目次
エジンバラ大学MBAの概要
エジンバラ大学ビジネススクールの基本情報
基本情報
- 正式名称:University of Edinburgh Business School (UEBS)
- 公式HP: https://www.business-school.ed.ac.uk/
- 所在地:29 Buccleuch Place, Edinburgh EH8 9JS
- 大学院生数:103名 (MBA), 629名(その他修士課程)(2023年7月26日現在)
- 提供プログラム:1年制MBA、パートタイムMBA、オンラインMBA、MBA以外のビジネス学位14課程
特徴
エジンバラ大学ビジネススクールは、スコットランドの首都エジンバラにあるエジンバラ大学のビジネススクールです。
エジンバラ大学は、QS世界大学ランキングで15位です。
エジンバラ大学の設立年は1583年と英語圏で6番目に古く、スコットランドの教育と研究の中心的な役割を果たしてきました。
これまでに21名のノーベル賞受賞者とアーベル賞受賞者1名を輩出している名門大学です。自然科学者のダーウィンが通っていた事でも有名で、また麻酔薬、ペニシリン、電話など発見や発明がこの大学でなされています。
エジンバラ大学のMBAコースは1980年に開設されました。
戦略的リーダーシップ、コーチングシステムを取り入れた専門能力開発、パーソナライズされアプローチを3つ柱としたユニークなプログラムを提供しています。
また、ビジネススクール全体の1%以下しか基準を満たしていない、3大外部認証機関、AACSB International、AMBA 、EQUISの全てから認証を受けているトリプルクラウン校の一つです。
3つのMBAプログラム
MBA・エグゼクティブMBA・オンラインMBAの3つのプログラムがあります。
- フルタイムプログラムは12ヶ月のコース
- 10−12週間のインターナショナル交換留学については選択可能
- 9月入学、翌年8月卒業
- 働きながら取れる28ヶ月のパートタイムコース
- オンキャンパスとオンラインのハイブリッドコース
- 12月に入学、3月卒業
- 33ヶ月のオンラインコース
- 1週間 10-15時間受講するコース
- 9月入学また3月入学
Edinburgh MBAの世界ランキング
ビジネススクールのランキングは、2023年のQSグローバルMBAランキングで以下のようになっています。
- 全英:8位
- 欧州:23位
- 世界:56位
<参考:QSグローバルMBA2023ランキング:ヨーロッパ>
学費とクラスプロファイル
学費
- プログラム期間:1年
- 学費:£43,300 (年)
クラスプロファイル
- 女性比率:53%
- 留学生比率:79%
- 平均勤続年数:10年
就職状況・平均給料
- 卒業後の平均的な初任給:USD112,850
- 卒業後3ヶ月雇用率:90%
エジンバラ大学MBAコースの特徴
クラスの平均年齢は33歳、そして勤続年数平均10年という少人数制でエグゼクティブ用のリーダーシップを育成するプログラムです。
プログラムは、3つの柱をベースに構成されています。
- 戦略的リーダーシップ
急速に変化するグローバルなビジネス環境で成功するため、新しい課題に対して革新的な戦略をたて、解決に向けてPDCAを回す、能力とリーダーシップを開発するようにコースが設計されています。
- 専門能力開発
専門能力開発には、戦略的リーダーをより有能にするスキルセットを学ぶこと、そして卒業後のキャリアに役立つよう、個別指導のコーチングがあります。
- パーソナライズされたアプローチ
小規模なクラスで教職員との距離が近いのが特徴です。また、パーソナルコーチとともに卒業後に進みたいキャリアゴールを設定し、戦略を立て選択科目を決めてプログラムをカスタマイズすることで、理想のキャリアを実現します。
エジンバラ大学ビジネススクールの大きな特徴は、コーチング文化があることです。コーチング文化とは、学生が自分自身の成長に責任を負える環境を作り出し、最終的には職業上および私生活でより成功できるようサポートする文化です。
また雇用主が求める追加のスキルセットを開発できるように支援する生徒開発チームもあります。
MBAカリキュラム
エジンバラ大学MBAには3つのコースがあります。
ここでは12ヶ月のフルMBAコースのカリキュラムを紹介します。
対面教育とオンライン学習のハイブリッドで行われます。
必修コース:毎日最大30人のグループで、2時間の対面チュートリアルクラスで行われます。 その他に、ライブセッション、ビデオ、朗読、ケーススタディがオンラインで配信されます。
選択コース:個人個人のキャリアの目標によって科目を選択します。選択コースは、 1週間の集中的なブロックで、毎日1日約8時間授業が行われます。選択コースはより少人数なクラスとなります
必修コース
9月から7月にかけて、全学生は、戦略的リーダーシップ、専門能力開発、金融と経済、戦略的マーケティング、業務改善などの主要分野の11のコアコースを学びます。
- 会計学
- デジタル時代におけるビジネス変革
- 財務学
- 業務改善
- 効果的な組織学
- 専門能力開発プログラム
- 定量的な方法とツール
- 戦略的人材マネジメント
- 戦略的リーダーシップ
- 戦略的マーケティング
- 経済学
選択コース
下から1つを選択します。
- リーダーのためのデータ分析
- 財務分析
- グローバル戦略
選択コースと国際交換留学
選択科目を1つ履修した後、更に選択科目を履修するか、国際交換留学を選択します。
- 新規ベンチャー創出
- 環境的に持続可能な未来に向けた事業戦略
- M&Aの財務的側面
- マーケティングコミュニケーションとブランディング
- 交渉学
交換留学先の例は以下の通りです。
- Aalto University Executive Education (フィンランド)
- EADA Business School (スペイン)
- ESSEC Business School (フランス)
- IPADE Business School (メキシコ) :Pan-American大学のビジネススクール
- Kellogg School of Management (米国):ノースウエスタン大学のビジネススクール
- Macquarie Graduate School of Management (オーストラリア):マッコーリー大学のビジネススクール
- McCombs School of Business (米国): テキサス大学オースティン校のビジネススクール
- Schulich School of Business (カナダ):ヨーク大学のビジネススクール
- Peking University Guanghua School of Management (中国):北京大学光華管理学院、北京大学のビジネススクール
卒論
8月末までにコンサルティングプロジェクト、リサーチ論文またはビジネスプランの形で卒論を提出します。
<参考:Full-time MBA programme structure >
エジンバラ大学MBAに留学する理由
教育の質が高いトリプルクラウン校
エジンバラ大学ビジネススクールは、マネジメント教育の品質を評価する組織である米国AACSB International、英国AMBA 、欧州EQUISの3つの国際認証機関から認証を受けているトリプルクラウン校の一つです。
「トリプルクラウン」の称号を持つビジネススクールは、世界のビジネススクールの1%以下です。(2023年8月時点で世界で125校のみ)
国際認証では世界のビジネス界やリーダーの期待に応える教育・研究・運営が実施されているかが問われ認証されます。また、国際認証はビジネススクールに国際的な視点で継続した改善を促す仕組みですので、認証の継続には認証機関からの提案に対する改善も必要となっています。
そのため、トリプルクラウン校は教育と研究面で継続して一定の高い質を保っていることが証明されていることとなります。
トリブルクラウン校は、日本では名古屋商科大学のみで、イギリスのロンドンビジネススクール、マンチェスタービジネススクール、フランスのINSEADそして HEC、 スペインのESADEそしてIE、スイスのIMD、韓国の延世大学、中国の北京交通大学などが有名です。
アメリカではアメリカの認証機関であるAACSBからのみ認定されているビジネススクールがほとんどです。
就職をサポートするコーチング文化
雇用主が求めるスキルセットを開発できるように個別にコーチングで支援する生徒開発チームがあります。
個人個人のキャリア目標について話しあい、コースを組むことで個人の卒業後のキャリア形成に繋がるようにカリキュラムを組む文化があります。
高いインターナショナル率&女性率
MBAコースの生徒103人の国籍は30カ国です。
女性比率は47%と高く、Athena SWAN憲章の銀賞認定校です。
Athena SWAN憲章は、英国平等チャレンジ ユニットによって 2005 年に設立および管理されている平等憲章マークの枠組みおよび認定制度で、男女平等の推進に向けた高等教育および研究機関の優れた実践を認識し、称賛しています。
<参考:Class profile (MBA class of 2022/23) & Accredation & Ranking>
エジンバラという立地
エジンバラはヨーロッパ有数の金融センターの 1つのビジネス都市であり、またユネスコの世界遺産都市に認定されている文化都市です。
エジンバラは英国で住み、働くのに最適な都市として常に上位に選ばれている都市です。
その理由は、人口は526,000人 (2022年7月現在)と少ないながら、エジンバラの首都としての行政機能そしてビジネス、文化機能を備えているためです。
エジンバラは、ジョージアン様式とビクトリア朝の建築物が街の大部分を占める歴史的な美しい街で、また年間を通じて開催される無数のイベントやフェスティバルを楽しむことができる文化都市でもあります。
また、エジンバラの人口の12%以上を学生が占めている街で、2023年のQSグローバルMBAランキングでは「学生に住みやすい街」として世界第10位に選ばれています。(世界第1位のロンドンに次ぎ、エジンバラはイギリスで第2位)
MBA | Why choose the Edinburgh MBA?
エジンバラ大学MBAの偏差値は?出願の難易度や入学条件
海外の大学には、偏差値とという概念がないため、出願の難易度は出願の要件から判断することになります。
MBAの難易度と出願要件
エジンバラ大学MBAへの出願で必要なものは以下の通りです。これはほとんどのMBA留学準備では同様になります。
このように、海外のMBA進学の難易度は、英語力や学力の証明など各種スコアの準備やエッセイ、インタビューなどの準備がハードルとなってきます。
- 学士学位
- 大学成績書
- 履歴書(3年以上の管理職経験)
- パートナルステートメント
- 推薦状
- TOEFL / IELTS
- GMAT / GRE (必須要件ではないが、GPAが低い場合に提出)
- インタビュー
- GPA: 3.0以上 (GPA 3.0を満たしていない場合、GMAT600点以上の提出ができます。)
- 英語力:IELT: 7.0(各セクションで6.0以上)またはTOEFLiBT: 100 (各セクション20以上)
出願準備はTOEFL/IELTS対策から
学費と奨学金
学費 (2024年度)
- フルMBA学費:£40,900
- グゼクティブMBA学費: £39,500
- オンラインMBA学費:2024年3月生: £31,410、2024年9月: £34,005
<参照:MBA Fees and living expenses・Executive MBA fees and living expenses・Online MBA Fees and living expenses>
奨学金
いくつかのMBA奨学金があります。
フルタイム MBA およびエグゼクティブ MBA用
- MBA奨学金
- MBA LGBT+ 奨学金:£10,000
- MBAメリット奨学金:£5,000
- MBA達成奨学金:£5,000
- MBA多様性奨学金:£5,000
- MBAリーダーシップ奨学金:£10,000
- オンラインMBA用
- MBA多様性奨学金:£2,500から£10,000
他にもエジンバラ大学または外部団体の奨学金に応募できる場合もあります。
<参照: MBA scholarships and funding>
出願の流れと出願期限
書類審査の後、直接またはオンラインでの面接があります。オンラインMBAには面接がありません。
出願期限
フルMBA出願には選考締切日がいくつか設定されています。
特定のラウンドの出願締め切り日までに応募した場合、そのラウンドの決定通知日までに結果が届く予定となっています。
特定のラウンドでオファーを受け取らなかった場合は、出願が不合格となったことが通知されるか、次のラウンドで検討されるよう繰り越されます。
- 2023年10月18日 2023年11月30日
- 2023年11月29日 2024年1月25日
- 2024年1月31日 2024年3月14日
- 2024年3月6日 2024年4月25日
- 2024年4月24日 2024年6月13日
- 2024年6月12日 2024年8月1日
エグゼクティブMBAは、2024年12月5日が出願締切日です。
オンラインMBAは、入学日の直前まで出願可能ですが、詳しくは出願ページを参照して下さい。
<参照:Application Deadlines MBA・Apply Executive MBA・Apply to the online MBA>
まとめ
エジンバラ大学のMBAはエグゼクティブ用のMBAとして更なるキャリアアップを目指す人に向いている、少人数制のプログラムです。
コーチング文化を大切にし、就職に役立つスキルセットを構築する実践的なパーソナライズされたプログラムとなっています。
エジンバラという世界文化遺産の街で、世界で高いランキングとして認められている有名校の大学のMBAを学習することができるユニークなMBAコースです。