開催日:2025年3月29日(土)
場所:ハイアットリージェンシー東京
時間:14:00~17:30
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参加予定校: シドニー大学、マンチェスター大学、香港大学、シンガポール国立大学、HECなど、海外名門校多数集合




大学院とは、専門分野についてさらに深く学ぶ教育/ 研究機関のこと。大学卒業後、より専門的な知識を身につけたいと思った時に進学する場所です。
「高い専門性が身につく」「就職の選択肢が増える」など、大学院へ進学する目的はさまざまですが、大学卒業後の進路として大学院を検討している人の中には、学位と英語を武器にグローバルな働き方をしてみたい!といった理由で、海外の大学院留学が視野に入っている方も多くいることでしょう。
そこで今回は、英語圏の中でも人気の留学先「イギリス」の大学院の1つ「マンチェスター大学」について詳しくご紹介。
イギリスで取得した修士号は世界的にも評価が高い上、就職活動では、英語力があるというだけでなく専門性を合わせることで自分の強みを最大限にアピールすることができます。
この記事の著者:Antieやや
タイ在住。語学力を活かし現地でボランティア活動を中心に毎日を過ごす。バンコクでインターナショナルスクールを卒業し、イギリスの大学で心理学、大学院で戦略マーケティングを学んだ息子あり。
監修者:ウメンシャン
日中英のトリリンガル・言語オタク。英語圏留学経験なしからIELTS8.0、TOEFL104、GRE322。コロンビア大学・ペンシルバニア大学・ニューヨーク大学・メルボルン大学教育大学院に合格実績を持つ。慶應義塾大学大学院卒。1児の母。
目次
マンチェスター大学とは?
基本情報

- 名称:University of Manchester(マンチェスター大学)
- 所在地: Oxford Rd Manchester M13 9PL United Kingdom
- 電話番号:+44 161 306 6000
- 創立年:1904年
- 学校形態:大学・大学院
- 学生数:学部生 28,300名 大学院生 10,700名
- マンチェスター大学日本語サイトはこちら。
*参考:https://www.manchester.ac.uk/study/virtual/tours/campus/
歴史
マンチェスター大学は、1824年に創立されたマンチェスター機械工学研究所をルーツとするマンチェスター工科大学と、1903年にビクトリア大学連合から独立したビクトリア大学マンチェスター校を起源としています。
マンチェスターの事業家や工場の労働者たちなど、労働者教育のための国家教育プロジェクトの一環として設立されたマンチェスター機械工学研究所は、1853年頃から急速に大学改革が進み、マンチェスターテクニカルスクールとして1883年に再編。
その規模は拡大し続け、1956年には大学としての地位を確立。翌年、マンチェスター工科大学へと改名されました。
ビクトリア大学マンチェスター校は、1851年に設立されたオーウェンズカレッジに由来します。
1860年代に入ると大学教育は、社会で活躍する上で必要な知識などを習得する貴重な機会になると評価されるようになり、オーウェンズカレッジは1880年、マンチェスター、リーズ、リバプールにあるカレッジと共にビクトリア大学連合を構成。
その後、各カレッジが独立した大学としての地位を求めたため本連合は1903年に解体され、オーウェンズカレッジは、ビクトリア大学マンチェスター校として再構成されました。
その後の時を経て、マンチェスター工科大学とビクトリア大学マンチェスター校は2004年に合併。現在の形態のマンチェスター大学となりました。
マンチェスター大学の特徴
イギリス北部に位置するマンチェスター大学は、イギリス最大規模大学の1つで約4万人もの学生が在籍。
また国内の中でも国際的な大学として知られており、およそ160の国から10,000人以上※の留学生を受け入れています。
■VISION

出典:Our Vision
「社会的意義のある新たな価値を創造することで社会や環境に利益をもたらす」をビジョンとして掲げるマンチェスター大学は、さまざまな分野で活躍する国際的リーダーを輩出。25人のノーベル賞受賞者を含む多くの著名人がいます。
大学院で提供されているプログラム
マンチェスター大学は3つの学部で構成され、それぞれの学部ではスクールによって専攻分野がさらに細分化。
専門的な知識/ 技能を修得するための幅広い学士課程、修士課程、博士課程のプログラムを提供しています。
- マンチェスター大学の学部/ スクールリストはこちら→Faculities and Schools
- 大学院(修士課程)のコースリストはこちら→Taught master’s/ Master’s courses for entry 2023
大学ランキング

マンチェスター大学は、大学をさまざまな視点から評価する各種大学ランキングで常に上位にランクイン。その優れた教育と研究が高く評価されています。
Times Higher Education University pact Rankings | World #9, Europe #2, UK #2 |
Academic Rankings of World Universities (2022) | World #38, Europe #-, UK #6 |
QS(2023) | World #28, Europe #9, UK #6 |
Reuters Top 100: Europe’s most innovative universities (2019) | World #-, Europe #8, UK #4 |
Times Higher Education (2023) | World #54, Europe #-, UK #8 |
Times Higher Education/ Most international university rankings (2021) | World #23 |
大学院入学難易度
入学難易度はプログラムごとに異なり、ファイナンス&ビジネスマネージメントなど人気のプログラムでは、難易度が高い傾向にあります。

出典:Admission Report/ University of Manchester 2016-2020
留学費用

▼マンチェスター大学・大学院の学費(2023/ 2024年度)
£30,500~(約563万円~)
▼フルタイムMBA(学費(2023/ 2024年度)
£47,000(約868万円)
生活費

参照元:Cost of living/ Estimated living costs 2022/ 2023 for postgraduated students

奨学金
マンチェスター大学では、留学生でも利用できる返済不要の奨学金制度を用意。
奨学金を受けるためには大学の審査をクリアしなければならず、応募条件や内容、支給金額等は制度ごとに異なります。
ただし、マンチェスター大学が提供するほとんどの制度の対象は特定の国出身の留学生のみ。日本からの留学生は利用することができません。
マンチェスター大学が提供する奨学金制度についての詳細はこちら
→Funding for international students at The University of Manchester
その他、イギリス政府、外部機関が奨学金制度を提供。
まずは自身が利用対象かどうかを確認し、利用を希望する際には募集要項をよくお読みの上、ご応募ください。
- イギリス政府による奨学金制度(大学院)
→Postgraduate scholarships for International students/ GOV.UK - ブリティッシュカウンセル
→Scholarships and funding - 海外大学・国内奨学金対策 完全マニュアル【合格者が解説】
キャンパスライフ
キャンパス
マンチェスター大学のキャンパスは、赤レンガのビクトリアン様式と現代的な建物が調和する美しい街マンチェスター市内中心部の南側周辺、Sackville StreetとOxford Roadの2つのエリアに位置しています。
「知の創造拠点」として、知的資源の社会還元と有効活用の実現を目指すマンチェスター大学は、図書館、博物館、野外スペース等を含む大学の施設を一般市民に公開。
また学内外にて、多様で特色ある公開講座やセミナー、イベントを開催するなど 、本学の教育研究活動の成果を広く地域社会へ届けることにより、開かれた大学の役割の一翼を担わっています。
Student’s Union and societies

マンチェスター大学の学生により運営されている学生組合は英国最大規模。
学生の親睦、相互扶助、自治などを総合的に扱う自主組織として、活発な活動を展開。
ボランティア活動、文化系、体育系の他、その枠にとらわれないジャンルの部活動など、学生のあらゆる興味と関心に沿った部活動が盛んに行われています。
またマンチェスター大学の学生向けメディアは国内でも有数の規模。長年にわたり発行されている大学新聞Mancunion newepaper、ラジオ局 Fuse FM、テレビチェンネルFuse TV等を通じて、幅広い情報を発信しています。
マンチェスター大学の大学院(修士課程)を選ぶ理由

■優れた教育の質
マンチェスター大学は、イギリス版アイビーリーグとも呼ばれるラッセルグループに属しています。
ラッセルグループは、オックスフォード大学、ケンブリッジ大学、インペリアルカレッジロンドンを含む、教育と研究の面で優れたイギリストップクラスの研究型大学24校で構成。
これら大学はあらゆる分野で世界をリードする研究を生み出し、イギリス経済において重要な役割を果たしています。
■世界中から留学生が集まる多様な環境
豊かな国際感覚と高度なコミュニケーション能力を身につけた真のグローバル人材の育成を目指すマンチェスター大学は、積極的に留学生を受け入れ手厚いサポートを提供。
多様な価値観や問題解決能力を実践を通して育むことができるよう、留学生のための多彩なプログラムの開発/ 提供に取り組んでいます。
また、たくさんの国籍の人が混じり合い多様な文化的背景を持つ留学生も多いマンチェスターは国際的な街。イギリスで2番目に大きなチャイナタウンがあるなど、文化的にも多様な体験をすることができます。
■学生が住みやすい街

イギリス主要都市の1つマンチェスターには4つの大学があり、イギリスのみならず世界各国の学生を魅了する人気の学園都市として知られています。
また、学生にとって住みやすい街の1つ※にもランクイン。留学生にも人気の進学先となっています。
長い歴史の中で文化と芸術の発信地としての役割を担ってきた街マンチェスターには、世界的にも有名な「マンチェスター大聖堂」や、世界で最も美しい図書館の1つともいわれる「ジョンライランズ図書館」、街の象徴的な建物「マンチェスター市庁舎」など、見逃せない見所もたくさんあります。
マンチェスター大学で取得できる修士号の種類
アメリカやカナダといった英語圏の国々で修士号を取得するためには、概ね2年間を要しますが、イギリスの大学院のほとんどの修士課程は1年間となっています。
学士課程から専門分野に特化した教育が行われるイギリスでは、修士課程においてはさらに専門性を追求した高度な教育/ 研究を提供。
イギリスの大学院はPostgraduateと呼ばれ、修士課程は「Taught masters (講義主体)」と「Research (研究主体)」の2種類に分かれています。
マンチェスター大学の大学院で取得できる修士号、また証明書の種類は以下の通りです。
修士号
Master of Arts (MA) | 文学系 |
Master of Science (MSc) | 理工学系 |
Master of Business Administration (MBA) | 経営学(経営管理) |
Master of Architecture (MArch) | 建築学系 |
Clinical Research (MClinRes) | リサーチ系※ |
Master of Research (MRes) | リサーチ系※ |
Master of Music (MusM) | 音楽、パフォーマンス |
Master of Public Health (MPH) | 公衆衛生学 |
Master of Education (MEd) | 教育学 |
※ リサーチ系(研究スキルが必要な博士課程進学または研究職に就くための高度な研究ベースの学位)
Certificate(証明書)
Postgraduate Diploma (PGDip)または Postgraduate Certificate (PGCert)
PGDip(職業教育課程)は、実務家のための専門職教育やリカレント教育を行うコースで、修士論文なしで修士レベルの知識を修得。
PGCert(履修証明課程)は、仕事のために必要な知識などを一定の所定時間に相当する体型的なカリキュラムを履修することで取得できる証明書コースです。
学位ではありませんが、イギリスでは大学院レベルの資格として認められています。
Postgraduate Certificate in Education (PGCE)
教員に必要なスキルと知識を伸ばすための教員養成コースのことで、教育実践、教育研究、理論をより深く理解するのに役立ちます。
マンチェスター大学の修士課程に進学するには
入学要件
修士課程へ進学するためには、
- 一定基準以上の成績を修め学士号を取得
- 指定基準を満たす英語力を証明する
必要があります。
コースにより入学要件や必要書類が異なるほか、一部のコースでは書類審査にプラスして作品提出、インタビュー等の条件が課される場合があります。
各コースの入学要件詳細については、Mster’s courses for entry in 2023ページにてご確認いただけます。
必須書類
- アプリケーションフォーム(願書)
- 大学の卒業証明書または卒業見込証明書
- 成績証明書
- 英語能力証明書
希望専攻によって以下書類が追加で必要となる場合があります。
英語要件

英語要件はコースによって異なりますが、マンチェスター大学の大学院での授業は高度な英語の理解力が必要となるため、一般的にIELTSで6.0~7.5ほどの英語力が必須とされています。
しかし、必ずしも高いレベルの英語力がないと入れないというわけではなく、英語力規定を満たしていない場合でも、入学前に大学院進学準備コースで語学力を補うことを条件として入学を許可する場合があります。
補足書類
- 志望理由書 (Personal Statement)
志望理由や修士課程で学びたいこと、またどのようにキャリアに活かしたいかなどをできるだけ簡潔に、かつ理論的にまとめることが大切です。 - 履歴書 (Resume)
自身の学歴や職歴などを詳細に記載します。 - 推薦状 (Reference Letter)
2通の推薦状の提出を求められた場合には、大学側に作成をしていただく方の連絡先を伝える必要があり、作成者は推薦者ポータルから直接推薦状を提出するよう求められます。 - GMAT
GMATスコア提出は必須要件ではありませんが、MBAへ進学の際に学業成績が入学要件 (2:1相当)に満たない場合は、GMATスコアの提出が条件となることがあります。すでにスコアを取得している場合は、アプリケーションを強化し合格のチャンスを広げるために、GMATを提出することを推奨しています。

出願後
申請書は大学の入学申請システムに追加され、選択した学部へ直接送信。
オンラインアプリケーション完了後、マンチェスター大学学生ポータルへのログイン情報が届き、アカウントを有効化することで、出願状況の確認、追加書類のアップロード、合否照会、入学手続き等をWeb上で行うことができます。
また選考したコースの申請プロセスにおいてインタビューが課される場合があります。
マンチェスター大学のほとんどの修士課程コースでは申請締切日を設定していませんが、一般的には出願した順に審査が開始され合否/ 保留を決定。優秀な学生から定員を満たすローリング審査を行うため、早めの出願を推奨しています。
コースによっては個別に締切日を設定している場合があります。詳細は各コースのページにてご確認ください。
選考プロセス
出典:Assessing your master’s application
大学院では、提出された書類精査による入学選考を実施。
マンチェスター大学では、優れた学業成果/ 業績を挙げたバックグラウンドを持ち、さらに未来への可能性を秘めた学生を入学させたいと考えています。
アプリケーションの評価方法
基本的には大学を卒業している場合に入学資格が与えられますが、出願のためには各コースが設定する受験資格を満たす必要があります。
またマンチェスター大学の大学院入学者選考プロセスでは、学士課程において所定の単位を優れた成績をもって修得したということが、アプリケーションを評価する上で非常に大きな要因となります。
修士課程選考プロセスについての詳細は、Student recruitment, selection and admissions policyをご覧ください。
卒業後の進路

大学評価機関Quacquarelli Symonds: QS社が発表する就職に強い大学「QS Graduate Employability Rankings 2022」では42位にランクイン。
マンチェスター大学の学位は国内外で認められており、グローバル化する社会におけるあらゆる業界での卒業生の活躍が期待されています。
キャリアサービス
マンチェスター大学は、国際社会で活躍できる高度な専門的知識をもった職業人の育成を企図する大学として開学。
学部生だけでなく大学院生の就職/ キャリア形成をバックアップするためのキャリアサービスを提供しています。
マンチェスター大学では、4,000人以上の新卒採用担当者による求人広告、キャリアフェア、ワークショップ、オンラインによるプレゼンテーションなど、企業と連携した多彩なプログラムを提供。
産業界との強力なパイプを活かし、多彩な情報とともに企業と学生とのマッチング支援を実施しています。キャリアサービスには以下のような支援が含まれます。
履歴書と面接テクニックに関するアドバイス
Applications and Interviews
キャリアオプションに関するガイダンス
Which career? Explore job and career options
ワークショップとキャリアセミナーの開催
Events
職業紹介とインターンシップの機会の提供
Finding jobs and experience
個別メンターによるキャリア指導
Career Mentoring: Guided programmes
求人情報や各種イベント情報のメール配信等、詳細につきましては大学院在学生向け就職支援サイトをご参照ください。
Graduate Routeビザとは
2021年の夏以降、専攻分野を問わずイギリスの大学/ 大学院を卒業した留学生は、滞在延長資格である「Graduate Routeビザ」を申請することができるように。
学部課程や大学院(修士課程)を卒業/ 修了したのち、Graduate Routeビザを利用して、その後2年間(博士課程を修了した場合は3年間)は英国で就労経験を積むことができます。
Graduate Routeビザを取得後の滞在については、職種や就労時間の長短といった規制もなく、滞在期間のキャリア設計も自由。大学/ 大学院で学んだことを活かしながらイギリスで職業経験を積むのに最適なビザとなっています。
Graduate Routeビザについての詳細は、イギリス政府ウェブサイトGraduate Visaの情報をご参照ください。 また、卒業後の就労についてはUKCISA(英国留学生評議会)のウェブサイトでも情報を得ることができます。
最後に
些細なことは何でもネットで検索できる世の中、広く深い知識はなくても、なんとなく広く浅い知識があれば「知ってる」感覚になりますが、仕事をする上で社会が求めているのは、そのような知識や経験でなく、本当に高い専門性をもっている人物です。
これからの時代、仕事への情熱と高い専門性を備えていれば、自分の大きな武器になることはいうまでもありません。
イギリスの大学院では、特定の専門分野でのキャリア開発に焦点を当て、専門性の高い学位を取得することができます。また取得した修士号は世界的にも評価が高く、大学院で知識を広めることによって、キャリアを向上させることが可能です。
専門性の高い専攻を幅広く提供しているマンチェスター大学の大学院では、日本の大学院ではあまり見られない専攻も多くあります。
ご自身のキャリアプランに合わせて「大学院で何をしたいのか」「なぜ大学院へ進むのか」ということを考え、ご自身の将来の目標に合わせた進路先を慎重に選ぶようにしてください。


Welcome to The University of Manchester
An introduction to postgraduate study at The University of Manchester


