



英語のリスニングに苦手意識を持つ日本人は多い。
「英語のニュースや映画を聞いても全然わからない」「TOEICやTOEFLのリスニングで点数が伸びない」と悩んでいる人も少なくないだろう。
その一方で、「リスニングはひたすら聞けば伸びる」「シャドーイングやディクテーションをやれば効果がある」といった学習法を試しているのに、思ったほど成果が出ないという声も多い。
では、なぜリスニングが難しいのか? それは 「聞く量が足りない」だけではなく、「正しい方法で学習できていない」ことが原因 である。
リスニングを伸ばすためには、 英語の音の特徴を理解し、意味を伴ったインプットを増やすこと が重要だ。
本記事では、 TOEFL・IELTS・TOEICのスコアアップや、海外留学・MBA進学に役立つ効果的なリスニング学習法 を解説する。
目次
英語リスニングのメリット
英語の学習において、リスニングは「なんとなく後回しにされがち」なスキルだ。
しかし、実はリスニングこそ、スピーキング・リーディング・ライティングすべてに良い影響を与える基礎スキルであり、学習コスパの高い分野である。
ここでは、英語リスニングを鍛える3つのメリットを詳しく解説する。
スピーキング力の向上|リスニングができないと、会話が成立しない
英語でスムーズに会話をするためには、 「聞く」→「理解する」→「適切に返す」 というプロセスが欠かせない。
しかし、リスニング力が低いと、相手の話している内容を理解できず、適切な返答ができなくなってしまう。
- 聞き取れないと焦る → 適当な相槌でごまかす
- 単語単位で聞こうとする → 文全体の意味をつかめない
- 相手の話に意識を取られる → 自分が何を話せばいいかわからなくなる
実際に海外留学やビジネスの場で求められるのは、「相手の話を正しく理解したうえで、自分の意見を論理的に伝える力」である。
そのため、リスニングが苦手なままだと、スピーキング力の向上にも限界がある。
逆に、リスニング力が上がると、 フレーズや発音のパターンが自然とインプットされ、スピーキングでも正しい表現がスムーズに出てくるようになる。

学習コスパが高い|リスニングができると、リーディングやライティングにも好影響
リスニングは、英語の4技能(リスニング・リーディング・ライティング・スピーキング)の中でも学習効率が高いスキル だ。
なぜなら、「聞いて理解できる英語」は、「読んで理解できる英語」よりも簡単であることが多いため、リスニングを鍛えることで、リーディングやライティングの力も底上げされるからだ。
- リーディングが速くなる
→ 英語の語順や構造に慣れ、文章を前から理解できるようになる - ライティングがスムーズになる
→ 耳でインプットした自然な表現がそのまま使えるようになる - 発音が改善される
→ 英語の音の繋がり(リエゾン)や強弱が体感でき、スピーキングに役立つ
例えば、日本人が英語を読むときは「頭の中で日本語に訳す」癖がついているが、リスニングを通じて 「英語を英語のまま理解する回路」 を作ることで、リーディングの処理速度も格段に上がる。

試験対策にも有効|TOEFL・IELTS・TOEICのスコア向上に直結
海外大学・大学院進学を目指す人にとって、 TOEFL・IELTS・TOEICのリスニング対策は避けて通れない。
リスニングが苦手なままだと、スコアの伸び悩みに直結してしまう。
例えば、TOEFL iBTでは全体の約3分の1がリスニングセクション であり、リスニングがライティングやスピーキングと組み合わさる形で評価される。
TOEICでもリスニングセクションが全体の半分を占めるため、リスニング力が高いほど全体のスコアも上がりやすい。
また、試験では 英語特有の発音変化(リエゾン・音の脱落・弱形など) に慣れているかどうかが、スコアを左右する。
日常的にリスニングを鍛えておけば、試験本番でも「知らない単語が出てきても文脈で推測できる力」がつく。

英語リスニングが苦手な原因
リスニングが伸びないのは、「聞く量が足りないから」ではなく、「正しく学習できていないから」かもしれない。
ここでは、日本人が英語のリスニングでつまずく主な4つの原因を考えてみよう。
語彙力不足
「読めばわかるのに、聞くと分からない」と感じたことはないだろうか。
これは、単語を「音」として認識できていないことが原因である。
たとえば、「comfortable」は /ˈkʌmf.tə.bəl/(カムフタブル)、「asked」は /æst/(アスト)と発音される。スペルだけで覚えていると、聞いたときに認識できない。
リスニングを強化するには 「単語を目で覚えるだけでなく、耳でも覚える」 ことが必須だ。
音声付きの単語帳やオーディオブックを活用し、「聞く→発音する→書く」のサイクルで学習すると、語彙の定着度が飛躍的に向上する。

音の変化に対応できない
英語のネイティブスピーカーは、単語を1つずつはっきり発音しない。
音をつなげたり、省略したりすることで、リズムよく話すからである。
代表的な音の変化
音の変化 | 例 | 実際の発音 |
---|---|---|
リエゾン(音の連結) | pick it up | /ˈpɪkɪtʌp/(ピキラップ) |
脱落音(消える音) | next door | /nekst dɔːr/ → /nek dɔːr/(ネックドア) |
フラッピング(TがD化) | butter | /ˈbʌt̬.ɚ/ → /ˈbʌ.dɚ/(バダー) |
知っている単語なのに聞き取れないのは、音の変化に慣れていないからである。

英語の語順の違いに慣れていない
日本語と英語は、文の構造が根本的に異なるため、リスニングでつまずくことが多い。
英語と日本語の語順の違い
言語 | 語順の特徴 | 例文(「私は昨日友達と映画を見た」) |
---|---|---|
日本語 | 結論が最後 | 私は 昨日 友達と 映画を 見た。 |
英語 | 結論が最初 | I watched a movie with my friend yesterday. |
英語は「前から順に理解する」必要がある。
しかし、日本語に慣れていると、最後まで聞かないと意味がつかめず、リスニングのスピードについていけなくなる。
- スラッシュリーディング を取り入れ、前から理解する癖をつける
- 英語の語順を意識して音読 することで、英語の処理スピードを上げる

聞く量が圧倒的に足りない
「リスニングが苦手」と感じる人の多くは、そもそも英語を聞く時間が不足している。
リスニングのインプット不足による問題
- 「英語の音に慣れていない」ため、聞いても意味が頭に入らない
- 「単語ごとに聞こうとする」ため、文全体の流れをつかめない
- 「スピードが速く感じる」ため、途中で理解を諦めてしまう
英語のネイティブスピーカーは、毎日何万語もの英語を耳にして育つのに対し、日本人が英語を聞く機会は1日数十分程度である。
この差を埋めるために、意識的に英語を聞く時間を増やすことが重要である。

英語リスニング上達の3ステップと効果的な勉強法
英語のリスニング力を伸ばすには、単に音声を聞き流すだけでは不十分だ。
「聞く → 読む → 繰り返し聞く」 という3ステップを徹底することで、英語の音を「知っている音」に変え、理解できるスピードを向上させることができる。
ステップ①:「聞く」
最初のステップでは、スクリプトを見ずに 音だけを頼りに「何が聞き取れるか」 を試してみる。
1度聞いてわからなくてもがっかりする必要はない。それがあたりまえ。
英語のリズムや抑揚を感じながら、どこまで聞き取れるかを確認することが大切だ。


ステップ②:「読む」
何度か聞いた後、スクリプト(英文テキスト)を確認し、聞き取れなかった単語や表現を明確にしよう。
「読めばわかるのに、聞いたらわからなかった単語」をチェックし、なぜ聞き取れなかったのかを分析することが重要だ。
このタイミングで、スクリプトを読んで90%-100%程度文章の意味の理解しておこう。


ステップ③:「繰り返し聞く」
①、②を繰り返して行うことで、自分の「聞き取れない部分」「聞いて理解できない部分」を洗い出そう。
そして、その苦手部分だけに集中して音源を聞き倒そう。
1日ですべて理解できる様になる必要なんてない。次の日、来週、来月、時間を置いてまた聞いて、理解度を少しづつ深めよう。
わからなければスクリプトを確認して意味を理解しよう。そして、また音源を聞こう。


リスニング勉強法5選&注意点
ディクテーション、シャドウイング、スラッシュリーディング……横文字で何か英語力がパワーアップしそうな響きがないだろうか。
そして、多くの本や、英語の先生が教えるリスニング上達法は、所詮この横文字の組み合わせなのである。
しかし、この手法だけをありがたく信じて機械的に繰り返しても、英語の実力が伸びるはずもない。
リスニング力を向上させるためには、目的に応じた学習法を選び、バランスよく取り入れる必要がある。
ディクテーション:聞き取れない音を明確にする
ディクテーションとは、英語の音声を聞きながら、そのまま書き取る学習法。
この方法を使うことで、聞き取れなかった音や、曖昧に理解していた部分を可視化し、リスニングの弱点を特定できる。
- 短めの音声(30秒~1分)を用意
- 音声を流しながら、聞こえた英語を書き取る
- スクリプトと照らし合わせ、聞き取れなかった単語をチェック
- 発音の特徴(リエゾン・脱落音など)を確認し、再度リスニング


シャドーイング:リスニング+スピーキングを強化
シャドーイングとは、英語の音声を聞きながら、少し遅れて発話する学習法。
英語のリズムやイントネーションを身につけることで、リスニング力だけでなく、スピーキング力の向上にも効果的だ。
- スクリプトを見ずに音声を聞き、シャドーイングする
- ついていけない部分を意識しながら繰り返す
- スクリプトを確認し、発音や意味をチェック
- 再度シャドーイングし、精度を上げる

スラッシュリーディング:英語の語順で理解する力を養う
日本語と英語の語順の違いに慣れていないと、リスニング時に英語を理解するのに時間がかかる。
スラッシュリーディングを取り入れることで、「前から順に意味を理解する」力を鍛え、英語をより自然に処理できるようになる。
- スクリプトの文を意味のかたまりごとに区切る
- 例)Pumas / are large, cat-like animals / which are found in America.
- スラッシュごとに区切りながらリーディング
- スクリプトなしでリスニングし、意味を前から順に理解する

音読・オーバーラッピング:発音・リズムを身につける
英語の音が正しく発音できると、聞き取れる音も増える。
音読やオーバーラッピング(音声と同時に発話する)を行うことで、リスニングとスピーキングの両方を伸ばすことができる。
- スクリプトを見ながら音読する
- 音声を流しながら、発音・リズムを合わせてオーバーラッピング
- イントネーションやリエゾンを意識して繰り返す

多聴(精聴+聞き流し):インプット量を増やす
リスニング力を向上させるためには、大量の英語に触れることが欠かせない。
しかし、ただ聞き流すだけでは効果が薄いため、「意識して聞く時間(精聴)」と「流して聞く時間(聞き流し)」を組み合わせることが重要。
- 精聴(集中して聞く)
- スクリプトを活用し、聞き取れない部分を明確にする
- 聞き流し(リラックスして聞く)
- 作業中や移動中に英語を流し、音に慣れる

よくある間違いと注意点
英語のリスニング学習では、多くの学習者が「やっているつもりでも効果が出にくい」方法に陥りがちだ。
間違った学習法を続けると、時間をかけても実力が伸びず、モチベーションの低下につながる可能性もある。
ここでは、リスニング学習でよくある間違いと、それを避けるための具体的な解決策を紹介する。
ただ聞き流すだけでは効果がない
「英語をたくさん聞けば自然に聞き取れるようになる」と思い、ただBGMのように流しっぱなしにしている人は多い。
しかし、意味を理解しようとせずに聞き流しているだけでは、リスニング力はほとんど向上しない。
特に初心者の場合、知識のない単語やフレーズは、ただの「音の塊」として処理されてしまい、何度聞いても脳に定着しにくい。
また、精聴(集中して聞く時間)を設けないと、リスニング力は伸びにくい。
解決策
- まずは「精聴」を重視する
リスニングの最初のステップは、「知っている音」を増やすこと。
スクリプトを確認しながら、意味を理解した上で繰り返し聞くことで、英語の音のパターンを脳に定着させる。
- 聞き流しは補助的に使う
一度精聴した音声を、日常の隙間時間(通勤・通学、家事中など)に「聞き流し」として使うと効果的。
内容を理解した状態で聞き続けることで、より自然に英語が耳に馴染んでくる。

意味を理解しないシャドーイングは時間の無駄
「シャドーイングをやればリスニング力が上がる」と聞いて、ただ音を真似することに集中してしまう人が多い。
しかし、意味を理解しないままシャドーイングを続けても、単に「音のコピー」に終わり、リスニング力の向上にはつながらない。
また、シャドーイングは発話トレーニングとしても有効だが、内容を理解していないと、実際の会話の中で応用できる力が身につかない。
解決策
- スクリプトを読んで、内容を理解してからシャドーイングを行う
まずはリスニング教材のスクリプトを読んで、知らない単語やフレーズをチェックし、内容を理解する。
意味を把握した上で、シャドーイングを行うことで、音のつながりやイントネーションだけでなく、文の構造も意識できるようになる。
- 発音やリズムだけでなく、意味を意識する
英語を「音として再現する」だけでなく、「このフレーズはどんな状況で使われるか?」を意識しながら発話する。
これにより、リスニング力だけでなく、スピーキング力や実践的な英語力も向上する。

「〇〇法だけやればOK!」ではなく、バランスが重要
「リスニングにはシャドーイングが最強」「ディクテーションさえやればリスニングは完璧」といった単一の学習法に依存しがちだが、それだけでは偏った学習になってしまう。
例えば、シャドーイングは音声認識力やスピーキングの向上には役立つが、知らない単語が多いとそもそも聞き取れない。
また、ディクテーションは細かい音の違いを把握するのに有効だが、聞き取れなかった部分に時間をかけすぎると、リスニング全体のスピード感が失われる。
解決策
- リスニング学習法を組み合わせる
ディクテーションで「聞き取れない音」を明確にする。
シャドーイングで「音のつながりやイントネーション」を鍛える。
スラッシュリーディングで「英語の語順のまま理解する力」を養う。
これらを適宜組み合わせることで、バランスの良いリスニング力を身につけられる。
- 自分の弱点を把握し、適切な学習法を取り入れる
例えば、「単語の意味はわかるのに聞き取れない」なら発音の強化、「音は聞き取れるのに意味がわからない」なら語彙力の向上を重点的に行う。
自分の課題を見極めた上で、最適な学習法を選択しよう。

初心者〜上級者向けのおすすめ教材
リスニング力を伸ばすためには、自分のレベルに合った教材を選ぶことが重要。
ここでは、初心者から上級者まで段階的に使えるおすすめの教材を紹介する。
リスニング学習の習慣化を目指し、日々のトレーニングに取り入れてほしい。
初心者向け(TOEIC 600未満)
NHK「ニュースで学ぶ現代英語」

NHKが提供する、日本人学習者向けの英語ニュースサイト。
毎日更新される短いニュースを通じて、時事問題を英語で学びながらリスニング力を鍛えられる。
スクリプト、日本語訳、語彙リストも完備されており、初心者でも安心して取り組める教材。
TOEIC 600未満の人が「英語でニュースを聞く習慣」を身につけるのに最適。

VOA Learning English




初級から中級者におすすめのスマホアプリ。
ゆっくりはっきりとした発音で話されるため、初心者でも聞き取りやすい。
スクリプト付きの音声が充実しており、リスニングしながら文字を確認できるのが特徴。
さらに、ジャンルも豊富で、ニュース、ビジネス、科学、文化など幅広い話題をカバーしている。
BBC Learning English

イギリス英語を学びたい人におすすめの無料サイト&ポッドキャスト。
BBCが運営しており、教育コンテンツの質は非常に高い。
各音声にはスクリプトがついており、リスニングの練習だけでなく、ボキャブラリー強化にも活用できる。
速度調整機能もあり、1.5倍速で挑戦すれば上級者向けのリスニング訓練にもなる。
収録番組の一例
- The English We Speak
- 6 Minute English
- English at Work
- English in a Minute
- News Review


中級者向け(TOEIC 700〜900 / TOEFL 70〜90)
TED Talks
世界中の専門家や著名人によるプレゼンテーションを視聴できる人気コンテンツ。ビジネス、科学、教育、社会問題など、幅広いテーマのスピーチを楽しめる。
スクリプトと字幕が充実しており、「英語字幕→日本語字幕→字幕なし」と段階的に学習できるのも魅力。
スピーカーによって話すスピードやアクセントが異なるため、実践的なリスニング力が鍛えられる。
Audible(オーディオブック)
Amazonが提供するオーディオブックサービス。
英語の小説やビジネス書をナレーターが読み上げてくれるので、多聴の教材として最適。
リスニングだけでなく、同時に本を読みながら聞くことで、読解力とリスニング力を同時に鍛えることができる。
英検・TOEIC・TOEFL・IELTSの公式教材
試験対策には、やはり公式教材が最も効果的。
試験対策では、それぞれの試験の制作会社が出版しているものを使う。
TOEIC、TOEFLならETS、英検は英検、IELTSはCambridgeかブリティッシュカウンシルが公式の出版社になる。
試験制作会社以外が作成している対策本や参考書は、試験の傾向を完全に再現できていないことがあるため、試験のスコアアップを最短で達成したい人にはおすすめしない。
上級者向け(TOEFL 90+ / IELTS 7.0+)
NPRポッドキャスト

アメリカの公共ラジオ局「NPR(National Public Radio)」が提供する本格的な英語ニュース&トーク番組。
日常会話とは異なるアカデミックな語彙や、高速のナチュラルスピードで話される英語に慣れるのに最適。
TOEFLやIELTSのリスニング対策に直結する。
私のおすすめはHow I built this、起業家や実業家を招いて創業期や成功に秘訣を対談する。
今までインスタグラムやWikipediaの創業者との対談もあり、過去のバックナンバーも全て聞くことができる。


The Economist / BBC News
イギリス英語に特化したニュース教材。
国際情勢、経済、ビジネスなど、アカデミックな英語を身につけるのに適している。
Netflix・映画での実践学習
実際の会話スピードに慣れるには、映画やドラマが最適。
字幕を活用しながら、ナチュラルな英語の表現や発音を学ぶことができる。

よくある質問Q&A
どれくらい続ければ効果が出る?
まずは毎日30分〜1時間を3ヶ月継続してみよう。
リスニング力を向上させるには、継続的な学習が欠かせない。個人差はあるが、毎日一定時間リスニングに取り組むことで、英語の音やスピードに徐々に慣れていく。
特に、TOEFLやIELTSのような試験対策をしている場合は、長期間にわたるリスニングトレーニングが必要だ。

聞き流しって意味ある?
「集中して聞く時間」と「ながら聞き」をバランスよく組み合わせるのが重要。
ただ英語をBGMのように流すだけでは効果は薄い。
リスニング力を向上させるには、英語の音に集中して聞く時間を確保することが不可欠だ。
- 精聴(集中して聞く)
・1日20〜30分、スクリプトを見ながら正しい発音や音のつながりを確認
・聞き取れない部分を繰り返し聞く - 多聴(ながら聞き)
・通勤・通学時間や家事をしながら英語を流し、音に慣れる
・一度学習した音声を繰り返し聞くことで定着度を高める

英語の音が早すぎて聞き取れない
0.75倍速 → 通常スピード → 1.25倍速の順で慣れていくと効果的。
リスニングのスピードについていけないと感じる場合は、段階的にスピードを上げていくのが有効だ。
- 最初は0.75倍速で聞く(発音や単語のつながりを意識)
- 通常スピードに戻してリスニング(ネイティブの話し方に慣れる)
- 慣れたら1.25倍速で練習(試験本番や実践会話で余裕を持てるようになる)

試験対策に最適なリスニング教材は?
TOEIC/TOEFL/IELTS公式教材を最優先に活用するべき。
リスニング試験のスコアアップを目指すなら、各試験の公式教材を優先的に使用するのが最も効果的だ。
公式教材は本番の試験と同じフォーマットで作られているため、リスニング問題の傾向やスピードに慣れることができる。
- TOEIC:TOEIC公式問題集
- TOEFL:ETS公式問題集、TOEFL iBT Official Guide
- IELTS:Cambridge IELTSシリーズ
終わりに
英語学習に「絶対的な正解」はない。人によって得意・不得意が異なるように、効果的な学習法も一人ひとり違う。
大切なのは、自分に合った勉強法を見つけ、試行錯誤しながら継続することだ。
リスニング力を伸ばすには、シャドーイングやディクテーション、多聴などさまざまな方法があるが、すべての人に同じやり方が最適とは限らない。
最初は色々な方法を試しながら、自分にとって続けやすく、効果を実感できるものを見つけていこう。




目から鱗でした。
シェアありがとうございます
コメントありがとう!ここで強調したいのは、音読でもシャドウイングでも「機械的に」何回やった、みたいなことをはやめなければいけないということ。
今日は5回、10回、1時間みたいな「機械的な」やり方だと、ある程度まではのびるけど、それ以降は全く伸びなく、あるいは伸びずくなる。
もちろん、色々なやり方を組み合わせるのは良いのだけど、「意味を理解すること」をいつも意識しなければならない。
センターのリスニングに対応するためのおすすめの教材はありますか?
こんにちは!質問ありがとう。
センター試験に対応するためには、「基礎的な英語力」をあげると共に、センター試験の問題を解いたり、解き方のコツを学んだりする必要がある。むしろ、英語が理解できればコツなど必要なく、問題自体は簡単。
ここでは、「基礎的な英語力」をどうやって上げるのか一緒に考えていこう。下記で紹介する教材の他、センター試験の過去問(アマゾンで探してね)を解くことをたまに行って上達を確認すれば良い。
① 毎日少しづつ継続的に
リスニング力は1日や1ヶ月でつくものではない。3ヶ月、半年程度の長いスパンで毎日30分でも英語を聞くことを習慣化して続けよう。では何をどうやって勉強したら良いのだろうか?
② 超初心者は音読から始めよう
匿名さんがどのようなレベルにあるかわからないため、超初心者であることを前提に話を進めたい。文章を聞いても、さっぱり何もわからない、単語がたまに聞き取れるぐらいのレベルであれば、まずは音読から始めることをオススメする。
にゃんこ先生
はじめまして、りょうです。
いつもサイトを拝見させていただいています。貴重な情報をありがとうございます。
2019年6月を目標にTOEFL IBT100 を目指しています。2018年1月よりTOEFL の学習を毎日3時間開始し、現在のスコアがRL(22:16)です。開始当初より全く伸びていません。公式問題集は日本語版、赤本vol1を終えました。現在vol2を取り組んでいますが、わからないところだらけで、困っています。以前は周りに聞ける人がいたのですが、環境が変わり、自分でやらなくてはいけないようになりました。
にゃんこ先生は理解できなかったところをどのように学習されたのでしょうか?
また、R:Lでトータルまず50点を目指しているのですが、vol2が終わったら、次の問題集に行くよりも、3冊の公式問題を徹底したほうがスコアがあがるのでしょうか?
アドバイスお願いします!
りょうさん
こんにちは、良い質問ありがとう!
現在のRL(22:16)から、ひとまず合計で50点程度を目指しているということで、色々とアドバイスができたらと思う。まずはリーディングから回答させてほしい。
TOEFLリーディング
TOEFLのリーディングでは、単語力、読解力、TOEFL力が必要だと考えている。単語力と読解力は「純粋な英語力」で、TOEFL力はTOEFL以外ではあまり役に立たないようなもの。TOEFLでは、この「純粋な英語力」をつけることがとても大事。「純粋な英語力」がない状態で、TOEFLをいくら練習しても点数はなかなか上がらないんだ。
まず、単語をマスターしよう。3800を使っていればレベル3まで徹底的に覚えよう。これはだらだらやるとなかなか終わらないため、短期決戦で時間を投資し、その後も定期的に忘れないためのレビューをする。
洋書を読む。簡単なものから初めて、毎日30分~1時間は読みたい。これは、留学準備が終わるまで続ける。あるいは一生の趣味にする。洋書はたくさん紹介しているので、自分に合ったレベルのものを探してみよう。
問題を解く。問題演習も本番と同様にPCで行うことをおすすめする。過去問vol1、2にはPCのソフトが付いていないから、中国TPOを活用しよう。若い番号のTPOは公式問題集や過去問集と同じ問題のため、No.1からやれば過去に勉強した問題で何点が取れるかも確認できる。
しかし、これから2-3ヶ月は単語と多読を優先して2日-3日に1パッセージを解く程度で良い。過去問の数は限られているため、英語力がある程度着いてから本格的な問題演習に入ろう。TPOで25点程度安定的に取れるようになったら、問題演習の数を増やしてTOEFLの正解の感覚を掴みにいこう。
ここに記載したことは、下記の記事にも詳細が乗っているため、補足で参考にしてみよう。
TOEFLリーディング勉強法 本当の英語力をつける3ステップ
ご丁寧にアドバイスをいただいて、ありがとうございます!早速3800と洋書を読んでいきたいと思います!
リスニングに関しては、サイトに紹介されているとおり、意味を理解することを意識した訓練をトイフル の公式問題集でひたすら続けていけばよいでしょうか?
またリーディングにおいて、資金がないため塾などに通えないのですが、調べてわからなかったところなどを学習する方法はありますでしょうか?意味がわからない部分が多く困っています
りょうさんお待たせ、リスニングの勉強法について以下のようにまとめたよ。
基本の学習
TOEFLのリスニングでスコアが上がらないという理由に、① そもそも英語が理解できない、② 英語はだいたいわかるけど正解がわからない、ということがある。
りょうさんの場合、現時点のスコアが16点ということで、どちらかというと①が原因であると思う。であれば、まずは問題を沢山解くよりも、基礎的なリスニング力をあげるための努力をしよう。
公式問題集と過去問集vo1を行なったということだが、過去に学習した音源は8-9割程度の理解度だろうか?最初の音源から聞き直してみて、5-6割程度しか理解できないのであれば、まずは限られたリソースを使って9割程度の理解度になるまで①聞く②スクリプトを確認する③再度聞くを繰り返した方が良い。
また、このステップを行う際に、「聞き取れなかった部分」にフォーカスして勉強すると苦手な音を少なくすることができる。アプリなども活用してみよう。
一日になんども同じ音源を使って学習するより、1日、2日、1週間、2週間と時間を置きながら聞いた方が、内容を覚えてしまうということを防げ、自分が「なんの音が聞き取れていないのか」ということがわかるだろう。
同じ音源ばかり使っていると新しい音源に対応できなくなるため、リスニングは1日か2日に1つぐらい新しい問題を練習し、学習素材を増やして行こう。
また、他の学習者の経験談を読むのも参考になる。このサイトでいっぱい成功者の経験談を集めてあるので読んでみてね。
TOEFL以外の英語も聞く
他の人の経験談を見ても、リスニングの高得点保持者はTOEFL以外の英語も積極的に聞くようにしている。現時点に置いてはそこまで必要ないが、20点〜25点程度になってからはPodcastなども学習に取り入れると良いだろう。
また、TOEFLに直結するものではないが、勉強をしていない時もできるだけ英語(ニュースでもTOEFLの音源でもドラマでも)を聞くようにしよう。
学習計画
一日3時間は勉強ができるとのことで、今後2-3ヶ月の勉強プランを作って見た。参考にしてね。太字は毎日絶対やるもの。+αは土日や隙間時間に時間があれば増やしてみよう。
Reading:
洋書 30分+α
単語 1時間+α
問題演習 2-3日に1パッセージ 30分
Listening:
基本の学習 1時間 +α
問題演習 1-2日に1パッセージ 30分
TOEFL以外の英語を聞く+α
リスニングは時間がかかり、辛いのはすごーくわかる。けど諦めないで続けてみよう。効果がでるまで2-3ヶ月の時間はかかると思うけど、また進捗を報告してほしい!!
リスニングに関して、別途書いているからちょっと待っていてね。
リーディングに関して、基本的に塾は不要だと考えている。TOEFLで重要な単語力や読解力は自分で努力してつけなければならないから。
りょうさんは、わからないというと何がわからない?英語は、単語/フレーズ、文法、文の構造から構成されているので、何がわからないのかによって対策が異なってくる。
単語/フレーズや文法がわからない場合、調べたり覚えたりすることが必要。
単語や文法はわかるけど、文の構造がつかめない(文の意味がわからない)場合、センテンスを一つ一つのパーツ(特に長い文では、主語となる節、動詞、目的語となる節等)にブレイクダウンして考えてみよう。
にゃんこ先生へ
こんなに丁寧にアドバイスしていただいて、本当にありがとうございます!!
丁寧すぎてサイトをみてびっくりして、言葉を失いました。。。。ありがとうございます!
早速教えていただいたこと実行させてもらいます。リスニングの教材としては、これまで解いた理解度の低いものを復習しながら、少しずつ新しい問題を解いていく勉強法を教えてもらいましたが、新しい教材はハッカーズのリスニングのものがオススメでしょうか?
宜しくお願いします!
今のタイミングでは、TPOでたくさん練習せずに、リスニング力の基礎を付けていくのは良い戦略だね。ある程度リスニング力がつくまでは、ハッカーズのリスニングを使って良いと思う。赤い本は評判が高いのでまずはそれで良いと思う。
一方で、ハッカーズに力を入れるよりも、まずは公式問題集と過去問集のリスニング音源の完成度をあげることをおすすめする。あの3冊だけでも、80ぐらいの音源があると思うので、多くの問題を解くよりも、「聞けなかった部分を聞き取れるようにする。」ことを心がけよう。
また、ハッカーズはETSが作成したものではないため、間違った問題を分析するのは重要ではない。あくまで「純粋にリスニング力」をつけるために活用しよう。
そして、1ヶ月に一度ぐらいTPOを受けて、リスニングで23~25点程度が取れるようになってきたら、ハッカーズからTPOの教材に切り替えて、TOEFLにラストスパートをかけよう!100点を目指すためには、リスニングは27、28点は欲しいから、そこも念頭に入れて勉強しよう!
いつもにゃんこ先生の記事を読んでいて、とても参考になります。RやWなど得点アップにとてもつながり、中国TPOも愛用しています。ありがとうございます。しかし、リスニングに関して疑問に思うところがあるので、コメントさせていただきました。
リスニングの勉強法として、ディクテーションは良い方法だと思っております。ディクテーションが何でダメなのかを教えていただけないでしょうか? また、自分のTOEFLのレベルですが、60点前後ですが、リスニングはいつもとても悪く、5点-13点です。RやWで20点取れる時でもL5点とかを取っています。とてもレベルの低い人向けの方法が他にもあるのでしょうか?
もし、なにかありましたらコメントお願いします。
こんにちは、良い質問ありがとう。
ディクテーションは完全な悪とまでは言わないけど、1パッセージやるだけで時間がかかりすぎるし、費用対効果もあまり高くなくて、「個人的には」おすすめの勉強法ではない。ディクテーションの目的は、聞き取れていない部分を明確にすることだから、書きとらなくても、一文一文聞いて、わからなかった部分(+聞き取れなかった部分)のスクリプトを確認して、次回聞き取れるように心がければ、その目的は達成される。
匿名さんの場合、TOEFLのリスニングで5点をとってしまうことがあるとのことで、これは正直ほぼ聞き取れていないレベル。TOEFLの問題を使う前にもう少し基礎的なリスニング力を強化した方が良いかもしれない。
そのあとは、上にあるりょうさんへの回答で、TOEFLリスニングで16点程度からどう伸ばすのかという話もあるので、参考になるだろう。
私が良いと思っていることは、自分が納得感を感じる勉強法でまずはやってみること。
「これって本当に良いのかなぁ?」「本当に伸びるのかなぁ?」と違和感を感じる勉強法は、どんな偉い先生が言っていることでも、間違っている可能性が高い。ディクテーションは時間がある時にやってもいいんだけど、英語力もつきづらいし、点数にも直結しづらいので、それだけ行うのは良くないだろう。
素早いお返事ありがとうございます。ディクテーションに関しては書き取らなければ時間のロスが減るので、一文ずつ精聴するという意味では効果がありということですね!
また、yutaさんの記事も読ませていただきました。英語において、毎日継続するということの大切さは分かってるつもりです。毎日継続するのは大前提として、L15点以下の初心者としては、自分のレベルにあった教材を選び、音読することが大事ということでしょうか? また、現在は中国TPOの会話を中心に時々講義もやっているのですが、自分のレベルとしては少し高いのであまり意味がないということでしょうか? もし、ワンランク下の良い教材が絶対音読のほかにもありましたら、教えていただけると幸いです。
他の方の記事も参考にさせていただきました。そもそも英語力がなく、聞き取れていないという段階であると認識できましたので、基礎力を高めようと思います。
こんにちは!一晩考えてみたけど、前に紹介したyutaより、こっちのゆーたの体験談の方が、より匿名さんの状況ともあっていて、参考になるのではないかと思う。すでに読んだかもしれないけど、リンク先の特にリスニングの部分を確認してみてほしい。
https://www.path-to-success.net/stanford-toefl-yuta
ゆーたは最初のTOEFLも54点とのことで、海外経験のない普通の日本人がTOEFLを初めて受けたらそんなもんと言う点数だったけど、最終的にスタンフォードに合格するレベルまで持ってきた。
私は、音読やシャドーイングを崇拝はしていないのだけど、TOEICの英語も「さっぱり何もわからない」と言うレベルであれば、yutaのように音読をしてみたり、「そもそも単語で聞き取れない」のであれば、ゆーたのようにシャドーイングをすることで、単に聞くだけよりも「集中できる」人はいると思う。
個人的には、集中して聞けば、口を動かさなくてもシャドーイングの目的も達成できると思うけど、口を動かしていた方が集中できるのであれば、音読やシャドーイングを練習に取り入れても良い。しかし、機械的にたくさんやっても効果は薄いので、「意味を理解できるようにすること」を意識して、一日数回やる程度で良いと思う。一番大切なのは、聞いて理解できることなので。
ゆーたが紹介しているVOA Special EnglishはTOEFLの前段階にとても良い。色々なトピックが探せるし、喋り方もゆっくりでスクリプトもある。しかも無料。VOAをいくつか聞いてみて、理解ができなければ、こちらの音源からチャレンジするのはいかがだろうか。
http://www.manythings.org/voa/scripts/
英語の処理能力をあげるための多読もぜひ学習に取り入れると良い。リーディングだけでなく、リスニングにも絶対効果がでる。
コメントありがとうございました。とても丁寧に、かつ詳しく教えてくださりありがとうございます。私の場合は今までろくに英語の勉強をやってこずに(高校受験時がピークでした)、大学院で留学したいと思ったため、文法、単語の知識もすべて忘れており、とてもハードルが高かったです。その時はTOEFLも39点でボロボロでした。その頃はひたすら単語と文法と基本的な鍛錬を積み、50点くらいまではすぐに行きましたが、そこから伸び悩んでいます。一つに原因としては、留学を目指してる方で自分のような境遇の方がおらず、このような低いレベルに対しての良いアドバイスをもらえなかったことだと思います。ですから、とても参考になり感謝しています。
前回のコメントにありましたように、中国TPOで一文ずつひたすら聞き倒すという方法が個人的には今ハマっていて、理解度が上がってると感じられるので、音読とシャドーイングも併せて、集中して勉強していきたいと思います。
繰り返しになりますが、とても参考になるアドバイスをいただき、ありがとうございました。このブログを心から応援しております。今後も活動頑張ってください!多くの人の助けになっていると思います!
kuriさん
暖かいお返事ありがとう!
自分に合う勉強法が見つかってよかった!一文一文聞いて、聞き取れない部分を無くしていくというのはとても良い勉強法だね!数ヶ月やり続ければ絶対に効果は出るよ!!
ここでこうやって質問してもらえるのも、同じような疑問を持っている人の役に立つので、こちらとしてもありがたい!!スコアアップなどの報告も、できたらここでしてもらえると嬉しい。また何かあったらぜひコメントしてね!
はじめまして いつも様々な記事を学習の参考にさせていただいています
リスニングの学習についてなんですが、現在私はリスニングとスピーキングのために
①英語を聴き、発音しながら意味を理解する
②CDを停止して聴いたところの英文を書き起こす
③理解できず発音や書けなかったところはスクリプトで確認し、②の文を埋める
④正しい文を聴き、発音する
というディクテーションとシャドウイングを兼ねたような学習法を取り入れています
まだ始めたばかりなのでこの学習が効率的かどうか、英語を正しく学べるかが不安です
この学習法の欠点や他の方法があれば伺いたいです、よろしくお願いします
DbDさん
こんにちは。
やっている勉強がすごく悪いということはないと思う。どちらかというと、初心者向けの学習法だね。しっかり続ければ、リスニング力はついていく。付け加えるとすれば、⑤で練習したパッセージを通勤/通学時間などを使って定期的に聞き直して、意味が理解できるかどうかを確かめることかな。この⑤のステップが地味に大事になってくる。①〜④は下手すると機械的になりがちで、わかった気分になってしまうことがあるんだけど、後から聞くことで「意味が理解でるきるどうか」確認しよう。
あと、リスニングの学習を限られた音源だけで行ってしまうと、内容を覚えて理解したつもりになってしまうことがあるので、利用する音源は定期的に新しいものも導入していこう。
ディクテーションは時間がかかるので、社会人にはあまりおすすめしないのだけど、学生で時間的余裕があれば、やってみても良いかもしれない。実際に書くことで、自分が聞き取れない部分や弱点が明らかになるからね。(ついでにスペルなども覚えることができる)
ちなみに、口に出すのは良いことだけど、これは意外とスピーキングの練習にはならないんだよね。スピーキングの足しにほんの少しなればいいなーと思うぐらいにしておいた方が良い。会話っていうのはスクリプトがないから、自発的にセンテンスを作れるようにしないと成り立たない。スピーキング力を高めるためにはやはり「人と話すこと」が重要だ。
返信ありがとうございます
リスニングにも復習が大切なんですね
アドバイスいただいたように、ディクテーションはある程度行ったら記事に書かれているようにリスニングを重視した学習に移行しようと思いました
私はまだ学生ですし、これから英語にたくさん触れてたくさん学んでいきたいです
本当にありがとうございました!
学生で時間があるうちに英語の勉強をやっておくのは超おすすめ!!!想像もつかないかもしれないけど、社会人になると、英語を勉強する時間もなくなっちゃうからね・・
また何かあったら是非コメントしてね!
こんばんは、記事拝読しました。なかなか考えさせられる内容でした。
質問なのですが、上記で挙げられていた5つの勉強法のうち、黙読 ディクテーション、スラッシュリーディングが非効率なのは僕の以前の経験からわかっているのですが。シャドーイングだけはかなり自分でもハマっている方法なので、どういうデメリットがあるのか詳しく教えていただきたいです。
MNBさん
質問ありがとう!同時通訳の入門の修行の一つとして、テレビをみてひらすらシャドーイング(聴きながら1秒2秒遅れで復唱する)というやり方はあるらしいけど、それは言語の処理スピードをあげる目的で、言語の習得にはあまり役に立たないと思う。
そのデメリットは、①自分の声が邪魔して正しい声が聞こえなくなり、聞いた音声が邪魔になって自分の発音が正しいかどうかの判断ができなくなること、②復唱(追いかける)に精一杯で、聞いた内容を完全に理解するのができなくなること、にあると思う。英語のリスニング力をあげるという意味ではこの②がすごく問題。
30分、1時間シャドーイングやった!という満足感は得られるけど、根本的には音源が「理解できるようになったか」が一番重要。
元の音声を聞いてから、自分で復唱して、元の音声と聞き比べて、どの発音ができていない、どう真似すれば良い、を考えたほうが発音矯正に役に立つ。あるいは、リスニング材料・ニュースなどを聞いて、自分の言葉でサマリーするというリスニング力・スピーキング力同時に向上させる、一石二鳥の方法もある。
一方、こういう勉強方法は個人(好み・レベル・学習目的など)によって変わるので、この方法が気に入って実際効果も感じているなら、やり続けてみて良いと思う。
ただ、機械的にはならずに、必ず「意味を理解すること」を念頭に置こう。同じ音源を使いすぎると、内容を覚えて理解した気になるというデメリットもあるので、定期的に新しい音源も導入し、シャドウイングをせずに単に聞いて理解できるかどうか確かめるということもやると良い。
にゃんこ先生、ここでいう「意味を理解する」というのは、流れてくる言葉一度日本語に変換して理解するということでしょうか。それとも、耳に入ってきた言葉が頭の中でイメージできて理解するということでしょうか。日本語に変換すると、追いつけなくなり、英語のまま理解しようとすると、BGMのように聞こえてるだけ理解できずに終わってしまいます。。
恥ずかしながら、IELTS3回受験しても1度もリスニングだけ6.0以上を取ることができずに悩んでおります。
基礎的なリスニングの勉強から始めたほうがいいのかもしれないのですが、具体的な勉強方法とか教材を教えていただけないでしょうか。
よろしくお願いいたします。
Daikiさん
コメントありがとう!もちろん、意味を理解するというのは英語を英語のまま理解するということだよ。
今のDaikiさんの英語力では、問題をたくさん解くというよりも基本的なリスニング力を伸ばす必要があるね。
リスニング力を伸ばす勉強方法は簡単で、1.音源を聞く、2.わからなかった部分のスクリプトを見る、3.また聞くを繰り返すこと。これを繰り返すことで認識できる・理解できる英語の音を増やすことができる。
また、英語を英語のまま理解する能力を高めるためには多読が有効。スラスラ読めそうな本をたくさん読んでみると良い。
https://www.path-to-success.net/books-level0
リスニングの練習に使う教材はお手持ちのIELTSの音源でも良いのだけど、面白くなければBBC Learning EnglishやVOAのアプリを使っても良い。スクリプトも入っていて低速・倍速再生もできるからアプリは便利だよ。無料だし。
https://www.path-to-success.net/free-english-listening-apps
リスニング力の向上は時間がかかるし、自分でも上達を感じずらい部分ではあるけど、2-3ヶ月というスパンで毎日頑張れば必ず上達するはず!疑問があればいつでも質問してね!
にゃんこ先生、
ご返信ありがとうございます。
基本的なリスニング力を伸ばすということですが、同じ音源を何度も聴いたほうがいいのでしょうか?どのくらいの頻度で新しい音源を聴くのがいいのでしょうか。
また、聞き始めるとすぐに集中力が無くなってしまうのですが、、、聴いているときには何を意識して聴くのがよいでしょうか。
基本的な質問で申し訳ないのですが、よろしくお願いいたします。
同じ音源は何度も繰り返し聞くべきだね。何回聞けばOKと言う決まりはないけど、基本は自分が8-9割ぐらい型理解できるようになるまでだね。最初は30回聞く必要があるかもしれないけど、リスニング力がつけばそれが20回、10回と減っていくはず。
新しい音源についても特に決まりはないのだけど、1週間に一つぐらい新しい音源を追加するぐらいで良い。1週間で一つの音源をマスターしたら、次の音源に行くイメージ。ただ、新しい音源に入ったとしても、定期的に今まで練習した音源も聞いて、理解できることを確認してね。
集中力がなくなってしまうのであれば、シャドーイングの練習もたまにやってみると良い。音源に合わせてそれを真似して口に出すことで、少し集中力が増すはず。ただ、これも集中しているつもり・わかったつもりで意味が理解できなくなっている事が多いので、最終的には頭の中で音についていけるように意識する事が大切。色々やってみて、失敗しながら前に進んでいこう!
リスニングを解くときに不安からメモばかりに気を取られ、思うようなスコアが出せません。。。どうしたら良いでしょうか?
TOEFLのリスニングかな?よくある悩みだね〜
メモをとっているのにスコアが上がらないのは、メモの取り方がうまくいっていない可能性が高い。完成度の高いメモは、20、30単語で十分、それだけで5、6分のリスニング素材の内容を網羅し、正答率をあげることができる。
効果的なメモ取りに関しては、下記の記事やChaoyiのリスニング講座をチェックしてみよう!
メモ取り:
https://www.path-to-success.net/toefl-memo
リスニング講座:
https://www.path-to-success.net/toefl-listening-online-school
おはようございます。
高校2年です。
英検準1級取得に向けて勉強しています。
リーディングは9割取れますが、リスニングが酷いです。1ヶ月後と4ヶ月後にあり、来月のぶんは落ちても良いと思っています。4ヶ月後に確実に合格するためには1日どれほどの英文に接するべきでしょうか。また、来月に合格する望みを少しでもあげるために今できることはあるでしょうか。
こんにちは、コメントありがとう。
確実に合格するためには、試験対策というよりも英語力を伸ばす訓練が必要だね。
勉強としては英検の教材で良いので、毎日1-2時間はこの記事で紹介した勉強法を繰り返し行おう。
また、勉強以外の時間で英語に触れる時間を増やす。
これがすごく大切で、おすすめは洋書を読むこと。簡単な洋書で良いので、毎日1-2時間ぐらい読む。1ヶ月1-2冊ぐらい読むぐらいで頑張ろう。英語の処理能力が身につくよ。
さらに、隙間時間でポッドキャストなども毎日1-2時間聴いてほしい。
単語力もおそろかにしないでね!
ここまでできる人はほとんどいないので、やり切るだけでも実力はついてくる。
このサイトでおすすめの洋書やポッドキャストなども紹介しているので、是非チャレンジしてみてね!!