IELTSを取ろうと決めたのは、留学前一年を丁度きった大学二年生の頃。
TOEFL iBTに挑戦し続けていたものの、交換留学要項にある最低点数である80点になかなか到達することができなかった。
何度も受験したが、TOEFL77点がその時の最高点数。初めてTOEFLを受験した大学一年生の時は28点だったので、それでも大きな進歩であったが、80の壁を乗り越えることがどうしてもできなかった。
そんな時に、IELTSの存在を知り、IELTSであれば6.0から留学の可能性があることを知った。どうしても留学することを諦められなかったため、藁をも掴む思いでIELTSを受験することを決心した。
結論からいうと、私にはIELTSとの相性の方が良く、結果的には留学要項を満たし無事イギリスに留学することができた。この記事では、私が行ったIELTSの勉強法を共有したい。
高校までは英語に全く興味がなかったが、6週間の短期留学をきっかけに、英語の勉強や海外で暮らすことに興味を持つ。IELTSの点数を2年で6.0から7.5に上げることを達成。イギリスでの交換留学および大学院留学を経て、現在海外クライアントを多く持つマーケティング関係会社に勤務。
目次
Why IELTS?
私にとってIELTSの方が点数を取りやすかった理由が2つある。
まず、IELTSのスピーキングセクションでは実物の人間と話せるということだ。どうしてもTOEFL iBTの機械に向かって話すスピーキング課題がうまくできず、点数が伸びなかった点を克服できた。
実際の人と話すことで、軽い挨拶などのウォーミングアップや世間話ができ、態度や身振り手振りなども見てもらえるので自然と点数が上がった。
また、全体の時間がTOEFLよりは短く、集中力が持つこともポイントだと思う。全体的に問題も、語彙が少なくても消去法で解けるような問題も多く、個人的にはどのセクションもIELTSの方が、点数が取りやすいと感じる。
以上の点において、TOEFLでなかなか点数が伸びない人にIELTSは、個人的にはおすすめである。詳しくTOEFLとIELTSの違いが知りたい人は、このサイトの他の記事を参照してほしい。
普段からできるIELTS対策
興味のあるトピックで楽しく継続的に
ここからは、私が実際に行った勉強法について紹介したい。まず、勉強の仕方のポイントやスタンスなのだが、自分は性格的に飽きやすいので、飽きずに楽しく勉強できる方法を考えた。
もちろん、IELTSではアカデミックなトピックが出題されるため、英語の新聞などを読んで時事問題に使用される単語などを勉強することは大切である。
英語のThe GuardianやBBC などのニュースアプリをダウンロードして、暇な時間に電車の中で読むのもいいだろう。
しかし、個人的には自分が単純に興味のあるトピックから単語などを増やしていくことをお勧めする。
BBC 6 minutes English
私は、割と親しみやすいトピックを取り扱っており、短時間で効率よく単語やフレーズが勉強できるBBC English 6 minutes Englishを日頃から使用していた。
このプログラムの良いところは、スクリプトがダウンロードできるので、喋りを聞きながら音読の練習をすることができるのだ。
何度も音読の練習をすることで、アクセントやイントネーションの感覚がつかめ、口の筋肉が慣れるので、普段も英語が話しやすくなる。
スピーカーの話を真似しながら、ひたすらついていく練習をすると、フレーズなどにも自然と慣れてくる。
また、トピックもいろいろあるため、自分の興味のあるものを選ぶと良いだろう。最後に、文章中に出てきた10フレーズを復習するところがあるので、そのフレーズは何度も読み書きして暗記をしよう。
それぞれのトピックの流れで単語やフレーズが出てくるので、どのようなタイミングにおいて使うフレーズなのかがわかることも良い点である。
そのため、間違ったタイミングでそのフレーズや単語を使ってしまうことがないこともポイントだ。
YouTuber
他には、自分の興味のあるトピックを配信している英語圏のYouTuberのビデオを暇な時間に見ていた。
ビデオをみている中でわからない単語やよく出てくる単語はそのままグーグルで調べた。実際に英語のスピーカーが使うフレーズや、雰囲気や話し方を真似することが、IELTSのスピーキングセクションで役に立つ。
娯楽として見るついでに、英語が勉強できてしまうので一石二鳥である。
その他
あとは、日頃から自分が英語に関わる時間をなるべく増やすことも大事だ。
例えば、スマホの設定を日本語から英語に変えるだけでも、一日に英語に触れる時間が増えるし新しい単語を学ぶこともできる。何より英語の表現になれることができる。
IELTSテストのための勉強法
ここからは、IELTSで点を取るために私がした対策を紹介したい。まず、IELTSの勉強として大切なのは、絶対的な単語量を増やすことと過去問をひたすら解いて慣れることだ。
単語がわからないと、ReadingやListeningのセクションで苦戦することになる。
いくつ単語を知っているかが、ReadingとListeningの結果の明暗を分けることになるため、常に新しい単語をインプットすることが大事だ。
おすすめ単語帳
単語を覚えるために私が使った本は、実はTOEFLの対策本だ。この本は、赤いシートを使って隠したりでき、例文が出ているので、使い方がわかりやすくとても参考になる。
この本の単語をカバーすれば、日常で出てくるような単語は大体カバーできるので良いと思う。
単語は文脈で覚える
もちろんIELTS専用の単語帳を使用してもいいと思う。単語帳を選ぶときのポイントは、例文が出ているものを選ぶことだ。
例文が出ていることにより、間違った文脈で使用してしまったりすることが防げたり、そのまま例文を応用して実際の場面で使用できたりする。
例文が載っていない単語帳を使用する場合は、Googleなどを利用して、例文をネット検索すると良いだろう。
単語は、文脈がわからずに何度も書いたりして覚えようとしても、普段の生活の中で使えるようになることは絶対にない。
生活の中の適切な場面で、頭で使える単語を思い出したり、苦手な単語は夜単語のところだけ空欄にした例文を紙に書いて、それを朝自分でテストしたりするなど、自分で工夫した覚え方を考えてみると良い。
私は英語の勉強中に、類語辞典を使用して何度も全然違う文脈で使用し、恥ずかしい思いをしたことがある。
そのため、例文が出ていることにより、ちゃんとした文脈を理解することはとても大切であると思う。
過去問演習
また、絶対的な単語量を増やす勉強をしつつ、並行して過去問を何度も解くことが点数をあげるための近道である。
絶対に、Cambridge University Pressから出ている、オーディオ付きの公式本を使用することをオススメしたい。
過去の問題が出ている上に、回答用紙もついているので、本番同様の練習が何度もできるようになっている。
はじめから最後まで、何度も解いて流れに慣れていくことが重要だ。回答用紙をコピーして使用し、時間を測って、本番同様の環境で問題を解くことに慣れるようにしよう。
間違えたところは、理由を分析し、次は同じような問題で間違えないようにしよう。
WritingやSpeakingは、解答として載っている答えを丸覚えするぐらいの勢いで復習すると、似たような形式の問題が出たときに自信を持って回答できる。
特に、Writingで出題されるグラフを説明する問題などのフレーズは鉄板なので、何度も書いて丸覚えし、応用できるようにすると良い。
つなぎのフレーズや単語なども、どの問題でも応用できるので、言い回しを暗記すると良いだろう。
問題集は、オーディオのついているものとついていないものがあるが、ついているものを購入することをお勧めする。
イギリス英語は、人によってはわかりづらいと感じる人もいるので、事前にアクセントに慣れておくことも重要なポイントの一つである。
まとめ
- IELTSの点数をあげるには、問題やそもそも英語になれることが大切
- 普段の生活でできる限り英語に触れることから始める
- 過去問を解くだけではなく、次に同じ問題を解いたら絶対満点が取れるという自信がつくまで何度も見直しと復習を行うことをオススメ