



海外留学を決めたらどこの国へ留学するかを決める必要がありますが、候補に加えていただきたいのがヨーロッパの国々。
近年、ヨーロッパの多くの大学では、幅広い分野での英語による学位取得コースを充実させ、世界各国からの留学生を多数迎え入れています。
そんなヨーロッパの国の中でも国民の90%から93%が英語を話すといわれるほど、非英語圏の国ながら英語力が高い国オランダの大学では、英語による学位取得プログラムを多数提供。
数ある大学の中から今記事では、オランダを代表する研究型大学「デルフト工科大学」をご紹介します。
筆者紹介:Antieやや
タイ在住。語学力を活かし現地でボランティア活動を中心に毎日を過ごす。バンコクでインターナショナルスクールを卒業し、イギリスの大学で心理学、大学院で戦略マーケティングを学んだ息子あり。
目次
オランダの名門校:デルフト工科大学とは
デフルト工科大学の基本情報と歴史
基本情報
- 名称:TU Delft|University of Technology(デルフト工科大学)
- 所在地:Postbus 5, 2600 AA Delft The Netherlands
- 番号:+31 15 278 9111
- 創立年:1842年
- 学校形態:大学・大学院
- 学生数:総学生数 26,417名
歴史
デルフト工科大学の歴史は、1842年にオランダ国王ウィリアム2世によって設立された王立アカデミー(~1846年)に始まります。
国家並びに産業界が必要とする技術者および貿易実務人材育成のための教育を提供することを目的として設立された王立アカデミーは、当初、主にオランダの貿易会社Dutch East India Companyの技術者育成に力を注いでいました。
1846年になると王立アカデミーは王政令により解散し、19世紀の急速な工業化時代に必要とされたさまざまな分野の技術者や建築家を育成するためにデルフト工科学校(~1905年)を新設。
1905年に可決された別の法律により、デルフト工科学校の名称をデルフト工科(研究所)大学へと変更。大学法人としての法的地位と学位授与権が与えられました。
第二次世界大戦後、デルフト工科(研究所)大学では、地元地域の学生だけでなく、あらゆる場所からの学生を受け入れ大学の規模を拡大。
1986年正式に「デルフト工科大学」となり、現在では、オランダ最古のかつ最も名高い工科大学として国内だけでなく、ヨーロッパ諸国でもトップクラスの工科大学としてその名が知られています。
デフルト工科大学の特徴と学部紹介
特徴
学生の自主的・自律的な学習活動を尊重し、科学技術系の大学に相応しい学識、知の開拓能力、問題解決能力を兼ね備えた人材育成を目標とするデルフト工科大学。
工科大学として豊かな教養と広い国際感覚を具備し、共生社会を構築して社会に貢献できうる先駆的な指導的研究者、技術者、高度専門職業人を養成し、社会に求められる高度専門職業人の育成を通して社会の発展に貢献し続けていきたいと考えています。
そんなデルフト大学は、技術知識の強化と共有に共同で取り組む大学連合4TUの1つ。
4TUは、オランダの4つの工科大学で構成され、大学間連携により化学、技術駆動型イノベーション創出の原動力としての工学を実現することを目的とした教育を実践しています。
学部:工学、科学技術に特化した研究大学
デルフト工科大学は、学士課程レベルまたは大学院(修士/ 博士課程)の過程を有する8つの学部と2つの研究所で構成。
それぞれが、オランダ語および英語による幅広い分野に関連した学位プログラムを提供しています。
- 航空宇宙工学部(Faculty of Aerospace Engineering)
- 応用科学部(Faculty of Applied Sciences)
- 建築・環境デザイン学部(Faculty of Architecture and the Build Environment)
- 土木工学・地球科学部(Faculty of Civil Engineering and Geosciences)
- 電気工学・数学・コンピュータサイエンス学部(Faculty of Electrical Engineering, Mathematics, and Computer Science)
- 工業デザイン工学部(Faculty of Industrial Design Engineering)
- 機械工学部(Faculty of Mechanical Engineering)
- 技術・制作・マネジメント学部(Faculty of Techonology, Policy and Management)
- 量子技術研究所(QuTech)
- デルフト工科大学原子炉研究所(TU Delft Reac)
- 航空宇宙工学学士課程(BSc Aerospace Engineering)
- 応用地球科学学士課程(BSc Applied Earth Sciences)
- コンピュータサイエンス・エンジニアリング学士課程(BSc Computer Science and Engineering)
- ナノバイオロジー学士課程(BSc Nanobiology)
学士課程プログラムについての詳細はこちら→Bachelors


世界ランキングとその評価

出典:TU Delft Rankings
1842年の開学以来、学術文化の発展と科学技術教育の基盤形成に参画し、工学教育を通じて地域産業界や社会の活性化と発展に貢献しているデルフト工科大学。
工学、科学技術に特化した研究大学として知られ、質の高い研究や開発の進展が高く評価されています。
また国際的な評価も高く、QS世界大学ランキング (分野別) では工学と技術の分野で13位にランクイン。
イギリス(ケンブリッジ大学、オックスフォード大学)、スイス(スイス連邦工科大学チューリッヒ校、スイス連邦工科大学ローザンヌ校)に次いで、ヨーロッパ第5位の名門大学として位置づけされています。
第2位 土木工学(Civil Engineering)
第3位 建築/環境(Architecture/ Environment)
第3位 機械工学(Mechanical Engineering)
デルフト工科大学分野別ランキングについての詳細はこちら→Subject Rankings
デルフト工科大学の学費・留学費用と奨学金
デルフト工科大学の学費・生活費
以下の表は、デルフト工科大学の学部課程(2024/2025年度)の授業料、滞在費など予想される費用の総額を示しています。
概算費用は、学費についで大きな出費となる滞在方法、そして何よりも為替レートの変動などの要因に応じて異なりますが、留学中にかかる費用のおおよその目安としてご参照ください。
Tuition Fees (per year) | €16,705(約282万円) |
Textbooks (first year) | €300(約5万円) |
Living Cost (per month) | €800~(約13万円) |
Total | €17,805(約300万円) |
参考:Tuition Fee & Finances、Tuition and fees/ Applied Earth Sciences
この他、世界中の都市や国々の物価指標などの生活情報を記録する世界最大のデータベースNUMBEOでは、デルフト滞在にかかる生活費の平均を費目ごとに紹介しています。
※詳細はこちら→Cost of Living in Delft
※2024年6月為替レート:1€=約169円
留学生向けの奨学金制度
外国人留学生向けにデルフト工科大学が独自に実施する奨学金制度は、主に修士課程への進学を希望する世界各国からの応募者を対象としたものとなります。
またオランダ政府教育省では、ヨーロッパ圏以外からの学部生・大学院生を対象とした奨学金NL Scholarshipを用意しています。
この奨学金制度に参加する大学では毎年変わり、それぞれの大学が申請対象学部、人数、申請方法、締め切り日等の諸条件を設定。デルフト工科大学(2024‐2025年度)では、大学院生を対象とした奨学金を提供しています。
※デルフト工科大学が提供している奨学金制度についての詳細はこちら→Scholarships
※オランダ政府教育省による奨学金制度についての詳細はこちら→NL Scholarship/ Delft University of Technology


デルフト工科大学でのキャンパスライフ
デルフト工科大学のキャンパス全貌

デルフト工科大学がキャンパスを構えるデルフトは、オランダ南西部に位置しており、政治の中心地デン・ハーグとは北側で隣接。首都アムステルダム近くのスキポール空港から電車で40分ほどです。
デルフト中心部から運河を渡った南側にあるキャンパスは、161ヘクタール(東京ドーム約3.5個分)を持つ世界で最も広いキャンパスの1つとして知られ、キャンパス内には最新設備が整えられた研究実習棟はもちろん、毎日のキャンパスライフを楽しむためのレクリエーション施設も充実しています。
また、イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくという目標を掲げるデルフト工科大学では、テクノロジーとイノベーションによる地球環境問題の解決、デジタル社会の発展、人々のウェルビーイングの向上を目指すとともに、持続可能な社会に貢献する取り組みを加速。
施設で消費するよりも多くのエネルギーを生産し、なおかつ再生可能エネルギーを作り出すといった新しい教育施設を建設するなど、2030年までに完全な持続可能なキャンパス運営という目標の実現のため、全学を挙げて取り組んでいます。
デフルト工科大学の学生団体(Associations)
デルフト工科大学には、運動系・文化系の部活や同好会など様々な学生団体があり、多くの学生が所属。学生の自主的な運営によって諸活動が行われています。
数多くの学生団体が活動するデルフト工科大学では、学生一人ひとりに合った活動を見つけやすくするために活動項目を大きく4つに分類し、紹介しています。
役員選挙によって選ばれた学生が運営する組織であり、大学内での自分たちの生活の充実や大学生活の改善・向上のために、学生を代表し大学の意思決定プロセスに参加します。
- Student Sport Club
サッカーやバスケットボール、水泳など、様々なジャンルのスポーツクラブが活発に活動。また、国際レベルで活躍する学生アスリートを対象※に、自主的・自律的に学業とスポーツを高いレベルで実践できるよう、手厚いサポートを提供しています。
※ Academic study and elite sports: TU Delft makes it possible
- Study Associations
エンジニアリング、コンピューターサイエンス、建築などの専門分野に焦点を当てたクラブ。これら分野に関連する活動やイベントを定期的に開催しています。
- International Student Associations
それぞれのクラブでは留学生同士、留学生と現地学生の交流を深め、よりよいキャンパスライフを送るためのイベント企画や提案を行うなど、異文化交流の機会を提供しています。
学生団体についての詳細はこちら→Associations
デルフト工科大学のヘルスサポート
デルフト工科大学では、学生および教職員が在学・在職中、心身ともに健康で充実した生活を送ることができるよう幅広いサポートを提供。
病気や怪我の応急措置のほか、健康相談、保険指導、医療機関の紹介などを行っています。
また、心の健康相談についても専門のカウンセラーが、一人ひとりの相談に丁寧に対応しています。
ヘルスサポートについての詳細はこちら→Well-being and Study


デルフト工科大学を選ぶ理由
理工系学生にとって魅力的な教育環境
ヨーロッパトップレベルの5つの工科大学の連合体であるIDEA League創設時からのメンバーであるデルフト工科大学。
多くの分野で世界をリードする研究を行っており、大学生のうちからそのような研究に触れることができるという、理工系学生にとってすばらしい環境があります。
世界に開かれた大学としてグローバルキャンパスを創造
世界トップクラスの工科系大学を目指すデルフト工科大学は、世界に開かれた大学として知られています。
オランダ人学生の海外派遣、外国人留学生の受け入れ、国際共同研究を通じた教職員の交流等を推進し、グローバル人材の育成を行っています。
オランダの古都デルフト
首都アムステルダムから電車で1時間ほどのオランダ南部にある小さな街デルフト。
古都の雰囲気が色濃く残る街の至る所には運河が巡り、新教会や市庁舎という2つの歴史ある建物に面したマルクト広場を中心として、周辺には閑静な住宅地が広がっています。
また、白地に藍色の鮮やかな染め付けが美しいデルフト陶器(デルフト焼き)や、画家・フェルメールの絵画「デルフトの眺望」などで知られるデルフトは観光地としても人気があります。
そんなデルフト自体は人口約10万人※ほどの小さな街ですが、学生・スタッフ合わせて約3万人というデルフト工科大学を有する学園都市としても有名
オランダ国内の中でも比較的治安がよく、こじんまりした街は利便性が高く住みやすいことからも、学生が安心して学業に専念できる環境が整っています。


デルフト工科大学へ進学する方法
デフルト工科大学の偏差値と難易度
海外の大学には日本のような偏差値・入試という概念はありません。
デルフト工科大学の入学審査は主に書類審査で合否判定が行われ、志望するプログラムの入学要件を満たすことで入学が認められることがほとんどです。
デルフト工科大学では正式な合格率を発表していませんが、外部の大学情報サイト※によると2024年度入学の合格率は82%。
数値だけをみると合格率が高く入学のハードルが低いように思われますが、各学位プログラムでは、所定の履修科目で一定以上の成績を修める、高度な英語力を習得しているなどの入学要件を定めており、出願の際には各要件を満たす必要があります。
※ 参考:Delft University of Technology Acceptance rate for International students
オランダの教育制度とデルフト工科大学留学のための出願資格
オランダの教育制度は日本と比べるとかなり複雑な構成になっていますが、大まかに説明すると、義務教育は5歳から18歳までとなり、12歳までの7~8年間が初等教育。
その後の中等教育からは、以下の3つの進路に分かれており、大学へ進学を希望する学生は、6年制のVWOを修了し全国共通の国家試験を通ることにより大学への出願が認められます。
- 大学進学コース (VWO: Voorbereidend Wetenschappelijk Onderwijs)ー6年制
- 高等一般教育コース (HAVO: Hoger Algemeen Voortgezet Onderwijs)ー5年制
- 中等職業準備教育コース (VMBO: Voorbereidend Middelbaar Beroepsonderwijs)ー4年制
このようにオランダの教育制度は日本とは異なり、大学へ出願するためにはVWOディプロマの取得(または同等の国際資格)が必須。
日本の高校を卒業した場合は出願資格を満たしておらず、直接デルフト工科大学の学部(学士課程)に進学することは原則できません。
オランダ国内の大学によっては、ファンデーションコース(大学進学準備コース)を1年間受講することで学部課程への進学が認められる場合がありますが、デルフト工科大学ではファンデーションコースを提供していないため、進学を希望する際には大学が定める出願資格を満たす必要があります。
【参考:オランダの教育制度】

出典:ELAB/ Education system in the Netherlands
※ 名称(アルファベット表記)についての説明については、Wikipedia/ オランダの教育をご参照ください。
デルフト工科大学への留学方法
デルフト工科大学への留学方法は、
- 高校卒業後に学士課程に直接進学する(出願資格を満たす者)
- 日本の大学の学部課程で1年以上を修了する
- 日本の大学の交換留学制度を利用する
という3通りの方法が一般的となります。
方法① 高校卒業後に学士課程に直接進学する(出願資格を満たすもの)
デルフト工科大学を含むオランダの大学では、専門的な知識の習得に集中できるカリキュラムを提供しているため、入学後からすぐに専門科目の履修が始まり、通常3年間で卒業することが可能です。
日本からの留学生は、大学が認める入学資格(オランダのVWO)と同等の国際資格(国際バカロレア:IBなど)を取得し、要件(必要履修科目、最低基準の成績スコアなど)を満たすことで直接出願することが可能となります。
〈例〉IB(国際バカロレア)の場合

出典:Admission requirment for the International Baccalaureate (Diploma programme)
出願要件についての詳細はこちら→Admission Requirements
■入学要件
デルフト工科大学の入学審査では、高校での成績や履修科目、英語テストのスコアなどの書類審査のほか、学位プログラムによっては独自の入学試験を実施し、その結果をもとに最終的な合否を判断します。
デルフト工科大学に出願する際は学位プログラムを指定する必要があり、プログラムごとに異なる入学要件(高校での必修履修科目等)を設けています。出願前に希望する学位プログラムの募集要項(入学要件等)をよくご確認ください。
交換留学制度を利用する場合の入学要件は、各大学・学部の協定や制度の内容によって詳細が異なります。最新情報は所属大学の募集要項をご参照ください。
■英語力
デルフト工科大学へ出願するためには一定の英語力を証明する必要があり、スコアの目安はそれぞれ次の通りです。
TOEFL iBT | 90以上 |
IELTS | 6.5以上 |
Cambridge Assessment English | C1 Advanced |
英語要件についての詳細はこちら→Language Requirements
■出願方法・出願費用
デルフト工科大学の学部課程への出願手続きは、オランダ版共通願書であるStudielinkを介して、オンライン上で行います。
出願費用は100ユーロです。
出願方法についての詳細はこちら→Application Procedure
■主な出願必要書類
- 高校の卒業証明書(IBディプロマ)または大学1年次修了証明書
- 成績証明書
- 英語力証明書
- 履歴書
- パスポートのコピー
出願必要書類についての詳細はこちら→Required Documents
方法② 日本の大学の学部課程で1年以上を修了する
オランダとは異なるカリキュラムにより教育が実施されている各国の留学生は、オランダの大学進学のための出願資格VWOと同等と認められる資格が必要です。
日本の高等学校卒業資格はVWOと同等と認められていないため、出願者は認定を受けた日本の大学(学士課程)での1年次修了資格が必要。
さらにデルフト工科大学の学士課程で専攻を希望する分野と同じ、または関連する分野であることが条件となっています。
出願方法や出願費用は、 高校卒業後に学士課程に直接進学する際と同様になります。
国ごとの出願資格の詳細はこちら→Country specific requirements
方法③ 日本の大学の交換留学制度を利用する
デルフト工科大学で学びたいという場合、高校卒業後に直接進学を目指すことができませんが、日本国内の大学に入学したとしても、協定が結ばれている大学・学部であれば留学を経験(最長1間)することができます。
デルフト工科大学は世界各国の教育・研究機関との間で大学間または部局間の学術交流協定を締結。
各大学では、大学間協定に基づき、海外の大学と学生を交換し互いの大学で学ぶ機会を提供するとともに両大学の交流を深め、双方の発展に寄与することを目的として、交換留学制度を実施しています。
以下の日本の大学ではデルフト工科大学と協定を結び、学生の国際交流、交換留学、相互研究活動の推進を活発に行っています。
※ こちらの情報は2024年6月現在のものです。募集ごとに派遣先大学、派遣人数、応募資格など変更の可能性があります。各年度の最新情報は各大学のホームページから入手してください。
出願資格は各大学により異なりますが一般的に、
- 正規課程に在籍する学業成績優秀な学生であること
- 留学中も日本の大学に在籍している学生であること
- 志望する派遣先大学が定める受け入れ条件(語学や学業成績等の受入れ基準・学問分野など)を満たしている
などが挙げられます。



デフルト工科大学の就職支援(キャリアセンター)
学生が就職活動に取り組む際にサポートしてくれるのが、デルフト工科大学のキャリアセンター。キャリア形成に関する幅広い支援を受けることができます。
キャリアセンターの具体的な取り組みには以下のものが含まれます。
- 企業説明会やインターンシップ、求人情報の提供
キャリアセンターでは、学生の希望進路や興味関心に合わせて、大学に寄せられたインターンシップや求人情報を提供。
また、独自に企業説明会を開催するほか、学外で行われる合同説明会や個別の企業説明会の情報などを提供しています。
詳細はこちら→Discover YourCareer
- 就活ガイダンス・講座の開催
効果的な学習方法、自己分析の方法、キャリアデザインなど、学生がスムーズに就職活動に取り組めるように、ガイダンスや各種講座を開催しています。
※詳細はこちら→Workshops
- 就職に関する個別相談
進路や就職に関する一人ひとりのさまざまな疑問・悩み事について、キャリアセンタースタッフが個別相談に応じ、学生が自分の人生の方向性や卒業後の進路について自ら考えられるようサポートします。
※詳細はこちら→1-on-1 consultation
デルフト工科大学が提供するその他の就職支援についての詳細はこちら→Managing your career
デフルト工科大学卒業後の現地就職について(ビザ申請)
オランダで働く場合には、雇用してくれる企業が就労ビザ(労働許可証)を移民局から取得する必要がありますが、オランダに留学した留学生は学位を取得できても、新卒者が就労ビザを手に入れ、そのまま現地で就職することは容易ではありません。
そこでオランダ政府は、オランダで教育を受けた外国人卒業生の就職をサポートするため、オリエンテーション・イヤー・ビザ (Residence permit for orientation year)を提供。

出典:Octagon people/ Orientation year: guide for international graduates in NL
オリエンテーション・イヤー・ビザ(オランダ語でzoekjaar)は、EU域外の学生がオランダで高等教育課程を修了した場合、卒業してから3年以内に申請できるビザのことで、就業または就職活動のために最長12ヶ月オランダに滞在することを許可するものです。
このビザにより、オランダの労働市場において制限なく自由に就職活動を行い働くことが可能となり、仕事の経験を積むことで、今後オランダでキャリアを積みたいと考えている場合に必要な高度スキル保持者ビザ申請資格を取得することができるかもしれません。
オリエンテーション・イヤー・ビザについては、事前通告なしに手続きや条件等が変更される場合もありますので、詳細は日本国内にあるオランダ大使館、または現地の移民局に確認し、最新の情報を入手してください。
オリエンテーション・イヤー・ビザについての詳細はこちら→Immigrate-en Naturalisatiedienst(オランダ移民局)
最後に
工学を中心とした学士課程および大学院プログラムを持ち、オランダを代表する研究型大学として知られているデルフト工科大学。
航空宇宙学、土木工学、建築学、応用数学、電気工学など、工学に関連する幅広い分野での専門性の高い教育と研究を提供しています。
そんなデルフト工科大学の最大の魅力は、国内だけでなく世界中から集まってきた工学に興味のある学生たちと共に学べること。
向上心のある優秀な学生と学べる環境は、デルフト工科大学でしか得ることができない貴重な体験となるはずです。
デルフト工科大学に興味のある方はぜひ、本記事を活用して留学先選びの際にお役立てください。



