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「IELTSに過去問はあるの?」
「IELTSの試験対策にオススメのWebサイトは?」
「IELTSの試験対策にオススメの問題集は?」
本記事では、このような悩みを抱える方向けに、IELTSの試験対策に使えるWebサイトや問題集、効果的な勉強法を紹介していきます!
本記事を参考に自分に合った試験対策を見つけ、IELTSで目標スコアを獲得できるようにしてくださいね。
目次
IELTSの過去問と効果的な対策方法
まずは、IELTSの過去問の有無と、主な試験対策の方法を紹介していきます!
IELTSに公式の過去問はない!
結論から言うと、IELTSに公式の過去問はありません。
英検やTOEICをはじめとする他の資格試験においては、過去問を通して問題形式の理解や時間配分になれていく勉強方法が一般的です。
しかし、過去問が公表されていないIELTSにおいては、過去問を解いて本番形式で練習するという対策方法をとれません。
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過去問の代替となる選択肢
IELTSには過去問はありませんが、過去問と同様に、実際の出題形式をもとに模擬練習ができる問題集やWebサイトは豊富に出回っています。
中でも、実際の問題形式に慣れるならやはり「公式問題集」がおすすめです。
公式が出している問題集なので、信頼性が高く本番を想定した模擬練習には最適です。
一方で、公式問題集には詳細な解説や日本語での説明が無く、ある程度の英語力がある人でないと扱いにくいというデメリットもあります。
自身のレベルや目的に合わせた学習ツールを選択することで、IELTSの試験対策を効率的に進めていきましょう。
この記事では、過去問に変わる選択肢として、
- IELTS問題集(公式問題集・公認問題集・非公式問題集)
- Webサイト(無料サイト・有料サイト)
についてそれぞれ解説していきます!
IELTSの試験対策におすすめの問題集5選
ここからは、IELTSの試験対策におすすめの問題集について、公式問題集・公認問題集・非公式問題集に分けて紹介します。
IELTS公式問題集
「ケンブリッジ公式問題集」(中級者〜上級者向け)
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ケンブリッジ公式問題集は、IELTSの試験問題を作っている団体から出ている唯一の公式の問題集です。4技能の模擬テストが4回分収録されています。
アカデミック版とジェネラル版があるため、自分が受験するモジュールに合わせた対策が可能です。
公式なので信頼性が高く、本番形式で自分の弱点を見つけたい人や、試験前の最終確認がしたい人におすすめです。
問題から解説まで全て英語で書かれているため、英語を読むことに抵抗のない上級者の人向けの問題集と言えます。
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IELTS公認問題集
「公式」とされているのはケンブリッジが出版している問題集だけですが、ケンブリッジ同様IELTSの運営団体である、ブリティッシュ・カウンシルとIDPが出版している「公認」問題集も本番の試験形式に合わせた効果的な対策が可能です。
ブリティッシュ・カウンシル公認問題集(初心者向け)
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ブリティッシュ・カウンシルが出版する問題集では、アカデミック・モジュール向けの対策ができます。
構成としてはIELTSの試験情報から問題対策、模擬試験の3部構成となっており、IELTSに関する知識がない人でも学習しやすい内容です。
問題から解説まで日本語で書かれているため、英語力に自信がない初心者の人にオススメの1冊です。
IDP公認問題集(初心者~中級者向け)
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IDPの公式問題集は、主にアカデミック・モジュールの対策に特化しています。
セクション別の問題対策と2回分の模擬試験から構成されており、1冊で試験対策を完結できます。
目標スコア別のライティングサンプルと、4ヶ国のアクセントで収録したリスニング問題など、セクションごとの対策が充実している点が魅力的です。
図解や分かりやすい日本語の解説で、初級者から中級者の人に分かりやすい1冊です。
IELTS非公式問題集
IELTSの非公式問題集では、公式問題集であまり触れられない勉強法や対策方法を含む、詳しい解説が魅力です。
対象とするレベルが幅広く、解説も充実しているため英語力に自信のない人でも使いやすいというメリットがあります。
一方で、実際の問題形式に準拠していない可能性があるため、非公式問題集だけを利用して対策を行うことはおすすめできません。
IELTS完全対策&トリプル模試(初心者向け)
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IELTS完全対策&トリプル模試には、セクションごとの詳しい対策と、3回分の模擬試験が含まれています。
解説が非常に豊富で、セクションごとに問題タイプ別の対策方法やよくある間違いまで詳しく解説してくれます。
充実した内容をもとに入念な試験対策が行えるため、初心者にもオススメの1冊です。
実践技能別問題集(中級者向け)
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苦手なセクションがある人は、旺文社の「実践技能別問題集」がおすすめです。
実践技能別問題集は、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの技能別に問題集が分かれており、自分の苦手な分野の対策をピンポイントで行えます。
セクション別に分かれているため、1つのセクションに対して深ぼった対策や解説がされており、1つのセクションを徹底的に伸ばしたい人にオススメです。
IELTSの試験対策におすすめのWebサイト5選
IELTSの試験対策には、Webサイトの利用も効果的です。
セクション別の対策や模擬試験形式の問題など、サイトごとに様々なコンテンツがあるため、自身のレベルや目的に合わせて適切なサイトを利用しましょう。
無料で使えるIELTS試験対策サイト
ほとんどのWebサイトでは、無料でIELTSの試験対策ができます。
ここからは、IELTSの試験対策に使える無料のWebサイトを紹介していきます。
■ブリティッシュ・カウンシル オンライン模試
IELTSの運営団体の1つである、ブリティッシュ・カウンシルでは、無料で模擬試験形式の問題を公開しています。
IELTSの問題形式の把握や時間配分の決定、本番前の確認などに利用しましょう。
解答用紙のダウンロードも可能で、本番さながらの試験対策ができることが魅力的です。
■Preparation for IELTS Exam
このサイトでは、モジュールやセクションごとに、膨大な数の問題演習ができます。
問題演習だけでなく、IELTSで目標スコアを獲得するためのヒントや、IELTSで頻出の単語など、幅広い知識について学習できる点が魅力的です。
アカデミックだけでなくジェネラルの対策や、勉強法や単語を含めた総合的な対策がしたい人に、Preparation for IELTS Examはオススメです。
■Free Online IELTS Test – IELTS Test Pro
IELTS Test Proでは、セクションや問題タイプ別の演習から模擬試験形式の演習まで、IELTSに必要な技能を体系的に学習できます。
文法や英単語も学習可能で、自分の目的や苦手分野に合わせて、適切な対策が可能です。
進捗状況の確認や、苦手な単語に絞った復習ができるなど、機能面でも充実しており、効率的に対策を進められます。
スマホアプリ版もリリースされているため、スキマ時間を活用しながら学習を進めていきたい人にもオススメです。
■There is no Magic!!
There is no Magic!! は、IELTS高得点取得者の体験談を多数掲載している無料の学習サイトです。
実際にスコア7.0以上を達成した受験者の学習法や試験対策の工夫が紹介されており、自分に合った勉強法を見つけやすいのが特徴です。
リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの各セクションごとに、効果的な学習の進め方やおすすめの教材が詳しく解説されているため、IELTS対策を始めたばかりの方から、さらなるスコアアップを目指す方まで、幅広いレベルの学習者に役立ちます。
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有料のIELTS試験対策サイト・サービス
IELTSの対策ができるWebサイトには、一部有料のサイトもあります。
ここでは、その中でも特にオススメのWebサイト・サービスを紹介します。
■ IELTS Speaking 7.0+
IELTS Speaking 7.0+の特徴は、本番に出題される可能性の高い問題で練習できる点です。
実際の試験で使用される問題プールを活用しながら、模範回答をブレインストーミングすることで、「練習では話せたのに、本番では良いアイデアが浮かばない」「想定外の質問に頭が真っ白になってしまう」といった事態を防ぐことができます。
さらに、講師による添削やフィードバックも受けられるため、弱点を的確に改善しながらスピーキング力を高めていけます。
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■ IELTS Writing 7.0+
IELTS Writing 7.0+ は、IELTSライティングで7.0以上を目指す方向けの有料対策講座。添削を受けるだけでなく、高得点を取るための戦略や効果的な文章構成の方法も学べるのが特徴です。
実際の試験で求められる論理的な展開や、評価基準を満たすためのポイントが詳しく解説されており、効率的にスコアアップを目指せます。
また、添削では文法や語彙の正確さだけでなく、論理性やアイデアの一貫性についてもフィードバックがもらえるため、試験本番でより説得力のある文章を書けるようになります。
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■IDP IELTSライティングアシスト
IELTSの運営団体の1つであるIDPでは、オンラインでライティング問題の演習・添削を行うサービスを提供しています。
1回の利用料は39AUD(=約3900円)で、実践的な問題演習と詳細なフィードバックが受けられます。
IELTSライティングアシストでは、コンピュータ版試験と同様の環境でライティングの演習ができるため、問題集よりも実践的な試験対策が可能です。
ライティングは自己採点が難しく、対策が難しい分野でもあります。
IELTSライティングアシストを利用する事で、プロの採点官による添削を受けられるため、自分の課題を明確に把握し、効率的に対策を進められます。
問題集やWebサイトを最大限に活用するための勉強法
ここまで、試験対策にオススメの問題集やWebサイトを紹介してきました。
ここからは、問題集やWebサイトを活用して、目標スコアを達成するために効果的な勉強法を次の3つの観点から紹介していきます。
- セクション別対策
- 効果的な復習方法
- 模試としての活用法
本記事を参考に効果的な勉強法を理解し、問題集やWebサイトを最大限活用していきましょう。
<セクション別>問題集を解くときのコツ
まずは、セクション別の効果的な対策について紹介します。
リスニング
リスニングの対策は、あらかじめ問題に目を通し、該当箇所を効率よくメモすることです。
IELTSのリスニングパートでは、音声が流れる前に問題文を確認する時間が与えられます。このときにしっかりと問題文に目を通し、自分が聞くべき箇所の見当をつけておくことが大切です。
また、問題文の情報量が多いため、メモをとる練習は必須です。最低限必要な内容を効率的に拾えるよう、自分なりのメモの取り方を練習しておきましょう。
リーディング
リーディングの対策としては、パッセージ全体の大枠をつかみつつ、必要な情報を拾い読みしていくことが大切です。
IELTSのリーディングパートは制限時間に対して文量が多く、丁寧に問題文を読んでいては制限時間に間に合いません。
まず、タイトルや見出し、問題文などに目を通し、全体の内容や読むべき箇所を予測しましょう。
その上で、スキミングやスキャニングを通して解答に必要な箇所を拾い読みしていく練習が重要です。
ライティング
ライティングの対策としては、第三者から添削を受け、弱点を1つずつ潰していくことが有効です。
ライティングは自分での対策が難しいため、必ずネイティブレベルの英語力を持った人に添削してもらいましょう。
その上で、自分が犯しやすいミスや、点数を落としやすい箇所を把握し、総合的なライティングスキルを高めていくことが重要です。
スピーキング
スピーキングの対策としては、実際に英語で話す練習を通して、語彙や表現を増やしていくことが有効です。
日本では英語を使う機会が乏しいため、スピーキングに苦手意識を持っている人は多くいます。英語を使う機会を増やすことで苦手意識がなくなり、流ちょうに話せるようになります。
スピーキングに関してはIELTSの試験対策に限定するよりも、オンライン英会話などを利用して実践的なスキルを身につける事が、スコアアップへの近道です。
効果的な復習方法
IELTSの復習方法として、ミスした問題の解説を理解するだけでなく、自分がミスした原因まで考えることが効果的です。
IELTSの試験は、出題範囲が膨大なため、ミスした問題を知識として理解するだけではスコアの向上に繋がりません。
自分がなぜ間違えたのかを論理的に分析することで、効果的にスコアアップが見込めます。
例えば、リスニングでミスした場合を考えましょう。
ミスした理由が「聞き取れなかった」もしくは「聞き取れたがメモをとれていなかった」のどちらかによって、取るべき対策は大きく異なります。
「聞き取れなかった」場合は、問題の先読みやスピードになれる対策が有効です。
一方、「メモをとれなかった」場合はメモの取り方を改善する必要があるでしょう。
このように、自分がミスをした原因まで遡って分析を行う事で、効率的にスコアアップが可能です。
模試としての活用法
問題集やWebサイトを模試として活用する場合は、「自分が苦手なセクションや問題形式を把握する」ために使いましょう。
IELTSは出題範囲が非常に広く、セクション内でも問題ごとに形式が大きく異なります。そこで、模試を活用して自分の苦手な箇所を把握する事が重要です。
自分が苦手な分野を把握し、そこに絞った試験対策を行う事で、効率的なスコアアップが見込めます。
よくある質問
Q.ケンブリッジ公式問題集はどこで買える?
IELTS公式問題集は、書店やAmazonなどのオンライン通販サイトで購入できますが、小規模な店舗では取り扱いがない場合もあります。
公式問題集は定期的に内容が更新され、新しいバージョンが登場します。2025年2月時点の最新版は「19」です。
「最新の問題で練習したい」という場合は、最新版の購入をおすすめします。
IELTSのテスト形式は大きく変わっていないため、古いバージョンでも十分に自己学習に活用できますが、最新版はより本番に近い問題が収録されているのが特徴です。
Q.問題集は何周するべき?
IELTSの問題集は最低2周以上、できれば3周程度解くことをおすすめします。
繰り返し解くことで、1周目で分からなかった問題の復習や、時間配分の見直しができ、スコアアップに繋がるからです。
IELTSでは知識の定着はもちろん、問題を解く上での戦略も重要になってくるため、本番形式の問題に触れ、その両方を高めて行くことが重要です。
最低でも2周、できれば3周以上解くことで効果的な試験対策を行いましょう。
Q. 使う問題集やサイトは1つで良い?
IELTSで高得点を狙う場合は、複数の教材を用いて苦手分野を補強することがおすすめです。
IELTSの公式(公認)問題集では、本番形式での実践的な問題演習ができますが、セクションごとの個別対策としては、非公式の問題集やサイトが有効です。
それぞれのツールの特徴と、自分が伸ばしたい部分を明確にした上で、目的に合わせて上手く教材を使い分けて行きましょう。
まとめ
本記事では、IELTSの試験対策にオススメのサイトと問題集、効果的な勉強法について解説しました!
IELTSの過去問は公表されていません。しかし、公式・非公式問題集やWebサイトを活用することで、効率的な試験対策が可能です。
セクションごとのポイントを理解し、自分の弱点に沿って効率的な勉強法をすることで、目標スコア獲得に近づきます。
本記事を参考に自分に合った試験対策法を見つけ、目標スコアを獲得してくださいね。
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