自身(息子ですが)の経験から、アメリカの大学への入学プロセスで大切なことは、
- 高校での成績(GPA)
- SATやACTなどの共通標準テスト(Standardized Test)のスコア
- パーソナルエッセイ(Personal Essay)
ということがわかりました。
そして、この3つの中でも特に重要なものが、合否を左右するとまで言われているパーソナルエッセイ(Personal Essay)。
PS(Personal Statement)か、SP(Statement of Purpose)とも言います。
今回のこちらの記事では、アメリカの大学へ出願する全ての学生が提出を求められているパーソナルエッセイ(Personal Essay)作成について書いていきます。
エッセイに費やす時間が足りなかった筆者の息子がいろいろリサーチをし、助言を受けながら短時間でより完璧で納得のできるエッセイに仕上げるために学んだ、10のコツについてお話したいと思います。
この記事の筆者:Antieやや
タイ在住。語学力を生かし現地でボランティア活動を中心に毎日を過ごす。バンコクでインターナショナルスクールを卒業し、現在イギリスの大学で心理学とマーケティングを学ぶ息子あり。
目次
大学留学で必要な英語エッセイの基本
エッセイとは?
日本で小中高教育を受けた人にとって、エッセイはそこまで馴染みのないものかもしれません。そもそもエッセイとは何でしょうか?まとめてみると、主に二つの種類があります。
- 小論文のようなもの。特定なトピックに関して、ロジカルに自分の主張・論点を説明・証明する論文的なスタイル。
- 随想・随筆のようなもの。気楽な漫筆で、文学的なスタイル。
大学に出願するパーソナルエッセイ(Personal Essay、またはPS、SP)と言うのは、志望理由書に近いもので、フォーマットやスタイルは自由ですが、自分自身の「モチベーション」(なんでこの学校・専攻で学びたい、将来どんなことを実現させたい)と「適合性」(なんで自分がこの学校・専攻に適している)を伝えることが目的です。
理想的なPSはどんなものでしょうか?
まず内容は充実でストーリー性があり、同時にロジックも全体の構成(起承転結)もはっきりしていて、最後は言葉の表現力と正確さです。
良く言われるのは、いいPSには「PTID」という四つの特徴があります:
- Personal:個人の
- Thoughtful:知見・深みのある
- Interesting: 面白い
- Distinctive:個性的、特色のある
英語エッセイ書き方の基本
アメリカの中学生や高校生は学校で、何かしらの課題に基づいてリサーチし、レポートやエッセイを書くことが良くありますのでエッセイを書くには慣れています。
留学の出願用のPS・エッセイを考える前に、そもそも英語のエッセイにはどういう基本的な書き方があるのかを知っておいたほう良いですね。
それに関する解説はここで割愛しますので、下記の記事をご参考ください。
»参考:【完全版】アメリカで学ぶ英語エッセイの書き方ガイド(例文も!)
アメリカ大学留学、エッセイの書き方10のコツ
今回下記の10つのコツについて、海外大学に出願する際のエッセイは、具体的にどうすれば良いのか詳細を解説していきます。1〜5はエッセイを書く前段階、5〜10は実際にエッセイを書く際のポイントとなります。
- 大学の入学者受け入れの方針を理解する
- 個性的でユニークなポイントで印象づける方法を考える
- 周りにどんな良い影響を与えることができるか考える
- エッセイで何を伝えたいかゴールを定める
- 自分が選んだエッセイプロンプトをよく理解し答える
- より具体的な詳細を語る
- 使用する単語を選ぶ
- 大学レベルの文章にまとめ上げる
- 物語を書くようにエッセイを展開させる
- 必ず誰かに校正をしてもらう
セクション1 :エッセイのアイディアを練る
英語で書くエッセイに慣れている生徒、英語でエッセイを書く経験があまりない生徒、共にアメリカ大学への出願用のエッセイ作成はとても大変なプロセスだと思います。
英語のエッセイは論理的な構成で書くことが求められており、エッセイの内容が、イントロダクション(Introduction)で提示した内容にフォーカスしたものにする必要があります。
何を伝えるかのゴールを定めたら、常に自分の考えを念頭に置いておかないと、アイディアが矛盾していたり、サポートするのに内容が不十分だったりしてしまいます。
また、書きたいことがありすぎるとまとめるにも大変。
そこで息子が勧められた方法が、「ブレインストーミング(Brainstorming)」です。
彼は、スティッキーノート(付箋)に自分が書きたいと思うことをメモに書き留めてからとりあえず大きな紙に貼り付け、その後スティッキーノートを移動させたり、線で結んでみたりと、アイディアをまとめていきました。
これから説明させていただくことは、息子が実際にエッセイの構成をプランし、ゴールを定めるために 考慮したポイントです。エッセイのプランを立てる際の参考にしてみてください。
#1 大学の入学者受け入れの方針を理解する
アドミッションボード(Admission Board)は大学出願窓口です。
毎年、何万枚ものエッセイを読み合否を決めていく大学。何でもいいから書けばいいというわけではありません。
自分のエッセイがその中の1つとして埋もれてしまわないようにするは、まず大学側がどんな入学者を求めているのかを理解することが重要。
その上で自分の何をアピールしなくてはいけないのかを考え、アドミッションボード(Admission Board)を説得できるよう、エッセイで自分を表現する必要があります。
そのアドミッションボード(Admission Board)が求める3つの学生像とは:
- 学習意欲を保ち、自ら学ぶという姿勢を持ち続ける
- 周りの学生に好影響を与える
- 卒業後、大学に名誉と名声をもたらすことができる(これは大学により若干の価値観の差があるであり、息子はここでさらに、
- 入学後、目標を達成するために具体的に何をしたいか
- 成績不振などの理由でドロップアウトなどはしないか
- 大学、社会へ貢献できることは何か
- 卒業後の将来の夢とは
など様々な項目をより具体的に考え、スティッキーノートに書き留め、後に構成を組み立てる際に役立たせていました。
#2 個性的でユニークなポイントで印象づける方法を考える
アメリカという国は、多くの移民で成り立っており、人種も違えば宗教や背景となる文化も様々。
そしてダイバシティー(多様性)を求める大学側は、異文化に触れ多様性の理解を深める機会を与えてくれる留学生を歓迎しています。
アメリカ国内から出願するアメリカ人学生に比べ、違う文化の中で過ごしてきた留学生ということは、それだけでアピールすべきポイントでもあります。
そこで、タイで生まれ育った息子も、1つの個性として自分の生い立ちについてエッセイに書きました。
一方で、ただタイで生まれ育ったということを説明するだけでは、たくさんいる留学生の1人として埋もれてしまう可能性があります。日本人の自分がどうタイに関わってきたかなど、一歩踏み込んだ内容を加えていました。
また、そういった留学生としてのバックグランドだけではなく、今まで自分が経験してきたこと、それは、スポーツや音楽に関すること、また5ヶ国語が話せる、といったことでも十分。
エッセイを書き始める前に、今、同じようにエッセイを書き始めようとしている、他の何百人もの出願者と自分は何が違うだろうかということを考えてみてください。
#3 周りにどんな良い影響を与えることができるかを考える
教育者が目指しているゴールの1つに、個々の生徒が自分の価値基準を持ちながらも、その限界を知り矛盾や相反する考え方を受け入れ、新たな視野を広げるとチャンスを与えるということがあります。
そして大学のアドミッションボード(Admisson Board)もまた、出願した生徒がどのような学習経験を経てきたか、そしてその生徒がクラスに共存することでお互いを高め合う環境を作れるかどうかを、エッセイから見極めることとなります。
#2で述べた通り、様々なバックグランドを持つ留学生として、多様なアイディアや経験を活かしながら、
- 周りの学生と切磋琢磨し創発によって学習の幅が広がるというようなアピールはもちろん、
- 入学後はスポーツチームに属しリーダーシップを発揮できる、
- 生徒会(Student Government)を運営する
など、その他にも何かあるはず!
ゴールで伝えるべきものが何かじっくりと時間をかけて見つけましょう。
#4 エッセイで何を伝えたいかゴールを定める
さて、様々な自分に関する情報を集めたら、エッセイで何を伝えるか明確なゴールを定めましょう。
#1で説明させてもらった、アメリカの大学のアドミッションボード(Admission Board)が求める3つの学生像に加え、自分の個性や考え、いろいろな活動を通して見えてくる人物像などから、大学側は「この子はどういう子なのか」を判断します。
これを伝える手段がパーソナルエッセイ(Personal Essay)なので、入学審査官に何を伝えたいかをしっかりと熟考し、何を伝えたいか正しいゴールを定めることが重要。
ほとんどの学生は、自分が意欲的に課題や実習に取り組む姿勢を持ち、いかに高い志を持っているということを伝えることを最終ゴールとしています。
これはこれでもちろんいいことですが、これだけに重点を置いてしまうと、個性のない典型的なエッセイになってしまうかもしれません。
エッセイの話題は個人的な意味を持つものでなければなりません。
成績表やこれまで受講した科目のリスト、その他コモンアプリケーション(Common Application)に書かれていることからはわからない、あなた自身の何かを考えてみましょう。
成績以外でアドミッションボード(Admission Board)を引きつける生徒像とは:
- 自分の興味のある分野に関連した仕事、またはインターンシップを経験したか
- クラブや団体に所属しているか
- チームワークやリーダーシップを発揮し何か課題を達成したことがあるか
- ボランティアとして地域社会に何かを貢献したか
これらの項目もまた、自己アピールに繋がる考慮されべきポイントになると思うので、エッセイで何を伝えるか最終的なゴールを定める際の参考にしてみてください。
#5 自分が選んだエッセイプロンプトをよく理解し答える
この時点で、息子の用意した大きな紙は1つのエッセイでは書き収まらないほどの、たくさんのアイディアが書かれた黄色いスティッキーノートで埋め尽くされていました。
ここで彼はまず、最終的に自分を包括的に表すことができるアイディアを4つほどピックアップしました。
次に、コモンアプリケーション(Common Application)の中に表示されている7つほどのプロンプトの中から、どのプロンプトについて書くか選ぶ作業を開始。
その年のプロンプトは、毎年1月の半ば位に、コモンアプリケーション上で確認することができます。今年のプロンプトは去年のプロンプトと同じ内容ですが、変更される場合もあるので、早めに確認を済ませ準備を進めることをおすすめします。
以下は2019/2020年度のプロンプトです。参考にしてみてください。
https://www.commonapp.org/blog/common-app-2020-2021-essay-prompts
ここで大切なことは、7つのプロンプトをじっくりと読み、自分が何を伝えたいか定めた最終的なゴールとそれをサポートできる4つほどのアイディアをうまく含ませられるプロンプトを選ぶことです。
息子は、頭の中で構成を考えながらプロンプト選びに1週間ほどの時間を費やしていました。
紙に書く、という行為をあまりしない息子に対してガミガミ言うと逆ギレされるので言いませんでしたが、ここで自問自答し、さらに具体的な例を交えながら文章を作成しメモを取ることで、どのプロンプトで自分を1番表現できるのか、どのプロンプトで自分のことをたくさん書けるのか、などより明確になると思いました。
セクション2:エッセイの書き方
アドミッションボード(Admission Board)が求める学生像を理解し、何をどう表現したらいいのかいくつかのアイディアがまとまったところで、次はそれらをうまく含ませ実際にエッセイを書く作業となります。
コモンアプリケーション(Common Application)のエッセイは、選んだ1つのプロントについて、250語から650語以内でまとめます。
これでいいと思い選んだプロントでも、実際に書き出してみるとなかなか思ったように自分らしさを表現できない、ということもあるのでまずは自分らしさ溢れるエッセイが書けそうなプロントを選び、とりあえず全部書いてみるといいと思います。
息子は最初から1つに絞らず3つのプロントを選び、全体の構成を考えとりあえず書いてみる、という方法をとっていました。では作業を進めていきましょう。
#6 より具体的な詳細を語る
アドミッションボード(Admission Baord)から高い評価を得るためには、印象深いエッセイを書かなければいけません。まずは続きが読みたくなるような書き出しが大事。
例えば…..
「これから私が参加している科学クラブについて話したいと思います。」
と述べるだけではなく、
「科学に対し高い関心と探究心を持って活動している私の科学クラブが、最近実験した食品廃棄物のリサイクルについての結果は、とても興味深いものでした。」
といったように、具体的であればあるほど読み手の心をとらえます。
そして冒頭部分で、このエッセイは面白そうだ、と思わせることができたら、より具体的に印象に残るようなエピソードを書いていきましょう。
それぞれ、どのプロントを選んだとしても、#1から#4までのプロセスの中で見つけたアイディアをベースに自由に創造性を発揮し、アプローチを少しユニークにしてみるのも忘れずに。
ただし、嘘や大げさに物事を表現するのは禁物です。
例えば、自分がサッカーチームの最高得点者でないなら、自分はサッカーで優れているということを暗示するような内容にするのではなく、自分がどうしてチームに所属しているのか、そしてそこから何を学んだかといったような、自分だけが持つ強みに焦点を当てることが大切です。
#7 使用する単語を選ぶ
エッセイは内容だけではなく、文法や単語力、構造など英語能力の判断材料にもされています。
どの言語に限らず、何かを説明する際に使う言葉というものは、その人の性格や教育、そして知性といったものを明らかにする力があり、もちろん英語も同じ。英語を母国語としない留学生は、使用する英単語によって英語力をアドミッションボード(Admisson Board)に示すいい機会ともなります。
こういったことを念頭に置き、自分の感情や行動を説明する際に使用する単語や表現を選ぶことが必要となります。
例えば…..
「悪い(bad)」→ 「ぞっとするような(appalling)」
「悲しい(sad)」→「絶望的な(despondent)」
「いい(nice)」→「心地よい(comforting)」
など、中学生レベルの英単語からより同じ意味を持つハイレベルな英単語に置き換えるほうがいいでしょう。
息子は、SATの語彙を参考にしながらエッセイに取り入れたりしていました。ただし、必要以上に難しい英単語を使ったり、文章を飾り立てる必要はありません。
大学出願のエッセイはあくまでも、自分を知ってもらうということが第一の目的です。どれだけ語彙を知っているか見せびらかす必要はありません。難しい英単語を使ったエッセイよりも、自分らしさ、個性を存分に表現したエッセイを書くように心がけてください。
また、流行語やネイティブな若者の間でよく使われる言葉「スラング」や、カジュアルなシーンで使われる砕けた表現などは避けた方がいいので注意が必要です。
#8 大学レベルの文章にまとめ上げる
プロントを選び、エッセイをどの方向で仕上げるかは受験者次第ですが、エッセイの完成度という点で必要なフォーマットはある程度決まっています。基本となるエッセイのフォーマットは、以下の通りです。
- はじめに( Introduction)
- エッセイの趣旨を説明する内容 ①( First Supporting Idea)
- エッセイの趣旨を説明する内容 ②(Second Supporting Idea)
- エッセイの趣旨を説明する内容 ③( Final Supporting Idea)
- 終わりに(Conclusion)
※エッセイの趣旨を説明する内容(Supporting Idea)の数はこれだけといった、明確な定義はありませんが、息子は3つでまとめるといいだろうと助言を受けました。
ここで常に注意をしながら書き進めないといけないことは、はじめに(Introduction)のあとに続くサポーティングアイディア(Supporting Idea)が、しっかりとIntroductionで提示したテーマにそるものでないといけません。
各段落は主なアイディアを明確にレイアウトし、それらが互いにどのように関連しているかを示す必要があります。
そして、終わりに(Conclusion)では、エッセイを要約し、自分の意見や感想を述べることとなります。しかしここで、ただ、面白かったです、楽しかったです、と述べるだけでは物足りません。印象に残るような結論で締めくくることが大切です。
もし、あなたが大学レベルのライティングスキルを持っているとアピールしたいならば、比喩的、直喩的な言い回しを含めてみるのもいいと思います。
#9 物語を書くようにエッセイを展開させる
アメリカの大学への出願を決めた時から、すぐにエッセイの準備を始めた息子。
経験者からは「物語(ストーリー)を書くようにエッセイを展開させるといいよ」と助言されたのですが、始めは、私も息子も「物語を書くって何?」と、言われている意味がわかったようなわからないような状態。
しかし、息子が始めに書いたエッセイを読んでみてその意味がわかりました。
そのエッセイは、息子が自問自答を繰り返し何を伝えようと決めたゴールと、それを説明する内容をただダラダラと語っていただけでした。素人の私が読んでみても、これでは普通すぎると思いましたが、母親の助言など聞きたくない息子。
とりあえず、イングリッシュの先生に読んでもらったらとだけ伝えました。ラッキーなことに先生が私が思ったことを代弁してくれたので、素直に受け入れやり直し。先生にも「自分の話を物語に乗せて展開してみたら」と言われたそうです。
物語には様々な登場人物が存在し、そしてエピソードを語りながらストーリーが展開していきます。
また、すばらしい小説の登場人物は、読者である私たちにその表情、行動、考え方までも鮮明なイメージを残します。そして物語の中には必ず伝えたいメッセージがあるもの。
それと同じように、エッセイもあれこれダラダラと語るだけではなく1つのストーリーに沿って作成し、自分が何を考えながら行動したのか、その思考のプロセスをわかりやすく説明することで、読み手となるアドミッションボード(Admission Board)の関心を引き込むことができます。
また、エッセイをストーリー展開することで、自分どのようなことを経験し、またはどのような逆境に立ち向かいその過程で何を学んだのかなどと、わかりやすく、さらには伝えたい内容をリアルに無駄なく伝えることもできます。
そして、こういった気持ちなどの「動き」がリアルに伝わるエッセイを読み進めるうちに、読み手の頭の中に人物のイメージが浮かんでくることでしょう。
そんな自分にしか書けないエッセイを読んでもらえたら、きっと興味を持ってもらえるはず!がんばりましょう。
#10 必ず誰かに校正をしてもらう
エッセイを書き進めるうちに、内容が思わぬ方向へ進んでしまい、話しがずれてきてしまった時などで軌道修正できるようアウトラインを作成。それを元にまずは全ての下書きを書いてみましょう。
息子はここで一旦作業を止め、数日たったところで自分のエッセイを読み直して、新たな視点から見直し、修正をしていました。
もし、いきなり英語で書くのが難しいのであれば、日本語で構成を考え書き始めてもいいのです。
そして、最後に英語に訳すのですが、英語と日本語は文法が違うので、ただ訳せばいいというわけでもありません。伝えたいことが翻訳によって変わってしまわないように注意してくださいね。
下書きが完成したところで、信頼できる学校の先生や塾の先生などに読んでもらいチェックをしてもらいましょう。これは、今回のこの記事でお話したヒントの中でもとても重要なことです。
本人は自分のことを書いているので、たとえ説明が足りなかったりしたとしても何を伝えたいかわかっています。もし、自分のことを知らない誰かがエッセイを読んだ時、自分のことをどれだけ伝えることができるでしょうか。
こういったことを確認するためにも、第3者の客観的な意見は必ず役に立ちます。エッセイが完成してからでは修正も難しくなってきます。必ず誰かに見てもらってくださいね。もちろん、文法やスペルの添削もお願いしましょう。
ここで余談。なるべく?ガミガミ言わないようにしていた私ですが、なぜか何でもコンピューター上で事を片付けるという息子の行為には黙ってられない私。
エッセイの下書きの時にも、紙に手書きで書いたらと助言(のつもり)。紙に書くことにより、修正したり校正したりする時に痕跡を残すことができ、じっくりと全体を見直すことができると思います。
実際タイプをした下書きは、全体を見直すことができないためか話が飛んだりしていました。後で塾の先生に注意されていたので、私は本人には伝えませんでしたが・・。
ということで、エッセイの下書き段階では手書きがおすすめ!じっくりと下書きと向かい合ってください。(あくまで個人的意見ですが)
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最後に
なぜ、アメリカ大学ではエッセイを重視するのでしょうか。
それは、高校生活の中で学校の成績やテストの結果では知ることができない「その人」を知りたいからです。
息子が通っていた高校(インターナショナルスクール)では、いろいろな課外活動やボランティアなどに積極的に参加するよう薦められました。
これは、いざエッセイを書くという時に、日々の様々な経験を通し「自分」というものを表現する時に大変役に立つことなんだ、とわかりました。
日本の高校とインターナショナルスクールとでは環境が違うと思いますが、それでも何かがあるはずです。日々の生活の中でいろいろなことにチャレンジし、経験をするということはこれから先の人生にもきっと役に立つことでしょう。
日々の積み重ねを大切にし、それらの経験を魅力的な言葉で表し、アドミッションボード(Admission Board)に自分の思いを伝えてください!