英語圏の高等教育機関への出願に活用されたり、留学・就労などの際に英語力の実力を証明するIELTSですが、その中で日本人受験者が難しいと感じるセクションがSpeakingのセクションです。
「IELTSのスピーキングのスコアの上げ方がわからない。」
「具体的にどのようにスピーキングを勉強すればいいのか知りたい」
と感じている人は少なくないと思います。
今回の記事がそんな皆さんの役に立てば嬉しいです。ぜひ、最後までチェックしていってください。
この記事の著者:Yuta
現役私立教員。大学の4年間で英語学の統語論・音韻論を専攻。TOEIC 945点。IELTS(Academic) 8.0。教員経験もしており、自分の英語学習法を伝える仕事をしております。皆さんに少しでも今後の英語学習に役に立てば幸いです。
IELTSスピーキング対策のコツ① 基本的な構成を守る
採点基準を理解しよう
先に、IELTSスピーキングは採点基準に沿ってスコア付けされるのを知っておきましょう。
具体的には以下の4つになります。
- 流暢さと一貫性(Fluency and coherence)
- 言葉に詰まることなく回答できているか・適切な接続詞を用いて回答できているか
- 語彙力(Lexical resource)
- トピックに応じた様々な語彙を柔軟かつ適切に使用しているか
- 文法(Grammatical range and accuracy)
- 様々な構文を自然かつ適切に使用しているか
- 発音(Pronuunciation)
- 正しい発音を生成できているか・聞き取りやすくわかりやすい発音か
以上が評価基準です。ちなみに配点は各25%になりますので満遍なくスコアを上げることが全体のSpeakingのスコアを挙げることにつながります。
なぜ、評価基準の話をしたかというと、勉強法・コツ①では評価基準である「1. 流暢さと一貫性」。特に「一貫性」について話をするからです。
スピーキングのスコアを上げるうえで大切なのがこの「一貫性」なんです。
では、学校の国語の授業で首尾一貫という言葉を聞いたことがありませんか?
「首尾一貫とは話の論理性が整っている」ということです。これがいわゆる「話の一貫性」になってくるわけです。
スコア9・8の一貫性の評価基準に実際に以下の記載があります。
- 最も適切な接続詞を使用して理路整然と話すことができる
- テーマを理路整然と適切に展開できる
つまり話の論理性が整っていれば高スコアをとれてしまうんです。
PREP法でスピーキングの一貫性を持たす
では、具体的に「首尾一貫・一貫性」とはどういうことか話していきます。
簡単な枠組みを先にご紹介します。この枠組みを頭に入れることがとても重要です。以下が首尾一貫・一貫性の枠組みです。
- 話の結論
- 結論の理由
- エピソード・具体的な話
- 話の結論
シンプルですが①~④流れがスピーキングにおいて一貫性があると言えます。
例えば、以下の文章をご覧ください。
私は英語を勉強するのは大切だと思います。
[②結論の理由]なぜなら英語を勉強するのが大切かというと、英語は将来仕事の役に立つと思うからです。
[③エピソード・具体的な話]例えば、自分が飲食店オーナをした場合に、英語を勉強しておけば日本に支店を持つだけでなく、海外にも支店を増やすことができます。そのおかげで日本だけでなく海外のお客様にも自分のお店の料理を味わってもらい満足してもらえます。
[④話の結論]なので、私は英語を勉強するのは将来仕事に役立つという理由で勉強することが大切だと思います。
こんな簡単な文章でもしっかり話が一貫しているのがわかりますよね。これを英語でも同じようにしていけばいいんです。
英語ではよくこのような一貫性を持たす文章の構成を「PREP法」と言います。それぞれ頭文字をとったもので
- P=Point(要点)
- R=Reason(理由)
- E=Example(具体例)
- P=Point(要点)
の順で構成されている文章で書く方法です。
自分はこの構成を守っただけでスピーキングのスコアが1~2スコア分上がりました。IELTSの評価基準には「話の一貫性を順守しているか」という項目があります。
評価基準を知り、それに向けて対策していけばおのずとスコアは上がっていきます。ぜひ、PREP法を守ってスピーキング練習・本番に望みましょう。
(ちなみに、PREP法はライティングでもいかせます。文章の構成を守り、ライティングにも応用し勉強してみてください。)
PREP法の”R”と”E”を膨らませる
続いてご紹介するのは「PREP法の”R”と”E”を膨らませる」です。
スピーキングの基本となるのは[1-1 PREP法とは?一貫性を持ったスピーキングでスコアアップ]で述べた通りPREP法です。
ここでは話の構成を理解したうえで、さらにレベルアップして「”R”と”E”を膨らませる」の話をしていきます。
スピーキングをするうえで、話を膨らませた方がいいんです。それはなぜかというと、評価基準にそのように記載がされているからなんです。
「文法知識と正確さ」「語彙力」の評価基準でこう記載があります。
- 様々な構文を自然にかつ適切に使いこなすことができる
- 正確な意味を伝達するために幅広い語彙をすぐに 柔軟に使用できる
- 様々な構文を柔軟に使用できる
大事ポイントは「様々な構文・幅広い語彙」を使用できているか。にあります。
これを別の言い方をすると「様々な構文・幅広い語彙は長いスピーキング量の中で表現してください」ということになります。
話を長くしないと、結果的に様々な構文・幅広い知識を使う機会がなくなってしまうということなんです。
イメージとしては、長いスピーキングの中で、「自分こんな語彙知ってますよ。」「こんな構文も混ぜながら話できますよ。」とアピールする感じです。
元の文章量が少ない中に、多様な語彙や構文を入れるのは限界がありますもんね。
実際に自分は試験の時に、試験官の顔色を伺いながら限界まで話を長くしていました。試験官に止められるぐらい話をしても大丈夫です。
では、実際に話を膨らませるとしてもどのようにするかというと「PREP法の”R”と”E”を膨らませる」です。
[”R”と”E”を膨らませる=話の肉付け]
だと思ってください。「話の肉付け」って何だろうと感じたかもしれません。
具体的に話をします。
例えば、先ほどの文章を使って紹介します。
[①話の結論]
私は英語を勉強するのは大切だと思います。
[②結論の理由]
なぜなら英語を勉強するのが大切かというと、英語は将来仕事の役に立つと思うからです。
[③エピソード・具体的な話]
例えば、自分が飲食店オーナをした場合に、英語を勉強しておけば日本に支店を持つだけでなく、海外にも支店を増やすことができます。そのおかげで日本だけでなく海外のお客様にも自分のお店の料理を味わってもらい満足してもらえます。
[④話の結論]
なので、私は英語を勉強するのは将来仕事に役立つという理由で勉強することが大切だと思います。
どうでしょう。話の一貫性はありますが、この文章は文章量という観点では短いなという印象です。
もし、このような答え方をした場合、完璧な文法、発音、内容であってもスコアの伸びはそこまでになります。
その理由はシンプルで、「話が短すぎる」からです。
それでは、簡単に”E(具体例)”のみを膨らました文章を見てみましょう。
[①話の結論]
私は英語を勉強するのは大切だと思います。
[②結論の理由]
なぜなら英語を勉強するのが大切かというと、英語は将来仕事の役に立つと思うからです。
[③エピソード・具体的な話 long ver.]
例えば、自分が飲食店オーナをした場合に、英語を勉強しておけば日本に支店を持つだけでなく、海外にも支店を増やすことができます。
多くの飲食企業は海外に支店を構えた結果、会社を繁栄させてきました。例えば、一風堂がいい例です。ラーメンは日本の誇れる料理の一つです。外国人もそんな日本の代表となるラーメンを食べたいと日本に来ることもあります。海外支店では英語表記でメニューが書かれており、また、原材料の名前も英語で記してあります。なので、外国人のお客様は安心してメニューを選ぶことができます。スタッフは英語に堪能なのでスムーズに料理を提供できます。
そのおかげで日本だけでなく海外のお客様にも自分のお店の料理を味わってもらい満足してもらえます。
[④話の結論]
なので、私は英語を勉強するのは将来仕事に役立つという理由で勉強することが大切だと思います。
以上のことから日本だけでなく海外のお客様にも自分のお店の料理を味わってもらえます。
なので、私は英語を勉強するのは将来に役立つという理由で勉強することが大切だと思います。
どうでしょうか?文章が長くなったのは一目瞭然ですよね。
肉付けしたのはPREPの”E=example(具体例)”で一風堂さんの話をしただけです。様々な語彙が入ることにより話がより具体的で、文の長さも稼げていますよね。
話を膨らませるコツは、PREPの「Reason(理由)かExample(具体例)に行うこと」です。
理由に関しては、一つ目の理由はマストでSecondの理由、Third、Forth…と結論を補う理由を加えればいいだけです。
具体例は理由に関する具体例をのばしていけばいいということになります。
そんな話つづけないよ…と考えている人もいるかもしれません。なので、1-1で紹介したPREP法の基本枠組みを忘れないでください。
基本を忠実に守ることが大切なんです。
PREPの流れを守らず、ただ闇雲に話をしていると、「今、自分はなんの話をしているんだっけ?」となり、「聞かれていることから逸れた回答をしてしまい、結果的にスコアが上がらなかった。」というのはIELTSのあるあるなので、「スピーキングの量は増えても基本の形は守る。」を必ず意識してください。
録音とライティングで練習
次は勉強法についてです。構成を理解したら、どんどんスピーキングの練習をするしかありません。
構成を理解したからスコアがグンッと上がる。そんな魔法みたいなことはありません。どんどん話す練習をしましょう。
IELTSスピーキングではpart1からpart3まであり、特にpart1では聞かれる内容が限定されているので聞かれる内容に合わせて練習を行っていました。
Part1は「日常生活などの一般的な会話」になっています。日常会話とはどんな内容かというと、主に[家族・仕事・趣味・勉強]などについての質問です。
このようにPart1では聞かれる質問は大体決まっています。
Part2に関してはPart1ほど特定的なトピックではありませんが、主に
- 自身に関すること
- 友だちに関すること・自分の周りに関すること
などがトピックになりやすいです。
おすすめのIELTS教材
具体的に使っていた教材は下記をご覧ください。
自分は教材のスピーキングに出てきやすいトピックを選定し、何度も練習してきました。
では、具体的にどのように勉強していたかというと質を上げる具体的な方法は「録音とWritingでブラッシュアップする」です。流れは以下の通りです。
- スピーキングの内容を必ず録音し、音声を聞き返す。
- 音声内容を紙に書き写す。
- 構成をしっかり守れたか・話しの話題が逸れていないか・単語、熟語や文法面で間違って いるものはないか・もっと話を膨らませることはできないかについてチェックする
- ③でチェックした内容を何回もスピーキング練習する
この①~④をひたすら繰り返すのが自分の勉強法でした。
③ではライティングを校正し、自分なりの模範解答を作ることが重要です。模範解答を作り終わったら、④で再度その文章を読む練習をしましょう。
目安は「模範解答をスラスラと何も見ずに言えるレベルになるまで。」です。
スラスラ言えるレベルになってようやくスピーキングのレベルも上がります。ぜひ、とことん練習を行ってください。
IELTSスピーキング対策のコツ② 単語力アップ
必要な単語レベル:英検準1級程度
ここまでスピーキングの構成についてお話をしました。
では、単に構成をマスターしたからといってスコアが飛躍的にアップするか?というとそう簡単な話ではありません。
スピーキングの際に重要なのは「語彙」ですよね。次は語彙について話をしていきます。
少し自分の話をさせていただくと、自分は大学卒業後に留学をし外国の方たちと英語で話をする機会が多くなりました。
また帰国後は外国人旅行客が90%を占めるホテルのフロントスタッフとして働き、その場でも外国人と対話をする機会が多くありました。
その中で感じたことは「英単語のレベルは英検準1級レベルで問題なくできる。」ということです。
語弊がないように説明すると、一般的な話題・日常的な会話ならこのレベルで十分です。準1級レベルよりもさらに低くても問題ないかもしれません。
もちろん専門的な用語(金融・教育等)の話をする際には+αの単語をマスターしなくてはいけないと思います。
なので、皆さんがIELTSスピーキングで高得点を目指していくなら目安として英検準1級レベルの語彙は抑える必要があります。
また、IELTSスピーキングの評価基準に[語彙力(Lexical resource) トピックに応じた様々な語彙を柔軟かつ適切に使用しているか]があります。
易しい単語レベルで話を続けていると語彙力項目の評価が落ちてしまいます。また、何度も同じ単語を使うことも語彙力評価を下げる要素となっています。
例えば、change「変える」、changeは中学生学習者レベルの単語ですよね。
少し語彙レベルが上がった類義語に[alter,vary,turn into,switch]など「変える」のニュアンスが少し違う単語があります。
このように語彙のレベルが上がることで試験官からの評価を上げることができます。
おすすめの単語帳
私はよく英検Pass単熟語準1級 (旺文社英検書)を使っていました。
ここにでている単語を片っ端から覚え、それを使用できるレベルにまで持っていきました。(もちろん、準一級よりも低い級のものは学習済みという状態です。)
この単語帳を使って勉強することの利点として、以下があげられます。
- 最低限これだけ覚えておけばOKの指標ができる
- 英検の勉強も同時並行でできる
最低限これだけ覚えておけばOKの指標ができる
無数にある英単語の中でどれから覚えて行けばいいのかは悩みどころですが、そんな時に英検準1級までとりあえず覚えておけばいいという指標はとても大事なことです。
英検の勉強も同時並行でできる
IELTSの勉強をしながら英検の語彙の問題を学習できるので一石二鳥ですね。
以上のように英検準1級単語をスピーキングで使用できるレベルまで持っていけば語彙力の評価は上がっていきます。
どの単語帳を使えばいいか悩んでいる方は一つこの単語帳を手にしてみるのもいいかもしれません。
単語は必ず例文の中で覚える
続いてご紹介するのは「単語は必ず例文の中で覚える」です。典型的なダメなパターンが「単語レベルで覚えるパターン」です。
覚えたい単語と意味を交互に確認しながら覚える、「英単語⇔日本語」を紙に何回も書いて覚えるパターンや単語帳をペラペラ見て覚えるやり方です。
筆記試験のreadingには強いですが、Speakingには適していません。また、英語を用いてコミュニケーションをはかるという目的には遠回りです。
自分はこのやり方ではなく次のやり方で学習していました。
「単語を学習するのではなく、その単語が入った例文を覚える。」
単語は必ず文の中で覚えましょう。
では、先ほどのalterというを [alter→変える]と一つ覚えに暗記するのではなく
・We alter the plan for next weekend.
このように文の中で学習してください。
なぜかというと、スピーキングというのは普段から使っているものが自然と口からでるからです。文レベルの長い文章の中で単語を覚えると実際のスピーキングの際に自然と口から出てきやすいです。
もし、[alter]だけを覚えていた場合、その次は何だっけ?と頭の中で考える必要が出てきます。その悩む時間はコミュニケーションをとる際、スピーキングの中ではかなり不自然です。
また、単語帳には大体単語・訳・例文という風に例文が乗っているものがほとんどです。「文章の中で覚える英単語」をコンセプトとしている教材もあるぐらいです。
時間がかかり遠回りしているように見えますが、記憶の定着は圧倒的に文で覚えた方がいいです。
単語は文章の中で覚える。ぜひ、やってみてください。
見る・聞く・話す・書くで単語を習得する
ここでは、もう少し単語の練習方法を具体的に紹介します。
「見る・聞く・話す・書く」で単語を習得しましょう。単語を書いて覚える派、見て覚える派、それとも声に出して覚える派、と様々な学習法があると思います。
どれも間違いではないですが、脳のメカニズム的に「五感のうちの多くを使った方が記憶力の定着が早い・記憶が残りやすい。」というのは多くの実験で言われていることです。
なので、自分がおすすめする学習方法は「見る・聞く・話す・書く」をすべて行うことです。
- 「見る」は例文を目で見て覚える
- 「聞く」は単語の音声がどの単語帳にもあるので、実際に聞きながら覚える。
(自分は大学や仕事の通勤時に音声を聴きながら単語帳を見て勉強をしていました。)
- 「話す」は例文を何回も口に出して読んだり、ターゲットとなる単語を使って自分で文を作って発話することも行いました。
- 「書く」は例文を実際に書いたり、自分でオリジナルの文章を作っていました。
(留学時に先生に教えてもらった勉強法で、その日学んだ進出単語、例えば単語10個を使って、文章を作ってみるというものがありました。)
以上のように言語を学ぶには4つの方法をなるべく多く使いながら脳に刺激をあたえ学習する方がいいです。
ぜひ、皆さんも脳みそをフルに使って学習してみましょう。
IELTSスピーキング対策のコツ③ ロジック:接続詞活用
Conjunction(接続詞)シートを駆使する
続いてご紹介するのはIELTSのスピーキング試験の際にも使えるコツ+勉強法である「3-1 Conjunction(接続詞)シートを駆使する」を教えたいと思います。
Conjunction(接続詞)というのは、but , and ,so, because, for example…のような語句を指します。
接続詞は長く話すうえで必ず必要な語になって来ます。なぜかというと「接続詞は文と文を接続する言葉」「話の流れを接続する言葉」だからです。
「1 勉強法① スピーキングの構成はPREP法を守る」で話したように、長く話をしていると話の本筋がずれてきてしまうことがあります。
また、長い文章になったとしても基本の構成は守らなくてはいけないとお話ししました。
話の構成を守ったうえでより、話に論理性を加える時に今回紹介する「接続詞」が重要になってきます。
「なら、先ほど紹介したand,but, soを使えばいいのではないか。」
「言われなくてもその言葉を使っているよ。」
と思う人も多いかもしれません。
ですが、スピーキング中に同じ言葉を何回も使う人を見て、「博識があるな」とか「語彙力があるな」と思いますか?
おそらくほとんどの方がそうは思わないと思います。先ほどの語彙力の評価基準の時でもそうでしたよね。
例えば、[and「そして」]という語を一つとっても「そして」、「また」、「加えて」、「それから」…と同じ意味でも語彙力の幅があるのがわかりますよね。
これは英語でも同じです。同じ意味だけど違う言葉=類語・類義語を使う話者の方がその言語に長けていると感じるのは当然です。
IELTSスピーキングでは多様な語彙力がスコアアップにつながります。
ここで役立つのがConjunction(接続詞)シートです。下の写真のように、ネットでも調べれば出てきます。
この写真のように「意味のカテゴリーごとに分かれているもの」がオススメです。
リスト化されたシートを一つ持っておくと便利です。自分はシートを勉強机の壁に貼っておきました。
勉強する際は見えるようにしておき、スピーキングやライティング練習をする際は逐一確認しながら勉強していました。
(期間が経つと、シートを見ないでも「頭の中でこの言葉はシートの右下にかいてあったな。」と頭の中でシートが思い浮かんでくるレベルまでいきました。)
大事なことはこのカテゴリーの中の類義語をスピーキングの中で被らず使っていくことです。
基本的にIElTSだけに限らずすべての検定試験のスピーキング・ライティングでは「同じ語はなるべく使わない」が原則です。
試験官は豊富な語彙を正確に使えているかをチェックしています。なので、普段から多様な接続詞を使う練習をしておきましょう。
会話の中に必ず接続詞を入れる
次に接続詞の使用ルールを決めておくのが重要です。使用ルールというのは会話の中でどのように接続詞を使うかのルールになります。
「そんなの会話の流れで適当にいれればいいじゃないか。」と思われがちですがそれではコンスタントにいいスコアがとれるようにはなりません。
きちんと評価基準を設けている試験形式であるからこそ、この基準に満たしたから準拠したスコアが出るようになります。
そして何度も伝えているように評価基準の中に話の一貫性が含まれています。話の流れ・一貫性を支えることができる接続詞を必ず含むようにしてください。
実際に自分は「一つのスピーチの中にすべてのカテゴリーの接続詞を1つずつ入れる」を目安にしていました。
先ほど紹介したカテゴリー別の接続詞シートは10カテゴリーに分けられます。
例えば、adding more information(追加情報を加える), comparing and contrasting(比較や対比)などです。
それぞれのカテゴリーの中で語句があると思います。自分はそれぞれのカテゴリーの中から1つずつ語句を使い話の構成を組み立てていました。
もちろん必ずすべて入れる必要はないですが、一つの目安として取り入れていた勉強法・コツです。
実際に練習中に自分のスピーキングの様子を知るために録音が必須になってきます。
聞き返してみると、意外と気づきがあります。例えば「あ、ここでこの接続詞入れた方が話の展開がわかりやすいな」とか「同じ接続詞[I think…]ばっか使っているな」とか
(I think…はほんとに気を付けていないとよく使っちゃいますよね。)
そんな気づきが録音のおかげでできるようになります。気づきの後は必ず修正をしましょう。これはライティングによる校正でしたね。
そして校正したバージョンでされにスピーキングの練習とサイクルを作ってあげることで、接続詞の使い方もさまになってきますよ。
ぜひ、面接官をアッと言わせるぐらいの話の構成力を見せつけましょう。
まとめ
いかがでしたか?
IELTSテストはスピーキングだけに関わらず評価基準を理解し、必要な勉強法やコツを実践する必要があります。
今回お伝えした方法をぜひ実践して着実にスコアアップをしていきましょう。