目次
IELTSリスニングの極意
秒速で1.0スコアアップする方法?
私は、英語学習で急激に実力がついたり、点数がグンと上がる魔法のような勉強法は存在しないと思っている。しかし、IELTSのリスニングに関しては、一つだけできるアドバイスがある。
単語は全部大文字(又は小文字)で書け
もちろん、大文字、小文字を区別して正確に使い分けられるのが一番良いが、英語学習者としてその感覚を養うのは困難である。
そして、大文字小文字の使い分けの間違いで、5問程度は平気でケアレスミスが発生する。
全て大文字(又は小文字)で書き、+5問正解すれば、簡単にスコアが1.0アップするのだ。※正解不正解とスコアの関係はこちら。
本質的な英語力が勝負!IELTSリスニング勉強法
もちろん、肝心の答えが聞き取れなければ、全て大文字で描いても意味はない。
ここでは、シンプルかつ英語力アップに直結する勉強法を紹介する。
- 問題を解く
- 音源を聞く
- スクリプトを読む
- ②/③を繰り返す
以上である。
4ステップ勉強法の詳細
①問題を解く
IELTSの公式問題集又はIELTS中国問題を利用して問題を解こう。
IELTSのリスニングは比較的短く、合計4セクション30分程度のリスニングで、転記時間10分をもらえる。
毎日2セクション、または過去問1回分を勉強するのはどうだろうか。
②音源を聞く
①でミスがあった問題を中心に音源を聞こう。
目標は90%以上の理解。勉強を始めたばかりの人は、全ての問題でミスがあり、英語が宇宙語の様に思えると思う。
軽く1〜2回聞いて③に進もう。
③スクリプトを読む
②で挫折してはいけない。聞いてわからなければ、スクリプトを読めばいいじゃない。
スクリプトを読んで、文章を100%理解しよう。そして、②に戻ろう。
④ ②/③を繰り返す
②、③を繰り返して行うことで、自分の聞き取れない部分/聞いて理解できない部分を洗い出そう。
そして、その苦手部分だけにフォーカスして音源を聞き倒そう。
1日ですべて理解できる様になる必要なんてない。次の日、来週、来月、時間を置いてまた聞いて、理解度を少しづつ深めよう。
わからなければスクリプトを確認して意味を理解しよう。そして、また音源を聞こう。完璧に理解したと思った音源も、継続的に聞くことをお勧めする。
IELTSリスニング対策3つのTIPS
スコアの自己採点
IELTSリスニングの目標点に対して、1パッセージあたり、何問間違えられるのかを把握しておくことが重要。
間違えて良い問題数を把握することにより、パート別に勉強をしていても、現時点の実力と、目標スコアまでの距離を把握しやすくなる。
スコアの決まり方については、こちらの記事を参考にして欲しい。
頻度は、短く、多く
机に座って1時間リスニングをするよりも、1回10~20分のリスク二ングを一日3~5回やったほうが効果がある。
イメージは、日本語から英語に切り替える瞬間をたくさん作る感じ。
トイレの中で、風呂の中で、ストレッチ中、食事中、電車の中、リスニングは隙間時間の強い味方である。
ワイヤレススピーカーのススメ
意思の弱いあなたにおすすめするのは防水ワイヤレススピーカー。
なにそれ高そう?いや時代は進歩した。
今は小型で持ち運び可能な防水かつ10時間以上連続再生可能なワイヤスピーカーが3000円以下で手に入る時代になったんだ。
さらにスコアアップ!解き方3つのコツ
本質的なリスニング力がついてくれば、あとはIELTSの問題に慣れていくことが重要。
ここでは、問題に取り組むにあたり意識したい3つのことを紹介する。
- 凡ミスを減らす
- 質問を分析する
- 答えを予測する
凡ミスを減らす
記号選択系の問題でよくある間違いは、記号を書けと指示されているのに、番号を書いてしまうこと。しっかり問題文を読むようにしよう。
他の凡ミスとして、大文字、小文字がはっきりしていないだとか、名前なのに全部小文字などのスペリングミスが挙げることができる。
上述した通り、IELTSのリスニングテストでは、すべての回答、すべての文字を、大文字書くことが許されているため、全部大文字作戦は効果的。
また、文字制限付きで答えるショートアンサーと言われる問題がある、これは空欄補充問題に応用される。
You may not use [MORE THAN TWO WORDS and/ or A NUMBER]
もしこれが問題文内にあるとしたら、この制限の中で3文字以上または2つ以上の数を記入した場合は、正解だとしても即失点となる非常にシンプルなルールであるため、文字数制限を気にかけて、問題を解くようにしよう。
質問を分析する
IELTSでは、全セクションで音声が再生される前に、問題を読む時間が30秒から40秒与えられる。
この30―40秒を全力で、次の問題に目を通す時間として活用し、何を問われているのかを理解しよう。
以下の点が、目を通すべき重要なポイントだ。
- どのタイプの質問か(正誤問題か記述問題かなど)
- どう答えるか(記号問題か番号記入か単語記入かなど)
- キーワードは何か
素早くキーワードに下線を引くなど目立たせることで、聞かなくてはいけない最重要な単語は何かが判別され、耳もその単語をキャッチしやすくなる。
また、もし音声がどの問いについて話しているのか、分からなくなってしまった時の目印になってくれる。
例えば以下のような場合、下線部がキーワードになっていて、この単語を意識する。
例(引用元)
After the exam, Marcus scheduled a meeting with________________.
この問題に対する音声の一節がこちら
Marcus: “I feel so disappointed about the test yesterday. I met regularly with a study group to help me prepare and I thought I was ready. But I’ve decided to make an appointment with a tutor since I got such a poor grade. I guess I need more help.”
このように、事前に下線を引いたキーワードが出てきた。何が答えになるか発見しやすいのではないだろうか?
答えを予測する
質問に目を通した時点で答えをある程度絞ることができ、聞かなくてはいけない情報を少なくする。
30−40秒で全問完璧に予測することは簡単ではないが、問題演習を繰り返すうちに慣れてくるはずだ。
例
After the exam, Marcus scheduled a meeting with _______.
ここではwithの後に空欄がくる。前置詞の後は名詞か人名がくるはずだ!と予測するのだ。After examとscheduled meeting から、勉強に関する人や勉強を手助けする人物と会うでは?という感じだ。
予測感次第では問題が非常に簡単になる。予測の大切さを頭に置いてテスト対策することで予測力が身につくはずだ。
TOEFLからIELTSに移行する方へ
IELTSのリスニング自体はTOEFLより簡単である。
講義よりも会話形式が多く、アカデミックな内容が少ないからだ。
しかし、問題形式はTOEFLよりややこしい。大文字や小文字の使い分けや、文章を読みながらリスニング、そして単純な選択式ではなく、多くの形式で問題が出題される。
過去問を10-20セットぐらい解き、問題形式に慣れるための、問題演習をする必要がある。