MBAに興味を持ちながらも、実際にどんなプログラムなのか、どれほどの準備が必要なのか分からずに不安を抱える方は多いだろう。
特に、海外のMBAプログラムは学費や英語力、試験準備などハードルが高いイメージがある。
この記事では、MBAの基礎知識や取得するメリット、入学要件を詳しく解説するとともに、主要なビジネススクールの情報も網羅した。
目次
MBAの基本情報
MBAとは何か?
MBA(Master of Business Administration)は、経営学修士と呼ばれる学位であり、主にビジネスやマネジメントを体系的に学ぶためのプログラムである。
MBAは、キャリアアップを目指すビジネスパーソンにとって強力なツールだ。
しかし、MBAとは具体的に何を学び、どのように取得するものなのか?
MBAの取得方法
MBAは、ビジネススクールが提供する専攻プログラムを修了することで取得できる。
多くのプログラムでは以下のような学習内容が含まれる。
科目 | 内容 |
---|---|
財務会計 | 企業の財務状況を分析し、意思決定に活かすスキル。 |
マーケティング | 消費者行動の理解と市場戦略の策定。 |
経営戦略 | 長期的なビジネス計画の立案と実行。 |
オペレーション管理 | 生産や業務プロセスの最適化。 |
リーダーシップ | チームや組織を牽引する能力の開発。 |
MBAの取得は、特定の資格試験を受けるだけではなく、一定期間の学習と実践が求められる点が特徴である。
フルタイム、パートタイム、オンラインなど多様な形式で学べるプログラムが存在する。
ビジネススクールとは?
ビジネススクールとは、経営学や関連分野を専門的に学ぶ教育機関である。
国際的には学部から大学院レベルまでの教育を提供し、特に大学院レベルの修士課程や専門職学位課程で知られている。
日本では、経営学修士(MBA)や経営管理修士(専門職学位)を取得できる大学院を指す場合が多いが、欧米のビジネススクールは学部教育、大学院教育、さらにはノンディグリー(学位を伴わない)教育をも含む。
提供される学位の種類
ビジネススクールでは、以下のように幅広い専門分野で学位が提供されている。
それぞれの学位は特定の専門性を持つリーダーを育成することを目的としている。
学位名 | 内容 |
---|---|
MBA(Master of Business Administration) | 経営学修士。経営管理全般を学び、ジェネラルマネジメントスキルを強化するプログラム。 |
Master of Finance | ファイナンス専攻。資本市場や企業財務管理を専門的に学ぶ。 |
Master of Accounting/Accountancy | 会計専攻。財務会計や監査、税務に焦点を当てた高度なプログラム。 |
Master of Marketing | マーケティング専攻。消費者行動や市場戦略、ブランドマネジメントについて深く学ぶ。 |
Master of Business Analytics | ビジネス分析専攻。データ分析とその活用による意思決定を学ぶプログラム。 |
MBAの位置づけ
MBAは、経営管理全般を学ぶ「ジェネラルマネジメント」の学位として、ビジネススクールが提供する学位の中でも代表的なものだ。
たとえば、ファイナンスやマーケティングなど特定分野に特化した学位は専門性が高いが、MBAは幅広い分野をカバーし、経営全般の知識とスキルを体系的に学ぶことができる。
MBAは、資格(会計士や税理士など)とは異なり、「学歴・学位」であるため、取得するにはビジネススクールの関連修士課程に入学し、規定の単位を修了して卒業する必要がある。
このため、MBAは単なる知識習得にとどまらず、経営判断やリーダーシップ能力、ネットワーキングスキルを育むことも目的としている。
MBA取得のメリット
MBAの取得には高い費用と時間がかかる。
しかし、その見返りとして得られるメリットは計り知れない。
ここでは、キャリアの成長や年収アップ、人脈形成など、MBAがもたらす多角的な価値について掘り下げる
キャリアアップ
MBAは、管理職やリーダー職への昇進を目指す人にとって強力な武器である。
特に、戦略的な思考や意思決定スキルを磨くことで、より高いレベルの役割を担えるようになる。
卒業生の多くが、プロジェクトマネージャー、CFO、CEOなどのポジションで活躍している。
年収の向上
海外MBA取得者の多くは、卒業後に年収が大幅に上昇する。
たとえば、アメリカのトップビジネススクールの卒業生は、初年度の年収が平均で10万ドル(約1,300万円)を超えることが一般的である。
コンサルティング、投資銀行、テクノロジー企業など、高収益分野への道が開ける。
人脈の拡大
MBAプログラムでは、世界中から集まる多様なバックグラウンドを持つ学生と出会う機会がある。
同級生や教授陣、卒業生ネットワークは、ビジネスにおいて重要なアセットとなる。
特に、起業を考えている場合やグローバルなプロジェクトを目指す際に、このネットワークは不可欠だ。
海外就職の可能性
海外のトップビジネススクールでMBAを取得することで、グローバル企業への就職や海外でのキャリア構築が現実的な選択肢となる。
卒業生の多くが、海外でのインターンシップを経て、現地企業に採用されるケースも多い。
英語力の向上
英語を日常的に使用する環境で学ぶことは、ビジネスにおける実践的な英語力を大幅に向上させる。
講義、グループプロジェクト、ケーススタディ、インタビューなど、すべて英語で行われるため、自然と高度な英語スキルが身につく。
これにより、国際的なビジネスシーンで即戦力となることが期待される。
人生経験
海外MBAは、学業だけでなく、異文化との交流や新しい価値観の発見といった人生経験をもたらす。
特に、留学を通じて得られる視野の広がりや、困難を乗り越える経験は、一生の財産となる。
異国での生活や国際的なネットワーク作りは、個人の成長に大きく寄与する。
日本と海外MBAの違い
要素 | 海外MBA | 日本のMBA |
---|---|---|
学習環境 | 国際的な学生や教授陣による多様性が特徴。異文化を理解し、グローバルな視野が身につく。 | 日本人学生が中心で、日本のビジネス環境に特化した内容が多い。 |
プログラム期間 | 1~2年のフルタイムプログラムが主流。インターンシップの機会が多い。 | 夜間や週末を活用したパートタイムプログラムが多く、キャリアを継続しながら学べる。 |
費用 | トップスクールでは1,000万円以上の学費が必要だが、高い投資対効果が期待できる。 | 学費が比較的安く、一橋大学や早稲田大学では年間150万円程度で学べる。 |
言語 | 基本的にすべて英語。英語力を大きく向上させることが可能。 | 日本語が中心で、国内向けビジネススキルに焦点を当てる。 |
就職機会 | グローバル企業や海外でのキャリア構築に直結。インターナショナルな人脈が強み。 | 国内企業への転職やキャリアアップが主な目的。 |
MBAと言えば、ランキングの上位を見れば分かるが、まずは発祥地のアメリカ、次はヨーロッパ、その次はシンガポールや香港等のアジア諸国となる。
日本国内においても、国立の一橋大学や京都大学、横浜国立大学から、私立の慶応、早稲田ビジネススクール、名古屋商科大学、民間のグロービス経営大学院まで色々MBAプログラムがあり、卒業生や企業からの評判も悪くない。
しかし、世界ではまだまだ日本国内の学校は知名度が低く世界ランキングにも入っていないのが現状だ。
講師(教授陣)やカリキュラムの内容等も海外のトップ校と競えないレベルではある。
海外MBAの種類と選び方
海外MBAは、プログラムの期間や形式、地域によって多様な種類が存在する。
自身のキャリア目標やライフスタイルに最適なプログラムを選ぶためには、以下のポイントを把握しておくことが重要である。
プログラムの期間:1年制 vs 2年制
MBAプログラムは主に1年制と2年制に分かれる。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分の目標や状況に合った選択をすることが必要だ。
特徴 | 1年制MBA | 2年制MBA |
---|---|---|
主な地域 | ヨーロッパ、アジア | アメリカ、日本 |
期間 | 10〜16カ月 | 18〜24カ月 |
メリット | 時間が短く、費用を抑えられる。キャリアブレイクが最小限。集中して学びたい人に最適。 | カリキュラムが充実しており、インターンシップやキャリア探索の時間が十分に取れる。ゆっくりと学びたい人向け。 |
デメリット | 学ぶ内容が圧縮されているため、短期間での高い集中力が必要。インターンシップの機会が限られる場合がある。 | 時間と費用の負担が大きい。キャリアブレイクが長期化する。 |
ヨーロッパやアジアでは1年制MBAが主流であり、特に早期に学位を取得してキャリアに復帰したい人に向いている。
一方、アメリカでは2年制が一般的で、インターンシップや多様なコースを通じてスキルを深められる。
フルタイム vs パートタイム/オンラインMBA
MBAプログラムは学習形式によってフルタイム、パートタイム、オンラインに分類される。
それぞれの形式は、受験者の生活スタイルやキャリアの進行状況によって選択が異なる。
形式 | 特徴 |
---|---|
フルタイム | 学業に専念し、キャリアを一時的に中断して参加する形式。キャンパスでのネットワーキングが充実している。 |
パートタイム | 夜間や週末に授業を受ける形式。仕事を続けながら学べるため、キャリアを中断する必要がない。 |
オンライン | 世界中からアクセス可能。ビデオ講義やオンラインセミナーを活用し、場所に縛られない学習が可能。 |
海外のビジネススクールに留学するなら、必ずフルタイムの通学制のプログラムになる。フルタイムでないと学生ビザを発給してもらえないのだ。
一方で、キャリアを中断せず学びたい場合は、パートタイムやオンラインMBAが適している。
特に、日本のビジネススクールを検討すれば、キャリアを中断せず、夜間のコースや通信制も選べるだろう。
学校選びのポイント
MBAプログラムを選ぶ際は、ランキングや地域、費用といった要素を総合的に考慮する必要がある。
ランキング
MBAランキングは学校の評判や卒業生の実績を測る指標として活用される。以下のような主要なランキングが参考になる。
- Financial Times(FT) Global MBA Rankings
- QS Global MBA Rankings
地域
地域による特色も重要な要素である。
地域 | 特徴 |
---|---|
アメリカ | 多くのトップスクールが集中。2年制が主流でインターンシップやコース選択の幅が広い。 |
ヨーロッパ | 1年制が主流。インターナショナルな環境で学びたい人に適している。 |
アジア | コストが比較的低く、成長市場でのキャリア構築に有利。 |
学費・費用
費用は学校選びにおいて大きな要因となる。
アメリカやヨーロッパのトップ校では年間で数百万円〜1000万円以上の学費がかかることが一般的である。
要素 | 具体例 |
---|---|
学費 | アメリカ: 約500万円〜1000万円以上 |
生活費 | 都市部では年間300万円〜500万円が目安 |
機会費用 | 学費に加えて、学業中の収入機会を考慮する必要がある |
ランキングだけでなく、地域の特色や費用対効果を総合的に判断して、自分に合った学校を選ぶことが重要である。
海外MBAの入学要件と難易度
海外MBAの入学には、厳しい要件と高い基準が求められる。
学歴や職歴はもちろん、GMATやTOEFLスコア、エッセイなど、どれも重要な評価基準だ。
本セクションでは、これらの要件とそれを克服するためのヒントをお届けする。
必要な試験スコア
GMAT/GRE
MBAへの出願では、GMATまたはGREスコアが必須となる。
二つとも英語での試験だが、英語力の試験というより、数学能力、クリティカルシンキング、分析能力、問題を解決する能力等総合的に測る試験となる。
特に、トップスクールでは以下の目標スコアが求められる。
- GMAT: 700点以上が一般的な目安で、トップスクールでは720点以上が理想的。
- GRE: VerbalとQuantitativeの合計で320点以上が目安。トップスクールでは330点以上が推奨される。
TOEFL/IELTS
英語を母国語としない受験者は、英語力を証明するためにTOEFLやIELTSのスコアを提出する必要がある。
ヨーロッパのビジネススクールはほぼTOEFL、IELTS両方受け入れ、稀にTOEICスコアも認めるところもある。
アメリカでは基本的、TOEFL/IELTS両方受け入れるが、偶にIELTSを認めない学校がある。
- TOEFL iBT: 100点以上が一般的な基準。ハーバードなどのトップスクールでは109点以上が求められる。
- IELTS: 7.0〜7.5以上が基準。特に欧州のビジネススクールではIELTSが好まれる場合がある。
試験スコアは、学力だけでなく、問題解決力や論理的思考力を示すための重要な要素である。
TOEFLとIELTSどちらを受ければ良いかについて、TOEFL iBTとIELTSどっちが簡単?選び方と違い、特徴を徹底比較という記事を読んでみよう。
学歴、職歴、GPAの重要性
学歴
MBAプログラムでは、学士号以上の学歴が必須である。多くの志願者は四年制大学を卒業しており、理系・文系を問わず、様々なバックグラウンドの人材が集まる。
ただし、トップスクールの一部では、学歴において学士以上の高いアカデミックな成果を重視する傾向がある。
例えば、ハーバードやスタンフォードでは、有名大学の卒業生や高いGPAを持つ応募者が多数を占める。
職歴
MBAは、基本的にキャリアの中盤に差し掛かった人が対象である。
そのため、多くのプログラムでは最低でも3年以上の実務経験を要件としている。
例えば、ロンドンビジネススクールやケロッグ(ノースウェスタン大学)では、入学者の平均職歴は5〜6年程度であり、リーダーシップ経験があることが重視される。
- 例1: 中小企業でチームを管理していた経験。
- 例2: 大手企業で部門横断的なプロジェクトを主導した実績。
- 例3: 起業やスタートアップの立ち上げに関与した経験。
職歴が短い場合は、起業家としての実績や業界での卓越した成果が評価されることもある。
GPA
GPA(大学の成績)は、志願者の学術的な基盤を測る指標として重要である。
一部の大学は3.0或いは3.3等を最低要件として設けている。
多くのトップスクールでは、GPA 3.5(4.0スケール)以上が理想とされる。
- ハーバードビジネススクール: 入学者の平均GPAは約3.7。
- シカゴ大学ブーススクール: 平均GPAは3.5〜3.6程度。
ただし、GPAが平均以下でも、強力な職歴や高いGMATスコアで補うことができる。
また、大学時代に特に困難な学問分野で優れた成績を収めた場合は、入学審査でプラスに働く。
エッセイ、推薦状、インタビューのポイント
海外MBAの入学審査では、エッセイ、推薦状、インタビューが志願者の魅力を伝える重要な要素となる。以下では、それぞれの作成や準備のポイントを具体的に解説する。
エッセイ: 自分を語る最も重要なツール
エッセイは、志願者が自らのキャリア目標や経験、志望動機を自由に表現できる場である。ただし、単なる自己PRに終わらせないためには、以下の点を意識する必要がある。
具体的なキャリア目標を示す
エッセイには、自分がMBAを取得して何を達成したいのかを明確に記載すべきだ。
例えば、「卒業後5年以内にコンサルティング会社でシニアコンサルタントとなり、10年後には自分のスタートアップを立ち上げたい」といった具体的なビジョンを示すことで、説得力を高められる。
過去の経験を具体化する
MBA志望の背景には、これまでのキャリアで得た経験や成果があるはずだ。それを具体的な数字や実績で表すと、エッセイがより魅力的になる。
例えば、「売上が低迷していた製品をリブランディングし、前年比120%の成長を達成した」などの具体例を挙げると良い。
学校との適合性を強調する
「なぜその学校を選んだのか」を明確に伝えることも重要だ。
例えば、「○○ビジネススクールは起業家育成に力を入れたプログラムを提供しており、自分の目標に完全にマッチしている」と具体的に説明すると、志望校との関連性をアピールできる。
推薦状: 第三者からの証明
推薦状は、志願者がどれだけ優れた業績やリーダーシップを持っているかを、客観的な視点から証明する書類である。以下の点を押さえると効果的だ。
具体例で実績を補強する
推薦状には、志願者の業績やスキルを裏付ける具体例を盛り込むと良い。たとえば:
- 「彼女は3年間で売上500万ドル規模のプロジェクトを主導し、チームを10名から15名に拡大した。」
- 「彼の戦略提案は部門の効率を30%向上させた。」
適切な推薦者を選ぶ
推薦者として最適なのは現職の上司だが、場合によっては過去の上司や重要な顧客からの推薦も有効である。
ただし、推薦者が志願者の実績や性格を具体的に語れる人物であることが前提だ。
インタビュー: 学校との適合性を見極める場
インタビューは、志願者のコミュニケーション能力やビジネススクールへの適合性を直接評価する場である。
よくある質問と効果的な回答方法を以下に示す。
よくある質問の例
- 「チームを導く際に最も困難だった経験は何ですか?どのように解決しましたか?」
- 「あなたが当校で最も学びたいことは何ですか?」
- 「5年後、10年後にどのようなキャリアを歩んでいると思いますか?」
学校への具体的な興味を伝える
「当校の〇〇プログラムで学びたい具体的な理由」を準備しておくと効果的だ。志望校の特徴的なプログラムや教授の名前を挙げると、学校側に好印象を与えられる。
海外MBAの費用と資金調達
MBA留学には高額な費用が伴うが、それを理由に夢を諦める必要はない。
適切な資金計画と奨学金制度を活用すれば、多くの人がこの挑戦を現実にできる。
本セクションでは、地域別の費用と資金調達の選択肢を詳しく見ていこう。
MBAの学費と諸費用
海外MBAの費用(学費+生活費)は地域によって異なる。
アメリカやヨーロッパのトップビジネススクールでは1,000万円以上が一般的で、アジアのMBAプログラムは比較的安価だ。
地域 | 学費の目安 | 生活費の目安 |
---|---|---|
アメリカ | 4万〜8万ドル(約600万〜1,200万円) | 2万〜3万ドル(約300万〜450万円) |
ヨーロッパ | 3万〜6万ユーロ(約450万〜900万円) | 1.5万〜2.5万ユーロ(約225万〜375万円) |
アジア | 2万〜5万ドル(約300万〜750万円) | 1万〜2万ドル(約150万〜300万円) |
日本国内のMBAプログラムの学費は海外と比べると相対的に安くなる。
一橋の年間数十万円程度から、早稲田WBS・慶応の約150万程度。パートタイムや通信課程の場合、キャリアを継続しながらできるので、海外でMBA取得するより経済的な負担が相当少ない。
現地の家賃・交通費・買い物の相場等について調べる際、下記のサイトを活用しよう。国かCity名を入れるだけでいろいろ分かるのでとても便利だ。
https://www.numbeo.com/cost-of-living/
奨学金情報
MBAでかかる学費や費用を聞くだけで、留学を諦めることはしないでほしい。
学校提供の奨学金
奨学金でまず狙いたいのは、学校から貰える学費免除の奨学金だ。
こちら基本的に1stや2ndラウンドで出願し、GMAT/GREやTOEFL/IELTSの点数が高い受験者に与えられることが多い。
日本国内の奨学金プログラム
この他にも、下記のようなMBA留学でも貰える奨学金も存在するため、積極的にチャレンジすることをおすすめする。
人気の海外MBAランキング
MBAを取得するための最初のステップは、自分に合った学校を見つけること。
世界中のビジネススクールには、それぞれ独自の特色がある。
ここでは、地域ごとの人気MBAプログラムをランキング形式で紹介する。
アメリカのトップMBAプログラム
アメリカはMBAの発祥地であり、世界的に評価の高いビジネススクールが集まっている。以下は、主要なランキングで常に上位に位置する学校の一部である。
学校名 | 特徴 |
---|---|
Harvard Business School (HBS) | 起業家育成やリーダーシップ教育で有名。ケーススタディ方式を採用し、実践的な学びを提供する。 |
Stanford Graduate School of Business | イノベーションに特化し、シリコンバレーのネットワークを活かした起業志向のカリキュラムが特徴。 |
Wharton School, University of Pennsylvania | ファイナンス分野で高い評価を持ち、卒業生は投資銀行やコンサルティング業界で活躍。 |
MIT Sloan School of Management | 技術系企業との強いネットワークを持ち、ビジネスアナリティクスやイノベーションに特化したプログラムを提供。 |
University of Chicago Booth School of Business | 分析的思考を重視し、学術研究の深さと実践的な教育のバランスが取れたカリキュラムを展開。 |
ヨーロッパのおすすめビジネススクール
ヨーロッパのMBAプログラムは1年制が主流で、短期間でキャリアアップを目指す人に最適だ。
例えば、INSEAD(フランス)やLondon Business School(イギリス)は、国際的な評価を持つビジネススクールランキングの常連校である。
学校名 | 特徴 |
---|---|
INSEAD (フランス/シンガポール) | 世界的に評価が高い1年制プログラムを提供し、多国籍企業でのキャリアに強い影響力を持つ。 |
London Business School (LBS) | ロンドンという立地を活かし、金融やコンサルティング分野で高い評価を得ている2年制プログラム。 |
HEC Paris | 起業家精神を重視し、ヨーロッパのビジネススクールとして長い伝統を誇る。 |
IE Business School (スペイン) | オンライン教育にも強みを持ち、起業志向の学生に人気が高い。 |
IMD Business School (スイス) | リーダーシップ教育に特化し、少人数制のカリキュラムで個別指導を行う。 |
アジア太平洋地域の注目スクール
アジア太平洋地域のビジネススクールは、近年急速に評価を上げており、地域特化の知識とグローバルな視点を融合させたプログラムが特徴である。
学校名 | 特徴 |
---|---|
National University of Singapore (NUS) | アジアのビジネス環境を学ぶのに最適なプログラムを提供し、グローバルランキングでも高評価を得ている。 |
HKUST Business School (香港科技大学) | 金融やテクノロジー分野に特化し、香港という立地を活かしたカリキュラムが特徴。 |
CEIBS (China Europe International Business School) | 中国とヨーロッパのネットワークを持ち、中国市場に興味のある志願者にとって最適な選択肢。 |
Melbourne Business School (オーストラリア) | オーストラリア国内でトップクラスの評価を誇り、リーダーシップとマネジメント教育に強い。 |
Indian School of Business (ISB) | インドのトップスクールであり、グローバル企業と提携したプログラムを提供している。 |
おすすめのMBAランキング
以下は、MBAプログラムを評価している主要なランキングのリンクである。これらのランキングを参考に、より多くの大学やプログラムを検討してみよう。
ランキング名 | 特徴 |
---|---|
Financial Times Global MBA Ranking | 国際的なMBAプログラムを総合的に評価。年収、キャリア進展、国際的多様性が評価基準。 |
QS Global MBA Rankings | 学術評価と雇用市場での評価を基にしたランキング。地域ごとのランキングもあり。 |
U.S. News & World Report | アメリカ国内のMBAプログラムに特化。入学要件、卒業後のキャリア展望を詳細に比較。 |
Bloomberg Businessweek MBA Rankings | 学生の満足度、就職率、給与、教育内容に基づく評価。企業リクルーターの評価も含まれる。 |
Poets & Quants Top MBA Programs | 複数のランキングを総合した全体的な評価。データが豊富で読み物としても楽しめる。 |
MBAプログラムの詳細情報
北アメリカのMBA
アメリカ
Georgia Institute of Technology (Scheller)
Georgetown University(McDonough)
Northwestern University (Kellogg)
University of California Los Angeles (UCLA)
University of North Carolina-Chapel Hill (Kenan-Flagler)
University of Pennsylvania (Wharton)
University of Southern California (Marshall)
University of Virginia (Darden)
University of Washington MBA (Foster)
University of Wisconsin(Madison)
カナダ
University of Toronto (Rotman)
ヨーロッパのMBA
イギリス
アジア太平洋のMBA
MBA取得への準備と進学計画
MBA出願のプロセスは、試験対策から出願資料の作成、面接準備まで多岐にわたる。
準備が不十分なまま進めると、時間や費用が無駄になりかねない。
本セクションでは、効果的なスケジュールと準備のポイントを紹介する。
試験対策
GMATやTOEFL/IELTSは出願に必須の試験であり、高スコアを目指すには計画的な準備が不可欠である。以下に、一般的な勉強スケジュール例を示す。
月数 | 内容 | ポイント |
---|---|---|
1〜2か月目 | 基礎力の確認と学習計画の作成 | 模擬試験で現在のスコアを確認し、目標との差を分析する。 |
3〜5か月目 | 基礎力強化(GMAT: Math/Verbal、TOEFL/IELTS: Listening/Reading) | 正しい教材を選び、弱点を補強する。 |
6〜8か月目 | 模試と応用問題の演習 | 実践形式で時間配分の訓練を行う。 |
9か月目以降 | 試験本番に向けた最終準備 | 模試を受け、安定的に目標スコアを出せる状態を目指す。 |
留学準備
MBA出願は複数のステップを含むため、計画的なスケジュール管理が必要である。
時期 | タスク | 詳細 |
---|---|---|
12〜18か月前 | 学校リサーチと出願スケジュール確認 | 志望校のランキング、カリキュラム、費用を調査。 |
10〜12か月前 | 試験準備開始(GMAT/TOEFL) | 試験対策に集中し、1回目の受験日を設定。 |
8〜10か月前 | 出願資料の準備開始 | エッセイ、推薦状のドラフト作成を開始。 |
6〜8か月前 | 試験結果確定、学校別エッセイ作成 | 試験の再受験が必要な場合は、この時期に実施。 |
3〜6か月前 | 出願資料の最終化と提出 | 全ての書類を揃え、志望校ごとにカスタマイズした資料を提出。 |
3か月前以降 | 面接準備 | 模擬面接を実施し、質問への回答を練習する。 |
終わりに
MBAは、キャリアを大きく広げるチャンスを与えてくれる切符のようなものだ。
でも、その道のりは決して簡単ではなく、費用や準備に時間がかかる挑戦でもある。だからこそ、しっかり情報を集めて、自分にぴったりのプログラムを選ぶことが大切だ。
この記事で紹介した内容が、あなたの「なぜMBAを目指すのか?」という疑問の答えや、「どこで何を学ぶべきか?」という道しるべになっていれば嬉しい。まずは、できることから一歩ずつ始めてみてほしい。
たとえば、気になる学校を調べてみる、TOEFLやGMATの模試を受けてみる。そんな小さな行動が、数年後の大きな成功につながるはずだ。
はじめまして、
とても良質な記事で大変参考になりました。
にゃんこ先生は経験者なのですか?
将来起業や現在の刺激の足りない日々を変えたいと思い、MBA留学を視野にいれはじめました。
色々ご教示頂けると嬉しいです。
パブリック表示と、画像が残ることを認識出来ていなかったです、、!
出来ればコメントの非表示とクローズドで、ご相談できれば幸いです。
せっかくなので、個人情報を消してコメントを残しておいたよ。
このサイトはMBA留学経験者やTOEFL、IELTS等の高得点者たちによって運営されているので、色々と留学や英語学習に役立つ情報を提供できているんだ。
もし、留学で質問などがあれば他の人にも役に立つので、コメントしてもらえると喜んで答えるよ!
質問があります。高卒でMBA取得を目指しています。ハーバードビジネススクールは大卒の資格は必須条件ではないと聞きました。高卒がハーバードを目指したらバカみたいな話ですが、目指すだけ目指して見たいのが本音です。
高校時代は勉強など家出したことがなくbe動作でさえ分からない状態でした。この1年間本気で英語に取り組んだと言われれば全く取り組んでいませんでしたが、最近目標を固めて毎日勉強に励んでいます。
そもそも高卒でMBA取得は100%不可能なのでしょうか?長くなりましたが、本気なのでどうか質問に答えてくれたら幸いです。失礼いたします。
こんにちは、質問ありがとう。
ハーバードビジネススクールのホームページを見ると、MBAは大卒が要件の一つになっていることがわかる。
https://www.hbs.edu/mba/admissions/application-process/Pages/default.aspx
MBAは修士号のため、どのビジネススクールでも基本は学士号(四年制大学卒)が出願要件の一つ。4年制大学を出ていない場合、相当する学力(3年制の学士号等)があることを証明しなければならず、具体的には志望校のアドミッションオフィスに確認しておいたほうが良いね。
アドミッションに連絡する前に、下記を行うとより真剣に対応してもらえるはず。
1)TOEFL(またはIELTS)とGMAT(またはGRE)でそれなりの点数を取得
2)なぜMBAを取りたいのか、MBAを取ってどのようなことを実現したいのかを十分に考えて、自分のストーリーを語れるようになる
高卒でMBAを目指すのは、大卒よりハードルがかなり高くなるけど、優れたTOEFLとGMATスコアや経歴で、自分の優秀さを証明できれば、大学側が例外で採用してくれる可能性はゼロではないはず!
専門卒でも難しいですよね。
そうだね、基本的には出願にあたり4年制大学の学位が必要になるのが一般的だね・・
因みに最近はhultというビジネススクールから連絡が来ますが、こちらは記載がないですがどんな学校でしょうか。
こちらで紹介しているのは大体、アメリカや世界ランキングで上位50程度のビジネススクール。Hultはランクインしていないので、紹介していない。
入学難易度でいうと、ここで紹介している大学と比べると簡単なほうかな。
こんにちは。
TOEICを受け入れる大学(MBA)があると記載ありましたが具体的にスクール名を教えていただくことは可能でしょうか?
またもし出せるスコア水準をご存知でしたら教えてください。(TOEIC900後半を持っています)
またDuolingo受け入れ大学(MBA)に関しても大学名はよく聞くのですが、(Tuck ,Booth)
何点から受け入れているのかの情報を見つけられませんでした(ハーバードを除く)
こちらも大学名と水準が分かれば教えていただけると大変助かります。
以上よろしくお願いいたします
TOEICは知っている限り、HECやINSEADは認められてはいるけど、そう多くはないよ。
TOEICで出願するなら選択肢がかなり限られることは覚悟しておいたほうが良い。必要な最低スコアはそれぞれの大学のHPで確認してね。
Duolingoに関しては、コロナ禍において、TOEFL・IELTSの受験ができないこともあるので、採用されてきたけど、
最近はTOEFL・IELTSが通常通り受けられるようになってきたこともあり、Duolingoを認めなくなる(認めなくなった)学校も増えてきたみたいだね。
私達はあくまでTOEFL・IELTS推奨で、Duolingoについては多くの情報を集めていないので、ご自身で大学のHPで情報収集してみてね!