【ESADE】MBAの難易度・ランキングから留学方法まで

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情報収集中

スペインのビジネススクールってどうなの？

ヨーロッパのMBAは、TOEFLじゃなくてIELTSが主流。IELTS7.0で出願できるところが多いから、TOEFLで100点越えを目指すよりやりやすいよね。

あと、ヨーロッパは、アメリカMBAよりもダイバーシティがあるよ。生徒の国籍が豊か。

このシリーズでは、海外MBAの情報をまとめていくよ。

今日は、スペインのESADEビジネススクール特集！

海外留学や海外MBAを目指すうえで重要なのは学校選び。

しかし、海外の学校を選ぶうえで、一つ大変なのは情報集めである。日本語の情報も少なく、イベントや学校説明会も気づいたら終わっていることも多い。

これは、そんな学校を選ぶうえで役に立つであろう情報、サイトを、学校ごとにまとめていくシリーズ第5段。今日は、ESADEビジネススクール。

WEBページを行ったり来たりする手間や、有用な情報を探す手間が省け、本来やらなければならないことに時間が使えるようになれば幸いだ。

また、ここのページに漏れており、役に立つ情報があれば、ドシドシコメント欄に共有してほしい。

1 ESADEビジネススクールの概要
2 ESADEビジネススクールに留学する理由
3 ESADE MBAの偏差値は？出願の難易度や入学条件
4 ESADEビジネススクール日本人向けの情報
5 終わりに

ESADEビジネススクールの概要

ESADEビジネススクールの基本情報

基本情報

正式名称：Escola Superior d’Administració i Direcció d’Empreses
公式HP：https://www.esade.edu/mba/en/programmes/full-time-mba
所在地：Av. Esplugues, 92-96 E-08034 Barcelona
学生数：4,125名（ビジネススクール）
提供プログラム：2年制MBA、Executive MBA、PhD、Executive Education等

特徴

ESADEビジネススクール（ESADE Business School）はスペインのバルセロナで1958年に創設。

「Do Good. Do Better.」を信念に、特にイノベーション・創造性・起業家精神・リーダーシップの分野に焦点を当てて、有意義な変革を引き起こすこと目指している。

2018年の”Best MBA for women in Europe”（Financial Times）や2023年の”Best MBA non-US for Entrepreneurship” (P&Q)で第1位を獲得するなど、世界トップランクのMBAビジネススクールだ。

ESADEが提供するFull Time MBAプログラムには、インターンシップや交換留学の選択に応じて12ヵ月・15ヵ月・18ヵ月の3コースがあり、必修科目が修了する入学後9ヵ月目まで選択可能。

交換留学プログラムでは、ロンドン大学やシカゴ大学など欧米トップクラスのビジネススクールをはじめとする世界40以上の大学と提携しており、グローバルな環境で質の高い教育を提供している。

学費とクラスプロファイル

学費

カリキュラム（Full-Time MBA）

プログラム期間：12 or 15 or 18ヶ月
学費（2023年）：€77,500（交換留学費用等は除く）

クラスプロファイル

学生数（Full-time MBA）：184名
女性比率：32％
留学生比率：97%
平均年齢：30歳
平均勤続年数：6.2年

就職状況・平均給料

平均給与：$143,721
平均給与上昇率：113%
キャリア変更した割合（含む職務・業種・地域）：95%

*出典：FTMBA Class Profile、2023年9月時点

ESADE MBAランキング

#4 QS Europe MBA Rankings

#11 Bloomberg Europe B-Schools Ranking

#17 QS Global MBA Rankings

#30 Financial Times Business school rankings MBA

MBAカリキュラム

ESADEビジネススクールのMBAプログラムは、生徒一人ひとりのキャリア形成に柔軟に対応するために、期間別の3つのコースを用意している。どのコースを選んでもFull TimeMBA修了に必要な90単位を取得することになる。

12カ月コース	必修科目＋選択科目
15カ月コース	必修科目＋選択科目＋インターンシップor交換留学
18カ月コース	必修科目＋選択科目＋インターンシップ＋交換留学

必修科目（Core Courses）

ESADEビジネススクールの必修科目は、変化し続けるビジネス環境に適応する「創造力」を鍛えることを目標に、最初の9か月間を3つのTermに分けて提供。

この他の必修科目や詳細は公式HPを確認してほしい。

Term別の主な必修科目

Term 1「Awareness」：自身の能力や内外環境を深く理解する
- Creativity：デザイン思考を通じて、創造的思考力及び実践スキルを身に付ける
- Strategy & General Management：競争優位性を確保し、業績向上を図るためのビジネス戦略の設計及び実行方法を学習
- Fundamentals of Markets：経営経済学の基礎知識やアプローチ手法を学ぶ
Term 2「Create ＆Innovation」：ビジネス機会の創出方法を学び、長期目標を踏まえた短期目標の達成を目指す
- Innovation：革新的な新しい製品やサービスの開発及び管理に必要なスキル、Innovatorとしての心構えを学ぶ
- Marketing Analytics for Strategic Decision Making：顧客ターゲティングや価格設定などのマーケティング意思決定に役立つ定量分析手法を習得する
- Entrepreneurship: Financing Growth and Innovation：起業家の経済学やスタートアップ企業の評価方法などを通じて起業家ファイナンスの理解を深める
Term 3「Transform」：ビジネス変革を実現・マネジメントするスキルを獲得する
- In Company Project：学生同士がチームを組み、必修科目で学んできた知識やスキル、創造力を応用して実際の企業が抱える経営課題を解決する
- Managing & Developing People：組織や社会の様々な利害関係者を考慮しつつ、パフォーマンスを最大限発揮できる人材・チームの開発及び管理方法を学ぶ
- Technology & Digital Business：ビジネスで情報システムを活用する上で理解しておくべき最新テクノロジーの知識を身に付ける

選択科目（Electives）

ESADEビジネススクールの選択科目は、学生のキャリア形成に必要な、専門的な知識・スキルを習得するため、金融・経営・ブランディング・イノベーションなど幅広い領域が提供。

学生のニーズを踏まえて選択科目は毎年少しずつ変更されているため、詳細は公式HPから確認しよう。

主な選択科目

Business Transformation AI & IoT Enabling Technologies:
- ビジネス推進及び管理におけるAIとIOTの戦略的な導入・活用方法を学びながら、AI+IOTによって新たに生み出されるビジネスモデルやサービスを理解する
Blockchain, Bitcoin & Cryptocoins: The technology that will revolutionize firms and businesses：
- ブロックチェーン技術の基礎知識・性能・制約を体系的に学習しつつ、グローバル企業が実際のビジネス現場でどのように活用しているかを体験する
New Trends in Sustainable and Regenerative Business：
- 次代のビジネスリーダーに求めらる、環境問題を踏まえた持続可能かつ再生可能なビジネス推進に必要な最先端のアプローチ方法を習得する
Marketing Transformation for the Digital Era：
- デジタル革命による顧客行動の変化を理解した上で、世界のトップ企業が採用している新しいマーケティング戦略について学ぶ
International Management & Leadership：
- 国境を越えたさまざまな利害関係者を考慮した戦略的なコーポレートガバナンスについて最新のトレンドを含めて理解を深める
他多数

参考：FTMBA Curriculum: Customized Program

ESADEビジネススクールに留学する理由

多彩なバックグラウンドと多様性

ESADAビジネススクールの学生は97%がスペイン国外からの留学生で、出身国の数はなんと43か国に上る。クラス編成も、一つのクラスに同じ国籍の生徒が20%を越えないよう配慮されている。

米国のビジネススクールに比べて学生の平均年齢が高く、20代半ばの若手社員から30代後半のベテランまで在籍。

出身業界もコンサルや金融などの人気業種に偏りすぎず、製造業やヘルスケア、コンシューマーサービスなど幅広いため、これまでのキャリアでは出会う機会のなかった国籍・文化・価値観を持った人たちと切磋琢磨し合える環境は、非常に魅力的なポイントと言える。

チームワーク重視のMBAカリキュラム

ESADEのMBAプログラムではチームワークを重視していて、ダイバーシティ性の高いクラスメイトの中でTermごとに5～6名のチームを組むことになる。

多くの講義でチーム単位の課題提出が求められ、個人成績の3～5割程度をチーム課題評価が占めている。

チームメイト間の相互評価の仕組みもあり、多様性の中でチームワークスキルを磨きたい人には絶好の場所だろう。

12ヶ月・15カ月・18カ月で留学期間を選択可能

ESADEビジネススクールは、12ヶ月・15カ月・18カ月の計3種類のコースを提供しているため、キャリアや年齢、学費など生徒一人ひとりの事情がを踏まえた柔軟な選択が可能である点も大きなメリットの一つ。

15カ月コースや18カ月コースを選択した学生は、インターンシップや交換留学プログラムへの参加を通じて、グローバルな視点からビジネスを学ぶことができる。

特に交換留学プログラムは、世界各国のトップスクールと提携しているため、質の高い講義やチームワークを体験できるはずだ。

ESADE MBAの偏差値は？出願の難易度や入学条件

海外の大学には、偏差値とという概念がないため、出願の難易度は出願の要件から判断することになる。

MBAの難易度と出願要件

ESADEビジネススクールへの出願で必要なものは以下の通り。これはほとんどのMBA留学準備では同様となる。

このように、海外のMBA進学の難易度は、英語力や学力の証明など各種スコアの準備やエッセイ、インタビューなどの準備がハードルとなってくる。

アプリケーション（含む英文レジュメ、エッセイ、身分証明書）
成績証明書
学士号の卒業証書
GMAT又はGRE
英語試験スコア（TOEFL又はIELTSなど）
135ユーロのアプリケーションフィー
推薦状2通

参考：Admission Process、2023年9月時点

ESADEビジネススクールの入学要件には2年以上の勤務経験が明記されているため、学生や入社1～2年目の社会人は注意が必要だ。

出願関係スコア

平均GPA：-
GMAT平均スコア：660
GRE平均スコア：Quant 160、Verbal 162
最低語学要件：TOEFL iBT 100、IELTS 7.0

出願準備はTOEFL/IELTS対策から

留学経験や海外経験がない人にとって一番大切なのは、いつ留学したいかを明確に決めて、早めに英語試験の対策を始めることだろう。

帰国子女が数ヶ月で終わらせてしまうような対策に、海外経験のない日本人は2-3年かかってしまうことも多い。

英語試験はやり方を間違えなければ必ず成果を出せるもの。このサイトでは、MBA留学準備に必要な情報を網羅的に提供しているため、リンク先から学習方法などを参考に対策を始めてほしい。

英語試験対策は留学準備のファーストステップ！独学思考の方は下記も参考にしてね！

合わせて読みたい！TOEFL・IELTS対策

講師から教えてもらったり、相談もしながら進められた方が安心だなぁ。。添削とかも必要だよね？

プロの講師からより効率的に学びたい！という方には、TOEFL・IELTSの学習コースも提供しているよ！

出願の流れ

出願の流れは、英語試験等をクリアし関連書類の準備→出願→面接→合否、となる。

出願締切日は例年8回に分かれており、今年のスケジュールは以下の通り。

1st round: October 5, 2023
2nd round: November 23, 2023
3rd round: January 11, 2024
4th round: February 8, 2024
5th round: March 15, 2024
6th round: April 18, 2024
7th round: May 16, 2024
8th round: June 6, 2024

スケジュールは毎年変わるため、入学方法の詳細は公式HPから確認しておこう。

エッセイ対策

ESADEビジネススクールでは、申請アプリケーション作成の過程でエッセイ質問への回答を求められる。

2022-23年のMBAプログラム応募で実際に出題された質問内容からエッセイ対策を解説していく。

1つ目の質問では、入学事務局は、過去のエピソードを通じて応募者が既に持っているスキルや能力について見極めようとしている。

どのような課題に直面して、どのようなスキルや能力を活用して課題を解決できたのかを丁寧に説明しよう。

過去の実績の話に留めずに、自身が有しているスキルや能力が将来のキャリア目標を実現にも役立つ点を言及できると尚良い。

1st Essay

Which aspects have you improved on during your academic and professional career so far? Which tools or values have helped you achieve this? (Maximum 3,000 characters, including spaces)

2つ目の質問では、あなたがESADEのMBAプログラムに対してどのように貢献できるのかを問われている。

このタイプの質問で重要なのがスクールについてより深く理解すること。

YoutubeチャンネルやESADEプログラムガイドなどを参考にして、講義カリキュラムなど学術面だけでなく、クラブ活動やキャンパス生活など様々な観点からESADEの文化や価値観を理解してみよう。

2nd Essay

How will your background, values and non-work-related activities enhance the experience of other ESADE MBA students and add to the diverse culture we strive for at ESADE? (Note: The goal of this essay is to get a sense of who you are, rather than what you have accomplished). (Maximum 3,000 characters, including spaces)

3つ目の質問では、MBAの志望理由について将来のキャリアビジョンを踏まえた説明が求められる。

MBA修了後の短期目標と数年後の中長期目標に一貫性を持たせた上で、MBAでしか得られないスキルや経験がキャリア目標の達成に不可欠である点を強調しよう。

このとき数あるビジネススクールの中でもESADEで学びたい理由を具体的に述べなければいけない。2つ目の質問と同様にESADEのMBAプログラムやキャンパスライフについて確り事前調査してほしい。

3rd Essay

What are your motivations in pursuing a full-time MBA at this point in your life? Describe your mid-term and long-term visions for your post-MBA career path. What is it about ESADE you think will help you reach your goals? (Maximum 3000 characters, including spaces)

4つ目の質問では、合計3,000文字（英単語数で言うと425～750語程度）以内で、「自分が最も誇りに思っていることは？」「聞いたら驚く自分の特徴は？」「困難な経験とそこから学んだことは？」「最も共感する歴史上の人物とのその理由は？」という4つのトピックから2つを選び回答する必要がある。

自分が回答しやすいトピックを選択するのが大前提だが、応募書類や上記のエッセイ質問では伝えきれていない強みや個性を上手く表現できるトピックを優先することで、入学事務局に網羅的にアピールできるだろう。

4th Essay

Complete two of the following four questions or statements (Maximum 3,000 characters, including spaces)

a) I am most proud of…

b) People may be surprised to learn that I…

c) What has your biggest challenge been and what did it help you learn about yourself?

d) Which historical figure do you most identify with and why?

5つ目の質問は、入学事務局に伝えたいことを記載する任意項目のような内容となっている。GPAやGMAT/GREのスコアの低さ、職歴のギャップなど、自身のプロフィール内容の中で入学事務局の目に留まる可能性のある項目について、補足情報があれば簡潔に記載しておこう。

5th Essay

Please, provide any additional information that you would like to bring to the attention of the Admissions Committee. This may include gaps in employment, your undergraduate record, plans to retake the GMAT or any other relevant information. (Maximum 3,000 characters, including spaces)

出典：mbaMission：How to Get into Esade Business School: ESADE Essay Tips and Examples

面接形式・質問集

面接担当：入学事務局の担当者

面接時間：45～60分程度

面接方法：原則、対面

備　考　：在校生や卒業生ではなく入学事務局が面接を担当するため、応募書類全般の内容を踏まえた網羅的かつ具体的な質問を受けることになる。質問を通じて面接官はあなたがESADEの「創造性」の文化に馴染めそうかを確認していることも認識しておこう。

What do you do in your current job?
Can you briefly speak about your childhood and your upbringing?
Can you tell me about one memorable event from your childhood?
What do your parents do and where do they live?
Why did you choose your university?
What was your undergraduate experience like?
What are your short-term and long-term career goals?
Name three firms you would like to work at after your MBA.
Why do you want an MBA? / Why now? / Why ESADE?
What will you bring to ESADE?
What excites you the most about ESADE?
What other schools have you applied to? If you get into all of them, how will you choose where to go?
Have you visited campus? Spoken with alumni?
Tell me about a time when you didn’t get along with your team. What did you do?
Tell me about one instance when you disagreed with your boss and how you handled the situation

出典：ELLIN LOLIS: The ESADE Interview – What to Expect + Sample Questions