巷にIELTSの参考書や教材はたくさんあるが、IELTSで高得点を獲得するために必要な教材は多くはない。
基本の単語帳と、公式の過去問で十分に7.0以上を目指すことができる。
目次
IELTS(アイエルツ)とは?
IELTS(読み方:アイエルツ)とは、ご存知の通り海外大学、大学院、交換留学などで提出を求められる英語試験のことだ。
海外留学を目指すのであれば、IELTSとTOEFL iBTの試験があるが、ヨーロッパ留学だとIELTSが主流である。
IELTSの試験内容
アイエルツは、下記表の通り、4つのセクションで合計約3時間の試験である。
それぞれのセクションの間には10分の回答用紙の回収と配布の時間があり、スピーキングセクションは別日程で行われることが多い。
セクション | 試験時間 | 試験内容 |
ライティング | 60分 |
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リーディング | 60分 | 3パッセージ。学術的なトピックに関して一般読者向けに書かれた文章で、書籍、専門誌、雑誌、新聞などからの抜粋。 |
リスニング | 30分 |
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スピーキング | 11-14分 |
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受験料
受験料は25,380円(税込)と安くはない。しっかり準備して本試験に望みたいところだ。
IELTS対策の鉄板!単語帳はこれで
TOEFLテスト英単語3800
巷には色々と単語帳が売られているが、基本どれを利用してもそこまで差別化が測れるものではなく、中身に大きな違いはない。とにかく、一冊やりきることが重要だ。
3800は、すでにご存知の通り、TOEFLだけでなくIELTS対策にも人気がある。
IELTS/TOEFLの学習を長くしている人は、必ずと言っていいほどこの単語帳を持っている。あとで買い換えるのであれば、最初からこの本を手にとって置こう。
IELTS必須英単語4400
IELTSで必須の英単語3300、英熟語1100を収録。
単語は難易度別にAからDまで分類し、熟語はABC順にまとめました。単語・熟語ともにテストによく出る形のフレーズと一緒に覚えられるようになっています。また、必ず出題される同意語とテストで注意すべきポイントをコメント欄に掲載。この一冊でIELTSの英単語・英熟語対策は万全です。
全見出し語→全フレーズの日本語→全英語フレーズを収録した音源は無料ダウンロードできます。チェックしやすい赤セルシート付き。
IELTS受験者の中ではこの単語帳も評判が高い。3800単語では少し物足りないのでは?と考える猛者はこちらを手に取っても良いだろう。
一方で、3800単語覚えるだけでの相当しんどいにも関わらず、ここで勇気を出して+600単語を覚える必要があるのか?と言われれば、正直ないだろう。
また、この+600単語が有る無しでスコアが大幅に変わるということは考えられない。
あくまで試験攻略はコスパが大切であるため、まだ単語帳を購入していなければ3800でスタートを切ることをおすすめしたい。
単語アプリはiKnow!
最近TOEFL、IELTSやGMATの高得点獲得者に評判の良い単語アプリで、iKnow!と言うサービスがある。
これは、TOEFLやIELTS、GMAT、GREまで対応可能のアプリで、記憶曲線やタイピング、リスニングなど、記憶に定着させるあらゆる方法を駆使して、単語を出題してくれるものだ。
私が受験時代の頃はそこまで使い勝手がよくなかったが、2019年の合格者はiKnowを勧める人が多い。
携帯アプリを利用して隙間時間にも単語学習ができるため、かなり効率的に学習を勧めることができるはず。
有料のサービスではあるが、DMM英会話の会員になると無料で使えるようになるため、DMM英会話のユーザーは活用をしよう。
Cambridge Vocabulary for IELTS Advanced with Answers
最後に上級者向けの単語帳を一つ。これはIELTS公式の単語帳だ。
ユニット毎にテーマがあり、テーマごとに単語が覚えられるのに加えて、IELTSリーティング、リスニング、ライティングの問題を解きながらそのユニットの単語を学ぶ。単語を覚えながら問題形式を勉強することができて一石二鳥なのだ。
しかし、全て英語で学ぶことになるため、あくまで現時点の英語力に自信のある人のみチャレンジしてみよう。
IELTS公式おすすめ教材・問題集
ブリティッシュカウンシル出版
ケンブリッジ出版
無料のIELTS問題演習サイト
IELTSの過去問は、ブリティッシュカウンシルやIELTS.orgにより、サンプル例題が無料で公開されている。その他、過去問の問題演習が行えるサイトの多数存在する。
特におすすめなのは、下記で紹介している中国のIELTS教材だ。ケンブリッジ出版の過去問(50回以上)を全て無料で演習することができる。
PCで演習することにはなるが、PCで解くことに慣れれば、紙で読む試験はかなり簡単に感じるはずだ。さらに、リスニングの音源の再生や、採点も自動で行ってくれるため、時間の節約にもなる。
ぜひレベルチェックや学習で活用してみよう。
IELTS非公式のおすすめ参考書と無料リソース
さて、これまで公式問題集を中心にIELTSのおすすめ教材を紹介してきたが、如何だっただろうか?
ここでは、非公式ではあるがアイエルツ学習に役立つであろう対策本、無料のリソースを紹介する。
スコアに直結!IELTS徹底対策テキスト&問題集
公式の問題集の難易度が高すぎるという人向け。
日本語でテスト全体のセクションの解説と、テクニックが解説されているため、英語ばかりだと疲れてしまうという初心者におすすめだ。
BBC LEARNING ENGLISH
イギリスの非営利団体のBBSが運営するBBC Learning Englishは、リスニング力の向上、イギリス英語に慣れるためのリソースに最適だ。
隙間時間のお供として常に聞くようにしよう。スクリプトもあるため、リスニングの学習にも使いやすい。
IELTS Liz
言わずと知れた、IELTS対策の総合サイト。問題の解き方やTipsがまとめられている。
実際のテストのアドバイス、問題形式の解説や設問のタイプ分け、戦略、練習問題、ビデオ授業などリソースも豊富。
The English We Speak
BBCのポッドキャスト。
IELTSのスピーキングでは高得点獲得のためにイディオムを使うことが求められるが、これはネイティブが使うイディオムやフレーズを一つ一つ取り上げ、使い方を解説する番組だ。
ここからいくつか使いやすいフレーズをピックアップし、自分の鉄板フレーズや表現としてスピーキングで使ってみよう。
アイエルツ対策おすすめ記事
スコア7.0への道しるべ
【無料】7.0を超える!IELTS対策おすすめ参考書と勉強法完全MAP
セクション別IELTS勉強法
リスニング
» IELTS対策リスニング勉強法 スコアを1.0上げる魔法
» IELTSリスニング9.0点(満点)の私が勉強法と対策のコツを伝授
リーディング
» IELTS リーディング勉強法 本当の英語力をつける3ステップ
» 34日でIELTSリーディングを5.5から7.5に上げた勉強方法
» IELTS高得点で必須の文法講座|学校で教えない文法7選
ライティング
» IELTSライティング対策 スコアアップに必要な3要素/勉強法
» IELTSライティング徹底対策|7.0を獲得する勉強法とコツ
スピーキング
» 6.0を狙う現実的戦略と勉強法|IELTSスピーキング対策
» IELTS スピーキング8.0の私がおすすめ教材と対策方法を解説
» IELTSスピーキング徹底対策|7.5の私が勉強法とコツを伝授
高校生・大学生に
» 高校生でもIELTS7.0!大学受験を成功させよう!俺流勉強法!
» 純ジャパでもIELTS6.5!高校生・大学生におすすめの王道勉強法
予備校不要!無料のオンライン講座
よくある質問集
- IELTSのスコアってどう決まるの?留学には何点必要?
アイエルツはご存知の通り、各セクション9.0点満点の試験で、4セクションのスコア平均が全体のバンドスコアになる。
交換留学や大学留学では、バンドスコア6.0~6.5程度、大学院やMBA留学では6.5~7.5程度が一般的に求められる。
IELTSのスコアについては IELTSバンドスコア徹底解説 〜英語力レベルと留学への道〜で詳しく解説をしているので一読してみよう。
- TOEICとIELTSはどっちが就職に有利?
日本ではTOEICの認知度がとても高いので、結論から言うと、日本での就職にはTOEICのスコアが響きやすい。例えば、IELTS7.0とTOEIC900点であれば、TOEIC900点のほうが就活にずっと有利に働く。
ただ、海外就職や留学を考えると、TOEICのスコアはほとんど考慮されない。留学や留学後海外で就職を考えていれば、TOEICよりもIELTSやTOEFLのスコアが重要になる。
- IELTSの申し込み方法や試験日程教えて!
IELTSの申し込みは英検、又はIDPを通じて行う。両者の日程や空席状況は異なることが多いため、両方のサイトを確認すると良い。
英検の試験日程はこちらから。IDPの試験日程はこちらから見ることができる。
- IELTSの結果はいつ出るの?
英検、IDP共に試験受験後13日後にマイページでスコアを見ることができる。
IDPでIELTSのコンピューター受験した場合、受験後5-7日で結果を知ることができる。
- IELTSとTOEFL、TOEICの難易度の違いは?
難易度の違いを一概に言うことはできないが、TOEICと比べるとIELTSとTOEFLの難易度はかなり高くなる。
また、TOEFLと比較するとIELTSは点数が出やすい傾向にある。難易度の違い、それぞれの試験の換算など、詳しくは下記の記事も参考にしてほしい。
» TOEFLとIELTSどっちを受けるべき?選び方と違い、特徴を徹底比較
» TOEICはやるだけ無駄?TOEFLとの違いとスコア換算表(勉強法も!)
- IELTS対策におすすめのアプリは?
IELTSにおすすめのアプリは下記の記事で紹介をしている。IELTS対策に限らず、アプリを活用して様々な音源を聞くことで、効果的にリスニング力アップを測ってほしい。
» 【無料】20個厳選!英語リスニングにおすすめのアプリ【決定版】
こんにちは。いつも試験勉強の参考にさせていただいています。ありがとうございます。
単語帳について質問があります。私はもともとはTOEFLを勉強しており、上でも紹介されている「TOEFLテスト英単語3800」を使ってきました。現在、TOEFLからIELTSへの切り替えを検討しているのですが、ネットで調べてみると、同じ出版社から出ているIELTS専用の「実践IELTS英単語3500」も人気があるようです。
こうしたIELTS専用の単語帳の方が、発音や綴りがイギリス英語に対応していて優れているのかなと思います。他方、実際にはイギリス英語とアメリカ英語の違いは大して重要では無いのであれば、既に使っている「3800」をそのまま使い続けた方がよいのではないか、とも考えています。もしアドバイス等ありましたら、お伺いできれば幸いです。
こんにちは、質問ありがとう。
IELTSでは、アメリカ英語のスペリングでも発音でも減点はないので、単語帳を変える必要はないのではないかな。
単語力に関しては、TOEFL3800のレベル3までを完璧にして、余力があればレベル4まで行うといったやり方で十分IELTSに対応できるはず!
TOEFLからIELTSへの切り替えで重要なのは、IELTSの問題形式に慣れる練習を十分に行うこと。
TOEFLで90前後取れていると、IELTSで7.0は比較的簡単に取れる人が多い印象だね!
にゃんこ先生、早速のアドバイスありがとうございます! 今まで使ってきた単語帳を信じて使い続けようと思います。
私の場合、特に苦手なリスニングが足を引っ張って、TOEFLでは80点代半ばなので、基礎的な聞き取り能力を含めて勉強を続けていく必要があります。リスニングの解説もすごく参考になりました。あまり勉強方法にとらわれず「聞いた英語の意味を理解する」ことを重視していきたいと思います。