英語の試験としてメジャーになりつつある「Duolingo English Test」の受験を検討している方は多いのではないでしょうか?
ですが、他テストと比べると新しいテストであることから、対策方法や高得点を狙うためのポイントが分からない方も多いと思います。
筆者も、Duolingo English Testを選んだはものの細かな対策方法が分からず、最初は探り探りでした。
今回は筆者の体験を基に、効果的な対策方法や心構えなどをお伝えしたいと思います!
この記事の著者:Akari
純ジャパ・留学経験無し・地方在住でアメリカの4年制大学を受験し、2023年秋からリベラルアーツカレッジに進学予定です。TOEFL iBTからDuolingo English Testに移行後、DETを計10回以上受験しました。Overallで95点→120点を取得し、全出願大学にはDETのスコアを提出しました。
監修者:ウメンシャン
日中英のトリリンガル・言語オタク。英語圏留学経験なしからIELTS8.0、TOEFL104、GRE322。コロンビア大学・ペンシルバニア大学・ニューヨーク大学・メルボルン大学教育大学院に合格実績を持つ。慶應義塾大学大学院卒。1児の母。
目次
Duolingo English Testとは?
概要
Duolingo English Test(以降、DET)とは、Duolingoという言語学習アプリを開発した会社が提供する、英語能力証明試験です。
DETの大きな特徴は、TOEFLやIELTSに比べて受験料が安い点です。
テスト名 | 受験料 |
DET | 6,615円(2回分購入の場合は5,265円) |
TOEFL iBT | 33,075円 |
IELTS | 25,380円 |
TOEIC | 7,810円 |
また、コロナ禍以降多くの教育機関がDETを導入している傾向にあるため、汎用性も高いです。
その他にも、結果が48時間以内に届く等、多くのメリットがあります。
スコアレベル
DETでは、10から160の範囲でスコアが付きます。
TOEFLやIELTSと比較したスコアの目安は、下記の表の通りです。(2023年3月現在)
大学等のホームページを確認し、自分の目標スコアを把握しましょう。
また、DETには、DET特有の4つのサブスコアがあります。
- Literacy(リーディングとライティング)
- Comprehension(リスニングとリーディング)
- Conversation(スピーキングとリスニング)
- Production(ライティングとスピーキング)
後ほど問題ごとに記載しますが、自分の不得意を見つけるためにはこのサブスコアから推測する必要があります。
普通のテストとは違う表記となっており、4技能(リーディング、リスニング、スピーキング、ライティング)の中で何が不得意か分かりにくいですが、サブスコアをもとに整理していくと何を対策すべきか明確になります。
受験方法
DETの受験は、自宅で行われます。
公式ページからアカウントを作成し、テストを購入後、Mac OSまたはWindowsで受験します。
細かな手順や準備等は下記記事を参考にしましょう!
» Duolingo English Testってどんなテスト?DETがあなたの救世主になる理由
Duolingo English Testの問題形式と回答Tips
DETには、多くの問題形式があります。
また、その中の多くはDET特有の問題ですので、初めは慣れない方も多いと思います。
まずは、DETで出題される問題の形式と回答時のコツを紹介します。
これらのコツを押さえながら問題に回答することで、スコアがやや上がったり、スコアの安定が期待できます。
受験前の対策方法については後に記載しておりますので、ぜひそちらもご覧ください!
前半
Read and Complete
文章を読み、空欄に入るアルファベットを入力する問題です。
回答時間は3分、LiteracyとComprehensionがサブスコアの対象となります。
- まずは文を初めから読み、しっかり文の内容を理解します。
- 文脈から単語や文法、時制等を推測しましょう。
- 前後の文にヒントが隠されている場合が多いです。使われている単語や文法がそのまま見つかる場合もあるため、最後まで諦めず探しましょう。
- わからない箇所は一度飛ばし、わかる箇所を埋めてから再度検討しましょう。
- それでもわからない箇所は、必ず何かを記入するようにしましょう。なるべく空欄は作らないようにしましょう。
- スペルミスがないか、文法に誤りはないか、時間をギリギリまで使って見直ししましょう。
Read and Select
表示されている単語の中から、実際に存在する単語を選ぶ問題です。
回答時間は1分、LiteracyとComprehensionがサブスコアの対象となります。
- ぱっと見の直感で選択してから、余った時間でじっくり検討しましょう。
- 正解は最低1個〜ですが、問題によって正解数が変動します。選択している単語が多い/少ないからといって、焦らないようにしましょう。
- 過去形、過去分詞、〜ing形、三人称単数なども含まれます。
- 実際に存在する単語に酷似しているものも多くあります。スペル等をよく確認しましょう。
- 一通り選択し終わったら、制限時間内ギリギリまで見直しをしましょう。
- オススメは、絶対にあると確信を持てる単語だけを選択することです。迷ったら、選択しない!
Listen and Select
発音を聞き、実際に存在する単語を選ぶ問題です。
時間内であれば、音声は何度でも聞き直すことができます。
回答時間は1分30秒、ComprehensionとConversationがサブスコアの対象となります。
- 一通り聞き、直感で選択してから、余った時間で何度も聞き直しましょう。
- 正解は最低1個ですが、問題によって正解数も変動します。数が多い/少ないからといって、焦らないようにしましょう。
- 過去形、過去分詞、〜ing形、三人称単数なども含まれます。
- 確実に聞いたことのある単語だけ選択しましょう。それっぽい発音で聞いたことがあるような感じがする単語も、フェイクの可能性が高いです。迷ったら、選択しない!
※DET公式によると、2023年5月以降「Listen and Select」の問題は廃止されるようです。
Listen and Type
流れてくる音声を聞き、文章を正しく書き起こす問題です。
問題が切り替わると同時に1度音声が聞こえ、その後は自分の好きなタイミングで最大2回まで聞き直すことができます。
音声の途中で一時停止することはできません。
回答時間は1分、ComprehensionとConversationがサブスコアの対象となります。
- 他の問題が出題された後、ランダムこの問題が出題され、音声も自動的に流れます。貴重な1回分のリスニングを逃すことがないように気をつけましょう。
- いつでもタイプできるように、常にキーボードに手を置いておきましょう。
- 1回目で前半部分を可能な限りタイピングする→2回目で残った部分をタイピングする→3回目で冠詞や三人称単数等の細かな全体確認をする という流れが理想的です。
- 受験者のレベルによって問題のレベルも変動するため、読み上げられる文章が急に長くなったり短くなったりします。
- 単語のスペルがわからなくても、推測で書いてみましょう。
- 冠詞や三人称単数等、可能な限り正確に書きましょう。もし聞き取れない場合でも、文法的に必要である場合は書き足すことをオススメします。
- ピリオドやクエスチョンマークを忘れないようにしましょう。
- 省略形(have not→haven’t等)は使用しても大丈夫です。
Read Aloud
表示されている文章を読み上げ、録音する問題です。録音のチャンスは1回のみです。
回答時間は20秒、ComprehensionとConversationがサブスコアの対象となります。
- 録音前に、1度リハーサルをしてみましょう。2回以上リハーサルをすると、本番の時間が足りなくなる可能性があります。
- 録音時は、聞き取りやすい声量ではっきりと、ネイティブの発音っぽく読み上げましょう。
- 発音がわからない単語は、それっぽく発音しましょう。
- 流暢に読む必要はありますが、早口でも減点対象になりかねません。
- 噛んでも言い直しはせず、最後まで読み切りましょう。
- 受験者のレベルによって問題のレベルも変動するため、文章が長くなったり短くなったりします。
- 筆者の場合、自然に読みたかったため、軽く身振り手振りを入れながら話していました。
Write About the Photo
表示されている写真について、1文以上で描写する問題です。
回答時間は1分、LiteracyとProductionがサブスコアの対象となります。
- 準備時間等はなく、写真が表示されてすぐ時間カウントが始まります。
- 写真を見ていない人にも伝わるような描写を心がけましょう。
- 人や動物等の動きを描写する際には、現在進行形で書きましょう。
- 冠詞、三人称単数、ピリオド等を忘れないようにしましょう。
- 最低1文、時間が限られているため最大でも2文〜3文にとどめましょう。ワード数の目安は30words〜50wordsです。
- 10秒〜20秒は文法ミスがないかどうか確認する時間に充てましょう。
- テンプレートを決めておくと、スムーズに書くことができます。
筆者が使っていたテンプレートも、ぜひ参考にしてみてください。
(1文目) This picture shows that there is[are] 〇〇 who[which] is[are] ~ing (+ on the street等の場所情報).
(2文目) Behind them[it/her/him], there is[are] ▲▲, so I guess it is ~.
ポイントは、1文目で写真の全体図を大まかに説明し、2文目以降で細かな情報(動作や場所)や推測を練り込むことです。
タイピングが苦手な方や時間がない場合は1文目のみ、余裕があれば2文目以降を書くことをオススメします。
Speak About the Photo
表示されている写真について、Speakingで説明する問題です。
準備時間は20秒、回答時間は30秒〜最大1分30秒、ConversationとProductionがサブスコアの対象となります。
- 準備時間中にメモは取れません。写真を見て、何を言うか決めておきましょう。
- 写真を見ていない人にも伝わるような描写を心がけましょう。
- 人や動物等の動きを描写する際には、現在進行形で話しましょう。
- 文法が正しいかどうか、使っている語彙のレベルや豊富さが評価されます。同じ単語はなるべく使わず、言い換えを行いましょう。
- 複雑な文法は評価されるかもしれませんが、理解されにくく文法ミスも多くなる傾向にあるため、減点対象にもなりかねません。1文は比較的短く、正しい文法を使って話すようにしましょう。
- 録音時は、聞き取りやすい声量ではっきりと、ネイティブの発音っぽく読み上げましょう。
- 流暢に読む必要はありますが、早口でも減点対象になりかねません。
- 録音は30秒以上経過しないと提出できないようになっていますが、高得点を狙うためには60秒〜90秒の間を狙いましょう。
- ただし、時間が余ったからといって同じ内容をリピートするのは避けましょう。
- 思ったよりも時間があります。話出しや流れを決めておくと、スムーズに話せます。
筆者が心掛けていた、話の大まかな流れです。流れを決めておくと、同じ内容を重複して話してしまうことを避けることができるため、とても効果的です。
- ①簡単な要約(メインの人/ものは何か、それはどこで何をしてるか)
- ②場所(周りには何があるか、天気はどうか、どこにあるか)
- ③詳細(誰がどこで何をしているか、何を着ているか、どんな様子か)
- ④推測(季節や時期、イベント、人の状態や感情、関係性等)
Interactive Reading
Interactive Readingのセクションです。計2つの中〜長文を読み解きます。
1つの文章につき計6問、回答時間は7~8分となっています。
また、Interactive Reading内の全ての問題は、LiteracyとComprehensionがサブスコアの対象となります。
Complete Sentences
(引用:Interactive Reading—The Duolingo English Test)
最初の問題である「Complete Sentence」では、文章を読み、空欄になっている箇所に当てはまる正しい単語を選択します。
- まずは文を初めから読み、しっかり文の内容を理解します。
- 文脈に合った単語を選択しましょう。
- 三人称単数を使うべきか、過去形を使うべきか等の文法で判断することもあります。
- 選択箇所の前後で使われている名詞を使い回すことがあります。
- わからない箇所は一度飛ばし、わかる箇所を埋め、文全体の流れを理解してから再度検討しましょう。
- それでもわからない箇所は、必ず何かを選択しましょう。空欄は作らないようにしましょう。
- 後の問題にも関係するため、全ての選択肢を埋め終わったとしても文章は最後まで読んでおきましょう。
Complete the Passage
(引用:Interactive Reading—The Duolingo English Test)
新しく追加された文章を読み、その間に当てはまる適切な答えを選択し、文章を完成させる問題です。
- まずは、新しく追加された文章を読みましょう。
- 繋ぎの文として適切なものを選びましょう。
- 本文と使われている単語が異なっていないか、確認しましょう。
- わからない場合、明らかに違う選択肢を削り、消去法で選びましょう。
Highlight the Answer
(引用:Interactive Reading—The Duolingo English Test)
表示されている問題について、該当する箇所を文章中から選択する問題です。
- まずは問題文を読み、何を聞かれているか把握しましょう。
- 答えとして適切な箇所を推測し、選択しましょう。
- 質問によって、1文全てを選択するか単語のみを選択するか変わります。文章を選択する場合はピリオドまで選択しましょう。
- 問題文にヒントが隠されている場合が多いです。使われている単語や文法がそのまま本文で見つかる場合もあるため、その前後で探しましょう。
Identify the Idea
(引用:Interactive Reading—The Duolingo English Test)
文章全体の適切な要約文を選ぶ問題です。
- 本文と使われている固有名詞や単語等が異なっていないか、確認しましょう。
- わからない場合、明らかに違う選択肢を削り、消去法で選びましょう。
Title the Passage
(引用:Interactive Reading—The Duolingo English Test)
文章全体に付ける適切なタイトルを選ぶ問題です。
- わからない場合、明らかに違う選択肢を削り、消去法で選びましょう。
後半
Read, then Write
表示されている質問について、50words以上で回答する問題です。
回答時間は最大5分、LiteracyとProductionがサブスコアの対象となります。
- 準備時間等はなく、質問が表示されてすぐ時間カウントが始まります。
- 冠詞、三人称単数、ピリオド等を忘れないようにしましょう。
- 時制等にも気をつけましょう。(経験を紹介する場合は過去形、意見主張は現在形)
- 文法が正しいかどうか、使っている語彙のレベルや豊富さが評価されます。単語の言い換えを行ったり、難しい単語を使うようにしましょう。
- 接続詞(To begin with、In addition、For example、Therefore等)を効果的に使いましょう。
- 高得点を狙うための目安は、70words〜100wordsです。
- 1分以上は文法ミスがないかどうか確認する時間に充てましょう。文の長さ<正確さ です。
- 文章の流れを決めておくと、スムーズに書くことができます。
筆者の場合、文全体を下記のように構成していました。ぜひ参考にしてみてください。
- 主張(I agree/disagree with the statement that ~. I have a reason and an example to support my opinion.)
- 理由と例示(It is because ~. For example, ~)
- 結論(In conclusion, for this reason, I agree/disagree with ~.)
Read, then Speak
表示されているトピックと複数の質問文に対し、Speakingで回答する問題です。
準備時間は20秒、回答時間は30秒〜最大1分30秒、ConversationとProductionがサブスコアの対象となります。
- 準備時間中にメモは取れません。頭の中で何を言うか整理しておきましょう。
- 文法が正しいかどうか、使っている語彙のレベルや豊富さが評価されます。同じ単語はなるべく使わず、言い換えを行いましょう。
- 複雑な文法は評価されるかもしれませんが、理解されにくく文法ミスも多くなる傾向にあるため、減点対象にもなりかねません。1文は比較的短く、正しい文法を使って話すようにしましょう。
- 接続詞(To begin with、In addition、For example、Turning into the last question等)を効果的に使いましょう。
- 複数ある質問には、全て答えるようにしましょう。また、上から順に回答すると、どの質問に対する回答なのか分かりやすく高得点が狙えます。
- 録音時は、聞き取りやすい声量ではっきりと、ネイティブの発音っぽく話しましょう。
- 流暢に読む必要はありますが、早口でも減点対象になりかねません。
- 録音は30秒以上経過しないと提出できないようになっていますが、高得点を狙うためには60秒〜90秒の間を狙いましょう。
- 話出しを決めておくと、スムーズに話せます。
筆者の場合、下記の流れで話していました。ぜひ参考にしてみてください。
- トピックの説明(I will talk about ~)
- 1つ目の質問への回答
- 2つ目の質問への回答
- 3つ目の質問への回答
- 4つ目の質問への回答
Listen, then Speak
音声で流れてくる質問について、Speakingで回答する問題です。出題回数は1回または2回となっています。
回答時間は30秒〜最大1分30秒、ConversationとProductionがサブスコアの対象となります。
- 出題と同時に1回、その後自分の好きなタイミングで最大2回まで聞き直すことができます。
- メモを取ることはできないため、質問を注意して聞きましょう。
- 質問の内容が理解できなくても、聞こえた単語等から推測して堂々と話しましょう。
- 文法が正しいかどうか、使っている語彙のレベルや豊富さが評価されます。同じ単語はなるべく使わず、言い換えを行いましょう。
- 複雑な文法は評価されるかもしれませんが、理解されにくく文法ミスも多くなる傾向にあるため、減点対象にもなりかねません。1文は比較的短く、正しい文法を使って話すようにしましょう。
- 接続詞(To begin with、In addition、For example、Therefore等)を効果的に使いましょう。
- 録音時は、聞き取りやすい声量ではっきりと、ネイティブの発音っぽく話しましょう。
- 流暢に読む必要はありますが、早口でも減点対象になりかねません。
- 録音は30秒以上経過しないと提出できないようになっていますが、高得点を狙うためには60秒〜90秒の間を狙いましょう。
Writing Sample
(引用:Duolingo English Test: Technical Manual)
表示されている質問について、Writingで回答する問題です。
準備時間は30秒、回答時間は3分〜最大5分、LiteracyとProductionがサブスコアの対象となります。
この回答は大学にも送付され、スコアの採点対象にもなります。
また、ここで記入した文は結果返却後に見ることができます。
- 冠詞、三人称単数、ピリオド等を忘れないようにしましょう。
- 時制等にも気をつけましょう。(経験を紹介する場合は過去形、意見主張は現在形)
- 文法が正しいかどうか、使っている語彙のレベルや豊富さが評価されます。単語の言い換えを行ったり、難しい単語を使うようにしましょう。
- 接続詞(To begin with、In addition、For example、Therefore等)を効果的に使いましょう。
- 高得点を狙うための目安は、70words〜100wordsです。
- 1分以上は文法ミスがないかどうか確認する時間に充てましょう。文の長さ<正確さ です。
- 文章の流れを決めておくと、スムーズに書くことができます。
Speaking Sample
表示されている質問について、Speakingで回答する問題です。
準備時間は30秒、回答時間は1分〜最大3分です。
この回答は大学に送付されますが、スコアの採点対象にはなりません。
→DET公式によると、2023年5月以降はスコアの採点対象になるとのことです。
回答Tipsは、「Read, then Speak」と同じです。
- 準備時間等はなく、質問が表示されてすぐ時間カウントが始まります。
- 冠詞、三人称単数、ピリオド等を忘れないようにしましょう。
- 時制等にも気をつけましょう。(経験を紹介する場合は過去形、意見主張は現在形)
- 文法が正しいかどうか、使っている語彙のレベルや豊富さが評価されます。単語の言い換えを行ったり、難しい単語を使うようにしましょう。
- 接続詞(To begin with、In addition、For example、Therefore等)を効果的に使いましょう。
- 高得点を狙うための目安は、70words〜100wordsです。
- 1分以上は文法ミスがないかどうか確認する時間に充てましょう。文の長さ<正確さ です。
- 文章の流れを決めておくと、スムーズに書くことができます。
Interactive Listening(2023年5月〜導入)
DET公式によると、2023年5月から「Interactive Listening」という問題形式が追加されるようです。
Listen and Respond
「Listen and Respond」では、短い文の読み上げ音声が流れた後に、返事として正しい文章を選択して会話を行います。
返事を選択する問題は計5〜6問、回答時間は4分です。ComprehensionとConversationがサブスコアの対象となります。
- 1度しか再生されないため、注意して聞きましょう。
- もし間違えても、正しい答えを見ることができます。
Summarize the Conversation
「Listen and Respond」が終了した後、会話の内容を要約するWriting問題が出題されます。
制限時間は75秒と、かなり短くなっています。LiteracyとProductionがサブスコアの対象となります。
- 準備時間等はなく、問題が切り替わると同時に時間のカウントが始まります。
- 冠詞、三人称単数、ピリオド等を忘れないようにしましょう。
- 時制は基本的に過去形です。
- 文法が正しいかどうか、使っている語彙や文法のレベルや豊富さが評価されます。単語の言い換えを行ったり、難しい単語を使うようにしましょう。
- 10秒〜20秒は文法ミスがないかどうか確認する時間に充てましょう。文の長さ<正確さ です。
- 文章の流れを決めておくと、スムーズに書くことができます。
新しい問題形式「Interactive Listening」に関しては、DET公式から解説のYouTube動画がアップロードされているようです。2023年5月以降に受験予定の方は、ぜひ確認しましょう。
NEW! Interactive Listening task on the DET: Everything you need to know and a sample question
テストの対策方法
ここまで紹介した回答Tipsをもとに慣れていくと、少しの得点アップを狙うことができます。
また、受験前にできるスコアアップのための対策方法を行うことで、さらに高得点が狙える可能性があります。
ただし、「DET対策だけしていてもスコアは伸び悩む」ということを念頭に置く必要があります。
実は、DET公式ガイドにもそのような記載があります。
You do not need special preparation in order to do well on the Duolingo English Test. No need for memorization, rehearsal, or expensive classes. The Duolingo English Test is designed to show your real proficiency level in English. Intense studying right before the test will not change your score. Your score will improve as your proficiency improves.
(Duolingo English Testで良い結果を出すための特別な準備は必要ありません。暗記やリハーサル、高額な授業は必要ありません。Duolingo English Testは、あなたの本当の英語力を示すために設計されています。テスト直前の猛勉強でスコアが変わることはありません。あなたのスコアは、あなたの英語力が向上するにつれて向上します。)
そのため、DETの問題形式の感覚をキープしながら、DET以外で英語に触れる時間をとにかく増やすことを強くオススメします。
DET以外で伸びた純粋な英語力を測るのがDETです。
筆者は、この後説明する対策方法に加えて、大学出願準備(エッセイ執筆、大学調べ、インタビュー等)やPodCastで英語のラジオをシャドーイング、オンライン英会話、洋書の多読などを行なっていました。
TOEFLやIELTSの問題を使って勉強するのもオススメです。
これから紹介する学習方法は、あくまでも「DETの問題形式に慣れておくための方法」です。
これだけを行なってもスコアの大幅アップは期待しにくいですが、慣れておくことは本来のポテンシャルを発揮するために重要です。
練習テスト
DETは、無料の練習テストが公式で配信されています。
何度でも受験可能で、テスト終了後には予想スコアも分かります。
一部無料テストでは練習できない問題形式もありますが、多くの問題を本番と同じように解くことができます。
しかし、何度も無料テストを受験していくと見たことのある問題が頻出するため、予想スコアはあまり参考にならなくなってしまいます。
また、受験後に答え合わせをすることができないため、根本的な能力向上には繋がらないと言えます。
YouTubeの模擬テスト
YouTubeには、数々のDuolingo English Testに関する動画がアップロードされています。
特に有名なのは、「Teacher Luke」という方のチャンネルです。
https://www.youtube.com/@TeacherLuke-DET
このチャンネルには、問題形式の解説動画、効果的な回答方法、例題と解答例、模擬問題等の動画が多くあります。
筆者は、このチャンネルの動画でよく使用するものをプレイリストにしていました。
また、YouTube上の動画を使用するため、Googleドキュメントと併用しながら問題を解いていました。
紙ではなくパソコン上で行うことで、タイピング練習にもなります。
間違えた問題を赤字で修正し、復習を繰り返し行っていました。
とにかく模擬問題を多く解きたい人にはこの動画がオススメです。
また、問題別の模擬問題動画も多くあります。苦手分野に合わせて対策をしましょう。
オンライン英会話
私は、DET受験にあたって2つのオンライン英会話を利用していました。
1つ目は、「DMM英会話」です。
DMM英会話には「写真描写」という教材があり、この教材でひたすら「Speak About the Photo」の練習をしていました。
(引用:DMM英会話)
DMM英会話の無料お試しチケットを活用し、短期間で集中的に練習を行いました。
また、講師については、かなり細かくフィードバックをくれる先生を選ぶと良いでしょう。自分の間違いの癖に気付き、改善につなげることができます。
2つ目は「産経オンライン英会話」です。
産経オンラインにはDET対策に直接役立つ教材等はないのですが、筆者はいつもDET受験直前にフリートークのレッスンを入れ、英語を話す感覚を掴むようにしていました。
タイピング練習
タイピング入力が苦手な方は、タイピング練習も同時に行うことをオススメします。
タイピング練習は、日本語ではなく英語で行いましょう。
私は「TOEFL iBT テスト必修フレーズ」という、TOEFL向けのタイピング練習を使用していました。
他にも多くの英語用タイピング練習サイトがありますので、自分に合ったタイピング練習を見つけてみましょう。
Google音声入力
「Read Aloud」等の問題において、発音が重要になります。
発音に自信がない方は、前述のYouTubeの模擬テストを用いながら、文章の読み上げをGoogle翻訳などの音声入力に向かって行う練習方法がオススメです。
読み上げ後、問題文と同じ文が表示されていたら、流暢かつ正しい発音で読むことができているということになります。
もし同じ文が表示されていなかったら、AIの音声を聞いた上で発音を真似し、同じ文が表示されるようになるまで反復練習です。
まとめ
今回は、Duolingo English Testの対策方法や回答のポイント等を紹介しました。
前述の通り、DETは「英語力を上げるためのテスト」ではなく「純粋な英語力を測るテスト」です。
そのため、回答のコツや形式に慣れるための対策方法等はあるものの、スコア大幅アップのための絶対的な方法等は明確にはありません。
ですが、DET対策を行いながら日頃の英語学習を継続していくと、スコアが安定し、さらにはスコアの大幅アップを狙うことができます。
多くのメリットがあるDET、特徴を押さえて、ぜひ活用してみましょう!