



Language Exchange(ランゲージエクスチェンジ)という言葉を聞いた事はあるだろうか?
文字通り「言語を交換する」ことを目的とし、外国語を学びたい人同士がメールやチャット・ラインを通じて、お互いに自分の話せる言語を教え合うのだ。
日本ではあまり知られていないが、海外留学生が多いアメリカなどでは、一般的な学習方法として知られている。
「仕事で英語を話す必要があるが、なかなか実践する機会がない」
「海外留学に行く前に英会話を学びたい」
そんな悩みを解決すべく、ここではランゲージエクスチェンジのやり方やおすすめのサービスを紹介する。
この記事の著者:柴崎亮
純ジャパ代表・英語学習苦労人。海外経験なしから米・バブソン大学MBAに進学。留学準備で10社以上の塾や予備校に通い300万円以上を浪費。同じ失敗を繰り返させないため、成功者の経験を集約したThere is no Magic!!を開設。早稲田大学卒。公認会計士・USCPA。
監修者:ウメンシャン
日中英のトリリンガル・言語オタク。英語圏留学経験なしからIELTS8.0、TOEFL104、GRE322。コロンビア大学・ペンシルバニア大学・ニューヨーク大学・メルボルン大学教育大学院に合格実績を持つ。慶應義塾大学大学院卒。
目次
Language Exchange(言語交換)とは?

ランゲージエクスチェンジとそのメリット
ランゲージエクスチェンジとは、母国語が異なる二人がお互いの母国語を教えあい、学びあうこと。
外国語を身につけるには、一人でたくさん本を読んだり動画を観たりするのも一つの手段だが、ネイティブの人の話を聞いたり、実際に自分から話してみたりするのも重要だ。
我々日本人は、英語の多読・多聴はできているが、多くの人はスピーキングの練習が足りていないので、実際にネイティブに向かって話すとなかなか口から英語が出てこないという経験があるはずだ。
ここで、日本文化に興味があり、日本語を勉強している外国人(ネイティブスピーカー)が、言語交換目的で友達になってくれれば、お互いにとって多くのメリットがある。
❶ 生きている言葉が学べる
例えば、海外の日本語教材やテキストの中には、いまだに「スーツ」のことを「背広」と書いていたり、日本の英語の教科書には「How do you do?」のような、日常生活の中誰も使わないような言葉があったりする。
ランゲージエクスチェンジして実際にネイティブと話す時、実際に使われている実用性の高い言葉を学ぶことができる。
❷ 該当地域の言葉や文化の特徴が学べる
イギリス英語とアメリカ英語の違い、皆さん多少知っているだろう。
例えば、イギリスやイギリスの植民地だった国々では「消しゴム」が「Rubber」だが、同じ「Rubber」は北米(アメリカやカナダ)では、「コンドーム」の意味になってしまい、「消しゴム」は「Eraser」と言う。
該当地域出身のネイティブスピーカーとランゲージエクスチェンジしていたら、この地域で通用する言葉使い、特別な表現、正しい発音等が学べる。
❸ 新しい友達と出会い、楽しく学び続けられる
気が合う人とLanguage Exchangeをして、友達になったら、一人でひたすら多読・多聴をやるより楽しく言葉を学習できるので、学習のモチベーションが保ちやすく、学習を長く続けられる。
❹ 自分の母国語を教えることで自分の言葉や文化について新たな気づきがある
具体例を挙げるより、是非自分でLanguage Exchangeをやってみて、見たことのない世界や考え方、価値観の違いを体験してみよう。
Language Exchangeに必要な語学力・レベル
まだ入門レベルの学習者にとってランゲージエクスチェンジは少しハードルが高いが、下記の基準を大体満たす初心者・中級者でも、チャットや通話、対面でランゲージエクスチェンジを楽しむことができる。
- ベーシックな単語や文法などを身につけている
- 文法が間違ったり、単語・フレーズが間違ったりすることがあるが、簡単な文章が書ける、又は簡単な会話ができる
- ネイティブスピーカーと日常会話する時、概ねの意思疎通ができる
- ネイティブスピーカーがゆっくり喋る時、40%以上の内容が理解できる
Language Exchange Partnerって?
言語交換を通じてお互いの学習を助け合う仲間のことを「Language Exchange Partner」と言う。
多くの言語交換サービスでは、自分の学習したい言語や簡単なプロフィールを登録し、相手の言語や国などで検索することができる。
条件に合う相手がいたら、まずは初めは簡単なあいさつを送り、返事があれば自己紹介やお互いどんな学習をしたいかといった内容を探り合い、学習スタイルを作っていく。
Language Exchange系のサイトは、もとはペンパル(文通相手)を見つけるサイトだったところも多いが、今ではネットを通じての音声やビデオ通話も身近になった。
地理的に離れていてもタイミングさえ合えば会話練習が可能になったということで、日本から出なくても世界中のLanguage Exchanger Partnerが探せるのだ。
Language Exchangeのやり方

❶ Language Exchangeのアプリをダウンロードする(又はサイトを訪れる)
基本はまず登録して自分の個人情報を記入する
- どの言語を学びたいのか
- 母国語は何か
- どの国・地域の出身なのか
上記の質問に答えれば、自分にマッチしたパートナーを探すことができる。
❷ 興味があるパートナーにメッセージを送る
“Hello there. I’m…” というように自己紹介の文章を送ってみよう。何度か連絡を取り、仲良くなろう。
❸ スカイプで直接に話そう
メッセージをやりとりするうちに、”Hi”と気軽に挨拶できるような関係になれば、スカイプやアプリで話してみよう。親密になればFacebookやLineのIDを交換することもあるだろう。
音声だけでも良いし、動画で話して相手の姿を見ることも出来る。無料で世界中のLanguage Exchange Partnerと話す機会を持てるのが言語交換の魅力だ。
ランゲージエクスチェンジアプリ2選
ハロートーク(Hello Talk)
外国人と一緒に言語を学ぶ



ハロートーク(Hello Talk)は香港のチームが開発された語学App。150種類の言語があり、1000万以上のユーザーがいるので、自分の町でも世界中のどこでもランゲージエクスチェンジのパートナーが見つかるはず。
自分に合いそうな人がいれば、言語交換パートナーになるリクエストを送り、相手が承認してくれればランゲージパートナーになる。
チャットを始めた時、相手の趣味や旅行先などを自動的に表示してくれ、最初はその中からトピックを選べばよりスムーズに会話が展開していける。
文字や音声でチャットする機能以外、Facebookのようにタイムライン(自分の生活、趣味など)を共有することができ、他のユーザーもコメントすることもできる。


≫参考:HelloTalk(ハロートーク)歴3年超の私が言語交換のコツを解説
タンデム言語交換(Tandem)
ネイティブと1対1で会話力を磨こう



タンデム(Tandem)は実名登録が必要で、ユーザー審査もある。ロゴは出会い系アプリのように見えるが、他の言語交換Appよりも真剣に語学勉強をしている人の割合は多いという評判は聞く。
ユーザーがトピックを提起し、そのトピック(話題)に興味のある他のユーザーがメッセージを送り、そこから1対1のインタラクションを始めよう。
また、文字でチャットの際に相手のミスを直すことができ、アプリ内で直接にビデオ通話することもできる。
おすすめのランゲージエクスチェンジサイト8選

Busuu
学びたい言語がきっと見つかる

ブスーはカメルーンで話されている言語で、このサイトは世界の大規模言語学習ネットワークの一つだ。
2009年にヨーロッパ言語ラベルアワード、2011年にはテックチャーチからベストエデュケーションスタートアップ賞など、長年にわたって数々の賞を受賞している。
ブスーは主要な12言語での学習モジュールを無料で提供している。
ランゲージエクスチェンジセクションでは、数多くの言語学習者やネイティブスピーカーがいるので、たくさん話す練習ができるはずだ。
My Language Exchange
オンライン言語交換コミュニティを作るなら

My Language Exchangeは100万人以上の会員数を誇っており、133カ国から115種類の言語を学ぶことができる。使い方はシンプルで簡単だ。
学びたい言語がマイナーすぎて他のサイトでパートナーが見つからなくても、マイランゲージエクスチェンジを使えば、よきパートナーに出会えるチャンスがあるかもしれない。
創設者の一人であるダン・ユーエンは、このサイトは真面目な言語学習者が集まる傾向があると言っている。
italki
どの言語でも流暢に話せるようになる

アイトーキはランゲージエクスチェンジでは有名なサイトで、上記紹介したアプリのユーザーとちょっと違い、
- プロの語学教師
- 家庭教師(チューター)を好むネイティブスピーカー
- 他言語学習者
の3つからパートナーを選択できる。ランゲージエクスチェンジを望むなら3番がもってこいだ。コンテンツは全て無料。語学の質問をしたり、自分が書いた短文をアップロードしたりして、すぐネイティブの人が答え/直してくれる。
プロ講師やチューターのレッスンは有料になる。プロ講師は大卒の要件と、該当語学を教える資格要件を両方持っている人のみ。
130か国語のプロの講師がいるので、英語だけでなく、中国語、韓国語、フランス語、スペイン語などの外国語を勉強中の人が、自分の予算に合わせて、理想的な講師を探すことができる。
Conversation Exchange
コーヒーを飲みながら楽しめる

これは早期のランゲージエクスチェンジサイトで、とても基礎的な側面を持ち合わせている。
ボックスに入力するだけで、学びたい言語のネイティブスピーカーを見つけることができ、3つの異なる方法で学習することができる。
- 直接にあって会話をする
- メールやチャットで会話する
- スカイプなどビデオチャットで会話する
もちろん、おすすめは3だ。
Interpals
シンプルなだけじゃない

このサイトはランゲージエクスチェンジパートナー以上の関係になることを求める人々が利用している。
つまりここでの交流は” How do you conjugate the English verb eat?”というような授業的なものではなく、“What are your hobbies?” や“What did you have for lunch?”というような日常会話が多い。
もしランゲージエクスチェンジを通じて出会いや恋愛を楽しみたいならば、このサイトが向いているだろう。
CouchSurfing
旅行は言語学習の一環でもある

CouchSurfingはパートナーの国に訪れたときにホストファミリーがお世話をしてくれるような、親切なランゲージエクスチェンジをコンセプトとしている。
自分の国にパートナーが訪問するときは、ホスピタリティを持ってホストをする必要があるだろう。もちろん、好意を返すことは義務ではなく、楽しいことである!
ここには、旅行好きで、明るく、社交的な人たちが多い。オンラインコミュニティに参加し、チャットをして友達作りを始めよう。その過程で海外小旅行を計画できるかもしれない。
BLA BLA LANGUAGE EXCHANGE

世界中多くの都市でランゲージエクスチェンジのイベントを行なっているコミュニティがBLA BLA LANGUAGE EXCHANGEだ。
イベントに参加するだけでなく、Whatsapp Groupでオンラインで話をするパートナーを探すことができる。BLA BLAの人たちは、実際にリアルやオンラインで顔を見て話すことを重視している。
FacebookにもLanguage Exchangeのコミュニティがたくさんある。Facebookのメリットは、相手の顔が大抵最初からわかることだろう。
言語交換のユーザーは色々なプラットフォームに分散しており、自分に合ったパートナーになかなか出会えないこともある。
色々な人と話しながら、長く学習しあえる友達を見つけることが上達には大切だ。
安全な言語交換パートナーを探すための予備知識
詐欺師と出会い目的のユーザーの存在

ランゲージエクスチェンジにおいて最も遭遇しやすく、そして最も避けるべき事態は、「実際に言語学習をする気はないアカウント」とのコミュニケーション。
そのひとつが「Scammer(詐欺師)」だ。連絡してきた相手の個人情報や善意を悪用して、何らかの経済的利益を得ようとしてくる。
もうひとつは「出会い目的」のユーザーだ。
これも、実際に会おうとしてくるものから、写真の要求、不快な内容のチャットといったセクハラ行為までいろいろだ。
特に、やりとり開始後速攻「まずは会って話そうよ」とか「ラインアカウント教えて」と言ってくるのはレッドカード。
短いメッセージのみで、きちんとした文法のメッセージを書いてくれない傾向にあり、相手に対し失礼であるだけでなく学習相手としてやりとりするメリットもないだろう。
ここからは、そんな危険なアカウント達から、真面目な言語学習パートナーを探すための方法を紹介する。
言語交換の目的を決めよう
あなたがLanguage Exchange Partner探しの旅に出るとして、まず事前にクリアにしておかなければならないのは、自分が何を求めているのか具体的にイメージすること。
- 「ネイティブの人とカジュアルなやりとりをしてみたい」
- 「日本アニメや文化が好きな相手に日本の紹介をしてみたい」
- 「英検1級の面接練習に社会問題についてのディスカッションにもがっつり付き合ってくれる相手が欲しい」
これは、相手が見つかった後「お互いに合った学習スタイル」を探っていくときに非常に大切になってくる。
この目的が曖昧で「なんとなく、ネイティブとやりとりできたらカッコいいな」だけだと、最初は盛り上がるものの次第にあなたも相手も飽きてきて、「何を話せばいいんだっけ」と億劫になりやりとりが続かない…ということになる。
そして、自分のミッションを明確にしたら、プロフィールに記載しよう。
例えば「私の目標は〇〇〇〇で、今まで英語を〇〇〇で勉強しています。今、特にボイスチャットで会話の練習を手伝ってくれる相手を探しています。代わりに日本の〇〇〇についてご紹介します。特に〇〇〇については詳しいので、関心があれば遠慮なく訪ねてください!」といった感じ。
これで相手とのミスマッチも防げ、不誠実な相手からのメッセージも少なくなる。
危険な相手を排除する2つの質問

さて、ここからいよいよ、Scammerや出会い系アカウントの見極め方についてご説明します。
まず、避けるべきアカウントの一般的な例(Scammerの可能性大なもの)は次のとおり。
露出の多い美女がプロフィール写真として使われている:確実にScammerです。欧米系の女性は確かに日本人よりは露出度高めなケースはありますが、明らかにセクシー路線なのはちょっと待った。「謙虚さを美徳とする日本について真面目に学習している外国人女性が、本当にこんな感じだろうか」と、一度落ち着いて考えましょう。おそらく「中の人」は、写真とは似ても似つかない、どこか別の国の男性でしょう。
極端なイケメンである、もしくはそうでなくても肩書にDoctor、Professor、Military、Entrepreneur、CEO等の単語が含まれており、プロフィール写真にはグレイヘアの渋い男性が写っている場合(これが非常に多い)。これも問うべきは、「こんな地位も経済的余裕もあるはずの人が学国語習得もしくは友達探しのためにLanguage Exchangeなんて手間のかかることをするだろうか」。いえ、しません。信じたくない貴方は、必ず「国際ロマンス詐欺」でググって予備知識をつけておきましょう。
先方からメッセージが来た場合、相手のプロフィールを見て上記いずれかに該当した場合、即ブロックし返事はしない。決して個人のメールアドレスなど知らせないように。
おそらく忘れたころに、サイトから「あなたのやりとりした相手がScammerの疑いで退会処理となりました」というメッセージが来るだろう。

また、相手が上記のプロフィールに該当せず、やりとりが誠実そうであった場合、相手がさらに真面目な学習者かどうか見定めるフレーズがある。
“How can I help you learn Japanese ( or Japanese ****)? “
もし相手が「別に日本語や日本文化なんて学習なんかする気がない、単に異性のやりとり相手が欲しいだけ」の場合、これで返事がこなくなるケースも。
次に、若干ハードルが上がるかもしれませんが、効果大なのでぜひおすすめしたいフレーズ。
“Could you help me to practice speaking English via video/voicechat? “
これで「プロフィールと中の人が別人」という場合は返事が来なくなる。
「なりすまし」アカウントの場合、音声やビデオ通話では対応できないのだ。
このフレーズを早めに投入して、フェイクアカウントに無駄な時間を費さないようにしよう。
言語交換を英語学習に最大限活用するため
さて、これまでご紹介してきた注意点を踏まえ、気の合いそうな相手が見つかった。実はここからがいよいよスタート地点!
せっかく見つけた相手と「うまくいくこともあれば、いかないこともある」ものだと、肩の力を抜いていこう。
ここで紹介する、長続きするためにチェックポイントを意識し、「お互いに無理のない範囲で」学習スタイルを決めてみよう。
無理ない範囲で学習スタイルを相談
学習内容
使いたいテキストなどはあるか、テキストのほか、YouTubeを題材にする、文章を書いて相手にチェックしてもらう、などの方法がある。
ただし、文章の添削はそれなりに手間がかかるので欲張り過ぎず、負担にならないよう短文から始めよう。
学習形態
メールのやり取りだけか、ボイスチャット等で会話練習がしたいか、直接会って練習するかなどが選択肢。
メールだけというのは一番気軽そうだが、先にご紹介したようにScammerの可能性が排除できない。
また、音声での会話練習があるほうが、文字だけよりは自然消滅がしにくくなる傾向に。
ただ、”in person(直接会う)”派については、出会い目的の可能性があるため注意しよう。
学習頻度
月1回、月2~3回、週1回 など、あなたとパートナーの続けやすい頻度を相談しよう。
スケジュールを決めないのは自然消滅しやすい。一方で、週一だと「忙しくなったら息切れしがち」で、何かで途絶えると続かないことが多くなる。
「月1~2回くらい学習状況の近況報告を兼ねて、ボイスチャットかビデオチャットで喋ろう!」あたりが、最も長期に続きやすい頻度ではないだろうか。
相手の好みや状況にもよるため、二人で相談しながら決めていこう。
言語交換を楽しむ10のルールと心構え

以下ではアプローチの方法や、会話を進める上での基本的なルール・心構えについて説明する。
最初から上手くいくと期待しすぎない
アプリやサイトでも、現実世界でも、様々な人がいるので、最初から気が合う人で、真剣に勉強する気持ちのある人と出会えるわけではない。
自分の声掛けが無視されたり、嫌な人にナンパされたりするかもしれない。それでも、数をこなしていけば良いパートナーが見つかるはず。
遅刻しない
相手の居住地によってはあなたと時差が生じていて、夜中に眠い目をこすりながら応対しているかもしれない。時間厳守はもちろん、礼儀を持って接する必要がある。
背景を見直す
動画でコミュニケーションをとるということは、あなたの後ろの背景にも目がいくだろう。部屋を綺麗にして趣味の悪いポスターがあれば片づけておこう。
また、パートナーと連絡を取る前には身だしなみを整えよう。たとえ世界の反対側にいても、清潔感は必要だ。
ギブアンドテイクの姿勢でいる
ランゲージエクスチェンジと言われているのには理由がある。あなたから学ぶことを期待しているので、パートナーは時間を作ってコミュニケーションをとっている。
目標とする言語について絶えず心配したり、個人的な目標に執着せずに、パートナーに価値を与えることを忘れないでほしい。
お互いに同じだけ時間を費やしているので、ギブアンドテイクの姿勢を持つことが大切だ。
退屈しない、させない
相手を退屈させないためには、「次に何を話すか」「どのようにして沈黙を避けることができるか」「楽しいパートナーになるにはどうすればいいのか」などについて予め考えるという下準備が必要だ。
どのような会話になるかを見こして、自分なりのアプローチ方法を考えておくことがおすすめだ。
まずはディスカッションしたいトピックをメモしておこう。会話が停滞したときには、他の話題に移行する準備をする。パートナーが話している時に、自分が何が言いたいのかを考えることも必要だ。
間違っても気にしない
学ぶためにここにいるということを忘れないでいてほしい。文法的にパーフェクトである必要はない。
間違っても恥ずかしく思うことはないし、へまをしても止めることはない。リズムに乗って会話を続けて、繰り返し間違えた部分について尋ねてみよう。
ランゲージエクスチェンジ以上の価値を見出す
成功するランゲージエクスチェンジは、文法やボキャブラリーについてのみ指摘し合うものではない。成功するパートナーは、時々、お互いの言語の使い方を訂正する”友達”として、会話していることが多い。
「この動詞をどのように活用させているのか」について話すのではなく、「休暇中にそんなことが?すごい!ところで、過去完了形はeatenに変化する必要があるよ。もっと詳しく休暇について教えてよ!」というように、なるべく会話を楽しもう。
学習のリソースとしてみるだけでなく、パートナーの人間性に興味を持つことが大切だ。面白い質問をして、パートナーについてできるだけ多くのことを知ろう。
そして、あなた自身も趣味や夢など、友達とコーヒーを飲みながら話すように自分の情報も共有しよう。
もちろん少しぎこちなくて最初は難しいものだ。しかし、楽しんでいる限りは、言語獲得は時間の問題に過ぎない。
早いインターネットを使う
分かりきったことだが、接続不良は発展途上国のネイティブスピーカーにとってはよくあることだ。この場合インターネットの混雑が少ない時間帯を選ぶ必要がある。
外国語を聞きとろうとしている時にタイムラグが生じたならば、いらいらしたりスカイプでの会話を混乱させたりするだろう。
スムーズで中断せずに会話をできるインターネット環境を確認することが必要だ。
1人以上のパートナーを持つ
彼女は一人でいいが、ランゲージエクスチェンジのパートナーにはこのルールは当てはまらない。実際にできるだけ多くのパートナーがいるほうがよい。
なぜならパートナーが多ければ多いほど、練習する機会が増えるからだ。パートナーの中には、他のパートナーよりも優れている人もいる。
一部のパートナーは、ほとんどスカイプに顔を出さないかもしれない。たくさんのパートナーと話してみることで、継続的に話すであろう、気の合う友達を見つけることができるのだ。
ランゲージエクスチェンジの効果を上げるコツ

❶ 質問を用意しておく
相手に聞きたい、自分が聞かれても答えられるような質問を5つか10つを付箋に書いておく。用意した質問を会話が始まる時ランダムに聞いてみよう。
相手の答えに踏まえて、さらに追加の質問を考えて聞いてみたり、自分の意見を言って一緒に議論したりする。
質問を思いつかない人は、こちらのサイトからヒントをもらおう。
https://blog.fluent-forever.com/conversation-questions/
特にまだそこまで上級ではない学習者にとって、こういう事前の準備が大事だ。
❷ 決まった時間帯に決まった言語しか話さない
ランゲージエクスチェンジには明確なルールは存在しないが、スカイプで話す前、又は実際に合う前に、基本的な進め方のルールを決めた方が良いかもしれない。
こっちが英語を喋って、向こうが日本語で返してくると、ついついどっちかに偏ったり、英語が出てこない時すぐ日本語を喋ることになってしまう。時間を決めて一つの言語で話すことにしよう。
例えば、チャットで、「会話の長さはどのくらいか」「何分ぐらいで言語をスイッチするか」などの概要を決めることが好ましい。
円滑に進めるためには、絶対ではないが、なるべく早めに自分の意見を共有することがオススメだ。
例えば、割り振られた時間が長すぎたり、短すぎたりすると感じた場合は、お互いにとってちょうど良い長さに変更する必要がある。
❸ 会話の途中に訂正・指摘等はしない
話す途中間違いを指摘したり指摘されたりするのはコミュニケーションを楽しめなくなるので、まとまった時間でやろう。
相手が話したり練習する順番の時に、3秒ごとに訂正をしない。根気よく聞いて(できればメモも取る)、相手の同じような間違いについて教えてあげよう。話し終わったら、できるだけ建設的な方法でコメントを伝えよう。
母国語を教える時は自慢しないようにし、多すぎる資料・フィードバックで挫折させないようにすること。
そのため、おすすめの進め方はこれ。
オンラインでもオフラインでも、例えば1時間半しかない場合、最初の10分は挨拶やルールの確認で、次の30分は自由に日本語を話しながら、相手の間違いをメモしておいて、その後10分間指摘してあげる。
次の30分間は自由に英語を話して、最後の10分に相手に自分の間違いを指摘してもらい正しい表現を教えてもらう。
リアルで出会う言語交換

❶ 英会話カフェ
オンラインだけでなく、自分の住んでいる町でも言語交換パートナーが見つかるかもしれない。
ランゲージエクスチェンジ或いは英会話をコンセプトとしている、東京・神田にあるEnglish Only Cafe(入場料不要、ドリンク注文必須)や他の英会話カフェ、例えば高田馬場のミッキーハウス(入場料必要、ドリンク飲み放題付きのもあり)に足を運んでみるのも一つの手だ。
❷ MeetUp
MeetUpでは、様々な趣味グループがあるので、語学交換が目的のグループやイベントもたくさんある。
「Language Exchange」、「言語交換」、又は「国際交流」などのキーワードで検索すれば、自分の町(或いは近くのところ)にどんなイベントがあるかは一目瞭然。
いくつかのグループのイベントを参加して、パートナーを探してみよう。
❸ OnlineランゲージエクスチェンジからOfflineへ
いきなり知らない人と英語を喋りだすのが苦手であれば、上記紹介したアプリやサイトで、自分と同じ町に住んでいるパートナーを探して、良い関係を築いた上、「今度会ってみない?」と誘ってみよう。
まとめ
ここではランゲージエクスチェンジにおすすめのアプリ・サイトと基本的なルールについて紹介してきた。
英語は世界への扉を開けて踏み出していくためのツール。
言語交換の向こう側には、テキスト上の英文とは全く違った、「生き生きとした言葉」を使う個性的なEnglish Speakerたちが、あなたを待っているだろう。
ぜひランゲージエクスチェンジを楽しんでほしい!



とても勉強になりました!
どういたしまして!コメントありがとう!
台湾の友との交信を楽しんでいたのが、御社のシステム崩壊で久しく交流がダメになっていました。が、久しぶりで御社のメ-ルが届いたので喜んで友にメ-ルを送信を試みたところ、肝心の送信が不能になっています。改善をお願いします。
こんにちは、我々はランゲージチェンジのシステムを開発しておらず、この記事は各サービスを紹介しているだけなので、
システム不具合があれば、ご利用のサービスのホームページやお問い合わせ窓口と連絡することがおすすめだよ。