ大学)のオリンピックサイズのプールをはじめとする各種スポーツ施設を利用することもできます。
その他マレーシア校では、学生同士の交流が一層活性化するための機会を提供。
スポーツ、アート、クリエイティブ系など40以上の学生クラブがあり、学科や学年、国籍を超えた仲間と共に新しいこと、興味のあることにチャレンジしながら充実した学生生活を送ることができます。
キャリアサポートサービス
モナシュ大学マレーシア校のキャリアサービスでは、一人ひとりの適正や希望に合わせたきめ細かな就職サポートを提供。学生の未来をかなえる支援を行っています。
① 就職ガイダンス
自己分析、自己PR作成などをテーマに段階的に準備ができるよう就職ガイダンスを提供。
就職への意識を高め、自分に合った職業を選択できるよう導きます。
② 充実した就職プログラムの提供
就職活動に必要な9つの雇用適正スキルを伸ばすためのプログラムを用意。
インターンシップや課外活動等を通じてこれらスキルを学びながら、学生一人ひとりの長所を最大限に引き出します。
- コミュニケーション
- 創造力と革新性
- 率先して物事に取り組む能力
- 専門性
- 計画組織力
- 問題解決能力
- チームワーク
- 異文化理解
- テクノロジーを使いこなす力
③ オンラインキャリア支援システム
国内/ 海外での 求人、インターンシップ、卒業生情報など就職活動に関する全ての情報がオンラインプラットフォームである「Career Gateway 」で一元管理。いつでもどこでも利用することができます。
④ 就職基本講座
就職にあたっての心構えやビジネスマナー、自己分析、履歴書やエントリーシートの作成方法、面接対策などを身につけ、就職活動における実践力を高めます。
⑤ キャリアフェアの開催
在学生/ 卒業生と企業の方々が出会う場として学内キャリアフェアを開催。
毎年、定期的に開催されるフェアには数多くの企業が参加し、将来のキャリアについて活発な情報交換が行われます。
キャンパスツアー
大学の雰囲気や設備などを自分の目で確認するための大学訪問は、Appication Day(アプリケーションデー)と呼ばれ、出願前の大学選びの際の重要な情報収集の方法と1つとして活用することができます。
また、現地にいかなくてもスマホやPCを通して大学の説明や大学の施設など構内の様子を見学できる、WEBオンラインキャンパスでのバーチャルツアーに参加することが可能。
モナシュ大学マレーシア校のバーチャルツアー専用サイトでは、大学施設の動画を見られるだけでなく学部ごとの施設案内や授業の様子を見ることができ、画面を通じて手軽に構内や授業の雰囲気を体験できます。
日本では、マレーシアに留学している日本人学生によって運営されている学生団体「JSAMマレーシア日本人学生会」が、定期的にマレーシア大学進学説明会や就職相談会などを開催しています。
Monash University Malaysia – What will your Monash Day be like?
A virtual tour of Monash University Malaysia
偏差値は?モナシュ大学マレーシア校への進学方法と入学条件
偏差値と難易度
海外大学には日本のような偏差値・入試という概念はなく、高校の成績、英語力試験、エッセイなど、総合的な出願要件によってその難易度が判断されます。
出典:Bachelor of Arts and Social Sciences/ Entry Requirements
上記は、国際バカロレア (IB) を修了後にモナシュ大学マレーシア校へ進学を希望する際に必要となるスコアの一例を示していますが、IB試験45満点に対して最低スコアを25に設定していることからも、成績要件はさほど高くないといえます。
ただし、英語力に対する要件は高めに設定。学部に直接入学するためには、IELTS 6.5以上のスコアが必要となります。
日本からの留学生がモナシュ大学マレーシア校への進学するためには、以下の4つの進学ルートが一般的となります。
- 高校卒業後に本課程へ直接入学
- ファウンデーションイヤー
- ディプロマハイヤーエデュケーション
- モナシュ英語ブリッジング
マレーシア留学という進学の選択肢を考え始めたら、まずはおよその入学時期を想定。
モナシュ大学マレーシア校では年2回(2月と7月)の入学日(インテイク)が設定されています。
ただし、ファウンデーションプログラムや英語集中コース等から入学する場合は、それらの開講日に合わせた入学時期となります。
高校卒業後に本課程へ直接入学する方法
成績や英語力ともに大学が定める本課程への入学要件を満たしている学生は、高校卒業後に直接入学することが可能です。
モナシュ大学マレーシア校に進学するための基本的な入学要件は最終学歴の成績と英語力。
マレーシア校が認める外国の入学資格にはAレベルや国際バカロレアを含むいくつかの資格があり、それぞれが下限のスコアを設定しています。
出願要件
モナシュ大学マレーシア校へ出願するためには、次の要件を満たす必要があります。
- 大学が認める入学資格を有する
- 英語力
- 年齢(17歳以上)
入学時期
2月、7月、10月(学部により異なります)
申請書を作成する
マレーシア校への出願は、大学の出願ポータルサイト「MyApps portal」から行います。まずは必要事項を記入してアカウントを作成。ログイン後は画面の指示に従い入力を進めます。
必要書類を添付する
関連する以下の必要書類を添付します。
- 高校卒業証明書
- 成績証明書
- 英語力証明書
英語力測定テスト
英語を母国語としない留学生の場合、アカデミックな環境での授業についていくためにも一定レベル以上の英語力が求められます。
モナシュ大学マレーシア校では、TOEFL iBTやIELTSなどの英語試験の入学基準が設定されています。
以下の表はその一例を示しています。
出願後
モナシュ大学マレーシア校に入学する際は、希望するプログラムの入学要件をクリアしているかどうかという点で合否を判定。この要件とは主に学業成績と英語能力などで、これら全ての要件を満たしている必要があります。
「公式の書類を提出できなかった」「高校卒業前だった」など、出願時に入学要件をクリアできていなかった場合には、事前に受け取った情報の元に入学査定を行い、「プログラム開始前に必要な要件を満たすことができれば入学を認める」という条件付きオファーを提供。
公式書類を提出するなど、大学側が提示した条件をクリアすることで無条件合格となり入学が可能となります。
ファウンデーションイヤーについて
オーストラリアの大学のカリキュラムを採用しているマレーシアの大学は3年制。
日本やアメリカの大学では必修科目として1年目に一般教養課程科目を履修しますが、マレーシアの大学では高校卒業までにこれら科目を修了しているため、大学1年目から専門的な教育からスタートします。
モナシュ大学マレーシア校へは、国際バカロレアなど大学が認める入学資格を有する、または入学要件である科目を履修し成績評価基準を満たしている、といった場合には直接進学することができます。
一方で、日本の高校を卒業後に進学する場合には、英語力が足りない、本課程の入学要件である最終学歴の成績が足りない、もしくは学科によって必須とされている科目を高校で履修していなかった、といった理由から、ファウンデーションイヤーなどの大学準備プログラムを受講してからの進学が一般的となります。
ファウンデーションイヤーでは、本課程で学ぶために必要な基礎力や英語力を身につけるためのプログラムを提供。希望している専攻分野の基礎的な知識が得られるようにカリキュラムが組まれており、文系、理系にまたがる幅広い10つ全ての学部への入学準備を行います。
このプログラムは、Sunway College Kuala Lumpor、Sunway College Johor Bahru、Singaporeなど、厳選されたいくつかの教育機関で開講されています。
それでは、Sunway College Kuala Lumporを一例としてみてみましょう。
入学要件
- 高校の卒業資格を有する者
- 英語能力証明書 IELTS 5.5以上(ライティング5.0~、各セクション5.0~)
入学時期
1月、3月、4月(インテンシブプログラムのみ)、7月、8月
学費
RM21,200~(約66万円~)
※ 授業料は年ごとに変わるため最新の情報を十分に確認してください。
参照元:Study Malaysia/ Monash University Foundation Year (MUFY)
申請方法
MUFYへの申請書の提出方法は、郵送またはオンラインとしています。
オンラインアプリケーションはこちら→ Online Application
必要書類
- 申請書
- 申請料 RM700
- 学生パス/ ビザ処理手数料 RM2400
- 健康申告書
- パスポート用写真2枚
- パスポートのコピー2部
- 高校の成績証明書コピー2部
などがあげられます。
ディプロマハイヤーエデュケーションの詳細
Diploma of Higher Education Studiesは、本課程へ直接入学する要件を満たしていない、ファウンデーションイヤーを修了後に本課程への入学基準を満たすことができなかったなどといった場合に、さらなる1年間の準備プログラムを経てから学士課程の2年次編入学を目指すためのプログラム。
このプログラムは、進学を希望する学部に関連する専門分野の知識とアカデミックなスキルを確実に身につけるための2つのユニットで構成されています。
① 専門分野の知識
専門科目に対する学術的サポートを行いながらアカデミックスキルを構築し、1年目で学ぶ科目を履修し単位を取得。本課程へ進学するための準備を行います。
② アカデミックなスキル
本課程での授業についていけるだけのさらなる英語力の向上を目指すとともに、ノートの取り方、エッセイの書き方、プレゼンテーションスキル、リサーチの方法など、アカデミックなスキルを1年間で習得します。
入学対象学部
一部の学士号プログラム進学希望者のみが対象となります。
- School of Arts and Social Sciences
- School of Business
- School of Information Technology
- School of Science
入学要件
- MUFY修了資格(60%以上の成績)を有する者
- 国際バカロレアなどの Pre-Universistyプログラムを一定の成績で修了している者
入学時期
2月、7月、10月
学費
申請方法
ディプロマハイヤーエデュケーションに関する申請方法等の詳細は、メールまたはお電話でお問い合わせください。
お問い合わせ窓口はこちら→ Contact us
プログラムに関する詳細はこちら→ Diploma of higher Education Studies
モナシュ英語ブリッジングでの準備
Monash English Bridging (MEB)は、本課程進学のための全ての要件を満たしているが英語スコアのみが足りない、という学生向けの20週間英語強化プログラムです。
入学要件
- 本課程進学のための要件を満たしている
- 英語力が一定の基準を満たしている
英語力測定テスト
MEBでは、英語力測定テストの最低スコア要件を定めています。
以下の表はその一例を示しています。
出典:MEB Entry Requirements
入学時期
2月、8月
学費
出典:Monash English Bridging/ Fees
申請方法
大学の出願ポータルサイト「MyApps portal」より本課程への申請を行う際に、MEBプログラムを選択します。
合格から入学までの準備
大学の公式サイトでは、合格後に行う手続き、ビザ申請、出発前の準備、モナシュITアカウント作成方法や科目の選択方法などをはじめ、入学後のオリエンテーションの案内から知っておくと便利な情報までをわかりやすく説明。
大学受験は「合格すれば終わり」ではなく「入学手続きが完了して終り」です。
合格通知を受け取った後も入学のための手続きがあり、これを怠ってはせっかく手にした合格が無効になる可能性もあります。
このような事態にならないためにも、合格した後もさまざまな手続きがあるということを心に留めておきましょう。
最後に
アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアといった英語圏の大学は留学先として人気がありますが、最近の円安の影響もあり授業料はますます高騰。留学をためらう方も多いのではないでしょうか。
そんな方の選択肢の1つとしてアジア圏にある海外大学の分校があります。
今回ご紹介した「モナシュ大学マレーシア校」のあるマレーシアは、東南アジアの中でも経済発展が目覚ましく住みやすい国の1つ。
多民族国家であるマレーシアにはマレー系、インド系、中華系などさまざまな人種が暮らしており、多様な文化や習慣に触れることができます。
また、マレーシアの公用語はマレー語ですが準公用語は英語が使われており、日常生活で実践的な英語を学べることも魅力の1つ。
マレーシアの物価の安さに加えて学費も抑えることができる「モナシュ大学マレーシア校」を留学先の候補の1つにあげてみてはいかがですか。