




海外MBAを目指すなら、やっぱり世界的に評価の高いビジネススクールに行きたい! そう考える方は多いでしょう。
しかし、トップスクールは競争率が高く、入学は狭き門。だからこそ、自分のキャリアに合い、なおかつ合格の可能性がある学校を見極めることが重要です。
一般的に、志望校は「ドリーム校(挑戦校)」「本命校」「安全校(確実校)」の3つに分けて出願すると良いとされています。
この記事では、それぞれの難易度を詳しく解説し、最適なMBA選びをサポートします!
目次
海外MBAの難易度が高いと言われる4つの理由
国内MBAと比べると海外MBAの難易度が高いと言われることが多いですが、その背景には何があるのでしょうか?
ここでは、その主要な理由について解説します。
入学要件が厳しい
海外MBAの入学には厳格な要件が設けられています。具体的には、以下のような項目が求められます。
- GMATスコア:トップ校ではGMAT 700点以上が目安(例:ハーバードやスタンフォードの平均値は730~740)。
- TOEFL/IELTSスコア:TOEFL 100点以上、IELTS 7.0以上が一般的な基準。
- 職務経験:3~5年以上の実務経験が必須とされることが多い。
- GPA(大学の成績):トップスクールではGPA 3.5以上が望ましい。
このように、多くの要件をクリアする必要があり、それぞれの対策に長期間の準備が求められます。
GMATやTOEFL/IELTSのスコアアップには1年以上の勉強が必要な場合もあり、仕事と両立しながらの学習は大きな負担になります。

エッセイ・推薦状・履歴書の質が重視される
海外MBAでは試験スコアだけでなく、エッセイ・推薦状・履歴書の質が合否に大きく影響します。
- エッセイ:単なる志望理由書ではなく、自身のキャリアビジョンやリーダーシップ経験を論理的かつ説得力のある形でまとめる必要があります。
- 推薦状:職場の上司や同僚に依頼し、候補者の強みを具体的にアピールする内容が求められます。
- 履歴書(CV):応募者のキャリアや実績を簡潔かつ明確に示すことが重要です。
特にエッセイは、自己分析を深め、ストーリー性を持たせる必要があるため、作成には数ヶ月を要することが一般的です。
また、推薦状の準備には、依頼先との調整や内容の確認も含め、計画的な対応が必要です。


競争率が高い
トップMBAプログラムでは、世界中の優秀な候補者が競い合うため、競争率が非常に高くなります。
特に、アメリカやヨーロッパの一流ビジネススクールには、多様なバックグラウンドを持つ志願者が殺到します。
例えば、ハーバード・ビジネス・スクール(HBS)の合格率は約10%、スタンフォードMBAに至っては6%未満と言われています。
優秀な候補者が集まる中で合格を勝ち取るには、他の候補者との差別化が必要です。そのため、スコアの高さだけでなく、ユニークな経歴やリーダーシップ経験が強く求められます。


留学費用が高額
海外MBAの費用は高額であり、資金計画は非常に重要です。
費用感は地域や学校によって差がありますが、総額2000万円以上になることも珍しくありません。
国別の総費用の目安は以下のとおりです。
- アメリカ: 2,250万円~4,000万円
- イギリス: 約1,500万円〜3,000万円
- ヨーロッパ: 1,400万円~2,350万円
- アジア: 650万円~1,500万円
奨学金は競争率が高く、全額支給の奨学金を得るのは極めてハードルが高いため、貯金や教育ローン、企業からの支援などを含め、早めの資金計画が不可欠です。
また、MBA卒業後の年収アップを見込んで、投資として考える視点も重要になります。

海外MBAランキング別の難易度
MBAのランキングによって、求められるスコアや職務経験の水準は大きく異なります。
トップ校では非常に高い競争率と厳格な入学要件が設定されている一方、中堅校では比較的柔軟な基準が設けられています。
海外MBAトップランキング校の難易度
トップMBAプログラムは非常に高いハードルが設定されており、GMATのスコア、GPA、英語スコア、職務経験のすべてが高水準で求められます。
特に、スタンフォード、ハーバード、ウォートン(ペンシルベニア大学)、MIT(スローン)といったアメリカのトップスクールでは、合格者の平均GMATスコアは730点以上、GPAは3.7以上となることが一般的です。
合格率も8%~33%程度と非常に競争が激しいのが特徴です。
【主要なトップMBAプログラムの入学要件の目安】
学校名 | 最低TOEFL(ILTS) | 平均GMAT | 平均GPA | 合格率 |
スタンフォード大学(米国) | 100 (7.0) | 738 | 3.75 | 8.4% |
ペンシルベニア大学 (ウォートン)(米国) | 115 | 732 | 3.7 | 24.8% |
ハーバードビジネススクール(米国) | 109 (7.5) | 740 | 3.69 | 13.2% |
MIT (スローン)(米国) | NA | 730 | 3.7 | 17.8% |
ロンドンビジネススクール(英国) | 100 (7.0) | 700 | 3.3 | 20% |
HEC パリ(フランス) | 100 (7.0) | 690 | NA | 8.0% |
ケンブリッジ大学(ジャッジ)(英国) | 110(7.0) | 697 | 3.5 | 31% |
コロンビア大学(米国) | 100(7.5) | 732 | 3.6 | 22.4% |
IE ビジネススクール(スペイン) | 100 (7.0) | 680 | NA | 41% |
IESEビジネススクール(スペイン) | 100 (7.0) | 690 | NA | 26% |
INSEAD(フランス) | 105 (7.5) | 710 | NA | 31% |
ノースウエスタン大学(ケロッグ)(米国) | 100 (7.0) | 733 | 3.7 | 33.3% |
UC バークレー(HAAS)(米国) | 90 (7.0) | 730 | 3.65 | 23.0% |
UCLA (アンダーセン)(米国) | 87(7.0) | 714 | 3.5 | 40.4% |
シカゴ大学(ブース)(米国) | 104 (7.0) | 729 | 3.6 | 32.6% |
《参照 QS グローバル MBA 2025年ランキング、合格率》

海外MBAランキング中位校以下の難易度
トップ校以外のMBAプログラムでは、求められるスコアや職務経験のハードルが比較的低くなります。
例えば、アメリカの「トップ30〜50」にランクインする学校では、合格率も30〜50%と、トップ校と比較すると入りやすい傾向があります。
また、近年ではランキングが低めの学校では、GMATスコアよりもエッセイや職務経験のユニークさが重視されるケースも増えており、アピールポイント次第ではスコアが基準に満たなくても合格の可能性があります。
トップ30校 | 中~上位校 | 中堅校 | |
GMATスコア | 700〜 | 650~700 | 600~650 |
GPA | 3.5〜 | 3.2 ~3.5 | 3.0〜 |
TOEFLibt | 100~110 | 90~100 | 90〜 |
IELTS | 7.0~8.0 | 6.5~7.0 | 6.5〜 |
※数値は傾向をつかむための一般的な目安です。地域や学校によって重点を置く要件が違うため、志望校の公式サイトで最新の基準を確認することをおすすめします。
海外MBA国別の入学要件と難易度
海外MBAの入学要件は、地域によって重視される項目の傾向が異なります。
地域 | GMAT | 英語要件 | GPA | 就労経験 | 面接 |
アメリカ | ◎ | ○ | ○ | ○ | ○ |
イギリス | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ |
ヨーロッパ | ○ | ◎ | △ | ◎ | ◎ |
アジア | ○ | ○ | ○ | ◎ | ◎ |
◎: 最重要 ○: 重要 △: あまり重要視していない
各地域の特徴を理解し、それに合わせた準備をすることが重要です。
アメリカのMBA入学要件と難易度
アメリカのMBAプログラムはGMATスコアを特に重視する傾向にあり、他の要素もバランスよく評価されます。
GPAは重要な評価要素の一つですが、他の要素(職務経験、テストスコア、エッセイなど)で補える場合もあります。
- GMATスコア
アメリカのトップMBAではGMATスコアの基準が高く、700点以上が一般的な合格ラインです。
- 英語要件(TOEFL/IELTS)
アメリカのMBAではTOEFL/IELTSの基準が学校ごとに異なります。MITなど一部のトップ校では英語試験の提出が免除されることもあります。
- 職務経験・GPA
アメリカのMBAは職務経験の要件が比較的緩やかですが、実際には2~5年の経験を持つ応募者が多いです。GPAについては3.3以上が望ましいものの、極端に低くなければエッセイや推薦状で補えることもあります。
下表は、アメリカのMBAプログラムの入学要件を学校ランク別にまとめたものです。
学校ランク | GMATスコア | TOEFL iBT | IELTS | 職務経験 | GPA目安 |
トップスクール (ハーバード, スタンフォードなど) | 700~740点 | 100点以上 | 7.0点以上 | 3年以上 | 3.7以上 |
上位校 (カーネギーメロン, USCなど) | 700~730点 | 90~100点 | 6.5~7.0点 | 3年以上 | 3.5以上 |
中堅校 (州立大学MBAなど) | 650~700点 | 80~90点 | 6.0~6.5点 | 2年以上 | 3.0以上 |
※数値は傾向をつかむための一般的な目安であり、各校の最新の入学要件は公式ウェブサイトで確認してください。


イギリスのMBA入学要件と難易度
イギリスのMBAでは英語力や職務経験が重要視され、GMATの重要度はアメリカより低めですが、高得点があれば有利になります。
- GMATスコア
イギリスのMBAプログラムでは、GMATスコアが必須ではない場合も多いですが、トップスクールでは高得点が求められることがあります。
- 英語要件
英語力は厳しく評価される傾向があり、特にトップスクールではTOEFL iBTで100点以上、IELTSで7.0以上が求められることが一般的です。
- 職務経験・GPA
多くのプログラムで最低3年以上の職務経験が求められ、特にリーダーシップ経験や国際的な経歴が重視されます。
- GPA
GPAは3.3以上が望ましいとされますが、それより低くても職歴や他の要素で補える場合があります。
下表は、イギリスのMBAプログラムの入学要件を学校ランク別にまとめたものです。
学校ランク | GMATスコア目安 | TOEFL iBT | IELTS | 職務経験 | GPA目安 |
トップスクール (LBS, ケンブリッジなど) | 680~700点 | 100~110点 | 7.0以上 | 3年以上 | 3.3以上 |
上位校 (マンチェスター, ワーウィックなど) | 600~650点 | 90~100点 | 6.5~7.0点 | 3年以上 | 3.3以上 |
中堅校 (キングス, エクセターなど) | 550~600点 | 85~95点 | 6.0~6.5点 | 3年以上 | 3.0以上 |
※数値は傾向をつかむための一般的な目安であり、各校の最新の入学要件は公式ウェブサイトで確認してください。


ヨーロッパのMBA入学要件と難易度
ヨーロッパのMBAは、リーダーシップや国際的な視点を重視し、面接での評価が重要です。英語力も重要な要素です。
- GMATスコア
ヨーロッパのMBAではGMATは必須ではない学校も多いですが、トップスクールでは高得点が求められます。
- 英語要件
ヨーロッパのMBAは英語力を厳しく評価し、IELTS7.0以上が求められることが多いです。
- 職務経験・GPA
ヨーロッパのMBAでは職務経験が特に重要視され、最低3~5年が一般的です。GPAの影響は少なく、面接やエッセイでのアピールが合否を大きく左右します。
下表は、ヨーロッパのMBAプログラムの入学要件を学校ランク別にまとめたものです。
学校ランク | GMATスコア目安 | TOEFL iBT | IELTS | 職務経験 | GPA目安 |
トップスクール (INSEAD, HEC Parisなど) | 615~710点 | 100~105点 | 7.0点以上 | 3年以上 | 3.3以上 |
上位校(IE, エラスムスなど) | 580~650点 | 90~100点 | 6.5~7.0点 | 3年以上 | 3.3以上 |
中堅校 (ドイツ, スペインのMBAなど) | 500~600点 | 85~95点 | 6.0~6.5点 | 3年以上 | 3.0以上 |
※数値は傾向をつかむための一般的な目安であり、各校の最新の入学要件は公式ウェブサイトで確認してください。


アジアのMBA入学要件と難易度
アジアのMBAは地域ごとに要件の幅が広く、日本、シンガポール、香港、中国などで異なります。欧米のMBAと比べると、GMATや英語スコアの要求がやや緩い傾向があります。
- GMATスコア
アジアのMBAはGMATの重要度が学校によって異なります。
- 英語要件(TOEFL/IELTS)
アジアのMBAは英語試験の最低スコアが比較的低いことが多いですが、上位校では高いスコアが求められます。
- 職務経験とGPA
アジアのMBAは学校ごとに要件が異なります。シンガポールや香港のトップ校では欧州並みに職務経験を求める傾向がありますが、日本や中国の一部学校では比較的柔軟な要件を設けています。
以下に、アジアの主なMBAプログラムの入学要件をまとめました。
学校名 | 場所 | 平均GMAT (最低) | 最低TOEFL iBT | 最低IELTS | 平均GPA | 就労経験 |
シンガポール国立大学 (NUS) | シンガポール | 670 (600) | 100 | 7.0 | 3.5 | 2年 |
清華大学経済管理学院 (SEM) | 中国、北京 | 680 | 90 | 6.5 | – | 3年 |
南洋理工大学 (NTU) ビジネススクール | シンガポール | 662 (600) | 100 | 6.5 | 3.1 | 2年 |
中欧国際工商学院 (CEIBS) | 中国、上海 | 688 | – | – | – | 2年 |
シンガポール経営大学 (SMU) | シンガポール | 660 (600) | – | – | 3.4 | 2年 |
※各校の最新の入学要件は公式ウェブサイトで確認してください。


日本人にとっての海外MBAの高い壁と乗り越え方
ここでは、海外MBAを目指す日本人が特に直面しやすい課題と対策について解説していきます。
英語力(TOEFL/IELTS対策)の壁
海外MBAを目指す上で、IELTSやTOEFLのスコア取得は避けて通れません。特に日本人はスピーキングとライティングに苦戦する人が多いです。
これらの試験では、単語力・表現力に加え、意見を論理的に組み立て、説得力をもって伝える力が求められます。
スピーキングでは即興で考えを整理し、具体例を交えながら話す能力が重要です。ライティングでは、文法の正確さ以上に、主張の一貫性や論理的な構成が評価されます。
スコア向上には長期間の準備が必要となるため、試験直前の詰め込みでは対応が難しいのが現実です。
基礎的な単語や文法を固めた上で、試験形式に沿った演習を継続的に行うことが、スコア向上の鍵となります。



GMATの壁
海外MBAを目指すうえで避けて通れないのが、GMATです。
2023年に導入された「GMAT Focus Edition」では、試験構成が大きく変更され、現在はQuantitative Reasoning(数学)、Verbal Reasoning(英語)、Data Insights(データ分析)の3セクション構成となっています。
従来のエッセイや文法問題は廃止され、より実務的で論理的な能力が重視される試験に進化しました。
日本人にとって特に難関となるのが、英語の読解力と論理的思考力が問われるVerbalと、日本では馴染みのない形式の問題を含むQuantitativeです。
中でもData SufficiencyやCritical Reasoningは、単なる知識では解けず、慣れと訓練が求められます。
また、新設されたData Insightsでは、グラフや表、文章を複合的に読み解く力が試され、短時間で正確に判断する力が問われます。
GMAT対策には最低でも数ヶ月〜半年程度の学習期間が必要とされ、限られた時間の中でスコアを伸ばすには、出題形式に早く慣れ、戦略的に弱点を補強していくことが不可欠です。


実務経験の少なさ
海外MBAでは、一般的に3〜5年の実務経験が求められます。
しかし、日本の新卒一括採用の文化の影響もあり、20代半ばでMBAを目指す場合、実務経験の不足が課題となることが少なくありません。
特に、管理職やリーダーシップ経験を持たない場合、他の応募者と比較してアピールポイントが弱くなる可能性があります。
ただし、実務経験の少なさを補うことは可能です。例えば、以下のような方法が挙げられます。
- 社内のプロジェクトに積極的に関与し、リーダーシップを発揮する機会を増やす
- ボランティア活動やNPOのプロジェクトに参加し、チームマネジメントや意思決定の経験を積む
- 海外インターンシップや副業を活用することで、異なる業界や国際的な環境での経験を積む
これらの活動で「どのような影響を与えたか」「どのような学びを得たか」を具体的にエッセイに記述し、実務経験の少なさをカバーするようにしましょう。


エッセイ・推薦状・インタビュー対策
海外MBAでは、学力だけでなく、エッセイ・推薦状・インタビューの評価も合否を左右する重要な要素となります。
特に日本人は、自己アピールや論理的な自己表現に不慣れなケースが多く、これらのプロセスで苦戦しやすい傾向があります。
- エッセイ
志望動機やキャリアビジョンを論理的に構築し、説得力のあるストーリーを作ることが求められます。単なる志望動機の説明ではなく、過去の経験、現在のキャリアの課題、MBAで学びたいこと、将来の目標を一貫した流れでつなげることが重要です。
- 推薦状
形式的なものではなく、候補者の強みを具体的に伝える内容が求められます。推薦者には、自分の仕事ぶりをよく知る上司や同僚を選び、具体的なエピソードを交えた推薦文を書いてもらうことが効果的です。
- インタビュー
MBA進学の目的やリーダーシップ経験、キャリアビジョンについて明確に話せるよう準備が必要です。特に日本人は即興で話すことに苦手意識を持ちやすいため、模擬面接を繰り返し行い、スムーズな受け答えができるように練習することが成功の鍵となります。
高い難易度を乗り越えるための海外MBA準備戦略
海外MBAを目指す上で、入学の難易度は避けて通れません。しかし、適切な戦略を立てることで、成功の可能性を高めることができます。
戦略的にスケジュールを管理する
MBA留学に向けた準備には通常1年から1年半程度が必要ですが、英語力のレベルによっては2年から3年かかる場合もあります。
したがって、できるだけ早く、理想としては2年ほど前には準備を開始することをお勧めします。
TOEFLやIELTSなどの英語試験は、単に試験勉強をするだけではなく、スコアを上げるために何度か受験することも多いです。MBA留学を検討し始めた段階で、早めに勉強を開始しましょう。
なお、イギリスなどでは、ローリングアドミッション(Rolling Admission)を採用している学校が多くあります。
この方式では、出願が受け付けられた順番に審査が行われ、定員に達した時点で締め切られます。
したがって、早期に出願を行うことで有利になるため、出願受付の開始日から逆算して、早めに準備を進めることが重要です。


早めに費用の工面を検討する(奨学金対策も)
海外MBAの費用は非常に高額であるため、費用面で諦めることがないよう、事前に資金調達方法をしっかりと調べて準備を進めるましょう。
奨学金、教育ローン、貯蓄の利用など、選択肢は多岐にわたるため、自分に合った方法を見極めることが必要です。
奨学金を利用する場合は、早めに情報収集を行い、選考基準や必要書類を把握しておきましょう。
申請には時間がかかることが多いため、出願前に計画的に準備を進め、必要な書類や推薦状を整えておくことが効果的です。
家族の協力を得る
MBA留学は、本人だけでなく家族全体で取り組むプロジェクトとも言えます。
とくに配偶者やお子さんを帯同する場合、生活費や移住準備、住居の確保など、金銭面・時間面での負担は小さくありません。
そして実は、負担が最も大きいのは留学前の準備期間かもしれません。
GMATやTOEFLの勉強に多くの時間を割かざるを得ず、「平日は帰宅後すぐに勉強」「週末も図書館やカフェにこもる」といった生活になることも多く、家族との時間が減ることで、パートナーに寂しい思いや不安を与えてしまうこともあります。
だからこそ、まずは「なぜMBAに行きたいのか」「家族にどんな未来を見せたいのか」を丁寧に言葉で伝えることが大切です。
将来のビジョンを共有することで、一時的な負担にも意味を感じてもらいやすくなります。
さらに、帯同を検討している場合は、滞在先の治安や子どもの教育環境、ビザや医療制度といった生活面の情報も早めにリサーチし、家族の不安を取り除いておきましょう。



まとめ
海外MBAといっても、地域によって大きく難易度のポイントが変わってきます。
より良い難関校に合格して、投資に見合ったご希望のキャリアを築けるようにご自分にあった志望校を見つける参考としていただけたら幸いです。



