よし!アメリカの大学に留学しよう!と決心した次に決めることといえば都市選び。
広大な国土を持つアメリカにはいくつもの主要な都市があり、そのエリアによって特色や雰囲気、そして気候などもさまざまです。
そんなアメリカで留学生に人気のエリアの1つがアメリカ北東部マサチューセッツ州の州都「ボストン」。
ボストン周辺には、ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学、タフツ大学、ボストン大学など世界的に有名な名門大学から、コミュニケーション、パフォーマンスアーツ、映像などに力を入れているエマーソン大学、伝統のある女子大7校からなる“セブンスターズ”の1校であるウェズリー大学など、数々の大学が点在。
ボストンは、アメリカを代表する学園都市として知られています。
当記事では、学園都市であるボストンにある大学の中から「ボストン大学」についての情報を配信。
基本情報から合格に向けた準備など幅広い内容構成となっていますので、進学先としてアメリカの大学、またはボストン大学受験が検討された際にぜひお役立てください。
筆者紹介:Antie やや
タイ在住。語学力を活かし現地でボランティア活動を中心に毎日を過ごす。バンコクでインターナショナルスクールを卒業し、現在イギリスの大学で心理学とマーケティングを学ぶ息子あり。
監修者:ウメンシャン
日中英のトリリンガル・言語オタク。英語圏留学経験なしからIELTS8.0、TOEFL104、GRE322。コロンビア大学・ペンシルバニア大学・ニューヨーク大学・メルボルン大学教育大学院に合格実績を持つ。慶應義塾大学大学院卒。1児の母。
アメリカの名門校:ボストン大学とは
ボストン大学の基本情報と歴史
基本情報
- 大学名:Boston University(ボストン大学)
- 所在地:233 Bay State Road Bosto MA 02215
- 電話番号:+1 (617) 353-2300
- 創立年:1839年
- 学校形態:大学・大学院/ プロフェッショナルプログラム
- 学生数:学部生 16,530名 大学院生/ プロフェッショナルスクール生※ 15,932名(2021年度)
※ プロフェッショナルスクール生(Professional Degree Students)とは、特定の職業の専門家になるために必要な学位を取得するための学部で学ぶ学生のことを示します。
歴史
ボストン大学の歴史は古く、その発祥は江戸時代までさかのぼります。大学としての歩みは、バーモンド州ニューベリーにメソジスト派の牧師らにより1839年に設立された神学校NewburyBiblical Institute(ニューベリー聖書研究所)に始まりました。
ニューハンプシャー州コンコードの会衆派協会(プロテスタント教派の1つ) は、研究所が20年間コンコードに留まることを条件に研究所を招致。
1200人を収容できる会衆教会の建物を提供し、名前をMethodist Biblical Institute(メソジスト総合聖書研究所)に改名。一般的にはConcord Biblical Institute(コンコード聖書研究所)として知られていました。
合意された20年後の1867年にはボストンへ再び移転。Boston Theological Institute (ボストン神学研究所)と改名され、1869年にはマサチューセッツ州議会の承認により現在の大学名である Boston University(ボストン大学)となりました。
1920年から1967年にかけ、大学の面積は3倍となり新たな建物を建設。この時期以降から現在に至るまで、ボストン大学を最大の私立研究大学の1つとして確立するために満たすべき目標を定義。
2012年にはアメリカとカナダの優秀な研究大学で構成されるAccociation of American Universities(アメリカ大学協会)に加盟するなど 、ボストン大学は名門大学としての地位を築いています。
ボストン大学の特徴と学部紹介
特徴
多くの大学が集まる世界的にも有名な学術都市ボストン。BUの名で親しまれているボストン大学は、数多くの大学の中でも学生数が3万人を超え、全米で4番目に規模の大きな私立大学として知られています。
また留学生を積極的に受け入れている大学としても知られており、141ヶ国から10,646名(2020年度)※の学生が在籍しています。
ボストン市内に2つのメインキャンパスを有するボストン大学のキャンパスは、マサチューセッツ州を流れるチャールズ川沿いに建ち、学生生活を満喫する場所として最高の環境を整備。
最先端のマルチメディア機能を備えた講堂、図書館、広大なアリーナ、フィットネスおよびレクリエーションセンター、パフォーマンスセンターなどの公共施設が整っています。
ボストン大学ではノーベル化学賞を受賞した下村脩氏など著明な教授陣、また幅広い分野の経験豊かな講師陣による少人数制教育を導入。
学生と教員の比率は10:1、ひとクラスの平均人数は27人となっています。※
また学生寮も充実のボストン大学。1年目はキャンパス内に住むことが義務付けられていますが、希望する場合には2年目以降も滞在が可能。
4年間の居住が保証されており、およそ75%の学生がキャンパス内で生活をしています。
学生寮に関する詳細はこちら。
※ 参照元:Boston University Statistics
スクールとカレッジ
- College of Arts & Sciences(文理学部)
- College of Communication(コミュニケーション学部)
- College of Engineering(工学部)
- College of Fine Arts(美術学部)
- College of General Studies(一般教養学部)
- College of Health & Rehabilitation Sciences: Sargent College(健康・リハビリテーション科学部:サージ
- ント学部)
- Faculty of Computing & Data Sciences(コンピューティング&データサイエンス学部)
- Frederick S. Pardee School of Global Studies(フレデリック・S・パーディー国際学部)
- Arvind and Chandan Nandlal Kilachand Honors College(アーヴィンド&チャンダン・ナンドラル・キラチ
- ンド優等学部)
- Questrom School of Business(クエストロム・ビジネススクール)
- School of Hospitality Administration(ホスピタリティ管理学部)
- Wheelock College of Education & Human Development(ウィーロック教育・人間開発学部)
この他、高度の専門性が求められる職業を担うための深い学識を培い、専門職学位取得を目指す大学院/ プロフェッショナルスクールには以下のものがあります。
- Graduate Medical Sciences(医学大学院)
- Graduate School of Arts & Sciences(文理大学院)
- Henry M. Goldman School of Dental Medicine(ヘンリー・M・ゴールドマン歯科医学校)
- Metropolitan College & Extended Education(メトロポリタン・カレッジ&継続教育)
- School of Law(法科大学院)
- School of Medicine(医学部)
- School of Public Health(公衆衛生学部)
- School of Social Work(社会福祉学部)
- School of Theology(神学部)
- Division of Military Education(軍事教育部門)
ボストン大学を含むほとんどのアメリカの大学では、入学時に専攻を決める必要がなく途中での変更も可能。
1、2年次にはリベラルアーツ(一般教養)の科目を履修し自分の学びたい専攻を探求。3年次から専攻分野の科目を選択し、将来の目標に即して専門性を高めていきます。
またボストン大学では、専攻を1つに絞れない、という学生のためにいくつかの教育プログラム制度を用意。
1つの分野だけではなく複数の分野を同時に学ぶことも可能です。
世界大学ランキングの評価
優れた教授陣による授業、充実した施設、そして多彩なプログラムが揃うボストン大学は、アメリカ国内の学生はもちろん、留学生にも人気の進学先となっています。
学部の種類は、アメリカの大学の中でも有数の多さとなっており、大学教育および教授陣の質の高さは世界でも高く評価されています。
偏差値と難易度
アメリカの大学には日本のような偏差値・入試という概念はなく、高校の成績、英語力試験、エッセイ、SATスコアなど、総合的な出願要件や合格率によってその難易度が判断されます。
ボンストン大学の2022年度入学を目指す応募者数は過去最高の75,733名となり、合格者はわずか13,844名で合格率は18.3%となっています。
そのうち実際に入学した学生の高校での平均成績GPAは3.9。
パンデミックの影響によりSATおよびACTテストスコアの提出は任意となりましたが、提出をした学生の平均スコアは、SATが1432(1600満点)、ACTでは34(36満点)であるなど、これら数値から判断してもボストン大学の入学難易度は「やや高め」といえます。
参考記事:BU Today/ The BU class of 2025 Begins to Take Shape
ボストン大学の著名な卒業生
Martin Luther King, Jr.(マーティン・ルーサー・キング・ジュニア)
1929年1月15日ー1968年4月4日。アメリカの牧師、社会運動家。「キング牧師」の名で知られ、アフリカ系アメリカ人公民権運動の指導者として活動をしました。
黒人であるキング牧師は幼少期から人種差別を経験。1944年にジョージア州アトランタにあるモアハウス大学へ進学し、法律家と聖職者のどちらかを目指すか迷ったものの、父と同じ聖職者の道を選択。
1947年には牧師の資格を取得し、バプテスト派の牧師となりました。1948年にはペンシルベニア州のクローザー神学校の大学院へ進学。1955年にはボストン大学神学部で博士号を取得しました。
「I Have a Dream」で知られる有名な演説を行い、1964年にノーベル平和賞を受賞。死後の1977年には大統領自由勲章、2004年には議会名誉黄金勲章を受章しました。
Julianne Moore(ジュリアン・ムーア)
1960年12月3日、ノースカロライナ州フォートブラッグ出身。アメリカの女優。
陸軍法務官(陸軍大佐)であった父親の転勤に伴い、幼少時よりアメリカとドイツを転々とし、高校時代をドイツのフランクフルトで過ごしました。
当時通っていた高校の演劇部の顧問教師の薦めもあり演劇を本格的に始め、大学進学のためにアメリカへ戻った後はボストン大学にて演劇学を修得。
1983年の卒業後はニューヨークへ拠点を移し、ウェートレスをしながらオーデションを受け続け、1985年にソープオペラに出演するチャンスを獲得。
その後はブロードウェイやテレビで活躍し、エミー賞、主演女優賞、女優賞など数々の賞を受賞しています。
ボストン大学の学費・留学費用と奨学金
学費と留学費用の目安
以下の表は、2020/2021年度の授業料(留学生)、滞在費、生活費など予想される費用の総額を示しています。
Tuition Fees | $58,560 |
University Fees (1) | $1,256 |
Health Insurance (2) | $2,789 |
Room and Board | $16,840 |
Books and Supplies | $1,000 |
Incidentals (3) | $4,120 |
TOTAL | $84,565(約980万円) |
※2022年2月為替レート
(2) 留学生は大学指定の医療保険への加入が必要となります。
(3) 交通費や生活費などを含みます。
留学生向けの奨学金制度
ボストン大学が提供する奨学金には、
学生の経済的な必要性に応じて支給される「ニーズ型奨学金」や、
勉学に優れた学生や、スポーツ・芸術の分野に卓越した学生、また課外活動において優れた実績を残した学生などに与えられる「メリット型奨学金」
が含まれ、その種類は多岐にわたります。
政府による援助制度である「ニーズ型奨学金」は、公的資金による財政援助であるため留学生は受給資格がありませんが、ボストン大学では留学生が利用できる2種類の「メリット型奨学金」を用意。
優れた学業または課外活動の成果、実証されたリーダーシップおよびコミュニティへの取り組みなどの評価により判定される奨学金制度です。
1) Trustee Scholarship
学費を含む全ての費用(Student feesなど)が支給される制度のことで、毎年20名ほどの学生がこの奨学金を受けています。希望者は共通願書であるコモンアプリケーション上での申請が必要。さらに奨学金申請用のエッセイ(600文字以内)が課されています。
2) Presidential Scholarship
学費25,000ドルが支給されます。要件を満たす学生は自動的に奨学金授与の対象となるため、本取扱いに関する申請は必要ありません。
ボストン大学に合格するためのヒント
7万人以上の学生が合格を目指して出願をするボストン大学。
合格という目標を達成させるためは、自分をアピールする戦略を立て準備を行うことが大切となります。
合格を目指すためのいくつかの戦略ポイントについてチェックしていきましょう。
ボストン大学が求める人物像を理解
進路選択では自分に合った大学を見つけたいもの。志望する大学についてよく調べることが大切です。
そんな時に役に立つのが「アドミッションポリシー」です。
アドミッションポリシーとは、各大学が出している「入学者受入方針」のこと。アドミッションポリシーを知ることは、大学と自分との相性がイメージしやすくなる他、受験対策をする上でとても重要となります。
また、多くの大学ではアドミッションポリシーには「求める人物像」が書かれています。
また、これらは学部ごとに定められてる場合も多く、より具体的に自分が何を勉強したいのか、どのように活躍ができるようになるのかがイメージしやすくなり、それらに照らし合わせて自分をアピールすることができます。
ボストン大学では、知識を探求・追求する心を常に持ち、勉学・課外活動への意欲のある学生の入学を期待。
それぞれが持つ異なるバックグランドや経験を共有しながら共に学ぶことができる環境を整え、多様性(ダイバシティ)と柔軟性を有する創造的かつ革新的な場となるよう、多様な属性や価値、発想を持つ学生を積極的に受け入れています。
これらに反映して自分自身をアピールすることは合格を目指すための1つの戦略。
アドミッションポリシーとの整合性が重視される傾向にあるため、ボストン大学が掲げる理想の人物像をよく理解し準備を進めることが大切となります。
ボストン大学が重要視する入学条件
ボストン大学の書類審査において評価される項目は主に以下の3つです。
- 成績
- 履修科目
- 能力/ 才能
そしてこれら項目の中でさらに重要とされる要素には以下が含まれます。
- クラスランク
- 高校3年間の成績
- 標準共通テストスコア※
- 留学生の場合は英語力
- 課外活動
- エッセイ
- 推薦状
- 個人の性格/ 資質
高校までの教科学力という達成度を評価する日本の大学受験とは異なり、将来性を重視するボストン大学では、学業以外の取り組みや人間性も評価の対象となります。
もちろん成績が重要なのは言うまでもなく、成績がよいに越したことはありません。
しかし、「大学入学後の可能性」「将来伸びる学生」を求めるボストン大学の入学審査では、一定の成績基準をクリアしているのであれば、学生の人物像を探り可能性を的確に評価することの方に重点が置かれます。
※ 新型コロナウイルス感染症の影響により、2023年度秋入学のための出願要件として標準共通テストスコア(SAT、ACTなど)の提出を必須とせず任意としています。テストスコア提出についての最新情報はこちらよりご確認いただけます。
課外活動でのリーダーシップとコミュニティ参加
では、エッセイでアピールできる課外活動にはどのようなものがあるのでしょうか。
課外活動は、ある程度以上の学力を備えている受験生の中で他の受験生との違いが明確になる要素となります。
ただし、願書の欄を埋めるための課外活動では意味がありません。
自分の興味・関心を深めることができる活動を行うことにより、ただ単に活動内容の説明だけの味気ないエッセイではなく、その課外活動から自分が何を学ぶことができたのかなどの具体的な例をあげながら「自分」を読み手に伝えることができます。
さらに自分をアピールするためには、活動の種類の数や費やした時間の量よりも「質」が大切。
短期間でいくつもの異なる課外活動に従事した場合より、長期にわたり1つか2つの活動を継続、その努力により目標を達成したという経験、さらには国際大会や全国大会での受賞といった経歴など「質の高い活動歴」が選考で有利となります。
個人のストーリーを伝えるエッセイ
人物評価の方法としてボストン大学が最重視する書類が「エッセイ」です。
学生がどんな経験をしてきたのか、将来どのようなビジョンを持っているのかなど、大学はエッセイを通じて学生の人物像を読み取ろうとします。
エッセイで自分を最大限にアピールするためには、スポーツ、ボランティア、委員会活動、インターンシップなどの課外活動に積極的に参加することが大切。
高校3年間を通じて留学に備えた準備が必要となります。
評価されるのは成績などの数値だけでなく、3年間の頑張り、日々の努力、そして成長した姿です。
エッセイは「自分を伝える場」であり「自分をアピールできる」貴重なチャンスです。重要なのは「自分が何を伝えるのか」よりも、結果として「読み手に何が伝わった」です。
質問に対して自分の意見を正しく伝えることが大切ですが、ただ質問に答えるだけの抽象論では高評価を得ることができません。
しっかりと時間をかけ、自分だけのストーリーを作り上げることが求められます。
ボストン大学へ出願する際に必要とされるエッセイは以下の2つに大別されます。
- パーソナルエッセイ
- サプリメントエッセイ
パーソナルエッセイ
パーソナルエッセイは、共通願書であるコモンアプリケーションを通じて提出する書類の1つのこと。
決められたエッセイトピック(Prompt)の中から1つを選び、250文字から650文字以内でまとめます。
2022-2023年度のトピックは以下の7つで構成されています。これらとは別に「COVID-19 and natural disaster」に関する質問を設定。
これはあくまでも追加情報として、受験者がどのような影響を受けたかを理解するためのものとなります。
- Some students have a background, identity, interest, or talent that is so meaningful they believe their application would be incomplete without it. If this sounds like you, then please share your story.
- The lessons we take from obstacles we encounter can be fundamental to later success.
Recount a time when you faced a challenge, setback, or failure. How did it affect you, and what did you learn from the experience? - Reflect on a time when you questioned or challenged a belief or idea. What prompted your thinking? What was the outcome?
- Reflect on something that someone has done for you that has made you happy or thankful in a surprising way. How has this gratitude affected or motivated you?
- Discuss an accomplishment, event, or realization that sparked a period of personal growth and a new understanding of yourself or others.
- Describe a topic, idea, or concept you find so engaging that it makes you lose all track of time. Why does it captivate you? What or who do you turn to when you want to learn more?
- Share an essay on any topic of your choice. It can be one you’ve already written, one thatresponds to a different prompt, or one of your own design.
パーソナルエッセイについての詳細はこちら→2022-2023 Common App Essay Prompts
サプリメントエッセイ
サプリメントエッセイは、より的確な人物評価を目指すため各大学が課すエッセイのこと。トピック、また指定される文字数は大学ごとに異なります。
これらトピックには、大学が学生に求める資質が反映されていることが多く、各大学の特徴や価値観などがうかがえる内容となっています。
ボストン大学では2つのサプリメントエッセイの提出を求めていますが、1つはオプションとなります。以下は2021-2022年度のトピックとなります。
Question 1
What about being a student at Boston University most excites you? (250文字)
Additional Information (optional)
Please use this space if you have additional information, materials, or writing samples you would like us to consider.
サプリメンタルエッセイについての詳細はこちら→Boston University 2021-2022 Application Essay Question Explanations
ボストン大学への出願方法
Early or Regularの選択
アメリカの大学に出願する際の願書締切には、早期出願(Early DecisionまたはEarly Action)と一般出願(Regular Decision)があります。
Early Actionは複数大学への出願が可能である一方、Early Decisionは出願できるのが1校のみ、さらに合格となった場合にはその大学へ必ず入学するという規定があります。
ボストン大学では、早期出願「Early Decision」「Early Decision 2」、または一般出願「Regular Decision」 の中から出願方法を選択することができます。
Regular Decision | Early Decision | Early Decision 2 | |
Application Deadlines | January 4 | November 1 | January 4 |
Notification Date | Late March | Mid-December | Mid-February |
Enrollment Deposit Due | May 1 | Early Mid-January | Late February |
早期出願では、早く出願することで合否結果を早く知ることができるという利点があります。
また、合格したら必ず入学してくれると大学側もわかっているため、合格率が高くなる傾向があるといわれています。
これは、早くから優秀な学生を確保したい大学側の意向が反映されているためです。
出願締切日までに高校での成績、SATや英語能力証明などのテストスコア、エッセイ、推薦状、そして高校での課外活動やリーダーシップ、アワードなどの経歴等、全てを揃えなければならないなど、早期出願のためには早めの準備が必要となりますが、もし、ボストン大学が第1志望校であるのであれば早期出願を検討してもよいかもしれません。
必要書類と出願準備
シカゴ大学では、共通願書であるCommon Application(コモンアプリケーション)または Coalition Application(コアリションアプリケーション)からの出願が可能。
基本情報をはじめとする出願に必要な情報、エッセイなどを入力し、各大学へ一括して提出をすることができます。
① Common Application(願書)
Create Account/ Common Appページで自分のアカウントを作成。
ログインをし画面の指示に沿って各項目への入力を行います。
コモンアプリケーションの入力内容などについての詳細は、Application Guide for first-time studentsまたはKhan Academy Filling out the college applicationをご参照ください。
② Secondary School records(高校卒業証明書/ 成績証明書)
ボストン大学への入学には、すでに高校を卒業している(あるいは卒業見込みである)ことが基本的な条件となります。また学業成績を審査するために成績証明書の提出が必要。
日本の高校を卒業してボストン大学に1年生として入学を希望する場合には、高校3年間での成績が評価されます。
また、平均値(GPA)だけではなく成績の推移も重視。1年生より2年生、3年生と年次が上がるごとに成績が上がっていることで、学習意欲や努力が評価されます。
アメリカのほとんどの高校では各科目に習熟度別の段階が設けられており、ボストン大学では上級レベルの科目の成績を評価。
日本でも高校3年でどの科目を履修するかは大学受験に影響するもの。どの科目を履修するべきかしっかり計画を立てることが大切です。
③ Senior Year Grades(最終学年成績証明書)
ボストン大学の願書受付は、アメリカの高校生の場合、高校最終学年が始まって間もなくです。
そのため早期出願の場合には、その時点の成績証明書が入手でき次第提出。また一般出願の場合には、最終学年1学期終了時の成績証明書を提出する必要があります。
日本の高校に通っている場合、一般出願で願書を提出するのが12月末または1月上旬ならば、高校3年生2学期終了時点の成績証明書を送ります。
3年生での成績は特に重要になる可能性があるので、ボストン大学進学を考えているのであれば、在学中は気を抜かず、日々の授業やテストにしっかりと取り組むことが大切ということを心得ておきましょう。
④ Counselor Recommendation and School Report Form/ Teacher Evaluation(推薦状)
高校の指導カウンセラーまたは担当教師等により推薦状を直接大学へ送付します。
内容は一般的に、学業評価/ 成績、専門分野に関する知識、長所を含む人物評価(積極性/ 独自性/ 創造性/論理的思考力など)、志望大学に入学した場合に期待される学生の大学への貢献、将来展望などが想定されます。
⑤ English Proficiency Testing Results(TOEFL/IELTS等の英語能力証明書)
英語を母国語としない学生でボストン大学に出願する場合には、英語能力を判断できるテストを受験し、一定以上のスコアを取得する必要があります。
以下はボストン大学が認定している英語能力テストです。
- Duolingo English Test (DET):120から130以上
- TOEFL:90から100以上(各セクション20以上)
- IELTS:7以上
⑥ Documentation of Financial Support(財政能力証明書)
財政能力証明書とは、アメリカでの就労が制限されている留学生が授業料や生活費などを含む留学費用を支払う能力があることを証明する書類のこと。
留学生の財政能力を入学審査時に確認することは、アメリカの法律により受入大学に義務付けられており、学生ビザを申請する際にも必要となります。
証明の方法は大学により異なりますが、ボストン大学では所定の用紙に必要事項を記入の上、銀行発行の英文の預金残高証明書とともに提出します。
⑦ Copy of Date Page of Passport(有効なパスポート写真のページ)
⑧ Standardized Tests(SATやACTなど高校生の学力を測るための共通標準テスト:任意)
出願後
ボストン大学への申請料80ドルを支払い出願完了。3~5日以内にボストン大学から出願手続き完了のお知らせメールが届きます。
メール本文には、ボストン大学MyBU Portalでアカウントを設定する手順が記載されています。
MyBU Portalでは、出願状況、情報の更新、パスワードの変更、合否結果など入学手続き全般に関する情報を確認することができます。
なお、合否決定のスケジュールは以下の通りです。
- Early Decision:12月15日まで
- Early Decision 2:2月15日まで
- Regular Decision:3月下旬から4月上旬の間まで
最後に
アメリカ東海岸の留学先として人気の「ボストン大学」。
学園都市というアカデミックで落ち着いた環境に加え、治安もよく生活に便利な施設も揃うため、安心して充実した留学生活を送ることができます。
アメリカには多くの大学があり、その中から自分に適した大学を探すのは大変なこと。
留学を成功させる鍵は「大学選び」といっても過言ではありません。
いざ留学を始めてたら、こんなはずじゃなかった、など後悔しないためにも、志望校は時間をかけて慎重に選びたいもの。
「ボストン大学」が志望校リストの中の1校であるならば、本記事でボストン大学のイメージがより具体的につかめ、みなさんの留学準備のお役に立てることを願っています。
Expectations vs. Reality: Freshman Year at Boston University