IELTSの試験時間や当日の流れを理解することで、目標スコア獲得に繋がります。
「IELTSの試験時間は?」
「テスト当日の流れが知りたい!」
「時間配分のコツは?」
本記事では、このような悩みを抱える方向けに、IELTSの試験時間と当日のスケジュール、時間配分のコツを紹介していきます!
本記事を参考にIELTSに対して理解を深め、目標スコア獲得のために練習を進めて行ってくださいね。
目次
IELTSの試験時間は?試験の概要も解説
IELTSの試験時間や試験の概要を知ることで、試験の対策がしやすくなります。
ここではIELTSの試験時間と2つのモジュール・受験形式について解説していきます!
IELTSの試験時間は?
IELTSの各セクションの試験時間は以下のとおりです。
セクション | 試験時間 |
---|---|
リスニング | 30分 |
リーディング | 60分 |
ライティング | 60分 |
スピーキング | 11~14分 |
試験時間はリスニング、リーディング、ライティング合わせて2時間45分ほどです。各試験の間に休憩は設けられていません。
スピーキングテストは、同日もしくは前後数日以内に実施されます。
筆記試験とスピーキングテストを同日に受験する場合、受付や待ち時間なども含めて丸1日試験を行うことになるので、試験日に他の予定をかぶせないようにしましょう。
IELTSの2つのモジュール(アカデミック・ジェネラル)
IELTSにはアカデミック・モジュール(以下アカデミック)とジェネラル・トレーニング・モジュール(以下ジェネラル)があります。
それぞれ出題傾向や使える場面が異なるため、自分の目的に応じて受験・対策を行いましょう。
具体的には、アカデミックは留学や海外大学進学に利用でき、ジェネラルは海外移住や永住権申請に利用できます。
そのため、アカデミックでは学術的問題が多く、ジェネラルでは日常生活や職場でのやりとりを想定した問題が多く出題されます。
アカデミックとジェネラルどちらも試験時間や受験方法などの概要は同じですが、使える場面と出題傾向が異なるため、自分の目的に応じて受験しましょう。
IELTSの2つの受験形式(コンピュータ試験・ペーパー試験)
IELTSにはコンピュータ試験(CDI)とペーパー試験の2種類の受験形式があります。
コンピュータ試験はパソコンを使って入力していく試験で、ペーパー試験は紙と鉛筆を用いた一般的な筆記試験です。
それぞれのメリットは以下のとおりです。
コンピュータ試験のメリット | ペーパー試験のメリット |
・ペーパー試験に比べて試験結果の開示が早い ・リスニングテストでは専用のヘッドフォンで集中できる ・ライティングでの入力・修正が容易で文字数カウントが不要 | ・紙と鉛筆を用いたなじみ深い試験形式 ・問題用紙にメモや書き込みが可能 |
どちらで受験した場合でも、試験内容や採点方法、受験料は同じです。
タイピングの早さや両者のメリットなどを考慮して、自分に合った形式で受験しましょう。
IELTS試験当日のタイムスケジュール・流れ
IELTSテスト当日の流れを把握しておくことで、試験のイメージが明確になり、焦りやトラブルで失敗しづらくなります。
テスト当日の流れを頭に入れて、自信を持って本番を迎えましょう!
試験当日のスケジュールと準備
STEP①持ち物を確認
必須の持ち物としてパスポートがあります。パスポートを忘れてしまった場合、受験できないので注意しましょう。
また、筆記試験は3時間の長丁場となるため、飲み水も用意しておきましょう。水は無色透明でラベルのない容器に入ったもののみ持ち込み可能です。
英検協会で申し込んだ場合のみ、パスポートのカラーコピーと筆記用具が必要です。当日に焦ることがないように前もって準備しておきましょう。
STEP②集合場所に到着
到着後、荷物の預け入れや本人確認が必要となるため、試験開始30分前には試験会場に到着しておきましょう。
試験開始5分前に終了する受付に間に合わなかった場合、受験することが出来ません。
交通機関の遅延や渋滞などのトラブルに巻き込まれる可能性もあるため、30分前には到着できるように余裕を持ったスケジュールを組んでおきましょう。
STEP③荷物を預ける
パスポート、水、筆記用具(英検協会のみ)を除く全ての荷物を預けます。
遠方からの場合はスーツケースなど大型の荷物も預かってもらえます。
万が一、腕時計やスマートフォンなどを試験会場に持ち込んだ場合、失格となり試験結果が無効になる可能性があるため注意しましょう。
STEP④本人確認
本人確認ではパスポートの提示、指紋登録、写真撮影を行います。
ここで撮った写真は成績証明書に使用されます。
STEP⑤試験会場への入室
席に着いたら、ディスクラベルに記載の受験者情報に間違いがないことを確認しましょう。
加えて、腕時計やポケットの中にスマートフォンがないかも確認しておきましょう。
セクション別の受験の流れ
試験の流れは、コンピュータ試験とペーパー試験で異なります。
コンピュータ試験の場合
コンピュータ試験では、以下の順番で試験が進んでいきます。
- リスニング:30分(+回答を見直す時間2分)
- リーディング:60分
- ライティング:60分
コンピュータ試験では、リスニング試験開始前にヘッドフォンが支給され、音量調節の時間が設けられます。
また、3つの設問の間に休憩時間はなく、すべて連続して実施されます。
トイレや体調不良など以外で試験会場を出ることはできません。
ペーパー試験の場合
ペーパー試験の場合、以下の順番で試験が進められます。
- ライティング:60分
- リーディング:60分
- リスニング:30分(+回答を書き写す、見直す時間10分)
こちらも、3技能の間に休憩時間はなく、トイレや体調不良以外での途中退室は認められません。
コンピュータ試験と異なり、各試験の間に問題用紙・解答用紙の配布・回収時間が設けられているため、試験時間は若干長くなります。
スピーキングテストの受験について
スピーキングテストは、試験当日の午後に実施することが一般的ですが、前後数日間いずれかのタイミングで受験することもあります。
スピーキング試験の直前にもパスポートを提出する必要があるため注意しましょう。
パスポートの確認を終えると試験時間になるまで控え室で待機します。
受験番号が呼ばれたら試験会場に入室し、スピーキング試験を受験しましょう。
当日は、スピーキングテストを終えた人から流れ解散です。
「時間が足りない」を防いでスコアアップ!時間配分のコツと対策
IELTSで目標スコアを獲得するためには、時間配分が非常に重要です。
ここでは、リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングのセクションごとに時間配分のコツを紹介していきます!
リスニングの時間配分のポイント
リスニングテストは試験時間が30分+見直し時間が2分(ペーパー試験の場合は10分)で、4つのセクションと40の問題で構成されています。
セクション | 時間(目安) | 話し手 | 内容 |
1 | 6~8分 | 2人 | 日常生活に関する内容(会話) |
2 | 6~8分 | 1人 | 日常生活に関する内容(説明やアナウンス) |
3 | 6~8分 | 2~4人 | 学術的な会話(教授と学生の議論や学生間の話し合い) |
4 | 6~8分 | 1人 | 大学の講義や講演、スピーチなどのモノローグ |
リスニングでは各問題に入る前に説明の時間があるため、その時間に問題を先読みしておくことが重要です。
音声は1度しか流れないため、メモの取り方を練習しておくことで多くの情報を拾えるようになります。
最後に回答を見直す時間が設けられているため、分からない問題があっても固執しすぎず、流れている音声に集中しましょう。
リーディングで時間を節約する方法
リーディングの試験時間は60分で、3つのパッセージと40の問題で構成されています。
アカデミックの場合、パッセージ1が最も易しい傾向があります。しかし、パッセージ2と3の難易度は同程度のことが多いため、パッセージ1になるべく時間をかけず、パッセージ2・パッセージ3に時間を使いましょう。
ジェネラルの場合、後半に行くほど問題文が長く、難度が上がるためパッセージ1に15分、パッセージ2に20分、パッセージ3に25分のように時間配分することが理想的です。
アカデミック | ジェネラル | ||
大問1 | 語数 | 900~1000語程度の長いパッセージ | 300〜500語程度の短いパッセージが2つ |
内容 | 仕事に関する内容 | 日常生活に関する内容 | |
大問2 | 語数 | 900~1000語程度の長いパッセージ | 300〜500語程度の短いパッセージが2つ |
内容 | 仕事に関する内容 | 仕事に関する内容 | |
大問3 | 語数 | 900~1000語程度の長いパッセージ | 900〜1,000語程度の長いパッセージ |
内容 | 仕事に関する内容 | 仕事に関する内容 |
リーディングは時間に対して分量が多いため、必ず問題を先読みし、問われている箇所を拾い読みしていきましょう。
その他の対策としては、分からない問題は潔く飛ばして次の問題に進んだり、スキャニングやスキミングスキルをつける練習をしたりするなどが効果的です。
ライティングで高得点を取るための時間管理
ライティングの試験時間は60分で、2つの設問があります。
Task1ではグラフや図表について150字で説明する問題が、Task2では与えられた問題に対して賛成か反対か論理的に説明する問題が出題されます。
語数 | 内容 | |
Task1 | 150語 | 棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフ、表、地図、図、プロセスについて説明する |
Task2 | 250語 | 与えられた問題に対して、議論に賛成か反対か、利点と欠点について、解決策を提示するなど |
どちらから取り組んでも問題ありませんが、Task2は文字数が多く配点も高いため、Task1に20分、Task2に40分の時間配分が理想的です。
時間を節約するために、1行に書く単語数を決め文字数を数える手間を省く、日頃から社会やテクノロジー分野のトピックについて自分の考えをまとめておくなどの対策が効果的です。
スピーキング練習での時間配分
スピーキングテストの試験時間は11~14分で、3つのパートに分けて出題されます。
パート1は日常的なトピックに関する質疑応答、パート2は定められたトピックに関するスピーチ、パート3はパート2に関連した質疑応答が出題されます。
各パートの理想的な回答時間として、パート1は1問につき10~20秒、パート2のスピーチは1分40秒~2分程度、パート3は1問につき30秒~40秒程度が目安です。
回答時間 | 問題数 | 形式 | |
パート1 | 1問につき10~20秒 | 3つのトピック 12の質問 | インタビュー形式 |
パート2 | 1分40秒~2分 | 1つのトピック | カードを引き、そのテーマに関するスピーチ |
パート3 | 1問につき30~40秒 | パート2のトピックに関して4~6の質問 | ディスカッション形式 |
各パートの練習として、パート1は聞かれた質問に対して結論ベースでテンポ良く答えることを意識してください。
一方でパート3に関しては、結論だけでなく、それを補強する論理的な説明も加えることを意識しましょう。
パート2に関しては、最初から長いスピーチをする事は難しいので、短い秒数から徐々に時間を伸ばしていけるよう練習しましょう。
IELTS試験のよくある質問に回答!
初めてのIELTS試験では、分からない事や不安な点が多くあるでしょう。
ここでは、IELTS試験に関して、よくある質問とその回答をまとめています。
当日の持ち物は?
IELTS試験に必要な持ち物は以下の通りです。
- パスポート
申込時に使用したパスポートの原本を忘れた場合、受験不可となるため必ず持って行きましょう。
- 水
飲み物は、透明でラベルのない容器に入った水のみ持ち込み可能です。試験時間は3時間近くあるため、脱水にならないように水分は持って行きましょう。
- (英検協会のみ)パスポートカラーコピー、筆記用具
英検協会を通して申し込みをした場合はパスポートのカラーコピーと筆記用具(鉛筆と消しゴム)が必要です。
上記以外の持ち物は、当日試験会場に持ち込めません。
万が一腕時計やスマートフォンなどを持ち込んだ事が発覚した場合、不正行為と見なされることがあるため、必ずロッカーに預けましょう。
当日の集合時間は?
受験者集合・受付開始時間に合わせて、試験開始30分前に集合するのがおすすめです。
受付にて、荷物の預け入れと本人確認をする必要があるため、余裕を持って集合しましょう。
ただし、受付開始時間前に来ても建物内に入れないケースがあるため、早めに集合しすぎる事がないように気をつけましょう。
試験に遅刻するとどうなる?
受付時間に遅刻した場合は、試験を受験することができません。
試験開始時間5分前に受付が終了するため、それ以降に到着した場合は受験不可です。
交通機関の遅延や渋滞など不測の事態に備えて、余裕を持ったスケジュールを組むようにしましょう。
試験結果はいつ出る?
IELTSの結果が出るタイミングは受験形式によって異なります。
コンピュータ試験の場合は試験日から3~5営業日後、ペーパー試験の場合は試験日から13日後にマイページにて閲覧可能です。
正式な結果として使用できる成績証明書は、上記日程からさらに1~3日後に自宅に配送されます。
早急に成績証明書が欲しい場合は、速達(要別料金)での配送も可能です。
スコアの確認方法は?
スコアはオンラインまたは書面にて確認できます。
コンピュータ試験の場合は3~5日後に、ペーパー試験の場合は13日後にマイページなどの各Webサイト上で確認できます。
また、上記日程から1~3日後に郵送される成績証明書でも確認可能です。
スコアの有効期限は?
スコアの有効期限は筆記テスト実施日より2年間有効です。
2年以上経過した成績証明書は、有効な証明として受理されないため注意しましょう。
もし2年経過後に成績が必要となった場合は、再受験が必要です。
まとめ
本記事では、IELTSの試験時間とテスト当日の流れ、セクションごとの時間配分のコツについて解説しました!
IELTSの試験時間はリスニング、リーディング、ライティング合わせて2時間45分程度で、スピーキングは11~14分程度です。
テスト当日には荷物の預け入れや本人確認をする必要があるため、試験開始30分前には集合するようにしましょう。
IELTSで目標スコアを取るにはセクションごとの特徴と理想的な時間配分を理解し、練習を重ねていくことが重要です。
本記事を参考にIELTS試験対策を進め、自信を持って試験に臨めるようにしていきましょう。