



みなさん、「italki」という言語学習のためのプラットフォームを聞いたことがありますか?
「italki」では、世界中のさまざまな言語を勉強できることはもちろん、みなさん自身が「日本語の先生になる」こともできるんです。
今回は、この「italki」で日本語教師としての仕事をはじめる方法や注意点等を解説します。
「日本語を教えてみたい」と考えている人や「新しい仕事を副業からはじめてみたい」「会社以外で収入が欲しい」と考えている人などには、参考にしてもらえる内容なのではないかと思います。
ぜひ、最後まで読んでもらえると嬉しいです。
この記事の著者:カカド
はじめまして、カカドです。2年ほど遠距離恋愛をしたブラジル人と結婚し、今はブラジルに住んでいます。ここではフリーランス日本語教師/ライターとして働きながら、ブラジルのリズムに合わせた生活をしています。
目次
italki(アイトーキ)のオンライン日本語教師とは

言語学習のプラットフォーム「italki(アイトーキ)」はオンラインで日本語を教えられる、人気のプラットフォームです。
わたしは日本語のレッスンをするために2つのプラットフォームを使っていて、そのうちの1つが「italki」です。
「italki」は世界中から生徒を募集することができ、また、後ほど説明する手数料が低いというメリットにも惹かれ、利用を始めました。
「italki」にはどんな特徴があり、日本語を教えるのにどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
italkiの基本機能

italkiとは「言語学習者と先生を繋げてくれるプラットフォーム」のことです。
学習者と語学教師をマッチングするのみならず、以下のような機能があります。
- 学習者と語学教師をマッチング
- メッセージ機能
- レッスン予約
- プラットフォーム上でのレッスン
- 支払い受け取り
また、italkiには130種類もの言語を教える先生が登録されており、そのうちの人気な言語のひとつが日本語です。
italkiにはたくさんのオンライン日本語教師がいるので、生徒は気に入った先生を選んで、レッスンを受けることができます。
このオンライン日本語教師、特に個人でレッスンをする「フリーランス日本語教師」については、別の記事で詳しく紹介しているので、ぜひこちらも見てくださいね!
今回は、そのitalkiを使って日本語を教える日本語教師に特化して具体的に説明しますので、italkiでオンラインレッスンを始めることを検討している人には、ぜひ参考にしてもらえばと思います。
italkiの特徴・メリット

手数料が比較的安い
italkiのレッスン手数料は15%です。
15%は他の言語学習プラットフォームと比較すると、低価格と言えます。
例えば、似たようなプラットフォーム「preply」は手数料が18%〜33%、「カフェトーク」は20~40%と、italkiと比較するとかなり高いと言えます。
レッスン料=収入となるオンライン日本語教師にとって、手数料の数%は収入に直接、そして大きく影響します。
プラットフォームを選ぶときは、手数料にも注目することがおすすめです。
キャンセル規定などが明確
フリーランスの日本語教師の強い味方、「キャンセル規定」が明確なのもメリットです。
italkiでは、レッスン開始時間の24時間前からは日時変更など含め、キャンセルができなくなります。
なので、基本的に入った予約は変更がないものと考えて良いということです。
italkiで規定がある限り、先生も生徒もそれを守らざるを得ません。
これが、個人で規定や契約のないところでレッスンをしていると、なかなか生徒に対して強く主張ができず、直前の時間変更やドタキャンを受け入れてしまうこともあるので、こうした規定がプラットフォーム上で決まっているのは、安心です。
レッスン管理が簡単
italkiでは、カレンダー上でレッスン可能時間などを設定する機能があり、レッスン時間の調整に費やす先生の負担を減らしてくれます。
また、他の生徒が予約した時間帯は、予約を被せて受けられないようになっているので、ダブルブッキングの恐れはありません。
また、先生も学習者も両方、住んでいる国・地域のタイムゾーンを選びますが、italki上では時差が計算された上でレッスン時間等が表示されます。
資格がなくてもレッスンができる
italkiでは日本語教師の資格がなくてもレッスンをすることができます。
後ほど「3:italkiで日本語教師に登録する手順」でも説明をしますが、italkiでは「プロの講師」か「チューター」(プロでない講師)のどちらかで登録します。
プロでない「チューター」であっても、会話だけのレッスンができるので、比較的始めやすい仕事と言えるでしょう。
italkiのデメリット
審査が厳しい
これはitalkiで教師を始める前の話ですが、日本語教師として登録するための審査が比較的厳しいのがデメリットです。
審査内容としては、プロフィール(特に動画の内容)や日本語教師の需要などが関係して、時期によっては審査に通りにくいこともあります。
ですが、一度審査に落ちても再度挑戦することもできます。
ちなみに、他のプラットフォーム、例えば「Superprof」と「Preply」は、「italki」と比較して審査の条件が易しいと言えます。
italki | Superprof | Preply | |
概要 | 世界中に展開する、語学学習プラットフォーム | 25カ国に展開する、様々な種類のレッスンのためのプラットフォーム | 世界中に展開する、様々な種類のレッスンのためのプラットフォーム |
登録時の審査 | やや厳しい | 易しい | 易しい |
生徒数が安定しにくい
italkiでは学習者はレッスンを1回から予約できるため、毎回同じ先生を選ばないこともあります。
そのため、毎週1回定期的にレッスンするかどうかは生徒次第で、その意味でなかなか生徒数が安定しにくいというデメリットがあります。
このような「生徒数が安定しにくい」という問題は、オンライン日本語講師が悩みやすい点です。
特に「italki」のように「いつでもどこでもオンラインレッスンを受けることができる」とその便利さをうたっているプラットフォームでは、生徒は都合の良い先生をその時々で単発で選ぶことができ、それが生徒が安定しない理由にもなってしまうのです。
住む場所や時間によっては生徒が獲得しにくい
「italki」のように、世界中から生徒を募集することのできるプラットフォームは、言い換えれば、世界中にライバルの先生がいるということです。
そのため、住む場所によっては、他の先生の方が都合が良く、なかなか生徒が集まりにくいということが起こり得ます。
例えば、アジア圏に住んで、平日のお昼の時間帯のみレッスンをする場合、主なターゲットは以下のようになります。
- 平日のお昼に時間のあるアジア圏に住む学習者
- 平日の朝に時間のあるヨーロッパ圏に住む学習者
- 平日の真夜中に時間のあるアメリカ圏に住む学習者
そうなると、なかなかレッスンを希望する学習者が集まりにくくなる可能性もあります。
レッスン時間を設定するときは、どの地域の学習者を狙って、どの時間帯に教えたいかを少し計算することをおすすめします。


italki日本語教師の収入事情

それでは、気になるitalki日本語教師の収入事情についてお伝えします。
まず前提として、フリーランス日本語教師の収入は、単価(レッスン料)×数量(生徒数)で計算されるのですが、そのレッスン料は先生それぞれが決めることができます。
具体的に見ていきましょう。
レッスン料はいくら?
わたしが個人で設定しているレッスン料の一部は以下の通りです。
レッスン名 | 内容 | 時間 | 料金 |
トライアルレッスン | お互いの自己紹介や生徒の学習目的の確認、教材の紹介などをする。 | 30分 | 5ドル (約650円) ※トライアルレッスンのみ手数料は取られない |
会話レッスン | 教師は特に準備をしないで、会話のみのレッスンをする。 会話をしながら文法や語彙などのフィードバックをする。 | 1時間 | 17ドル (約2,210円) ※手数料を引くと1,880円 |
文法レッスン | 教材を使いながら文法中心のレッスンをする。 | 1時間 | 22ドル (約2,860円) ※手数料を引くと2,430円 |
※1ドル=130円で計算
italkiでは様々な国から生徒を募集しており、その中に日本よりも物価の高い国も含まれること、また、システム手数料が15%取られることなどが理由で、気持ち高く設定しています。
一般的に、1時間1,500円を切るレッスン料を設定する先生は少なく、逆に3,000円を超えるレッスン料は高い方と言えます。
実際の収入はいくら?
前提としてわたしの場合は、先生と学習者をマッチングするサービス「Superprof(ブラジル版)」も合わせて使っており、そちらの生徒数が先に増えたため、その空いた時間を埋めるような形でitalkiで生徒を募集しています。
そのため収入をitalkiに限ると、収入は月に約24,000円、レッスン数は12回程度です。
しかし日本語教師全体の収入でいうと、ズバリ20万円でした。
計算式は、2,000円×25人×4週=20万円です。
italkiだけで日本語教師として収入を安定させるのであれば、生徒数を安定させることが何よりも大事です。
そのため、なるべく多くの学習者がトライアルレッスンをしてくれるよう門戸を広げたり、一度レッスンを受けてくれた生徒が何度もリピートして定着してくれるよう生徒の中長期的な目標を立てたりする工夫が必要でしょう。
また、安定した収入を得られるまで、半年程度見ておくのがおすすめです。
italkiで先生になるには?日本語教師に登録する手順

それでは、ここからはitalkiで先生になるため、日本語教師に登録する手順について紹介します。
登録手順等はそのタイミングによって変わる可能性もあるので、ここでの紹介は参考までにしていただき、実際に登録するときはitalkiの公式サイトをご確認くださいね!
アカウント作成
まずはアカウントを作成しましょう。
特に難しい作業はありません。メールアドレスやパスワード、もしくはGoogleアカウントを利用して登録することもできます。
登録と審査
アカウントを作成したあと、日本語教師として登録をするのですが、この登録の流れを大きく4段階に分けることができます。
表で大まかに確認していきましょう。
- 語学教師のタイプを選択「プロの講師」か「チューター」(プロでない講師)を選択します。「プロの講師」になれるのは日本語教師としての資格に値するものを持っている人のみです。申請の際に資格を証明する書類の写真などが必要です。※「プロの講師」の最低設定料金が高かったり、登録できるレッスンの種類が多かったりしますが、資格がない場合は「チューター」として登録しても問題ありません。
- 個人情報登録名前や住所、生年月日、言語スキルなどを入力します。その際、自動翻訳されるので、入力は全て日本語で問題ありません。
- 動画作成【ここが肝心!】審査の要とも言われているのが、動画です。動画によってitalkiの語学教師になれるかどうかが決まると言っても過言ではありません。ですが、動画は以下の最低限のことを守り、さらにあなたらしさを表現すれば問題ないはずです。・必ず顔を出して話す。
・動画は1〜3分にまとめる。
・教える言語を話す。
(参考:italki)
ちなみにこの動画は生徒が先生を選ぶのに1番はじめに見る傾向があるので、新しい生徒を募集するのにも大切です。
動画は審査に通った後も、変更することができます。 - プロフィール作成「私について」「講師としての私」「レッスンおよびティーチングスタイル」の3つの項目で自己紹介とレッスンの紹介をします。翻訳機能もついているので、日本語で入力しても問題ありません。
動画審査で気をつけたこと
審査の中で特に見られるプロフィール動画ですが、動画撮影ではこんなことに気をつけました。
- 明るいところで撮影する
- 自分に似合う、親近感を持ってもらいやすい服を着る
- 自分の普段の倍ぐらいの笑顔で話す
- カメラ目線をする
- 大きな声で話す
多くの人の場合、普段のテンションのままだと、動画では「ちょっと暗い?」と感じてしまうことも多いと思います。
自分らしさを保ちつつ、でも生徒に親近感を持ってもらえるように、また信頼してもらえるように工夫することがおすすめです。
審査に受かったら
こうした手続きを経て審査に受かったら、おめでとうございます! 日本語教師になるまであと1歩です。
最後はitalkiから「規約などに関するビデオを見るように」と指示があります。全部で30分ほどあれば見られるものですが、ビデオの後でクイズもあるのでおざなりにしてはいけません。
審査に落ちたら
審査に落ちたら、その理由がメールで記載されています。
動画が要件を満たしていないというパターンが多いようです。その理由を確認し修正した上で、再度応募しましょう。
ちなみに、再審査には特に回数制限はないようです。
italkiでのレッスンに必要なもの
それではitalkiの日本語教師になったら、何がレッスンに必要になるかをご紹介します。
教材は何を使う?
教材は出来れば見比べてみて、自分が使いやすいと思ったもの、教える目的にかなうものであれば、なんでもOKです。
私の場合は、オンラインで無料で使える国際交流基金の「いろどり」という教科書を使用しています。日本で生活をする外国人学習者向けのオンラインの教科書です。
多言語に翻訳されており、会話も多く音声も無料なため、使い勝手が良くおすすめです。

(参考)いろどり TOPページ
機器は何が必要?
特別なものはありませんが、以下は必須と言えるでしょう。
- カメラ付きのPC
- マイク付きイヤホン
スマホでレッスンをすることも可能ではありますが、画面共有がしづらく、インターネットも安定しにくいため、おすすめはできません。
オンラインレッスンに便利なものをご紹介
その他オンラインレッスンで便利なものを3つご紹介します。
使い方 | |
Googleスライド | 文法などの解説 |
Googleドキュメント | レッスン中のメモ ※あらかじめ生徒のGoogleアカウントでメモ用のファイルを作成し、共有してもらうことで、自分のフォルダが重くなることを防ぐことが可能 |
Googleスプレッドシート | 生徒の進捗管理や支払管理 |
Googleのこれらのサービスは、オンラインレッスンをするのにとても便利です。
アカウントさえあればどのデバイスからでもアクセスできるので、「PCが壊れた!」なんてときも問題ありません。
実際のレッスン内容
さて、こうしてレッスンの準備が整ったら、レッスンの内容を整えておきましょう。
レッスンの大まかな内容は生徒によって変える必要はありません。毎回変えていると準備が追いつかなくなってしまいます。
わたしはこのようにレッスンの内容を大まかに決めています。
会話のレッスン | 文法のレッスン | |
開始〜10分 | 前回の復習をし、新しく習った文法や語彙を再度確認する | 前回の復習をし、新しく習った文法や語彙を再度確認する |
10分〜55分 | フリートーク | 前回に引き続き「いろどり」を元に文法や会話の練習をする |
55分〜終了 | ・今回習った文法・語彙を簡単におさらいする ・質問を受ける | ・今回習った文法や語彙を簡単におさらいする ・質問を受ける ・宿題の確認をする |
italkiで生徒を獲得するには?生徒増加・安定化のコツ
プロフィールを設定するだけではitalkiで生徒を獲得することはできません。
新しい生徒獲得と、その生徒が続けてくれるためには何をすれば良いのでしょうか?
生徒獲得のためにすること

生徒獲得のためには大きく分けて2つのことができます。
プロフィールを改良する
まずは、自分の日本語教師としてのプロフィールを改良しましょう。
教師として審査に通ったとしても、生徒にとって魅力的な先生は山ほどいます。
そんな魅力的で生徒数が多い日本語教師は、どんな動画なのか、どんなレッスン内容なのか、どんなプロフィールなのかを見て、学びましょう。
動画に字幕がついて分かりやすかったり、レッスン内容が多様だったり、さまざまな発見があるはずです。
真似やコピペはNGですが、参考にする程度ならOKです!
他の先生、特に海外の先生を見ていると、話し方が少し大げさだったり、表情でも眉毛がよく動いたりして、見ているだけでも楽しさが伝わります。
日本語で話すとどうしても落ち着いてしまいがちなので、少し海外の先生を真似するようなイメージで話すと、より元気に明るく、好印象に見えると思います。
自分のプロフィールページに訪問した学習者にメッセージを送る
自分のプロフィールページを訪問した学習者を見ることができます。
少なくとも、自分に興味を持ってくれたということなので、その学習者にメッセージを送ってみましょう!

(筆者のitalkiプロフィールページより)
メッセージは、生徒のレベルに合わせて、日本語と英語の両方で送り、
- こんにちは!もし日本語のレッスンについてわからないことがあれば、メッセージをくださいね!お待ちしています!
- Hi! Thank you for visiting my profile! If you have any questions about Japanese lessons, feel free to message me!
のような内容を送ります。これくらいの軽い内容で大丈夫です。
どの先生にしようか迷っている学習者からすると、こういったメッセージが決め手になることもあります。
日本語と英語、両方を送ることで、相手も返事がしやすく、また親切な印象を持ってもらいやすいのでおすすめです。
生徒獲得からレッスンまでにすること

「生徒獲得」とは、レッスンの予約が入ることです。
レッスンの予約が入ったら、まずは「ありがとう」と感謝のメッセージを送りましょう。
そして、初回であれば学習の目的や言語のレベルを簡単に聞いておくと、初回レッスンで齟齬が出にくいのでおすすめです。
私が送るメッセージの内容の例は以下の通りです。
- レッスンの前に質問があります!どうして、日本語を勉強したいですか?目的は何ですか?
- Before we get started to work together, let me ask you some questions! Can you tell me your goal of studying Japanese, if you have?
このようにメッセージを送ることで、会話をしたいのか、読む練習をしたいのか、あらかじめ心の準備ができるので、レッスンで慌てることがありません。
レッスン後にすること

レッスン後も感謝のメッセージを送ることを忘れてはいけません。
その上で、レビューを残してもらえないか、お願いをしましょう。
生徒からのレビューは、教師のプロフィールページに残り、新しい生徒獲得に繋がるチャンスです。
私が送るメッセージの内容の例は以下の通りです。
- レッスン、ありがとうございました!レビューをかいてくれませんか?
- Thank you for today’s lesson! I hope you liked our class! If you don’t mind, can you write a review for me? Thank you!
日本人同士であればもっと回りくどい言い方をしますが、海外の国ではこうしたお願いを、より直接的に言う文化があるところも多いようです。
そのため、日本語だと違和感がありますが、かなりダイレクトにお願いをします。
生徒数を安定化させるためのコツ
このように生徒数を確保することが収入を安定させることにつながります。
ここまで紹介したことの他に、何よりも大切なのが、一人一人の生徒に対して真剣に向き合い、レッスンをおざなりにしないことです。
毎回のレッスンを大切にして、生徒に気持ちを向けて、その時間でできる精一杯のパフォーマンスを出すことで、生徒もついて来るようになると信じています。
結局は「精神論」ですが、気持ちの部分を大切にすることで、生徒もリピートしてくれるのではないかな、と思います。
英語力はどれぐらい必要?italkiの日本語教師に必要なもの

それでは、italkiの日本語教師に必要なものを3つの観点から確認しましょう。
英語はペラペラじゃないとダメ?
英語はペラペラじゃなくても大丈夫です。
英語を話せるとレッスンがしやすくなることも事実ですが、生徒はあくまでも日本語を勉強したいので、補足ができる程度の英語力(もしくはその他の言語力)があれば十分と言えるでしょう。
私の場合、レッスンを始めたとき、英語で日本語の文法を説明することはできませんでしたが、会話をつなぐことができるレベルでした。
なので、会話の中で英語で文法を教える必要があるときは、とにかくたくさん日本語の文章の例をあげることを意識しました。
例えば、「おおきくなります」など、「〜くなります」を教えるときは、
「おおきい。おおきくなります。」「おいしい。おいしくなります。」「たかい。たかくなります。」など、とにかく例を出すのです。
文法を英語で説明することができなくても、簡単な例をたくさん出すことで、文法を理解してもらえます。
教えるレベルを限定してもいい?
教えるレベルを限定しても大丈夫です。
「中級レベルの人と会話のレッスンをするのが1番あっている」という人もいますし、「ひらがな/カタカナを教えるのが楽しい」という人もいると思います。
あくまでも個人のレッスンなので、教えるレベルも自分で限定しましょう。
私の場合、このようなレベルに限定しています。
レッスン内容 | レベル |
会話 | 全てのレベル |
文法 | 初心者(※ポルトガル語話者のみ) 中級 |
英語よりもポルトガル語での説明に慣れているので、文法の説明が必要な初心者はポルトガル語話者に限定して教えています。
中級であれば、ある程度日本語で説明しても問題なく理解してもらえるレベルなので、母語など学習者が分かる言語に関係なく教えています。
資格がなくても大丈夫?
資格がなくても大丈夫です。
資格がない場合は「チューター」として登録することになり、文法のレッスンはできませんが、生徒を集めるにあたって特に問題はありません。
審査の際に、「プロの講師」か「チューター」(プロでない講師)を選択する必要があり、「プロの講師」になれるのは日本語教師としての資格に値するものを持っている人のみ、「チューター」は資格に値するものを持っていない人が申請することができます。
ちなみに、資格に値するものを取得する方法は3つあります。
- 大学で日本語教育を主専攻または副専攻として学ぶこと
- 大学を卒業した上で、日本語教師養成講座420時間コースを受講すること
- 日本語教育能力検定試験に合格すること
もし日本語教師として生計を立てたいのであれば、時間はかかりますが、取っておくことがおすすめです。副業であれば「チューター」で十分だと言えます。
まとめ
言語学習のプラットフォーム「italki」の日本語教師についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
「日本語教師の始め方を読んでいるだけでも少し面倒な気持ちになってしまう..」なんて人もいるかもしれません。
確かに、プロセスはちょっと長いですし、レッスンを始めるときはドキドキもしますが、でも一つ一つのプロセスは案外シンプルで、誰でもできることです。
最初は特に忍耐強く、丁寧にすることで、将来より楽しくレッスンができて、収入も安定するはずです。
迷っている人は、まずそのはじめの一歩をitalkiで踏み出してみてくださいね!



こんにちは、はじめまして。日本語の講座を終了したのでどこかで教えてみたいと思ってここに辿りつきました。
とても参考になりました。italki 生徒さんが獲得出来れば素敵なプラットフォームですね。まずは動画を作成してチャレンジしてみたいです。
記事ありがとうございました。