私がUSCPAの受験を考えたのは、アメリカのMBAを卒業し、現地の監査法人で働くことが決まったからだ。
元々日本の公認会計士試験に合格しており、会計の素養はあったため予備校は使わずに勉強をしようと思っていた。
しかし、リサーチをする上で、やはり最短で確実に合格するためには米国公認会計士に特化した予備校の力が必要であると感じ、アビタスを選ぶことにした。
結果、勉強を開始してから約6ヶ月で全科目に合格することができた。今回は、そんな専門校アビタスの講座内容や費用、さらには割引について話していきたい。
この記事の著者:Ryo
初めまして!Ryoです。大学大学中に日本の公認会計士試験に合格し、大手監査法人に勤めた後スタートアップでIPOや投資を経験。その後アメリカにMBA留学し、卒業後に現地の会計事務所に就職したことがキッカケでUSCPAの勉強を開始、約半年で全科目に合格しました。
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目次
USCPA(米国公認会計士)試験とは?
USCPA試験の概要
米国公認会計士試験とは、いうまでもなくアメリカのCPA試験。
日本の公認会計士試験と比較して、合格率が高く(科目別で概ね50%)社会人にも取り組みやすい資格試験である。
試験科目は以下の通り。必須の3科目と、3つの選択科目から1つを選んで受験をするシステムだ。
Core(必須)3科目
- FAR(Financial Accounting & Reporting)
- AUD(Auditing and Attestation)
- REG(Taxation and Regulation)
Discipline(選択)3科目
- BAR (Business analysis and reporting)
- ISC (Information systems and controls)
- TCP (Tax compliance and planning)
それぞれの試験時間は4時間で、選択式のMCと総合問題のTBSから構成されている。
試験制作をしているAICPAが日本語の米国公認会計士(U.S.CPA)試験ページを公開しているため一読しておこう。
USCPA試験の受験時期
USCPAの試験は、1年中同じ科目をいつでも何度でも受験できる(*不合格の結果が出てから再受験可能)ため、回数制限や受験時期にストレスを感じなくて良いことも特徴だ。
もちろん、受験料は高額のため、1発で合格するという覚悟は必要。
しかし、決められた日程で年に数回しか受けられない日本の公認会計士試験などと比べると、かなり受けやすい試験である。
合格実績の有効期限
これまで、各科目の合格実績の有効期限は18ヶ月とされていたが、2024年に新試験に移行するにあたり、日本人の代表的な受験週であるアラスカ・グアム・ニューヨークは30カ月へ、
以前の試験制度では、概ね2年以内に全科目に合格をしないと最初に受けた科目が失効して受験をし直さなければなかったが、新試験については、3年〜3年半年程度で全科目を勉強すれば良いことになる。
受験要件・ライセンス登録
USCPAの受験要件
USCPAの受験を決めた後、一点注意しなければならないのは受験資格だ。
アメリカの公認会計士試験は、州ごとに受験要件が定められており、大学卒業や会計・ビジネス単位を一定数以上取得していることが受験要件になっている。
例えば、受験要件が緩く受けやすい州として人気なアラスカ州は、4年制大学の学位と会計15単位があれば受験可能。
人気のニューヨーク州では、総取得単位120単位(会計、監査、税務、管理会計の単位が必要)で受験が可能だ。
州ごとの受験要件はこちらのページで詳しく解説されている。
米国公認会計士のライセンス登録について
どこの州でライセンスを取得するかは、アメリカ国外でUSCPAとして勤務するのであれば関係ない。
アメリカで監査業務に従事する場合、監査先の会社が位置する州のライセンスがマネージャー・パートナー以上に求められることが一般的だ。
私は早期合格を目指していたため、アビタスがおすすめするアラスカ州で受験し、ライセンスはワシントン州で取得することにした。
独学か予備校か?USCPAの勉強方法
受験にあたり、USCPA予備校の比較には多大な時間を有した。独学も検討したが、そもそも受験要件の1つである会計単位が足りない。
単位取得のため、アメリカのコミュニティカレッジなどに通うこともできたが、学習内容が試験と直結しない上に取得の金額が高い(3単位で800-1,000ドル程度)のだ。
日本のUSCPA予備校に通えば、単位取得がパッケージ料金に含まれることもあり、受験要件、ライセンス要件を満たすことも考えるとトータルで安く抑えられる。
受験手続きや学習の効率性などを総合的に考え、予備校を利用することが早期合格に繋がると考えた。
USCPAの予備校比較
予備校を利用すると決めたら、次に行うのは予備校比較。主要なUSCPA予備校は、アビタス、TAC、CPAの3社だ。
比較のポイントは、以下の4つだと考える。
- 料金
単位込みの合計料金。
- 教材
日本語で勉強できるか。テキストだけでなく、問題集や解説まで日本語かどうか。
- 単位取得
簡単に家でも単位取得が可能か。追加料金がかからないか。
- サポート体制・その他
特にサポート期間と合格実績。ライセンス取得サポート。
具体的な予備校比較は、以下の記事で行なっているためぜひ参考にしてほしい。
USCPA予備校のアビタスを選んだ理由
以下、私が最終的にアビタスを選んだ理由を紹介したい。
単位取得が簡単:海外からも必要単位が取りやすい
単位取得のサポートをしている予備校は多くあるが、❶単位取得の方法や❷取得時期は慎重に検討しよう。
単位を取得してすぐに受験ができるようになるわけではなく、NASBAによる学歴の審査や単位認定をし、受験資格を得るまでにかなりの期間を要するからだ。
数ヶ月も本試験を受けられずにモチベーションを維持できる自信がなかった私は、最短で受験資格が得られるサービスを探した。
結論から言うと、Abitusの単位取得は以下の点から素晴らしい。
- 試験がいつでもWEBで受けられる(要予約)
- 前日まで無料でキャンセル可能
- 50%以上の正答率で合格、試験問題はテキストからでる
- 試験を受けた翌月末には単位取得可能
単位認定試験は言うなればかなり簡単で、事前に準備を少しすればまず落ちることはない。WEBでいつでも受けられるため、フレキシブルだ。
特に海外在住だった私は、試験センターではなく、家で受けられることを重視した。また、アビタスの場合は、受験して概ね翌月には単位が取得できるため、早期に受験要件を満たすことも可能。
いち早く受験資格を得ることは、早期合格に重要なことは再度強調しておこう。
合格実績を公開している
アビタスはUSCPAの予備校業界では老舗中の老舗。アビタスの評判も良いものが多く、ネット上のクチコミを悪くない。
1995年の設立以来、約30年に渡りUSCPAの教材を開発・提供し、合格者は述べ6700人以上にわたる。TACやCPAをリサーチしたが、合格人数を出しているのはAbitusだけであった。
この圧倒的な合格実績で、教材のクオリティや、アビタスだけを信じで勉強すれば良いという安心感を得ることができた。
アビタスよりも安いCPAなどには惹かれるところはあるだろうが、節約をして受験期間が長引くよりは、投資をして確実に合格できる予備校を選んだ方が得策だと考える。
問題解説まで日本語で提供
USCPAは英語で受ける試験のため、英語力は必須。
しかし、海外留学を経験した私でさえ、悲しいかな、学習は日本語で行った方が圧倒的に理解度が高く、スピードが速いのだ。
その点、アビタス、TAC、CPA、全ての予備校は日本語テキストを提供。しかし、テキストだけではなく、問題集や解説まで確認してほしい。
TAC、CPAは海外の教材と提携をしており、受講者はその問題集を使って勉強ができるが、全ての問題に日本語の解説がついているわけではない。
一方、アビタスは、問題集までオリジナル教材を制作しており、全ての問題に日本語訳や丁寧な日本語解説・動画まで提供をしている。
サポート期間が5年と長い
最後に、サポート期間も予備校を決める上で重要なポイントだろう。
アビタスは安心の5年、TACは2年、CPAは2年(1年延長可能)という設定のようだ。
実は、TACとCPAはもともと日本の公認会計士試験の予備校なのだが、合格率が低い試験にスムーズに合格できなかった会計士受験生が、何度もコースを受講することで、売上を上げてきたビジネスモデルでもある。
USCPAにおいて、2~3年で全科目をスムーズに合格できる人は、3割程度の感覚だ。そのため、受験期間が長引いた場合、TACやCPAを利用していると再度予備校代を払う必要が出てきてしまう。
USCPAのほとんどの受験生は社会人であり、忙しい日々の中で受験勉強をしなければならない。
職場や家族の状況によって、数ヶ月勉強ができなくなったり、プラン変更を余儀なくされることもあるのではないだろうか?
サポート期間が5年のアビタスは、不測の事態が起こっても、一回の予備校代で十分合格まで頑張れるはずだ。
ちなみに、旧試験にでは各科目の合格実績の有効期限が18ヶ月だったため、概ね2年以内に全ての科目を合格しないと、最初に受けた科目の合格実績が失効してしまうことがあったが、新試験では30ヶ月〜36ヶ月と合格実績が延長されている。
2年で全てを合格する必要がなく、3年〜3年半ぐらいで全ての科目を勉強するというプランが作れるようになった。
長期プランの対応できる意味でも、サポート期間はしっかり見ておいた方が良いだろう。
アビタスのUSCPAコースの内容・料金
USCPAコースの料金
アビタスのUSCPA講座の料金体系は至ってシンプル。以下の2つしかないのだ!
- ライトパック:616,300円(税込)
単位試験6科目(会計またはビジネス約15単位分)込み
- フルパック:815,800円(税込)
単位試験19科目(会計29単位+ビジネス24単位)込み
どちらのコースも取得できる単位数以外のサービスは完全に同じで、校舎(新宿、八重洲、大阪)に通学又は通信講座とすることもでき、自習室の利用も可能だ。
ちなみに、私は海外からの受験だったため、消費税の10%がかからず、上記金額の10%OFFとなった。
合格お祝い制度について
アビタスのUSCPAコース入会から、20ヶ月以内にUSCPA試験の全科目に合格することで、なんと10万円の合格お祝い金がもらえるのだ。
社会人であれば、教育訓練給付金の受給(最大10万円)も可能のため、最大20万円のキャッシュバックを受けることができる。
お祝金は20ヶ月以内の全科目合格という条件はあるものの、私も約半年で全科目に合格できたため、勉強方法や勉強時間を確保すれば不可能なものではないだろう。
勉強を開始する際には、長引かせるよりも短期間で合格したいという方が多いことが想定されるため、10万円キャッシュバックを得るためにもモチベーションを持って学習に取り組んでほしい。
※ちなみに、アビタスの直近の合格者の平均勉強期間は18ヶ月とのこと
学割について
上記の2コースの他、学生には学生専用パックが提供されている。
学生専用パックの料金は579,700円だ。この料金で53単位が含まれるため、社会人用の対策コースよりも20万円以上お得になる。
一方、サポート期間が3年間と短く、教室や自習室を使うことはできないが、アビタスは通信講座が充実しており、学生の場合は大学の図書館なども利用することができるので大きな問題にはならないだろう。
また、時間のある学生のうちに集中して合格するモチベーションになるので、時間的な制約も個人的にはアリだと考える。
アビタスの学習教材
アビタスの教材は5つから構成されており、この5つの活用しながら学習を進める。
- テキスト
- 問題集
- eラーニング(動画、Web問題集、アプリ)
- 直前対策講座(過去問)
- 模試
- WEBの問題集が使いやすい!
私は何度か問題集(紙)で勉強したあとは、WEBでの練習に切り替えた。マイページにログインすることで、職場でも自宅でも問題を解くことができる。
WEB学習では、以下のような機能を利用することができる。
- 学習進歩の管理
- 正答率から苦手分野の特定
- リトライ設定で苦手分野を集中学習
特に、リトライ設定機能では、「リトライ問題のみ抽出」をクリックして間違えた問題のみを集中的に練習して弱点潰すのに役立てた。
紙での勉強も好きだが、今回はeラーニングの便利さを感じた瞬間でもある。
- 模試と過去問が良い!
また、アビタスの良いのは直前の模試とAICPAのリリース問題(過去問)だろうか。
問題集は基礎を固めることを目的としているため、本試験よりも簡単めの問題が多く出題される。問題集のみで満足していると本番で痛い目に合う。
- アビタス模試
アビタスの模試は、本番を想定して作られているため、問題集と比べてかなり難しいのだが、受験することで試験本番の難易度・時間配分等を把握することができ、良い練習となる。
また、アビタスは合格者の模試の平均点も公開しているため、現在の実力と合格までの距離を図ることができる。
- リリース問題(過去問)
さらに、模試を受けた後、本試験までの間に活用したいのがAICPAのリリース問題と解説だ。
これは優良な実際の過去問をAICPAが予備校などに提供しているもので、アビタスはこれに日本語の解説をつけている。
既に問題集に含まれている問題もあるが、かなり多くの問題を改めて解き直し、本番の出題傾向を掴むのが重要。
リリース問題に似た問題が本番で出題されることもあり、リリース問題をいかに活用するかが合格へのカギとなる。
私はMCは数年分、TBSは時間に余裕があれば解くようにした。
USCPAの効果的な勉強法
アビタスの教材を活用した、一般的なUSCPAの勉強法は下記の通り。
- テキストと講義(動画)で理論を学ぶ
- 問題集(紙、WEB、アプリ)で練習
- 直前講義、過去問練習
- 模試で仕上げ、弱点克服
試験科目の講座だけでなく、簿記初心者のために英文会計入門コースも準備されている。
私は短期合格を目指していたため、テキストと講義動画に関してはほとんど見ずにに問題集を繰り返す勉強法を取ることにした。
私のUSCPAの勉強方法はリンク先で詳細をまとめているので参考にしてほしい。
友達紹介特典
私からアビタスに紹介をすることで、以下の特典を受けることができる。
- 模擬試験1セット無料追加(約24,000円相当)
入会者全員に1セットついている模擬試験だが、紹介の特典として、
※科目は、必須科目のFAR/AUD/
- USCPA用語集無料付与
通常の入会者にはついていない用語集を無料で付与。会計や監査に関する専門用語を瞬時に検索し、
※関連科目の表示は旧試験制度に準拠だが、
特にアビタスの模試はクオリティが高く、これが2回分になるのは非常に心強い。
本番の1ヶ月前、2週間前などと模試を2回受けて調整していくことで、合格可能性を格段に上げることができるはず。
また、会計初学者や英語力に自信のない方にとっても用語集は役に立つだろう。
下記のフォームからご連絡いただければ、私からアビタスに紹介をすることができるため、活用してほしい!
また、アビタスの無料説明会に参加することで別途授業料1万円オフの割引チケットが貰える。
入会金のオフと合わせて利用もできるため、一度資料請求及び説明会への参加をしてみると良いだろう。
実は、アビタスには他にも併用できる割引がいくつかあるため、申し込み前にチェックしておこう。
実際にアビタスでUSCPAを勉強してみて
アビタスの良かった点
- 最短合格を実現できるテキスト
アビタスを利用して一番の良かったのは、結果論になってしまうが、6ヶ月の勉強期間で全科目合格することができたことだ。
USCPA試験は75点以上を取れば合格のため、全ての知識を覚えたり、難易度の高すぎる問題をマスターする必要はない。100点を目指す勉強法は合格への近道ではないのだ。
アビタスのテキストや問題集は、合格に必要な知識のみを厳選した構成となっているため、最低限の労力で合格レベルに持ってくることができる。
中には、アビタスのテキストのみでは、本番に対応できないとの意見もあるが、私はアビタスのテキストのみで全科目に合格できたため、アビタスのテキストを徹底的にやることで合格水準まで確実に持っていけるはずだ。
- 日本語で効率的にインプットをすることができる
私自身、いくらアメリカでMBAを取得したと言っても、日本語が母国語なので、日本語で学習したほうが理解が断然早い。
予備校によっては、アメリカのUSCPA教材を採用しており、英語でインプットする必要があるが、理解するまでに時間がかかりインプットが非効率的になってしまう。
一方で、アビタスのテキストは以下のように英語と共に、日本語でも説明がされており、効率的に学習を進めることができた。
- 受験関連手続きのサポートが手厚い
実際の勉強以外にも、学歴審査、単位取得のサポートもしっかりしており、受験に必要な全ての手続きのマニュアルを提供していることもありがたかった。
アビタスの悪かった点
一つ不満をあげるとすれば、若干テキストや問題集の作りが若干雑で、暗記すべきポイントが整理されていないと感じることがあった。
解説を読めばもちろん理解はできるのだが、情報量が多く、一目で頭に入ってこない。
私は自分で重要なポイントを付箋に書き、重要な点を整理、暗記しやすくする工夫をした。
ライセンス取得サポート
合格後のライセンス取得サポートも充実しており、マニュアルが揃っているため迷うことはない。
ライセンス登録のために準備すべき書類も多く、EthicsのExamには苦労したが、無事に三輪社長とのインタビューも終わり、ようやく近日中にUSCPAのライセンス登録ができそうだ。
合格後の転職サポート
会計バックグラウンドや職務経験のない状態からUSCPAにチャレンジする場合、合格後の転職先に不安を感じる人もいるのではないだろうか。
私は利用していないが、長年USCPAの合格者を排出し続けてきたアビタスはUSCPAの転職サポートも提供しており、監査業界やコンサル、事業会社など、USCPAを必要としている企業へのコネクションがある。
USCPAの試験結果待ちのの人や、これからUSCPAを目指したい人に対してキャリアセミナー等も開いているため、積極的に活用して転職にも活かしていきたい。
終わりに
如何だっただろうか?なぜ私がUSCPA受験でアビタスを使うことにしたのか、アビタスを使って実際どうだったのかをざっくばらんにお話をしてきた。
予備校を選ぶのは合格への最初のスタート、ここからが本番の始まりだ。
予備校選びやUSCPAの勉強にあたり、ご質問があれば本ブログやYouTubeでコメントしてほしい!
この記事が動画になりました!ご視聴のほど、どうぞよろしくお願いいたします!
早速ありがとうございます。アビタスから連絡をいただきました。
コメントありがとうございます!勉強頑張ってください!
この度、アビタスのuscpaプログラムの受講を決めたので、紹介者割引の適用をよろしくお願いいたします。
タクヤさん
先ほど別途メールいたしましたので、ご確認ください!
よろしくお願いいたします。