目次
TOEFLリーディングスコア
TOEFLの各セクションのスコアは、それぞれ30点満点で構成されており、リーディングセクションは以下の3段階にレベル分けされる。
セクション | スコアの範囲 | レベル:点数 |
リーディング | 0-30 | High:22-30 Intermidiate:15-21 Low:0-14 |
現在の実力(スコア)を知る リーディング採点基準
ここで大切なのは、点数がどのように計算されるのか理解することだ。それにより、模試を解いたり、練習問題をやる際にも、目標スコアを取るために何をしたら良いのかが見えてくる。
現在の正確な実力(スコア)を知り、目標スコアと比べることで、単純に「本試験で25点とった!」ことを知るより、効果的に学習を進めることができるだろう。もし、現在のスコアを正確に知らなかったとしたら、学習計画も立てられず、間違った方法と教材で学習を進めてしまう可能性もある。
下記の表は、リーディング問題の正解数から、最終スコアを計算するためのものである。正解数を数えた後に、左のスコアの欄から、30点満点に換算されたスコアを確認しよう。例えば、9問間違えて正解数が36問だった場合、リーディングの最終スコアは26点となる。
スコア | 正解数(リーディング) | 不正解数 |
30 | 45 | 0 |
29 | 41, 42, 43, 44 | 1, 2, 3, 4 |
28 | 39, 40 | 5, 6 |
27 | 37, 38 | 7, 8 |
26 | 35, 36, 37 | 8, 9, 10 |
25 | 34, 35 | 10, 11 |
24 | 33 | 12 |
23 | 31, 32 | 13, 14 |
22 | 30, 31 | 14, 15 |
21 | 29, 30 | 15, 16 |
20 | 28, 29 | 16, 17 |
19 | 28 | 17 |
18 | 27 | 18 |
17 | 26 | 19 |
16 | 25 | 20 |
15 | 24 | 21 |
14 | 23 | 22 |
13 | 22 | 23 |
12 | — | — |
11 | 21 | 24 |
10 | 20 | 25 |
9 | 19 | 26 |
8 | 18 | 27 |
7 | 17 | 28 |
6 | — | |
5 | 16 | 29 |
4 | 15 | 30 |
3 | 14 | 31 |
2 | 13, 12 | 32, 33 |
1 | 11, 10 | 34, 35 |
0 | ~9 | ~36 |
TOEFLのスコアは回によって若干異なることがあるが、そこまで大きな差が出ることはない。問題演習や模試を解く際には、自分のスコアを把握するようにしよう。
参考記事
レベル別勉強法
さて、自分の現在のスコア、実力がわかったら、スコアをあげるために何をするべきなのだろうか?今日は、ETSが公開しているレベル別の対策法を元に、リーディングの学習法を考えていきたい。
冒頭で言った通り、スコアが伸び悩んでたり、ETSが推奨している学習方法と現在の自分の勉強法が大幅に異なっている場合は、やり方を見直す良いタイミングかもしれない。
自分がどのレベルにいるのかを把握し、目標スコアにあった勉強法を探してみよう。
レベル: Low 0-14点
(1) 英語をできる限り多く読む
- 様々な分野の文章を読む
- アカデミックな文章やそれ以外の文章を読む
- 興味があるもトピックだけでなく、興味のないものも読む
- 読んだ内容の理解を確かめるため、基本的な質問を書きだす
- 最初の段落について、質問と回答を書きだす。次の段落でどんな内容について書かれているのか推測する
- 難解な文章にあった時も、自分の文法知識から読み解く
- 主節と従属節の関係を注意深く考える
- 直前のセクションで与えられた情報に言及する言葉を探す
- 代名詞が参照する名詞を探す
- 関係代名詞(who,that,which,whom,whose)が参照する名詞を探す
- 共に英語学習をする友達を作り、異なった新聞や雑誌の記事を読む
- 自分の読んだ記事に対して質問を書きだす
- 友達と記事を交換し、友達が書き出した質問に回答する
(2) 語彙を継続して増やす
- 大学では多くの分野の文章を読む必要があるので、様々な科目において語彙を増やすことが重要
- アカデミックな用語を覚える
- 新しい単語の学習計画を立てる
- 暗記カードの表に単語、裏面に意味を書く
- 正しい使い方を学ぶために、新しい単語で文書を書いてみる
- カードを定期的に見直し、いつもシャッフルして覚える
- 分野や意味から単語をグループ分けし、関連する単語を研究する
- 反対語や同義語を活用する
- 反対語:
- like-unlike relevant-irrelevant など
- 同義語:
- some-several-few-various など
- 反対語:
- 定期的に新しい単語を見直して覚えていることを確認する
- 言葉を分析しながら語彙を増やすことで、知らない単語を推測しやすくなる
- 語源を調べる:
- -spect- (look at, see)
- -dict-(say)
- 接頭辞を調べる:
- in-(into)
- pre-(before)
- 接尾辞を調べる:
- -tion(inspection)
- -able(predictable)
- ワードファミリーを調べる:
- enjoyment(名詞)
- enjoy(動詞)
- enjoyable(形容詞)
- enjoyably(副詞)
- 語源を調べる:
- 暗記カードの表に単語、裏面に意味を書く
- 文脈から知らない単語の意味を推測する
- 難解な専門用語は文章の中で定義されている
- 知らない単語の説明や具体例を探す
- 前後関係や文章の構成から単語の意味を推測する
- 語彙を増やすリソースを活用する
- 英英辞典を活用して正しい意味や使い方を調べる
- メールマガジンなどに登録して、毎日新しい単語を学ぶ
- 大学のサイトを見て、大学教員や学校について調べて語彙を増やす
- 新しい単語をで文章を作ることで、意味と使い方を覚える
- 先生に文章をチェックしてもらう
- 定期的に新しい単語を覚えているか確認する
(3) アカデミックな文章の構成と文構造を研究する
- 文章を全部読む
- 記事のメイントピックを見つける
- メイントピックをサポートする詳細を見つける
- メイントピックと詳細の関係性に注意する
- 文章がどのように構成、議論されているか理解するため、様々な文章の構成を意識しながら読む
- 関係性を表すために利用される接続語や転換語に注意する
- 順序:first, second, next, finally
- 理由:because, since
- 結果:as a result, so, therefore
- 例:for example, such as
- 比較:in contrast, on the other hand
- 言い換え:in other words, that is
- 結論:in conclusion, in summary
- 関係性を表すために利用される接続語や転換語に注意する
- 文章構成を理解しているか確認するため、文章を要約する、
- 同じ概念を説明している段落をグループ分けする
- ある段落のメイントピックと、次の段落のメイントピックの関係性を理解する
- 同じトピックを議論する段落を要約した文章を簡潔に書いてみる
- 文章間の関係性を探る
- ある文章の終わりが、次の文章の始めとどのように関係しているか考える
- 上記の二つのセンテンスにおけるアイディアの関係性を考える
- 適切な転換語を用いて、上記二つの文章を組み合わせて、アイディア間の関係を示してみる
- 同じ概念を説明している段落をグループ分けする
- 文章全体の要約を書く
レベル: Intermediate 15-21点
(1) 英語をできる限り多く読む
- 様々な分野の文章を読む
- アカデミックな文章やそれ以外の文章を読む
- 興味があるもトピックだけでなく、興味のないものも読む
- 読んだ内容の理解を確かめるため、基本的な質問を書きだす
- 最初の段落について、質問と回答を書きだす。次の段落でどんな内容について書かれているのか推測する
- 難解な文章にあった時も、自分の文法知識から読み解く
- 主節と従属節の関係を注意深く考える
- 直前のセクションで与えられた情報に言及する言葉を探す
- 代名詞が参照する名詞を探す
- 関係代名詞(who,that,which,whom,whose)が参照する名詞を探す
- 共に英語学習をする友達を作り、異なった新聞や雑誌の記事を読む
- 自分の読んだ記事に対して質問を書きだす
- 友達と記事を交換し、友達が書き出した質問に回答する
(2) 語彙を継続して増やす
- 大学では多くの分野の文章を読む必要があるので、様々な科目において語彙を増やすことが重要
- アカデミックな用語を覚える
- 自分なりの単語学習のメソッドを確立する
- 新しい単語を単語カードに書き、勉強するたびにカードをシャッフルして覚える
- 正しい単語の使い方を学ぶのため、文脈(その単語が使われている文)を書いておく
- 新しい単語を単語カードに書き、勉強するたびにカードをシャッフルして覚える
- 分野や意味から単語をグループ分けし、関連する単語を研究する
- 反対語や同義語を活用する
- 反対語:
- like-unlike relevant-irrelevant など
- 同義語:
- some-several-few-various など
- 反対語:
- 反対語や同義語を活用する
- 言葉を分析しながら語彙を増やすことで、知らない単語を推測しやすくなる
- 語源を調べる:
- -spect- (look at, see)
- -dict-(say)
- 接頭辞を調べる:
- in-(into)
- pre-(before)
- 接尾辞を調べる:
- -tion(inspection)
- -able(predictable)
- ワードファミリーを調べる:
- enjoyment(名詞)
- enjoy(動詞)
- enjoyable(形容詞)
- enjoyably(副詞)
- 語源を調べる:
- 文脈から知らない単語の意味を推測する
- 難解な専門用語は文章の中で定義されている
- 知らない単語の説明や具体例を探す
- 前後関係や文章の構成から単語の意味を推測する
- 語彙を増やすリソースを活用する
- 英英辞典を活用して正しい意味や使い方を調べる
- メールマガジンなどに登録して、毎日新しい単語を学ぶ
- 大学のサイトを見て、大学教員や学校について調べて語彙を増やす
- 新しい単語をで文章を作ることで、意味と使い方を覚える
- 先生に文章をチェックしてもらう
- 定期的に新しい単語を覚えているか確認する
(3) アカデミックな文章の構成と文構造を研究する
- 文章を全部読む
- 記事のメイントピックを見つける
- メイントピックをサポートする詳細を見つける
- メイントピックと詳細の関係性に注意する
- 文章がどのように構成、議論されているか理解するため、様々な文章の構成を意識しながら読む
- 関係性を表すために利用される接続語や転換語に注意する
- 順序:first, second, next, finally
- 理由:because, since
- 結果:as a result, so, therefore
- 例:for example, such as
- 比較:in contrast, on the other hand
- 言い換え:in other words, that is
- 結論:in conclusion, in summary
- 関係性を表すために利用される接続語や転換語に注意する
- 文章構成を理解しているか確認するため、文章を要約する、
- 同じ概念を説明している段落をグループ分けする
- ある段落のメイントピックと、次の段落のメイントピックの関係性に注意を払う
- 同じトピックを議論する段落を要約した文章を簡潔に書いてみる
- 文章間の関係性を探る
- ある文章の終わりが、次の文章の始めとどのように関係しているか考える
- 上記の二つのセンテンスにおけるアイディアの関係性を考える
- 適切な転換語を用いて、上記二つの文章を組み合わせて、アイディア間の関係を示してみる
- 同じ概念を説明している段落をグループ分けする
- 文章全体の要約を書く
レベル: High 22-30点
高い読解力がある。現状の読解力を維持し、さらに向上させるための方法を紹介する。
(1) できる限り多く読む。様々な分野のアカデミックな文章も読むことを忘れない。
- The New York TimesやScience Timesなど、質の高い新聞を読む
- National Public Radio (NPR)やBBCなどのウェブサイトからスクリプトを入手し、内容や新しい単語を学ぶ
(2) 継続的に語彙力を増やす
- 知らない単語を覚えるため、自分なりのメソッドを確立する
- 新しい単語を単語カードに書き、勉強するたびにカードをシャッフルして覚える。正しい単語の使い方を学ぶのため、文脈(その単語が使われている文)を書いておく
- 分野や意味から単語をグループ分けし、関連する単語を研究する
- 定期的に新しい単語を覚えているか確認する
- 単語を分析して、語源、接頭辞や接尾辞を調べる
- ワードファミリーを調べる :enjoyment(名詞) enjoy(動詞) enjoyable(形容詞) enjoyably(副詞)
- 利用可能な語彙力の資源をつかう
- 良い類義語時点を使って、単語の持つ様々な意味を学ぶ
- Longman Language Activatorはコロケーション(連語。どの動詞とどの名詞が組み合わせて使うということ)を学ぶのに最適
- British national corpusなど、オンラインの用語索引を使う
- 知らない単語の意味を文脈から推測する練習をする
- スピーキングやライティングで新しい単語を積極的に使う。単語の意味と正しい使い方を覚えることができる
(3) アイディアがどのように関連するのか考えながら読む。文のつながりや、段落間の関係性は、文章は理解するために重要
- 構成を理解するために、文章を要約する
- 同じ概念を説明している段落をグループ分けする。ある段落のメイントピックと、次の段落のメイントピックの関係性を考える。複数の段落が同じトピックを議論するしている場合、メイントピックを要約した文章を簡潔に書いてみる
- 同じアイディアを議論している段落を要約して、短い文章やフレーズを書く
- メイントピックををサポートする詳細を書く
- 文章がどのように構成、議論されているか理解するため、様々な文章の構成を意識しながら読む
- 構成の共通パターンを探す
- 構成のパターンを理解するため、接続語に注意する
- 文章全体の要約を書く。構成のパターンも含める。
- 何かを比較している場合、要約が比較と、適切な転換語が使われているか確認する?????
- 何か2つのことを議論している場合、両方の観点が要約に反映されているかどうか、適切な転換語が使われているか確認する?????
まとめ
TOEFLの点数ごとの勉強方法について述べてきた。ETSは的を的を得た正攻法の勉強方法を載せてくれているので、自分の勉強方法が大幅にズレていたならば、ぜひ参考にして点数アップにつなげてほしい。