日本に居住している外国人向けに、国内外のニュースを英語で掲載している「英字新聞」。1897年に創刊されたThe Japan Times(ジャパンタイムス)は、日本人による最初の「英字新聞」として知られています。
在日外国人に親しまれ続けている「英字新聞」ですが、近年では英語初級者からでも英字新聞が読めて楽しめるよう、日本語の対訳や注釈がついた週刊英字新聞が発行されるなど、日本人読者の間でも購読されるようになっています。
そんな今、読解力が身につき、さらには語彙力をアップすることができる「英字新聞」は、英語学習をする者にとって活用すべきツールの1つ。
今回の記事では、そんな「英字新聞」について、また「英字新聞」を活用した英語学習の方法、そのメリットなど幅広く説明させていただきます。
筆者紹介:Antieやや
タイ在住。語学力を生かし現地でボランティア活動を中心に毎日を過ごす。バンコクでインターナショナルスクールを卒業し、現在イギリスの大学で心理学とマーケティングを学ぶ息子あり。
目次
英字新聞とは?
英字新聞にはどのような種類がある?
①日本語解説付きの英字新聞
生きた英語、使える英語を身につけたい、新聞からいろいろな情報を得ながら英語を上達させたい、そんな方におすすめな「英字新聞」が、日本語の解説付きの新聞です。
英語で文章を読むことに慣れていない英語ビギナーにとって、いきなりの「英字新聞」はハードルが高すぎ。英語を学ぶことを目的にしている新聞は、英語でのボキャブラリーやフレーズについて日本語の解説が一緒に掲載されているため、無理なく読み進めることができます。
②英語のみの現地向け英字新聞
英語で文章を読むことにも慣れ、さらに英語の勉強を進めたい場合には、日本語での解説なしの新聞がおすすめ。
国内発行の「英字新聞」では読むことができない幅広い話題や、世界各国のローカルニュースなどを読み情報収集をすることもできます。
英字新聞はどこで購入できる?
コンビニやキヨスクで販売
「英字新聞」は、キオスクなど駅の売店、ローソンやセブンイレブン等のコンビニ、新聞販売店、洋書などを扱う本屋などで購入することができます。しかし、日本語の新聞に比べて流通量が少ないため取り扱いのない店舗、地域もあります。
お店で実際に手に取り内容を確認してから購入するのもいいのですが、販売している「英字新聞」の種類が少なかったり、1部ごとの購入のため価格が割高になってしまうこともあります。また買いに行くのが面倒くさくなり、いつの間にかに読むのをやめてしまった、なんてことも。
定期購読・電子版
そんな時におすすめの方法が「定期購読」です。「定期購読」をすると買い忘れの心配もなく送料無料。
「定期購読」には紙版と電子版があり、紙版を「定期購読」することで、実質無料で電子版全ページを読むことができる新聞社もあります。電子版はスマホアプリで読めるので混雑する通勤・通学時間にも便利です。
また、デジタル版でメールマガジンに会員登録することにより、トップニュースのみ閲覧可能など制限がありますが、無料で利用することもできます。
英字新聞を読むメリット
英語学習にも活用できる「英字新聞」。ではどのような点が英語学習に役立つのでしょうか。そのメリットについて詳しく見ていきましょう。
- 普段ではなかなか触れる機会がない英語に慣れることができる
毎朝10分間とにかく読んでみる、などと定期的に読むことによって英語に触れる習慣が身につき、英語の長文に慣れるための練習をすることができます。
短い記事も掲載されているので、ちょっとしたスキマ時間に読むこともできます。
- 身近なニュースを扱っているため興味がわきやすい
英語学習のために「本」を読むとなると、読んでいるうちに面白くなくなって飽きてしまったなど途中で挫折してしまうことも。
その点「英字新聞」では、日本語のネットニュースやテレビですでに知っている日々の出来事やニュース、身近な話題などの内容を扱っているため、全ての単語を理解することは困難でも大まかな内容を理解することができます。
また自分の気になる記事を選んで読むこともできるので、飽きずに興味を持って読み進めることができます。
- 英語の読解力が向上する
読解力とは「要するにその文章で何が書いてあるか」を読み取る力のことです。本にしろ、雑誌、新聞にしろ、より詳しく説明するために長い文章が書かれているのですが、結局言いたいことは絞られるものです。
実際、SATやTOEICなどの読解問題では、「筆者の言いたいことは何か」を問う読解問題が出題されています。
文章はいくつかの段落があり、さらにいくつかの文からなり、それぞれの文は主語と述語からなっています。この主語と述語を正しく読み取ることが読解力の基礎と言っても間違いではありません。
習得が容易ではない英語だからこそ、毎日、または毎週欠かさず定期的に「英字新聞」を読み続けることは、こういった読解力を身につけるためにきっと役に立つはずです。
- 自然に英語の語彙力がアップ!
日本で「語彙力をアップさせる」と言えば、単語帳や赤シートを使いとにかく丸暗記をする!といった方法を思い浮かべる方も多いと思います。
しかし、日本語で生活をしているとせっかく覚えた英単語を実際に使う機会も少なく、「英単語はたくさん知っているけど生きた英語として使うことができない」ということになってしまいます。
では、英語がネイティブの子供たちはどのようにして多くの英単語を覚え語彙力をつけているのでしょうか。息子が通っていたインター校での経験を紹介させていただきます。
インター校では、とにかくたくさんの「本」を読むようにと、さまざまなカリキュラムが組まれていました。そしてわからない単語が出てきたら、とりあえず印をつけておき読み進め、一通り読み終わったら再度読み直し。
この際、印をつけておいた単語の前後の文脈をヒントに、こんな意味かなと「推測」をしながら読んでいきます。そして、それでもわからない単語は調べて自分のものにする、ということを繰り返していました。
一冊の本では、同じ単語でも違う使い方をしている例文に触れることができるため、自然にその単語を生きた英語として使うこともできるようになってきます。
この方法は「英字新聞」でも同じ。
高学年になると、「本」の他、国内のニュースや世界の時事問題などの情報収集も兼ねて「英字新聞」を使った授業もあり、「英字新聞」を多読することによりさらに語彙力がアップ。経済、環境など特定の分野に関した英単語などを記事を通して自然に覚えていたようです。
英字新聞を比較してみよう
日本と海外の「英字新聞」の違い
国内で購入することができる「英字新聞」には、大きく分けて2種類あります。
日本の英字新聞
1つ目が日本の主要な大手新聞社が発行している新聞です。日本語の新聞の英語版のようなもので、日本国内のニュースなどの話題が多く取り扱われています。
これらの新聞は日刊紙と週刊誌から選ぶことができ、英語学習用に読むのであれば週刊の「英字新聞」がおすすめ。
週刊誌は、主に英語学習者をメインターゲットにしており、用語解説や和訳が付いている記事が含まれていることが特徴です。また実践で役に立つ英語表現など、英語学習者向けのコンテンツが充実している新聞もあります。
海外の英字新聞
2つ目は海外発行の「英字新聞」で、各国と同じ紙面が日本でも読むことができます。これらの新聞は全て英語のみですが、世界のローカルニュースなど日本では入手しにくい記事を読むことができます。
日本語の解説がないため英語上級者向けとなりますが、世界の情報を通じて語彙を含め、生きた英語表現が身につきます。
紙の新聞と電子版ではどちらがおすすめ?
「英字新聞」を購読する場合、紙の新聞を購読するかオンラインの電子版を購読するかのどちらかを選ぶことになります。どちらにも長所がありますが、自分に合ったものを選ばないと挫折しまって読まなくなってしまうことも。
どちらにしようか悩んだ時のおすすめは、アプリ版も提供している紙媒体の新聞を購入することです。両方のサービスを提供している新聞を選ぶことで、英語学習のツールとして「英字新聞」をより効果的に活用することができます。で
は、それぞれの長所をいくつかみてみましょう。
紙の新聞の長所
①新聞を読む習慣がつきやすい
勉強のために「英字新聞」を毎日読むぞ!と思っていても、今日はいいや、明日からは読むぞと言いながら、いつの間にかに読むのをやめてしまったという声も聞きますが、新聞全てを読む必要はありません。
自分の興味のある記事、またニュースのタイトルを読むだけでもいいのです。英語学習のためには毎日続けることが大切。
定期購読をして自宅へ配達してもらうようにしてしまえば、毎日必ず目にすることとなり英語を読む習慣がつきやすくなります。
②抜群の一覧性
紙ベースの新聞の長所と言えば、やはりその一覧性です。印刷サイズが大きな紙の新聞は、パッとみてどんな記事があるのか、さらにその記事の大きさでニュースの重要性や内容を一目で判断することができます。
自分に興味がなかった話題でも大きく取り上げられていると「こんなニュースもあるのか」と読むきっかけにもなります。
また新聞記事は、見出しとリード文を読めばその記事の内容を大まかにつかむことができ、英語を全て理解しなくても効率的に情報収集ができます。
③気軽に書き込めてメモを取ることができる
学習用の参考書の重要なところに線を引いたり、メモを書き込んだりするのと同じように、新聞にも自分が読んでこれがポイントだなと思ったら、気軽にペンで書き込むことができます。
わからない英単語にもマーカーなどで印をつけておき、あとでまとめて調べることで時間短縮にもなります。
アプリ版新聞の長所
①どこでも気軽に読むことができる
スマホやタブレットなどで読むことができるアプリ版の最大の長所は、通信できる環境さえ整えば、いつでもどこでも新聞を読むことができるということです。
また、外出先などで紙の新聞を広げるスペースのない所でも場所を選ばないため、通勤中や仕事の休憩中などでも気軽に読むことができます。また紙の新聞と違ってかさばらないため持ち運びにも便利です。
②ジャンルごとに分かれていて便利
英語学習のために「英字新聞」を読む場合、興味のない記事を含めて全てを読もうとすると途中で挫折してしまうこともあります。
電子版の新聞では、トップ、速報、ビジネス、国際、スポーツなどジャンルごとに表示されているので、読みたいジャンルだけを読むことが可能です。
③情報はその場でゲット!
「英字新聞」のデジタル版では文字の他、英語音声付きの記事が掲載されている新聞もあり、リスニングの勉強にも役に立たせることができます。
わからない英単語がある場合には、インターネット上にあるため検索しやすいといった長所があり、また追加で情報を探したいという時にも他サイトとリンクをし、さらなる情報を得ることができます。
英語初心者からでも読める!レベル別のおすすめ英字新聞
英語の読解力を伸ばすための勉強方法に、とにかく英語を読み英文に慣れるという方法があります。
さらに英語の勉強は続けるということが重要。継続できる勉強方法として、また英語を多読するためにも「英字新聞」が役に立ちます。
しかし一口で「英字新聞」といっても、中学生も読める簡単な新聞からネイティブが読む本格的なビジネス紙までその種類はさまざま。一体どの「英字新聞」を選んだらいいのか悩むところです。
ここからは、評判の高い「英字新聞」をレベル別にいくつか紹介させていただきます。途中で挫折することなく読み続けるためにも、自分の英語レベルに合った新聞を選択しましょう。
初級から中級者向け
英語初級者からでも読むことができる「英字新聞」では、中高生が理解できる英単語や短い英文を使った記事が掲載されています。
また、難しい語句には日本語で注釈が入っていたり、重要な文法のポイントなどについて解説するなど、英語初級者でもスムーズに読みこなすための工夫がなされています。
その他、文法やスピーキングなどの学習コンテンツも充実しているため、英検やTOEICといった英語の資格試験対策が必要な高校生と大学生にもおすすめです。
お試しで無料で一部の記事やサンプルが読めることも多いので、まずはサイトをチェックしてみてください。
Tha Japan Times Alpha -ジャパンタイムズアルファ-(週刊)
ジャパンタイムスが発行するウィークリーの「英字新聞」です。その週に起きたニュースや国際ニュースなどの記事を無理なく読み切れるボリュームで掲載されているため、英語初級者でも無理なく読むことができる長さになっています。
また日本語訳や解説がついているので、辞書を使わずに効率的に読み進めることができます。ウェブサイトでは記事検索機能の他、記事の全訳も掲載されていて復習などにも活用でき便利です。
さらにニュースだけではなく、エンタメから科学、政治などのコンテンツも豊富に掲載。興味のある記事を読むことができるのも魅力です。
記事は難易度のレベルごとに印を表示。初級レベルから読み始め、難易度の高いレベルにトライしてみたりと、自分に合った読み方ができます。
ちなみに、ジャパンタイムズアルファはもともとthe Japan Times STと呼ばれていましたが、2018年に名称を変更して現在に至っています。
値段
月1,250円
毎日新聞 Mainichi Weekly(週刊)休刊中
毎日ウィークリーは、毎日新聞社が発行している「英字新聞」です。辞書を使わずに読めることを謳い文句にしているだけあり、全ページに単語やイディオム(慣用句)の注釈がついているため、中高生から社会人まで多くの方に読まれています。
ニュース以外のコンテンツも充実していて、エンタメからビジネス、英語学習に関することまで多岐に渡っています。中でも著名な執筆陣によるコラムは、読み物としても興味深いものばかりと好評。
映画字幕の第一人者、戸田奈津子さんによる最新映画のセリフを日英対訳で紹介したものや、英語教授の経験を持つデイビッド・セインさんが読者の投稿を添削したりとバリエーションも豊かです。
「今週の一面」など、記事の一部はサイトで無料で読むことができます。
値段
月1,017円
朝日新聞 Asahi Weekly(週刊)
朝日ウィークリーは朝日新聞社が発行する「英字新聞」で、ホームページを見ると「英和新聞」と名付けてある通り、日本語の注釈と英語で書かれた記事に和訳が付いているので、意味をしっかりと理解しながら読むことができます。
また難易度別に記事が分かれているので、レベルに応じた英語学習におすすめです。
国内外のニュースからエンタメまで幅広い内容の記事はもちろん、カラー写真やイラスト付きの記事や人気作家による連載小説なども満載。英語初級者でも楽しく読むことができます。
値段
- 13 weeks – 2,730円
- 26 weeks – 5,460円
- 52 weeks – 10,920円
中級から上級者向け
初級から中級者向けの新聞がスラスラと読めるようになったら、日本語注釈のない中級から上級者向けの新聞にトライしてみましょう。
世界各国の注目されているトピックなどが掲載されているため、読み応えのある英文記事を楽しむことができます。
的確な英語表現で幅広い知識を得ることができるので、大学生などエッセイ用のライティング力を向上したい時にもおすすめです。
The Japan Times / The New York Times weekend edition(週刊)
日本を代表する日刊の「英字新聞」The Japan Timesの週刊版のタブロイド紙(普通の日刊紙一面の半分のサイズの新聞)です。
コンパクトでありながらもその内容は充実。ジャパンタイムズの記者によるオリジナル記事の他、海外の主要通信社や新聞社から配信されるニュースをピックアップして掲載しています。
英語学習社向けというよりは多様な情報を提供している「英字新聞」のため、単語などの表現の難易度は高めです。
値段
- 3ヵ月 (13週) :4,550円(税込)
- 6ヵ月 (26週) :9,280円(税込)
- 12ヵ月 (52週) :14,560円(税込)
読売新聞 The Japan News(日刊)
読売新聞社が発行する日刊の「英字新聞」。
英語学習向けの新聞ではないため、難しい表現や単語が多く使われていますが、読売新聞の記事を英訳したものもあるため、日本語版と読み比べながらビジネス英語の表現方法や語彙力を身につけることができます。
特集記事では日本の文化などについて紹介しているなど、興味深い記事も充実しています。
日刊紙のためデイリーで毎日読み続けるのは大変になりますが、長文を読んで読解力の向上を目指す中級から上級者におすすめの新聞です。
値段
月3,665円
上級者向け
主に在日外国人など英語が母国語、または母国語並みに理解できる人が読者層となっている「英字新聞」です。
海外の新聞記事では、日本国内のニュースだけでは得ることのできないような幅広い情報を得ることができます。
日経 Nikkei Asian Review(週刊)
日本経済新聞社が発行する週刊の「英字新聞」です。日本経済新聞に掲載された記事を中心に、質の高いアジアの経済ニュースが主流。
ビジネスや経済の情報を英語で読みたいという、英語上級者向けの新聞です。
値段
月17.99ドル
The Japan Times -ジャパンタイムズ-(日刊)
The Japan TimesはThe New York Timesとセットで販売されています。
国内で編集される自社記事と海外で編集される記事が掲載されており、政治、国際情勢、時事トピックなど海外からの視点で客観的に見つめることができます。
値段
月5,660円
英字新聞を活用した勉強方法
「英字新聞」を読むということは、英語学習者にとってさまざまなメリットがあります。
しかし「英字新聞」を読むということは思っている以上に簡単ではありません。読まないまま新聞がたまってしまった、なんてことにもなりかねません。
そうならないためにもどのように「英字新聞」で勉強していくのがよいのか、どう活用したらよいのか、いくつかのポイントをまとめてみました。
ポイント1 英字新聞の記事の構成
「英字新聞」に掲載されている記事には、構成のスタイルがあります。その構成を知ることにより要点をつかむことができ、新聞が読みやすくなります。
- Headline(見出し)
全ての記事にはHeadline(見出し)がついており、これを見れば何が書かれているかわかります。
- Leed(本文の最初の段落)
Leed(最初の段落)の部分を読むことで、いつ、どこで、誰が、何を、どうした、といった記事の大まかな内容を把握することができます。
- Body(記事全体)
Leed(最初の段落)の後は記事の本体となっており、全体の詳しい内容が書かれています。
Headline(見出し)やLeed(最初の段落)と呼ばれる1段落目には、記事の要点が盛り込まれているので、まずはそこを読んでみて興味が持てそうなものから全文を読んでいくという方法もよいと思います。
ポイント2 新聞記事のレベルは自分に合ったものを選ぶ
「英字新聞」を読むぞ!と決めたら、無理をせず読み進めることができる新聞記事のレベルを選びましょう。
まずは、自分が知っている内容やこれは優しすぎる、短すぎると思うくらいの英語の記事から読み始めるのもおすすめです。
ポイント3 興味のある見出し、ニュースだけをチェック
「英字新聞」を全て読もうと思うと大変。日本の新聞でさえ、全ての紙面の隅々まで読むことはなく、自分の興味のある記事はしっかりと読み、大半の部分はサッと目を通すだけだと思います。
特に英語初級者の方は、自分が興味あるスポーツや映画などについての記事を読むだけでもいいのです。日常の話題は、使われる単語もシンプルなものが多く、無理なく読み進めることができます。
また、知りたい情報を楽しみながら読めるので継続もしやすいと思います。
ポイント4 全ての単語を調べない
新聞によっては、日本語の対訳や注釈がついていますが、解説されている箇所以外でわからない英語の単語や表現が出てくることもあります。
しかし、それを全て辞書などで調べながら読み進めていくと、労力と時間がかかり途中で挫折してしまう可能性が。そうならないためにも前後の文脈から、単語の意味を推測したりしながら先へ読み進めていきましょう。
その中で、どうしてもわからない英単語があればメモをし、全ての記事を読み終わった後に調べてから確認の意味で再度その部分を読み返しておけばさらによいでしょう。
ポイント5 毎日続ける
「英字新聞」を使い英語学習をするために重要なのが、なんと言っても「継続すること」です。英語に触れる機会が圧倒的に少ない日本では、自分から英語に触れる努力をしなければいけません。
定期的な時間を毎日設ける必要はありませんが、焦らず、できる範囲のものをコツコツと毎日継続して読み続けることが大切。「英字新聞を読む」ということを習慣にして、英語力の向上を目指しましょう。
最後に
ここまでに「英字新聞」についての幅広い説明と共に、活用方法などのポイントを紹介してきました。
英語初級者の方にとり「英字新聞を読む」ということはハードルが高すぎ、といったイメージがあったかもしれませんが、ご紹介したように初級者からでも読みやすい工夫と学習コンテンツが盛りだくさん!
また「英字新聞」を読むことで読解力や語彙力といった英語力が鍛えられるだけでなく、今まで知らなかった知識を得ることもできます。
自分の英語レベルに合ったものを選択する、自分の興味のある記事を読む、無理のないペースで読み進める、そして継続する、といったことを念頭に、「英字新聞」を長く英語学習に取り入れ、うまく活用していきましょう。
1月に国内の大学院入試を控えている者です。
心理学の分野を希望しており、英語と小論文、心理学の問題の試験で、英語はTOEFL ibtかIELTSのスコアを提出して免除orスコア提出した上で本試験も受けて良いほうをとってもらえるというスタイルです。配点はわかりませんが、英語はウェイトを占めているみたいです。
TOEFLを10月に受験し、結果は69(リーディング20)でした。ただ、外部試験のスコアがどう換算されるかは公開されておらず、過去の受験生によればTOEFLで70程度あれば悪くはないのでは、という感じみたいです。
本試験も英語は受けようと思っています。本試験は三題(社会科学や心理学、人文科学など)構成で、単語の穴埋めもんだいや正誤一致、理由説明や下線部を訳すという問題です。
心理学の問題の勉強や卒業論文にも手をつけないといけないためそこまで英語に時間を割けないのですが、この記事の英字新聞を読むのは効果的かと思いました。他に何かいい勉強法があれば教えていただけますか。
(留学関連の記事なのに少しそれた質問になってしまいすみません…)
質問ありがとう!国内大学院入試にもTOEFLやIELTSスコアが使えるようになってきたね。
TOEFLリーディング20点というのは、基礎的な読解力はあるということだね。さらに読解力を上げるために、英字新聞はとても良い教材。それ以外は、心理学関連の洋書や雑誌を読んでみるのも良い。専門書を1ページ読むには結構時間がかかると思うけど、英語+専門知識を同時に得られるので一石二鳥じゃないかな?
他には、隙間時間を使って、大衆向けの心理学関連のポッドキャストを聞いたりするのもありだと思う。英語のためにがっつり勉強時間はとれなくても、普段から隙間時間を使って英語に触れる時間を増やせば、英語の実力は少しづつついていくものだよ!TOEFLももっと高スコアを目指せるはず!またわからないことがあればコメントしてね!
ありがとうございます!
本当は高い点が出るまで受けたかったのですが、願書提出の期限の関係で今回の一回限りしか受けられませんでした…。
隙間時間使ってちょこちょこ読んでいこうと思います。
昔英語の授業で心理学関係の記事が集まったサイトを使うことがあったのですが(psychology todayとかいうやつです)、そういうところから引っ張ってこようかなと思います。
あと、週1で少し時間とって友達と一緒に勉強する機会があるのですが、そこで英語の勉強するとしたらどういう風な形が考えられるでしょうか…?
友達と一緒にやれることはそう多くはないと思うけど、一緒に頑張る人がいるとモチベーションがでるよね!
ETSがTOEFLの勉強法を公開していて、そこには友達と一緒に勉強をするアイディアも紹介されているよ!基本この勉強法はTOEFLだけでなく英語学習全般に効果的。
リスニング
https://www.path-to-success.net/ets-toefl-listening-how-to-study
リーディング
https://www.path-to-success.net/ets-toefl-reading-how-to-study
勉強法の参考にしてみてね!
ありがとうございます!
こんにちは。以前質問させてもらった者です。あれから、英語の新聞や記事ではなく(印刷が手間なのと、携帯で観ると目がしんどいので…笑)心理学関連の洋書を中心に読んでいるのですが硬くてかなり量が多いのと内容が何を言ってるかわからない部分が多く、集中して読もうとするのですが気づいたらぼーっと目で追ってしまいます
学校に置いてあるやつが難しい系のやつばかりなので読むならどれも難解なのですが、読むときに意識することとかあるでしょうか?
質問ありがとう!いきなり専門分野の洋書を読むと、難易度も高いので継続が難しいかもしれないね。であれば、大衆向けの心理学の洋書はどうかな?例えば、「Thinking, Fast and Slow」「What Every Body Is Saying」最近人気なポジティブ心理学とか。こういう本は専門図書より、もっと簡単な言葉で書いているので読みやすいはず!
多読は自分のレベルに合わせて読みやすい本からトライしていくのがおすすめ!心理学で読みやすい・読みたい本が見つからなければ、他のジャンルから読むことでもリーディング力はグングンついていくよ!
洋書は色々と紹介しているので参考にしてみてね!
https://www.path-to-success.net/category/english-for-everyone/reading/read-books
すみません、返信忘れており遅くなりました
ありがとうございます!
thinkingのやつは結構読みやすいので、頑張って一冊読もうと思います。
あと、卒論の先行研究で見つけた英語の論文も読んでいて、並行してやろうと思います
わざわざ返信ありがとう!洋書は頑張って一冊読むところから!一冊読了すれば自信もつくし、確実に読解力もついてくるよ。頑張って!
今年の春から大学生になる者です。入学後の学習がすごく大変らしく、先輩には今から英字新聞などを読んでおくことを勧められました。ですが自分に合ったレベルのものがいまいち分からず困っています。去年受けたTOEICのスコアは725でした。The Japan TimesやEconomistだと難しすぎるのでしょうか。返信をお待ちしています。
こんにちは、TOEIC725点だとJapan Timesはチャレンジするのは良いけど、少しレベルが高い(スラスラ読めないのでストレスが溜まる)かもしれないね。またEconomistはより専門的でトピックも身近な日本ではないのでJapan Timesより難しい。
どちらもネットでいくつかの記事が無料で読めるようになっているので、まずは2-3個記事を読んでみてレベルを判断してみるのはどうかな?また、ニュースは正直面白くないので毎日継続するのが難しと思う。その場合は洋書にチャレンジするのもあり!洋書はニュースを読む100倍〜ぐらいの文量があるので、数冊読了するだけでも相当の自信と読解力をつけることができるよ。
下記のレベルはTOEIC700点代からでも読めるので検討してみてね!
https://www.path-to-success.net/english-books-for-high-school-students
https://www.path-to-success.net/english-books-for-university-students