こんにちは。SIM(シム)です。私には高校生の頃に「絶対に留学するぞ」と決意をし、大学の2年時にオーストラリアの大学へ長期交換留学に行きました。
留学すると決めたものの、まず初めに立ちはだかった壁は英語力の壁でした。IELTSでどうしても欲しい点数をとる事ができず、非常に苦しい思いをしたことを覚えています。
今ほど参考書や情報がない時代でしたので、対策が難しかったこともありますが、やはりIELTS6の壁は大きかったと感じます。
この記事を読んでいる方に同じ思いをしてほしくないと思い、今回は留学に最低限必要な点数(IELTS6.0以上)をなんとしても取得するためのポイントと勉強法をご紹介したいと思います。
著者について:SIM(シム)
過去に二度の長期留学(オーストラリア・イギリス)をしました。留学前にTOEIC 900、IELTS 7.0取得。趣味は旅で去年はヨーロッパ周遊をし、今年はアジアを中心に回るのが目標です。
IELTS(アイエルツ)について
留学に最低限必要な英語力
語学留学を除き正規留学や交換留学などでは「英語を勉強する」のではなく「英語で勉強する」ことが目的となりますので、留学する時点で現地の授業についていけるだけの英語力が必要となります。
そのIELTSスコアの目安としてOverall 6.0が挙げられます。
IELTSの評価方法を簡単に説明すると、Reading、Writing、Listeining、Speakingの4セクションがあり、R(6.0)、W(5.5)、L(6.5)、S(6.0)といったように各セクション9点満点を0.5ポイント刻みで評価します。
また、各セクションのBand Scoreの平均値が総合得点(Overall)となり、この場合6.0が総合得点となります。
各セクションごとの最低ラインを設けている教育機関もあります。例えば、R(5)、W(6)、L(7)、S(6)の総合得点6.0の場合、Readingに最低ライン5.5を設けている大学には留学する事ができません。
総合得点で高得点を狙いたい場合には一つだけ突出した得点を取る事は有効ですが、今回のような最低限のポイントを取りたい場合は平均的に良い英語力が必要になります。
アイエルツ6.0のレベル
TOEFL iBT | IELTS | TOEIC | CEFR |
46–59 | 5.5 | -700 | B2 |
60–78 | 6 | 700-800 | |
79–93 | 6.5 | 800-950 |
(参考: TOEFL iBT® and IELTS® Academic Module Scores)
次に、IELTS6.0の難易度はどれぐらいなのか、他の試験と比較しながら見ていきましょう。
上記の表の通り、一般的にはIELTS6.0はTOEFL60~78、英検準一級、TOEIC700~800程、CEFR B2に相当すると言われています。
これらの数値を見ると難易度がやや高い事がわかります。しかし、この点数帯であればしっかりした対策を取ることで十分に取得可能でもあります。
IELTS6.0は全体で60%ほどの点数を取れば取得できると言われていますので、言い換えれば40%も間違って構わないということになります。
取れる問題を確実に取ることで留学の道は開らかれるのです。
» IELTSバンドスコア徹底解説 〜英語力レベルと留学への道〜
IELTSのスコア平均
IELTSのスコアデータから日本人の平均点を見てみましょう。
こちらは留学で使われるIELTS Academicの国別平均点ですが、右から三番目のJapaneseを見るとOA5.8(L5.9 R6.1 W5.4 S5.6)であることがわかります。
つまり、アイエルツ6は概ね日本人の平均に入れば取れるレベルになります。
IELTSリーディング対策
それでは実際にポイントと勉強法をみていきましょう。まずはリーディングセクションからです。リーディングは3パッセージに分かれており、それぞれの目標正答率は以下のようになります。
- パッセージ1:8問/13問
- パッセージ2:8問/13問
- パッセージ3:8問/14問
1パッセージにつき13問あり、そのうち8問正答すれば良いので、半分より少し多く正当すればいいことになります。
ですので、あまり苦手意識を持たずに臨めば難しい点数ではありません。Readingセクションでは以下の問題パターンがあります。
- TRUE/FALSE/NOT GIVEN(YES/NO/NOT GIVEN)
- 穴埋め問題
- 4択問題
- タイトルをつける問題
- 文章を段落にマッチさせる問題
- 不完全な文章を完成させる問題
- etc…
一般的に穴埋め問題が一番得点しやすいので落としてはいけない問題になります。反対に、TRUE/FALSE問題はNOT GIVENも含まれ一気に難易度が上がりますので、落としても構わない問題です。
スキミングができるようになる
Readingにおいて一番問題となるのが時間制限です。全部で40問しかなく、1問の比重が他の試験と比べて大きくなりますので最後まで読めるようにしなくてはなりません。
そこで速読方法のスキミングとスキャニングと呼ばれる技術ができるようになるといいでしょう。
スキミングとは文章の要点をすくい取って全体の大意を理解するための技術です。
Readingでは上記のように4択問題など文章の中に確実に答えがある問題があります。そういった問題を即座に答えられるようにスキミングを鍛えるようにしましょう。
ではどのようにスキミング能力を上げていけば良いのでしょうか。それは多読にあります。文章を読むのが遅い理由として、これまで読んできた文章の数が少ない事が挙げられます。
英語の表現や論理展開に慣れていないければこの後どのような文章が続くのか感覚的に予想する事ができなくなり、まさに読んでいるその文章だけを追うことで精一杯になってしまいます。
まずは質より量を重視し、どんどん読んでいくことで自然と文章の大意が掴めるようになります。
もう一つの理由として英語を一旦日本語に変換して読んでいることも挙げられます。例えば「library」という単語を見て日本語に直さずに図書館のイメージが直感的に想像できると思います。
まさにそのイメージとして思い浮かんでくる事が速読において重要で、英語を英語として理解していることになります。
これは「library」という単語の意味が簡単だからというわけではなく、その単語に見慣れているからです。
大体の単語はこのように見慣れることでイメージとして浮かんでくるようになりますので、速読の目標としては、文章を読み進めていくと同時にそのイメージが動画のように動くくらいになれば良いでしょう。
スキミングだけでは文章の「大意」しか汲み取ることはできませんので理解度は下がりますが、上記で触れたようにIELTS6は60%の正答率でいいので、一文一文愚直に読んでいくより効果的な方法と言えます。
スキャニングができるようになる
スキャニングとは文章の中から必要な情報を抜き取る技術のことを言います。
例えば、新しく買ったカメラの電源がつかない時に説明書を初めから読んでいく人はいないと思います。
おそらく、電源に関する説明書き、あるいは良くある質問のページを開き、該当する症状を探していくでしょう。
このように私たちは普段からスキャニングをしています。IELTSにおけるスキャニングは問題文を先に読み、本文の中から情報を探す際に使われます。
例えば、「Who is Mr.Brown?」という問題文があった時にMr.Brownに関することを探すといった具合です。
こちらのスキャニング能力も多読によって対策する事ができます。まずは問題文を読み、必要な事項だけを抜き取る訓練をしましょう。
語彙力アップ
多読、スキミング・スキャニングに当たりまず最初にぶつかる問題はそもそも語彙力が少ないという問題です。いくら早く読もうと思ってもそもそもの語彙力が少なければまず読む事ができません。
単語をいくつ覚えれば合格できるのか決まった数字はありませんが、参考までにIELTS攻略は一般的には6,000語~12,000語ほどが必要とされています。
かなり幅広い数ですが、今回は最低限という事を目標に、6000語を目安として考えていきたいと思います。
単語帳であれば重複も考慮すると2~3冊ほどマスターできれば達成できます。このうち大半は受験勉強などを通して既に勉強した事がある単語だと思いますので、実質新しく覚えるのは1冊程度です。
気合を入れて何冊も買う人が稀にいますが、実際には浅く広く覚えることよりも、多少少ない単語数でも完璧に覚える方が近道になります。新しい単語を覚える際にはいくつかのポイントがあります。
単語を見てイメージが浮かぶようになる
これは2-1で説明した通り、単語を見た時にイメージが日本語を介さずにパッと思い浮かぶレベルまで見慣れなければ速読は難しいです。
このレベルまで到達するには時間がかかり、一度日本語を介せば理解できる程度の単語は意外と多いと思います。
もう一度単語帳を開き、本当に直感的に単語の意味が理解できるのかどうか確認しましょう。
「理解できる単語」を増やす
「理解できる単語」とはつまり「使える単語」ではないという事です。ここでは実際に自分が書いたり話したりすることはできなくても見たり聞いたりして理解できる単語を意味します。
Readingにおいては実際に使えなくても理解できる単語力を増やしていく事が大事になりますので、自分が使わないだろうと思った単語でも知っておく必要があります。
毎日復習をする
人間は日々忘れてしまいます。単語も同じで日頃から慣れ親しんでいないとどんどん忘れていきます。単語を覚える際にはとにかく多くの量を高頻度で触れることが重要になります。
たまに1日100単語をずつ覚えていくという方法をとる人がいますが、計算上は10日後に1000単語覚えられることになりますが、実際にはもっと少ないです。
それは10日前覚えた単語を覚えているとは限らないからです。
お勧めする方法は毎日1000単語を10日間復習していく方法で、これは毎日同じ単語に触れることになりますので覚えられる量が増えます。
» 34日でIELTSリーディングを5.5から7.5に上げた勉強方法
» IELTSリーディング徹底対策:8.0以上を取る勉強法とコツ
IELTSリスニング対策
次にリスニングセクションです。アイエルツのリスニングは4セクションに分かれており、それぞれの目標正答率は以下のようになります。
- セクション1:8問/10問
- セクション2:5問/10問
- セクション3:5問/10問
- セクション4:6問/10問
リーディング同様、平均より少し上の点数を取れば良いので、苦手意識を持つ必要はありません。
セクション1と4は比較的難易度が低いので得点源としたいところです。一方でセクション2と3は難易度が上がります。
リスニングセクションでは以下のような問題パターンがあります。
- 穴埋め問題
- 地図問題
- 選択肢問題
- リスト問題
- etc
こちらも穴埋め問題が比較的簡単ですので、是非落とさないでおきたい問題です。
話の概要がイメージできるようになる
IELTS6を取得する上で大事になってくるのが、話の概要を理解できるようにすることです。1単語1単語全て理解できている必要はありません。
どこから話が始まり、どう帰結するのか、何が起こっていてこれから何をするのかを感じ取れるようになる事が1番の目的です。
これができることによってIELTSの問題の大半は攻略する事ができます。
簡単に説明しましたが、この能力を身につけるには一番時間がかかりますので、日頃から英語に接するようにしましょう。私がオススメする方法は自分の趣味に関連するYOUTUBEを英語で見る事です。
例えば、カメラが好きだったらカメラのレビューや撮り方のテクニックを発信している動画を毎日浴びるように見ます。この方法は以下の2つのポイントがあります。
- 自身の趣味がトピックであるため基礎知識がある
- 好きな事であるのでモチベーションが維持できる
初めは何を言っているかわからないと思いますが、そのうち話の大意を理解できるようになってきます。
基礎知識やモチベーションがある状態で勉強すると驚くほどリスニングの能力が上がりますので、是非試してみてください。
重要な単語が拾えるようになる
選択肢があるTOEFLと違いIELTSは選択肢がない穴埋め問題があります。
自分で聞いて必要な単語を埋めていくのですが、1単語1単語集中してるとどこが大事なのかわからなくなってしまいます。
そういったときは重要な単語とそうでない単語を聞き分ける能力が必要になります。例えば代表的な重要でない語で言うと前置詞や冠詞が挙げられます。
I met Michael in the train.
という文があった場合に一番大事となるのはMichaelかthe trainの部分ですので、それ以外のところは聞き流せるようにしましょう。
穴埋め問題は選択肢がないため、一見難しそうに見えますが、実は重要でない部分を聞き分けられるようにするだけで一気に難易度が下がります。
イギリスのアクセントに慣れる
IELTSはBRITISH COUNCILが主催する試験ですので、イギリス英語の問題も出題されます。日頃私たちが耳にする多くの英語はアメリカ英語です。アメリカ英語とイギリス英語は以下のような違いがあります。
- (米)center[セナー]
- (英)centre[センター]
- (米)can’t[キャント]
- (英)can’t[カーント]
- (米)schedule[スケジュール]
- (英)schedule[シェジュール]
イギリス英語はR(巻き舌)の発音がないなど、どちらかというとカタカナ英語に近いと言われていますので、少し慣れておくだけでだいぶ聴き慣れると思います。
また、アイエルツ6.0に関してはアメリカ英語とイギリス英語を完全に聞き分ける必要はありません。英語を聞いたときに「これはアメリカ英語だな」「これはイギリス英語だな」とわかる程度で構いません。
イギリス英語に慣れるためには、BBCのポッドキャスト「6 Minute English」や「The English We Speak」がおすすめです。
» 純ジャパがIELTSリスニングを5.5から7.5まで伸ばした勉強法
IELTSライティング対策
次にWritingセクションを見ていきましょう。Writingは2つのセクションに分かれており、
- セクション1:図やグラフを読み取る問題
- セクション2:社会問題に対して自身の意見を述べる問題
となっております。
セクション1は図やグラフなど客観的なものを読み取るタスクとなりますので、対策さえすれば比較的簡単です。
一方でタスク2はより一般的・概念的事が問われるので、ライティングそのものの力のみならず思考力が必要なタスクと言えます。
IELTSのライティングはこれまでのリーディングやリスニングと異なり、客観的な正答がありません。
試験も専門の採点者が採点基準に基づいて評価をしますので、自身ではどの程度点数が取れているのか知る事ができません。目安正答率はありませんが、以下の採点基準で評価されると公表されています。
- Task Achievement(タスク到達度)
- Coherency & Cohesion(一貫性)
- Lexical Resource(語彙力)–
- Grammatical Range & Accuracy(文法の幅)
つまり、「多様な語彙で、文法的に間違いがなく、一貫性がありながらタスクに答える」ことができていれば高得点になります。
表現の幅を増やす
Writing セクションにおいて重要なのは、いかに自分のボキャブラリーや表現の幅が広いかをアピールする事が大事になります。例えば自分の意見を言う場合も単に
I believe that~.
といういうように端的にいうのではなく、
While I agree with the idea that~ to a certain extent, I still believe that..
というように一方の意見に対する理解を示し、その上で自分の主張を広げるといったような構成(譲歩)にすると、表現の幅が広く見えるだけでなく自身の主張がさらに明確であるように見えます。
こういった文はある程度テンプレのように覚える事ができますので、できるだけ多くの長い文章を覚え、必要に応じて使えるようにしましょう。
表現の幅を増やす具体的な対策としては、筆写法がおすすめです。
必要な文字数に慣れる
IELTSのwritingセクションの一つの難関は必要な文字数です。
TAKS1・2はそれぞれ150字と250字が書く必要がありますので、それを下回ってしまうと減点の対象となってしまいます。
実際に鉛筆で文字を書いていくと、タイピングをするよりもはるかに時間がかかってしまう上、試験中に書いた文字数を自分で数える行為は非常に時間がもったいないです。
数えている時間を構成を考える時間に当てるのが理想ですので、日頃から自分が書いた文字が何文字あるのか見当をつけられるようにしましょう。
文字数が多い分には減点の対象にはなりませんので、練習の際はTASK1・2それぞれ200字と300字ほどを時間内に書くよう心がけましょう。
一貫性のある文章を書く
英語そのものを勉強していると忘れられてしまうのが論理という観点です。先述したように、writingの評価項目に「一貫性」が挙げられています。
いくら表現の幅が広く完璧な英語で論述したとしても、論理に一貫性がなければ減点の対象になってしまいます。
また、たまに変わった構成で文を描こうとする人がいますが、IELTS6を目指す際には不要な技術です。以下の王道の構成で書いていきましょう。
- INTRODUCTION(自身の主張)
- BODY1(主張を裏付ける根拠1)
- BODY2(主張を裏付ける根拠2)
- BODY3(主張を裏付ける根拠3)
- CONCLUSION(自身の正当性の再主張)
3つ目の理由は無理にあげる必要はありません。一貫性があれば根拠は2つでも十分です。
IELTSスピーキング対策
最後にSpeakingセクションを見ていきましょう。Speakingは2つのセクションに分かれており、
- セクション1:簡単な自己紹介や説明
- セクション2:社会問題に対して自身の意見を述べる問題
となっております。セクション1は自身の身の回りのことについて話すので比較的簡単です。
一方でタスク2はより一般的・概念的事が問われるので、自分の意見をはっきりと主張する必要があります。
アイエルツのスピーキングはライティング同様、客観的な正答がありません。
試験も専門の採点者が採点基準に基づいて評価をしますので、自身ではどの程度点数が取れているのか知る事ができません。
目安正答率はありませんが、以下の採点基準で評価されると公表されています。
つまり、「多様な語彙で、文法的に間違いがなく、一貫性がありながら流暢に答える」ことができていれば高得点になります。
発音矯正
昨今の英語の多様性を受け入れる風潮とともに、日本語英語も一つの英語として認められてきたため、うまく発音ができなくとも問題ないという認識が広まってきました。
しかしIELTSのテストでは発音が評価項目の一つとしてあるので、うまく発音しなければなりません。
代表的な発音ではイギリス英語とアメリカ英語があります。前者はカタカナ英語により近い部分があるため日本人にとって馴染みやすく、一方で後者はこれまでの教育の中で話されてきた聞き馴染みのある発音です。
IELTSの試験ではどちらの発音で話しても構いません。ただしアメリカ発音とイギリス英語が混在すると聞いている側は違和感を覚えますので、どちらかにしましょう。
発音矯正は習得に時間がかかり大変なようにも思えますが、発音を変えるだけで点数が上がるで非常にコスパの良い採点基準とも言えます。
日常的に発音を意識することで自然と発音できるようになりますので、短期間で習得しようとはせず長期的な目線で取り組みましょう。
発音を勉強する際は以下の順に勉強をすれば良いでしょう。
- 発音の種類と違いを把握する
- 発音記号を読めるようにする
- シャドーイングを繰り返す
» 【図解】英語の母音10個の発音のコツを徹底解説!【動画で学ぶ】
使える単語を増やす
使える単語とはここでは読んだり聞いたりして理解できる単語のみならず、さらに自分の口から出てくるようなアウトプットできる単語を指します。
例えば、「単語の意味はわかるけど、実際にどう使ったらいいかわからない」といった単語は使えない単語となります。
実際に自分の口で発音することによって、口から無意識のうちに英語が出てくる状態にします。そのためには英語を文章丸ごと覚えてしまうというのも一つの手です。初心者は瞬間英作文も効果的でしょう。
一見遠回りのように見えますが、覚えた英文の単語を少し入れ替えるだけで全く異なる英文を作る事ができる上、対応する単語を深く理解することもできますので非常にお勧めです。
IELTS6を取得する場合は特に複雑な構文など入れる必要はないので、ベーシックな英文をどんどん暗記していくことをオススメします。
フィラーを使って話してる風に
言葉に詰まったり、次に何を言おうかと考えながら話すときに使えるのがフィラーと呼ばれるもので、簡単にいうと間を埋めるボキャブラリーです。
日本語の「えーと」「それは」「なんていうか」「あの」のような、特に意味はなくとも無意識的に使ってしまう言葉です。
これらの言葉があると言葉を自然と話しているように見えますし、文と文を詰まっているように聞こえるので「話している風」に見えます。
英語のフィラーは代表的なものでは以下のようなものがあります。
- ‘well’(えーと)
- ‘you know’(うーん)
- ‘I mean’(というのも)
- ‘like’(みたいな)
- ‘let’s see’(そうですね)
IELTSの本番では緊張する上に英語を話すのでなかなか思い通りに言葉が出なくなると思います。沈黙を気まずく感じ、さらに精神的プレッシャーが大きくなるでしょう。
そんな時はフィラーを使って沈黙をかき消すように使ってみましょう。少しだけ流暢に見せる事ができます。
しかし多用は禁物です。フィラーばかり使っていると頭が悪く見えたり、実際に英語があまり話せないんだなという印象を与えかねないので、必要な時自然と出すようにしましょう。
制限時間以上話し続けられる
IELTSのスピーキングは全3パートあり、それぞれ数分話す時間が与えられます。
日本人の多くは長い間話し続ける事に慣れていないため、たった数分でさえ話すことを長く感じます。
しかし、英語でうまく表現できないもどかしさもあり、全て伝えきるには短すぎるというジレンマもあります。
IELTS6.0を取得するにはそこまで完璧な答えは必要ありません。
問題を理解して話しているという姿勢を見せる事が大事ですので、とにかく時間内にあまり沈黙がなくゆっくりと丁寧に話せば取得できる点数です。
そこでお勧めしたいのは3分間英語スピーチをすることです。日頃から3分間で話をまとめる練習をすれば自分の欠点が見えてくるはずです。例えば、
- 前置きが長い
- 話に一貫性がない
- 文法を気にしすぎて話せない
など自身の癖が見えてくるはずです。これらを克服すればIELTS speaking6.0の壁は突破できます。
おわりに
いかがだったでしょうか。今回は留学に必要な最低限の点数(IELTS6.0)を取得する方法を見てきました。
難易度が高そうに見えるIELTSですが、今回のポイントを抑えるだけで一気に留学に現実味が帯びてきます。
無理して高い点数をとることは意識せず、着実に点数を取ることを目標にすれば無理なく達成できますので、是非そのことを頭の片隅に入れておいてもらえれば幸いです。ありがとうございました。